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第1章 医療の星 [医星]
第10話 運命を変える出会い
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≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
【登場人物】
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
Gene of Thunderbolt
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。
▼ヴィスタ診療所
[ヴィスタ]
医星で医者をしている若い女性。
[バリス・スピア]
医星で医者をしている青年。
目つきがとても悪い。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
▽▽▽▽▽
『医星での医薬品強盗事件の主犯として、昨日政府軍は神立病院勤務の“アルコ・トーレ”容疑者、38歳を朱種5級手配犯で指名手配しました。』
『トーレ容疑者は“遺伝子能力に関係する違法薬物”を斡旋していたとして、遺薬法違反の罪に問われており、政府軍は今後……』
ホログラムのニュースは嫌なほどにあっさりとしていた。
命を懸けた戦闘などなかったのではないかと思うくらいに。
「中佐、なんすかそれ。」
白髪スーツの男は、後輩からの質問にめんどくさそうに答えた。
「薬物被害の支援何たらってやつだ。」
そう言うと、中佐と呼ばれる男は折りたたまれた書面を広げた。
――入院措置決定通知書――
「結局、あの子も被疑者になっちまったがな。」
~数日前・ヴィスタ診療所~
腕を組み険しい表情を浮かべるローズ中佐の前には、プラズマとバリスが立っていた。
「一応俺も捜査側として、医星警察の話を聞いた。」
「あの娘は……違法薬品の使用で検挙される。」
“検挙”という言葉にプラズマが飛び上がった。
「け、検挙!?逮捕か!?」
「逮捕じゃない。いわゆる書類送検ってやつだ。」
「まぁ、その前にあの娘行くところがある。」
「行くところ?」
「病院だ。」
ヴィスタは違法遺伝子薬物の副作用として、脳に後遺症が残り植物状態となっていた。
そのため、治療を受けるため入院を余儀なくされていたのだ。
「けどこの星じゃ、あの娘は敵だらけだろ?」
ローズ中佐の言うとおり、政府軍が医星を監視することとなった原因をつくったバリスやヴィスタを、二大病院が快く思わないのはごく自然なことだった。
「そこでだ、喜べ。この件を知った政府軍大元帥が、政府軍本部のある央星の軍病院で薬物の後遺症を治療するよう手を回してくれた。」
「そうか……ありがとう。」
政府軍の決定を聞き安心したのか、バリスは大きなタメ息をこぼして俯く。
「ヴィスタを……」
そしてバリスは深々と頭を下げた。
「ヴィスタをよろしくお願いします。」
ローズ中佐は照れくさそうに顔をそむける。
「その顔でかしこまるの気持ち悪いからやめてくれ。」
「まぁあの娘にとっちゃ、違法遺伝子薬物との出会いが運命を変えることになったのには変わりないがな……」
「まぁこれでこの星の医療も少しはいい方向に行くはずだ。」
「貧民街区の連中も、復帰の研修を経て現場に戻る段取りになるらしいしな。」
「お、軍から連絡だ。じゃぁな。」
ローズ中佐はホログラムを起動させながら手を耳にあてがった。
そしてプラズマ達に背を向けると手を挙げてその場を後にした。
「政府軍も結構やるもんだな。」
プラズマは満足そうにローズ中佐の背中を見つめていた。
「診療所は閉めることになっちまったけどな。」
バリスの言うとおり、他星で入院することとなったヴィスタがいなくなった今、彼一人では診療所を運営するのは厳しかった。
そもそも、バリスはヴィスタがいない状況で診療所を続けようとも思っていなかったのだが。
そしてバリスは“休業”と書かれたプラカードを診療所のドアに掛けた。
「お前はどうすんの?」
「このとおりヴィスタ診療所は休業だ。どっかで働き口見つけるさ。」
「ならお前……俺と来りゃいいじゃん。」
プラズマは必死に自身が所属する捜査隊の名前を思い出している。
「俺、なんだっけ……惑星のなんか捜査隊……IMIC…?とかいうやつだから。」
