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第1章 医療の星 [医星]
第5話 二大病院の闇
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【登場人物】
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。
▼ヴィスタ診療所
[ヴィスタ]
医星で医者をしている若い女性。
[バリス・スピア]
医星で医者をしている青年で元軍医。
目つきがとても悪い。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
~貧民街区・某廃ビル内~
「俺達には……薬品が必要なんだ……!」
カースの悲痛な叫びが廃ビルにこだまする。
「バリスだって知ってるだろ?奴らは……特に研星会は金儲けのために特殊な毒を持つ昆虫や小動物を放ってる。」
「この星だけじゃない。周辺惑星にもだ。」
カースの言うとおりだった。
ここ最近、医星周辺では特殊な毒を持つ生物による被害が多発しており、死亡者も相当数計上されていた。
だが、カースの言うことが真実とは限らない。
バリスは真偽を見定めるためカースの説明を黙々と聞き続けている。
「その毒の血清は特殊な方法でしか生成できない。そりゃつまるところ、命が惜しけりゃ研星会に金を払えってわけだ。」
「だからヴィスタちゃんの診療所には神立病院の奴らが押しかけてくる。ヴィスタちゃんの診療所を潰すことで研星会にマウント取ろうとしてんだろうさ。」
ここにきてやっとプラズマが言葉を発した。
「それとお前らが医薬品を奪うのと何の関係があるんだ?」
「お前誰だか知らねぇが、勘悪いな。」
「んだとっ!?」
「貧民街区でもその昆虫や小動物は大量に発見されている。いいか?金がなけりゃ、研星会の撒いた毒で死ぬってことだ。」
「意味するところは貧民街区の掃除だよ。」
「だからその毒を中和する血清が必要になる。」
「もちろんその他の医薬品だって必要だが……」
カースの言うことはもちろん理解できる。
貧民街区の民を助けるには、血清や多くの医薬品が必要だったのは疑いようもない事実。
だが、件の強奪のせいでヴィスタ診療所が容疑者として捜査されていたのもまた紛れもない事実だった。
「お前らのせいでうちの診療所が政府軍に睨まれてんだぞ。」
「そりゃ自業自得だ。ただでさえアンタらははみ出し者なんだから。」
「てめぇ……!ただで検診来たりしてやってたってのに、その言い草か!」
「もちろんアンタにも感謝してる。けど、アンタはヴィスタちゃんに頼まれてるから渋々やってるだけだ。」
「そこに俺達を思う気持ちや正義なんてない。」
これまでヴィスタの代わりに貧民街区に往診に来ていたのに、この言い草。
確かにバリスが慈悲や正義の心を原動力にしていたわけではなかったが、それでも感謝されてもいいはずだった。
そんなカースの態度を目の当たりにしたバリスは呆れたように説得を始める。
「とにかく強奪はやめろ。誰かが手引きしたんだろ?俺がそいつと話付けて来てやる。」
「手引きはされていない。俺達は薬品庫の位置を教えてもらっただけだ。」
「なら、誰から教えてもらったか言え。」
「いくらアンタでもそれは言えない。」
「分かった。ならもう言葉は必要ない。」
バリスの両手からは紫や蓬色が混ざった煙がモクモクと上がり、宙へと消えていく。
「また力で分からせるだけだ。」
「初めて会ったときと同じと思うなよ、バリス・スピア。」
そしてカースも自身の前に、銀色の液体の様な物を球状に集め始めた。
「お前……その力……!」
「バリスは元々抗う力を持ってたんだよな。」
「けど、抗うどころか動かなかった。」
どんどんと大きくなっていく銀色の球体。
「今の俺には十分な力がある。だから……動かないあんたの代わりに俺達がこの医星を変える!」
「あれは……」
すでにカースの身体が見えなくなる程大きくなった球体に対し、プラズマが危機感を抱く。
「あれは鉄だ。だがアイツの製鉄能力じゃぁ拳程度の塊が限界だった……」
「え……?ならあのデカさは?」
「何かをしてるな。」
「行くぜ!バリス!!」
カースは液体状の鉄球から、目にも止まらぬスピードで鋭利な三角錐に撃ち出した。
「速ぇっ……!」
何十本もの鉄がプラズマ達を襲い、轟音と共に、地面が抉られたことによる土煙が立ち込めた。
「いくらアンタでも、これは為す術なしだろ。」
