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第3章 銀河の中枢 [央星]
第1話 銀河の中枢・央星
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≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
【登場人物】
▼何でも屋(IMIC)
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。
[バリス・スピア]
元軍医で、毒の能力を持つ医者。
薄紫で、天を衝くようなツンツン頭。目つきが死ぬほど悪い。
どんな病でも直す幻の植物を探すため、医星を出てプラズマと旅をすることになる。
[水王 涙流華]
元名家・水王家の侍で、水の遺伝子能力者。
プラズマ達に妹を救われた一件で、自分に足りないものを探すため、水王家当主から世界を回ることを命じられる。
▼その他
[セリナ]
プラズマの幼馴染の女の子。
勤勉で真面目な性格。氷の能力を操る。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
~央星・宇宙港前通り~
「なんというか……懐かしいな」
央星空港に到着し、涙流華があたりを見渡し率直な感想を口にする。
「そいえばルルカも小さい頃異星に行ってキャピキャピしてたらしいな」
プラズマの言葉に涙流華が反応する。
「貴様……!! 誰からその話をっ……」
「お前の父ちゃんから」
「父上……」
プラズマの尾ひれのついた話に、あながち間違いではなさそうな涙流華の反応を楽しみながらバリスが見ている。
「森星への乗り換えは午後7時。まだ10時間近くあるがどうする?」
バリスが2人に尋ねた。
「そうだな、央星って何するんだろなあ」
プラズマは考え始める。すると涙流華が照れくさそうに自分の意見を口にした。
「お、おい! 街を……散策してみるというのはどうだ……?」
「なんだよ、乗り気じゃねえか軍団長。なんだかんだ言ってワクワクドキドキって訳か」
「う、うるさい!もう軍団長ではないわ! それにふ、服がこの道着では街の雰囲気的に恥ずかしいだろうが!」
バリスの冷やかしに涙流華が顔を真っ赤にしている。確かに涙流華の格好は周囲の目を引いていた。
「じゃあルルカのショッピングに付き合ってやるか~」
プラズマはやれやれといった様子で街へ向かう。
~央星・商店街区~
「いらっしゃーい! お姉さん美人ね~!!」
街を歩く涙流華はすぐに呼び止められ、店員の話術に早くもはまっている。
「なるほど……素材が丈夫だから戦闘にも向くし破れることがないのか。しかも模様も可愛いではないか!」
涙流華は店員のセールストークに感心して購買意識がどんどんと高まっていく。
プラズマとバリスはというと、涙流華そっちのけで服屋の隣の屋台で値段交渉をしていた。
「オヤジ、頼むよ! 3つで1Dで!」
しかし屋台の店主は厳しい。
「3つ欲しけりゃ3 D持ってきな」
バリスも値段交渉に応戦する。
「プラズマ、あっちの屋台にしよう。さっき3つで1 Dって言ってたからな」
しかし屋台の店主は強い。
「その手には乗らねえよ。行け行け、1Dで売ってもらいな」
「ぐ……手強いな……」
プラズマとバリスは今までにない強敵に手こずっている。
するとそこへやって来たのは、買い物を済ませた涙流華だった。
すでに購入した白いブラウスと、青色のスカートのようなものを着用している。
「おい、お前たち! 何をやっている!」
「おぉ、ルルカ。今このオヤジと一世一代の戦いを……」
プラズマを遮りオヤジが喋り出す。
「お嬢ちゃん!美人さんだねぇ。これあげるよ!」
そういうと紙袋に入った饅頭を手渡される。
涙流華は困惑しながらも会計のことを尋ねる。
「かたじけない……駄賃はいくらだ?」
「要らないよ、そんなもの! 美人にはサービスしないとね!」
屋台の店主は鼻の下を伸ばしそう答えた。
満面の笑みで手を振る店主の文句を言いながらプラズマ達は街の散策を再開する。
「あのクソオヤジ~!」
「まぁ、見る目はあるようだがな」