「しかも隊員は俺が勝手に決めて勝手に入れてもいいってルールなんだぜ!」
IMICという言葉にバリスは声を上げた。
「はぁ!?IMIC だぁ!?あの一神の直轄機関!?」
「お前調査してるって、IMICのことだったのか!?」
一瞬納得しかけたバリスだったが、やはり信じられないのか大きく首を横に振っている。
「いや、ありえねぇ!てめぇみてぇなガキんちょがそんなの出来るわけないだろうが!」
「ガキんちょってお前も同い年だろ。」
「ま、実際は適当に宇宙旅しながら、たまに任務こなすだけなんだけど。」
――活動しているということが大事なのです――
パラム学校長の言葉を思い起こす。
「活動することが大事なのだ!」
「何言ってんだお前……」
「それに医者がいりゃ体調崩しても心配ないしな!」
「まぁ、IMICでもなんでもいいや。俺の腕なら引っ張りだこだが、そこまで言うならお前に付いてってやるよ。」
「いや、お前目つき悪いから働き口なんか見つかるわけないだろ。」
「てめぇ………!まぁいい。お前がMy Geneを探すなら、俺も乗っからせてもらう。」
「My Geneがある星には、雫聖癒草があるらしいからな。」
聞き慣れない言葉にプラズマは聞き直した。
「ダセイユソウ?」
「My Geneがある星に生えてるどんな病でも傷でも治すことができる薬草らしい。医療界ではMy Geneよりも有名だ。」
「あれあれ~?My Geneなんて御伽噺じゃなかったのか~?見つける気満々じゃねぇか!」
「うるせぇ!」
「それなら絶対ヴィスタも治せるよ。」
「うるせぇ……」
~研星会病院・地下深く~
トーレは薄暗い部屋の中に立っていた。
部屋の奥には巨大な水槽のような物が設置されており、その中の光で薄暗く部屋全体を照らしている状態だった。
その巨大な水槽の中で男女複数人の悲鳴がただひたすら響いていた。
「痺れは取れたか?」
その水槽の前に立ち、中の様子を眺めている男が尋ねる。
「はいっ………」
「で、トーレ。お前は失敗した挙句、ノコノコ帰ってきた訳か?」
怒っているのか呆れているのか推し量れないその無機質な声が不気味だった。
「お前は政府軍に追われる身となって、この星には政府軍の監視が入る。動きづらい事この上ない。」
トーレが巨大な水槽を一瞥すると、ガラスに血痕様のものがついていた。
そしてその中では絶叫と共に凶器を振るい、殺し合う人たちの姿が。
「しかも見つかったのはあの【獄炎】の中佐だと。」
「それにあのお嬢さんに“遺伝子能力の薬”を渡したな。お前の独断で。勝手に。」
「一応私とお前は組んではいるが、ここまで足を引っ張るのなら………」
その先の言葉にトーレの身体は強張った。
その男はさらに続けた。
「お前はこの星の実権を握りたい。だが何度も言うが、私はこの星のことなどどうでもいい。」
「それにお前のような雑魚が医療界のトップに立つには万能遺伝子の恩恵が必要不可欠だろう?」
「せっかくのチャンスだった。なんせ私たちのこの星にサンダー・パーマーが来ていたのだから。」
「それを私が戻るまで留め置きもできないとは。」
やはり、その男の声に感情は乗っていなかった。
「申し訳ありません……」
トーレは恐怖で身体を振るわせている。
「ウィンドが失敗し、ヴァンガルド・キルも投獄中だというのに……」
ため息を一つ吐くと、その男はトーレの方を振り返った。
「それにサンダー・パーマーと共に行ったのは【猛毒】のスピアだろう?」
「全く……同じ『毒』の名を冠すること自体が腹立たしいというのに。」
「【猛毒】と、この【蠱毒】。どちらが勝つだろうな。」
その男は響き渡る悲鳴の中、不気味な笑みを浮かべていた。
To be continued.....
【EXTRA STORY】
~医星・宇宙港~
――ポーン――
――輸送船が到着します――
「おい!まじで輸送船に忍び込んでで行くのかよ!」
「じゃなきゃ俺が医星に密入国したのがバレるんだろ!?」
「ほら乗り込め!!」
「お、おいっ、やめっ」
「ん?なんだこれ?なんか月のマークがついた木箱がいっぱいあるな。」
カパッ
「刀だ!」
カパッ
「こっちは……干からびた食料……?」
――戦星到着予定は明日の午前10時です――
「戦星だとーーーー!?」
To be continued to next EXTRA STORY.....?