土煙が晴れると、そこにはカースの予想とは反する光景があった。
「なっ……」
鉄が刺さっているところよりも遥か後ろに、無傷の2人が倒れていたからだ。
「なるほど……直撃の前に自分達に風唱を打ち込んで、無理やり後退したってわけか。無茶するな。」
突然突風が撃ち込まれ、大きく吹き飛ばされたプラズマが立ち上がる。
「ってぇ………何すんだよ……」
「うるせぇ、こっちだって痛ぇんだ……」
「それに俺にぶっ飛ばされてなかったら、今頃あの釘に打たれてたとこだぞ……!」
プラズマ達が立ち上がっている最中、カースはこの機を逃すまいと両手を前に突き出す。
「アンタらにゃ悪いが、こっちは大勢の命かかってんだ!!」
彼はプラズマとバリスの頭上に巨大な円柱状の鉄を生み出した。
「まとめて潰れろ!!」
「待て。」
戦闘を遮るように、男の言葉が屋内にこだまする。
その言葉に、カースの生み出した巨大な鉄は液状となって彼の手掌へと吸い込まれていった。
そして、現れた男はカースへと歩み寄る。
「上手くやっているか監視に来たら………カース、お前ビルを潰す気か。」
「ジェラデック、あんたが何の用だ。こいつらはしっかり足止めしてただろ。」
黒いフードを被った男――ジェラデックはカースのその言葉に嘲笑している。
「手を組んでいるとは言え、所詮お前は貧民街区の人間だ。我々の信頼に値するとでも?」
「神立が後ろにいるからって調子に乗りやがって……」
「そんなことを言っていいのか?」
「てめぇ!研星会から強奪もしたし、バリスをここにおびき出しただろ!血清を渡せ!!」
カースはジェラデックに詰め寄った。
「全く、強情な奴だ。」
ジェラデックは“やれやれ”といったように頭を横に振っている。
「カース、お前神立と組んでいたのか……!」
カースはバリスの問いに答えるでもなく、イラつきながらも話し始めた。
「数日前、何者かが俺のところに手紙をよこした。」
「なんでも研星会病院系列から医薬品を強奪すりゃ、その代わりに血清を貧民街区に流すってな。俺達からすりゃ、医薬品も手に入るし血清も手に入る。」
カースがことの成り行きを一頻り説明すると、ジェラデックが続いた。
「その手紙はトーレ様が送ったものだ。」
「お前のところの診療所の女にもな。」
「ヴィスタに……!?てめぇっ……!!」
驚くバリスを嘲るように話し続けている。
「トーレ様は彼女に対してはこう持ち掛けた。」
「“こちらの提示した条件を履行するなら血清や医薬品をやる”とな。」
「“条件”だと……?」
バリスは目を細め、ジェラデックを睨みつけた。
「あぁ。その条件は……私は盗み聞きしているが、お前達に教える義理はない。盗むのは命がけだからな。」
「何を訳の分かんねぇことを……!」
バリスは一つ疑問に感じていることがあった。
それはいつのタイミングでヴィスタとコンタクトを取ったか。
もちろん、ヴィスタがトーレ達の条件を吞んでいることも疑問ではあったが、それよりもいつも自分と一緒にいるヴィスタがどうやってトーレと知り合ったのかが分からなかった。
「てめぇら……どうやってヴィスタに……」
「いつも一緒なのにって?」
「あるだろう?お前達が長時間離れる時間が。」
バリスが思い巡らせると、ある時だけいつも二人が長時間離れているタイミングがあった。
「まさか……」
それこそ、バリスがヴィスタのために行っている……
「そう。お前があの女のために貧民街区へ往診に行っている間だ。」
ジェラデックは両手を上げ、“呆れた”と言わんばかりの態度を示している。
「あの女もバカな奴だ……神立やトーレ様を利用しようとしたんだろうが、相手が悪かったな。」
「今頃、あの女は……ふふふ、はははは!!」
「…………ヴィスタの場所はどこだ!!」
バリスの鋭い怒声がビル内にこだまする。
「言うわけがないだろう。」
ジェラデックは懐から短刀――タガーナイフを取り出すと、攻撃の姿勢を示すように構えた。
「お前達の診療所を潰して、神立が研星会の上に立つ!!」
To be continued.....
【EXTRA STORY】
~ヴィスタ診療所・バリス貧民街区に往診中~
「ふぅ……これでこの人の応急処置はとりあえずは大丈夫ね。」
「でもすごい奇跡………運よくリネン類で守られながら落ちるなんて。」
カランカラン
「ん?患者かしら?」
「手紙……?」
「えっ?血清と医薬品を貧民街区に……?」
「条件…………?これって薬?」
「口外しなければ………か。」
To be continued to next EXTRA STORY.....?