涙流華は得意げだ。バリスはドヤ顔の涙流華を逃さず、笑いながらからかった。
「いつもは叩っ斬るぞーって言ってんのにな。」
「貴様本当に叩っ斬るぞ……!」
涙流華がついつい戦星の感覚で、鞘から刀を抜いた時だった。
それを見た通行人が悲鳴をあげる。
「きゃーーー、人殺しー!!」
涙流華はすぐに刀を収め、叫び声を上げた女性の方へと振り向き、しどろもどろに弁解を始める。
「あ……いや、これは……!」
周りにはすでに通報している者もいた。
「行くぞ、プラズマ、ルルカ!」
バリスは走り出す。
「人殺しが逃げたぞー!」
市民たちが追いかける。
必死に逃げる3人。
「お前、すぐ刀抜く癖なくせよな!」
プラズマは走りながら涙流華に言い聞かせる。
そうこうしているうちに警察がプラズマ達の遥かうしろから追いかけて来ていた。
「武器を捨てて、止まりなさい!」
ここで逮捕されるわけにはいかないと、プラズマ達は誰一人止まろうとしない。
「止まらなければ撃つぞ!」
再三の警告を無視して逃走し続けると、路地に入った瞬間警察が発砲を始める。
直撃は免れたが2発撃たれたところで、涙流華が振り返って立ち止まり、刀でそれ以降の銃弾を弾き落とす。
さらに街路樹を切り倒し、警察官の行く手を阻んだ。
「よし、ナイス涙流華! このまま逃げ切るぞ!」
プラズマがそう言って角を曲がると、そこには長い白髪、黒スーツの男が立っていた。
プラズマとバリスは見覚えのあるその男にハッとする。
「あいつは……」
「よぉ、お前ら。確か医星で会ったな。とりあえず止まってもらおう。悪いようにはしねぇ」
そう言うとその男はすでに吸っていたタバコをふかした。
追いついた涙流華はその白髪の男を見て目つきを変える。
「貴様……! ラルト・ローズ……!」
「お前、水王家の涙流華……! 何やってんだこんなところで!」
To be continued.....
【EXTRA STORY】
~洋服屋前~
「(ん……?あれは……サムライ?)」
「(絶対田舎者ね。よし、あたしの接客テクでこのワンピース買わせてやる)」
「いらっしゃーい!お姉さん美人ね~!!」
「美人とは、わ、わたしのことか!!?」
「(よっし、食いついた。女サムライ討ち取ったり)」
To be continued to next EXTRA STORY.....?
【登場人物】
▼何でも屋(IMIC)
[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。
[バリス・スピア]
元軍医で、毒の能力を持つ医者。
薄紫で、天を衝くようなツンツン頭。目つきが死ぬほど悪い。
どんな病でも直す幻の植物を探すため、医星を出てプラズマと旅をすることになる。
[水王 涙流華]
元名家・水王家の侍で、水の遺伝子能力者。
プラズマ達に妹を救われた一件で、自分に足りないものを探すため、水王家当主から世界を回ることを命じられる。
▼その他
[セリナ]
プラズマの幼馴染の女の子。
勤勉で真面目な性格。氷の能力を操る。
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~央星・宇宙港前通り~
「なんというか……懐かしいな」
央星空港に到着し、涙流華があたりを見渡し率直な感想を口にする。
「そいえばルルカも小さい頃異星に行ってキャピキャピしてたらしいな」
プラズマの言葉に涙流華が反応する。
「貴様……!! 誰からその話をっ……」
「お前の父ちゃんから」
「父上……」
プラズマの尾ひれのついた話に、あながち間違いではなさそうな涙流華の反応を楽しみながらバリスが見ている。
「森星への乗り換えは午後7時。まだ10時間近くあるがどうする?」
バリスが2人に尋ねた。
「そうだな、央星って何するんだろなあ」
プラズマは考え始める。すると涙流華が照れくさそうに自分の意見を口にした。
「お、おい! 街を……散策してみるというのはどうだ……?」
「なんだよ、乗り気じゃねえか軍団長。なんだかんだ言ってワクワクドキドキって訳か」
「う、うるさい!もう軍団長ではないわ! それにふ、服がこの道着では街の雰囲気的に恥ずかしいだろうが!」