【登場人物】
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
Gene of Thunderbolt
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。
▼ヴィスタ診療所
[ヴィスタ]
医星で医者をしている若い女性。
[バリス・スピア]
医星で医者をしている青年。
目つきがとても悪い。
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『医星での医薬品強盗事件の主犯として、昨日政府軍は神立病院勤務の“アルコ・トーレ”容疑者、38歳を朱種5級手配犯で指名手配しました。』
『トーレ容疑者は“遺伝子能力に関係する違法薬物”を斡旋していたとして、遺薬法違反の罪に問われており、政府軍は今後……』
ホログラムのニュースは嫌なほどにあっさりとしていた。
命を懸けた戦闘などなかったのではないかと思うくらいに。
「中佐、なんすかそれ。」
白髪スーツの男は、後輩からの質問にめんどくさそうに答えた。
「薬物被害の支援何たらってやつだ。」
そう言うと、中佐と呼ばれる男は折りたたまれた書面を広げた。
――入院措置決定通知書――
「結局、あの子も被疑者になっちまったがな。」
~数日前・ヴィスタ診療所~
腕を組み険しい表情を浮かべるローズ中佐の前には、プラズマとバリスが立っていた。
「一応俺も捜査側として、医星警察の話を聞いた。」
「あの娘は……違法薬品の使用で検挙される。」
“検挙”という言葉にプラズマが飛び上がった。
「け、検挙!?逮捕か!?」
「逮捕じゃない。いわゆる書類送検ってやつだ。」
「まぁ、その前にあの娘行くところがある。」
「行くところ?」
「病院だ。」
ヴィスタは違法遺伝子薬物の副作用として、脳に後遺症が残り植物状態となっていた。
そのため、治療を受けるため入院を余儀なくされていたのだ。
「けどこの星じゃ、あの娘は敵だらけだろ?」
ローズ中佐の言うとおり、政府軍が医星を監視することとなった原因をつくったバリスやヴィスタを、二大病院が快く思わないのはごく自然なことだった。
「そこでだ、喜べ。この件を知った政府軍大元帥が、政府軍本部のある央星の軍病院で薬物の後遺症を治療するよう手を回してくれた。」
「そうか……ありがとう。」
政府軍の決定を聞き安心したのか、バリスは大きなタメ息をこぼして俯く。
「ヴィスタを……」
そしてバリスは深々と頭を下げた。
「ヴィスタをよろしくお願いします。」
ローズ中佐は照れくさそうに顔をそむける。
「その顔でかしこまるの気持ち悪いからやめてくれ。」
「まぁあの娘にとっちゃ、違法遺伝子薬物との出会いが運命を変えることになったのには変わりないがな……」
「まぁこれでこの星の医療も少しはいい方向に行くはずだ。」
「貧民街区の連中も、復帰の研修を経て現場に戻る段取りになるらしいしな。」
「お、軍から連絡だ。じゃぁな。」
ローズ中佐はホログラムを起動させながら手を耳にあてがった。
そしてプラズマ達に背を向けると手を挙げてその場を後にした。
「政府軍も結構やるもんだな。」
プラズマは満足そうにローズ中佐の背中を見つめていた。
「診療所は閉めることになっちまったけどな。」
バリスの言うとおり、他星で入院することとなったヴィスタがいなくなった今、彼一人では診療所を運営するのは厳しかった。
そもそも、バリスはヴィスタがいない状況で診療所を続けようとも思っていなかったのだが。
そしてバリスは“休業”と書かれたプラカードを診療所のドアに掛けた。
「お前はどうすんの?」
「このとおりヴィスタ診療所は休業だ。どっかで働き口見つけるさ。」
「ならお前……俺と来りゃいいじゃん。」
プラズマは必死に自身が所属する捜査隊の名前を思い出している。
「俺、なんだっけ……惑星のなんか捜査隊……IMIC…?とかいうやつだから。」
「しかも隊員は俺が勝手に決めて勝手に入れてもいいってルールなんだぜ!」
IMICという言葉にバリスは声を上げた。
「はぁ!?IMIC だぁ!?あの一神の直轄機関!?」