【登場人物】
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。
▼ヴィスタ診療所
[ヴィスタ]
医星で医者をしている若い女性。
[バリス・スピア]
医星で医者をしている青年で元軍医。
目つきがとても悪い。
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~貧民街区・某廃ビル内~
「俺達には……薬品が必要なんだ……!」
カースの悲痛な叫びが廃ビルにこだまする。
「バリスだって知ってるだろ?奴らは……特に研星会は金儲けのために特殊な毒を持つ昆虫や小動物を放ってる。」
「この星だけじゃない。周辺惑星にもだ。」
カースの言うとおりだった。
ここ最近、医星周辺では特殊な毒を持つ生物による被害が多発しており、死亡者も相当数計上されていた。
だが、カースの言うことが真実とは限らない。
バリスは真偽を見定めるためカースの説明を黙々と聞き続けている。
「その毒の血清は特殊な方法でしか生成できない。そりゃつまるところ、命が惜しけりゃ研星会に金を払えってわけだ。」
「だからヴィスタちゃんの診療所には神立病院の奴らが押しかけてくる。ヴィスタちゃんの診療所を潰すことで研星会にマウント取ろうとしてんだろうさ。」
ここにきてやっとプラズマが言葉を発した。
「それとお前らが医薬品を奪うのと何の関係があるんだ?」
「お前誰だか知らねぇが、勘悪いな。」
「んだとっ!?」
「貧民街区でもその昆虫や小動物は大量に発見されている。いいか?金がなけりゃ、研星会の撒いた毒で死ぬってことだ。」
「意味するところは貧民街区の掃除だよ。」
「だからその毒を中和する血清が必要になる。」
「もちろんその他の医薬品だって必要だが……」
カースの言うことはもちろん理解できる。
貧民街区の民を助けるには、血清や多くの医薬品が必要だったのは疑いようもない事実。
だが、件の強奪のせいでヴィスタ診療所が容疑者として捜査されていたのもまた紛れもない事実だった。
「お前らのせいでうちの診療所が政府軍に睨まれてんだぞ。」
「そりゃ自業自得だ。ただでさえアンタらははみ出し者なんだから。」
「てめぇ……!ただで検診来たりしてやってたってのに、その言い草か!」
「もちろんアンタにも感謝してる。けど、アンタはヴィスタちゃんに頼まれてるから渋々やってるだけだ。」
「そこに俺達を思う気持ちや正義なんてない。」
これまでヴィスタの代わりに貧民街区に往診に来ていたのに、この言い草。
確かにバリスが慈悲や正義の心を原動力にしていたわけではなかったが、それでも感謝されてもいいはずだった。
そんなカースの態度を目の当たりにしたバリスは呆れたように説得を始める。
「とにかく強奪はやめろ。誰かが手引きしたんだろ?俺がそいつと話付けて来てやる。」
「手引きはされていない。俺達は薬品庫の位置を教えてもらっただけだ。」
「なら、誰から教えてもらったか言え。」
「いくらアンタでもそれは言えない。」
「分かった。ならもう言葉は必要ない。」
バリスの両手からは紫や蓬色が混ざった煙がモクモクと上がり、宙へと消えていく。
「また力で分からせるだけだ。」
「初めて会ったときと同じと思うなよ、バリス・スピア。」
そしてカースも自身の前に、銀色の液体の様な物を球状に集め始めた。
「お前……その力……!」
「バリスは元々抗う力を持ってたんだよな。」
「けど、抗うどころか動かなかった。」
どんどんと大きくなっていく銀色の球体。
「今の俺には十分な力がある。だから……動かないあんたの代わりに俺達がこの医星を変える!」
「あれは……」
すでにカースの身体が見えなくなる程大きくなった球体に対し、プラズマが危機感を抱く。
「あれは鉄だ。だがアイツの製鉄能力じゃぁ拳程度の塊が限界だった……」
「え……?ならあのデカさは?」
「何かをしてるな。」
「行くぜ!バリス!!」
カースは液体状の鉄球から、目にも止まらぬスピードで鋭利な三角錐に撃ち出した。
「速ぇっ……!」
何十本もの鉄がプラズマ達を襲い、轟音と共に、地面が抉られたことによる土煙が立ち込めた。
「いくらアンタでも、これは為す術なしだろ。」
土煙が晴れると、そこにはカースの予想とは反する光景があった。
「なっ……」
鉄が刺さっているところよりも遥か後ろに、無傷の2人が倒れていたからだ。