バリスの冷やかしに涙流華が顔を真っ赤にしている。確かに涙流華の格好は周囲の目を引いていた。
「じゃあルルカのショッピングに付き合ってやるか~」
プラズマはやれやれといった様子で街へ向かう。
~央星・商店街区~
「いらっしゃーい! お姉さん美人ね~!!」
街を歩く涙流華はすぐに呼び止められ、店員の話術に早くもはまっている。
「なるほど……素材が丈夫だから戦闘にも向くし破れることがないのか。しかも模様も可愛いではないか!」
涙流華は店員のセールストークに感心して購買意識がどんどんと高まっていく。
プラズマとバリスはというと、涙流華そっちのけで服屋の隣の屋台で値段交渉をしていた。
「オヤジ、頼むよ! 3つで1Dで!」
しかし屋台の店主は厳しい。
「3つ欲しけりゃ3 D持ってきな」
バリスも値段交渉に応戦する。
「プラズマ、あっちの屋台にしよう。さっき3つで1 Dって言ってたからな」
しかし屋台の店主は強い。
「その手には乗らねえよ。行け行け、1Dで売ってもらいな」
「ぐ……手強いな……」
プラズマとバリスは今までにない強敵に手こずっている。
するとそこへやって来たのは、買い物を済ませた涙流華だった。
すでに購入した白いブラウスと、青色のスカートのようなものを着用している。
「おい、お前たち! 何をやっている!」
「おぉ、ルルカ。今このオヤジと一世一代の戦いを……」
プラズマを遮りオヤジが喋り出す。
「お嬢ちゃん!美人さんだねぇ。これあげるよ!」
そういうと紙袋に入った饅頭を手渡される。
涙流華は困惑しながらも会計のことを尋ねる。
「かたじけない……駄賃はいくらだ?」
「要らないよ、そんなもの! 美人にはサービスしないとね!」
屋台の店主は鼻の下を伸ばしそう答えた。
満面の笑みで手を振る店主の文句を言いながらプラズマ達は街の散策を再開する。
「あのクソオヤジ~!」
「まぁ、見る目はあるようだがな」
涙流華は得意げだ。バリスはドヤ顔の涙流華を逃さず、笑いながらからかった。
「いつもは叩っ斬るぞーって言ってんのにな。」
「貴様本当に叩っ斬るぞ……!」
涙流華がついつい戦星の感覚で、鞘から刀を抜いた時だった。
それを見た通行人が悲鳴をあげる。
「きゃーーー、人殺しー!!」
涙流華はすぐに刀を収め、叫び声を上げた女性の方へと振り向き、しどろもどろに弁解を始める。
「あ……いや、これは……!」
周りにはすでに通報している者もいた。
「行くぞ、プラズマ、ルルカ!」
バリスは走り出す。
「人殺しが逃げたぞー!」
市民たちが追いかける。
必死に逃げる3人。
「お前、すぐ刀抜く癖なくせよな!」
プラズマは走りながら涙流華に言い聞かせる。
そうこうしているうちに警察がプラズマ達の遥かうしろから追いかけて来ていた。
「武器を捨てて、止まりなさい!」
ここで逮捕されるわけにはいかないと、プラズマ達は誰一人止まろうとしない。
「止まらなければ撃つぞ!」
再三の警告を無視して逃走し続けると、路地に入った瞬間警察が発砲を始める。
直撃は免れたが2発撃たれたところで、涙流華が振り返って立ち止まり、刀でそれ以降の銃弾を弾き落とす。
さらに街路樹を切り倒し、警察官の行く手を阻んだ。
「よし、ナイス涙流華! このまま逃げ切るぞ!」
プラズマがそう言って角を曲がると、そこには長い白髪、黒スーツの男が立っていた。
プラズマとバリスは見覚えのあるその男にハッとする。
「あいつは……」
「よぉ、お前ら。確か医星で会ったな。とりあえず止まってもらおう。悪いようにはしねぇ」
そう言うとその男はすでに吸っていたタバコをふかした。
追いついた涙流華はその白髪の男を見て目つきを変える。
「貴様……! ラルト・ローズ……!」
「お前、水王家の涙流華……! 何やってんだこんなところで!」
To be continued.....
【EXTRA STORY】
~洋服屋前~
「(ん……?あれは……サムライ?)」
「(絶対田舎者ね。よし、あたしの接客テクでこのワンピース買わせてやる)」
「いらっしゃーい!お姉さん美人ね~!!」
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