My² Gene❇︎マイジーン ～URAZMARY～

～第２章・おまけ（会話のみ）

＋＠１０話 殿部隊長、鉄正の苦悩

～水王家・屋外鍛錬場～


「鉄正てつまさ殿。部隊結成から１週間が経ちましたが、どうですか殿しんがり部隊は？」

「草鉄そうてつ殿……恥ずかしながら中々まとめきれず、悩んでおるところです」

「しかしこうして皆、鉄正殿について剣を振るっているではないですか」

「いえいえ、これも私が命令したから来ておるだけで自発的ではありませぬ…」

「それに比べ見てください。讃岐さぬき殿の急襲部隊は、彼女がいなくとも皆自発的に鍛錬に励んでおります」

「元々は給仕係でありながら、その手腕……讃岐殿には感服するばかりです」

「きっと、私のような剣を振るうしか能のないような未熟者とは違い、給仕係ならではの包容力があるのでしょう……」

「それで八千代やちよはどこに？」

「なんでも今讃岐殿は道場で数人に稽古をつけているとか」

「なるほど八千代は期待以上の働きをしそうですね」

「私も殿しんがり部隊をまとめられるよう精進して参ります」



「鍛錬、ご苦労様です。副軍団長、鉄正てつまさ様」

「讃岐殿…！今ちょうど貴女のことを話し……」

「「「　部隊長！ご苦労様です！！！！！！　」」」

「皆様も鍛錬ご苦労様です、どうぞ楽に休んでください」

「「「　はっ！！！　」」」


「な、なんと……急襲部隊はもうここまでの規律と結束を……天晴です、讃岐殿…！」

「いえ、私は何もしておりません。皆様が私わたくしめのような未熟者を支えてくださっているだけです」

「ねぇ？」

「「「　はい！！！！　」」」



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