「なるほど……直撃の前に自分達に風唱を打ち込んで、無理やり後退したってわけか。無茶するな。」
突然突風が撃ち込まれ、大きく吹き飛ばされたプラズマが立ち上がる。
「ってぇ………何すんだよ……」
「うるせぇ、こっちだって痛ぇんだ……」
「それに俺にぶっ飛ばされてなかったら、今頃あの釘に打たれてたとこだぞ……!」
プラズマ達が立ち上がっている最中、カースはこの機を逃すまいと両手を前に突き出す。
「アンタらにゃ悪いが、こっちは大勢の命かかってんだ!!」
彼はプラズマとバリスの頭上に巨大な円柱状の鉄を生み出した。
「まとめて潰れろ!!」
「待て。」
戦闘を遮るように、男の言葉が屋内にこだまする。
その言葉に、カースの生み出した巨大な鉄は液状となって彼の手掌へと吸い込まれていった。
そして、現れた男はカースへと歩み寄る。
「上手くやっているか監視に来たら………カース、お前ビルを潰す気か。」
「ジェラデック、あんたが何の用だ。こいつらはしっかり足止めしてただろ。」
黒いフードを被った男――ジェラデックはカースのその言葉に嘲笑している。
「手を組んでいるとは言え、所詮お前は貧民街区の人間だ。我々の信頼に値するとでも?」
「神立が後ろにいるからって調子に乗りやがって……」
「そんなことを言っていいのか?」
「てめぇ!研星会から強奪もしたし、バリスをここにおびき出しただろ!血清を渡せ!!」
カースはジェラデックに詰め寄った。
「全く、強情な奴だ。」
ジェラデックは“やれやれ”といったように頭を横に振っている。
「カース、お前神立と組んでいたのか……!」
カースはバリスの問いに答えるでもなく、イラつきながらも話し始めた。
「数日前、何者かが俺のところに手紙をよこした。」
「なんでも研星会病院系列から医薬品を強奪すりゃ、その代わりに血清を貧民街区に流すってな。俺達からすりゃ、医薬品も手に入るし血清も手に入る。」
カースがことの成り行きを一頻り説明すると、ジェラデックが続いた。
「その手紙はトーレ様が送ったものだ。」
「お前のところの診療所の女にもな。」
「ヴィスタに……!?てめぇっ……!!」
驚くバリスを嘲るように話し続けている。
「トーレ様は彼女に対してはこう持ち掛けた。」
「“こちらの提示した条件を履行するなら血清や医薬品をやる”とな。」
「“条件”だと……?」
バリスは目を細め、ジェラデックを睨みつけた。
「あぁ。その条件は……私は盗み聞きしているが、お前達に教える義理はない。盗むのは命がけだからな。」
「何を訳の分かんねぇことを……!」
バリスは一つ疑問に感じていることがあった。
それはいつのタイミングでヴィスタとコンタクトを取ったか。
もちろん、ヴィスタがトーレ達の条件を吞んでいることも疑問ではあったが、それよりもいつも自分と一緒にいるヴィスタがどうやってトーレと知り合ったのかが分からなかった。
「てめぇら……どうやってヴィスタに……」
「いつも一緒なのにって?」
「あるだろう?お前達が長時間離れる時間が。」
バリスが思い巡らせると、ある時だけいつも二人が長時間離れているタイミングがあった。
「まさか……」
それこそ、バリスがヴィスタのために行っている……
「そう。お前があの女のために貧民街区へ往診に行っている間だ。」
ジェラデックは両手を上げ、“呆れた”と言わんばかりの態度を示している。
「あの女もバカな奴だ……神立やトーレ様を利用しようとしたんだろうが、相手が悪かったな。」
「今頃、あの女は……ふふふ、はははは!!」
「…………ヴィスタの場所はどこだ!!」
バリスの鋭い怒声がビル内にこだまする。
「言うわけがないだろう。」
ジェラデックは懐から短刀――タガーナイフを取り出すと、攻撃の姿勢を示すように構えた。
「お前達の診療所を潰して、神立が研星会の上に立つ!!」
To be continued.....
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~ヴィスタ診療所・バリス貧民街区に往診中~
「ふぅ……これでこの人の応急処置はとりあえずは大丈夫ね。」
「でもすごい奇跡………運よくリネン類で守られながら落ちるなんて。」
カランカラン
「ん?患者かしら?」
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