「お前調査してるって、IMICのことだったのか!?」
一瞬納得しかけたバリスだったが、やはり信じられないのか大きく首を横に振っている。
「いや、ありえねぇ!てめぇみてぇなガキんちょがそんなの出来るわけないだろうが!」
「ガキんちょってお前も同い年だろ。」
「ま、実際は適当に宇宙旅しながら、たまに任務こなすだけなんだけど。」
――活動しているということが大事なのです――
パラム学校長の言葉を思い起こす。
「活動することが大事なのだ!」
「何言ってんだお前……」
「それに医者がいりゃ体調崩しても心配ないしな!」
「まぁ、IMICでもなんでもいいや。俺の腕なら引っ張りだこだが、そこまで言うならお前に付いてってやるよ。」
「いや、お前目つき悪いから働き口なんか見つかるわけないだろ。」
「てめぇ………!まぁいい。お前がMy Geneを探すなら、俺も乗っからせてもらう。」
「My Geneがある星には、雫聖癒草があるらしいからな。」
聞き慣れない言葉にプラズマは聞き直した。
「ダセイユソウ?」
「My Geneがある星に生えてるどんな病でも傷でも治すことができる薬草らしい。医療界ではMy Geneよりも有名だ。」
「あれあれ~?My Geneなんて御伽噺じゃなかったのか~?見つける気満々じゃねぇか!」
「うるせぇ!」
「それなら絶対ヴィスタも治せるよ。」
「うるせぇ……」
~研星会病院・地下深く~
トーレは薄暗い部屋の中に立っていた。
部屋の奥には巨大な水槽のような物が設置されており、その中の光で薄暗く部屋全体を照らしている状態だった。
その巨大な水槽の中で男女複数人の悲鳴がただひたすら響いていた。
「痺れは取れたか?」
その水槽の前に立ち、中の様子を眺めている男が尋ねる。
「はいっ………」
「で、トーレ。お前は失敗した挙句、ノコノコ帰ってきた訳か?」
怒っているのか呆れているのか推し量れないその無機質な声が不気味だった。
「お前は政府軍に追われる身となって、この星には政府軍の監視が入る。動きづらい事この上ない。」
トーレが巨大な水槽を一瞥すると、ガラスに血痕様のものがついていた。
そしてその中では絶叫と共に凶器を振るい、殺し合う人たちの姿が。
「しかも見つかったのはあの【獄炎】の中佐だと。」
「それにあのお嬢さんに“遺伝子能力の薬”を渡したな。お前の独断で。勝手に。」
「一応私とお前は組んではいるが、ここまで足を引っ張るのなら………」
その先の言葉にトーレの身体は強張った。
その男はさらに続けた。
「お前はこの星の実権を握りたい。だが何度も言うが、私はこの星のことなどどうでもいい。」
「それにお前のような雑魚が医療界のトップに立つには万能遺伝子の恩恵が必要不可欠だろう?」
「せっかくのチャンスだった。なんせ私たちのこの星にサンダー・パーマーが来ていたのだから。」
「それを私が戻るまで留め置きもできないとは。」
やはり、その男の声に感情は乗っていなかった。
「申し訳ありません……」
トーレは恐怖で身体を振るわせている。
「ウィンドが失敗し、ヴァンガルド・キルも投獄中だというのに……」
ため息を一つ吐くと、その男はトーレの方を振り返った。
「それにサンダー・パーマーと共に行ったのは【猛毒】のスピアだろう?」
「全く……同じ『毒』の名を冠すること自体が腹立たしいというのに。」
「【猛毒】と、この【蠱毒】。どちらが勝つだろうな。」
その男は響き渡る悲鳴の中、不気味な笑みを浮かべていた。
To be continued.....
【EXTRA STORY】
~医星・宇宙港~
――ポーン――
――輸送船が到着します――
「おい!まじで輸送船に忍び込んでで行くのかよ!」
「じゃなきゃ俺が医星に密入国したのがバレるんだろ!?」
「ほら乗り込め!!」
「お、おいっ、やめっ」
「ん?なんだこれ?なんか月のマークがついた木箱がいっぱいあるな。」
カパッ
「刀だ!」
カパッ
「こっちは……干からびた食料……?」
――戦星到着予定は明日の午前10時です――
「戦星だとーーーー!?」
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