My² Gene❇︎マイジーン ～URAZMARY～

～第２章・おまけ（会話のみ）

＋＠９話 急襲部隊

～侍衆第一棟改め急襲部隊隊舎～


「この度、侍衆急襲部隊の隊長を務めさせていただく運びとなりました。讃岐さぬき八千代やちよと申します」

「ご存知ない方もいらっしゃると思いますので、以後お見知り置きを」


「おいおい、軍団長の冗談かと思ったが、給仕係の小娘が奇襲や一騎打ちを得意とする部隊の隊長だと！？」

「ふざけるのも大概にしてほしいものだ。笑えないな」

「ふざけてはおりません、我々の使命は一番槍。そのため攻撃に長けた皆様にお集まりいただいたわけです。私も含めて」

「だから、その俺達をまとめるのがお前ってのがおかしいんだろうが」

「軍団長も忍び上がりで、大した実力もないからな。実際はよくわかってないんだ。縁故採用みたいなもんだろ」

「千里華ちりか様のことを悪く言うのはやめなさい」

「あ？やめてください、だろ？不満があるなら、力で示してみろ。ここは侍衆の中でも攻撃特化部隊なんだからなぁ！」

「それができなけりゃぁ、給仕係らしく飯運ぶか、風呂でも沸かしてな！！」

「ハハハハハハハ………っぐっふぅ！！」

「なっ……！？あの距離から間合い詰めたのか！？」
「寺法井じほうい殿！！」
「貴様！いきなり何をする！」

「“力を示せ”と仰ったのでお言葉に甘えてそうさせていただきました」

「あと寺法井様、間違いがありましたよ。ここは攻撃特化部隊でなく……攻撃と速さの特化部隊です」

「今の速さで反応できないとなると、鍛錬は少し厳しくしたほうがよいかもしれませんね」

「皆様、私わたくしめに力がないのではと不安になっておられると存じます」

「これからその身をもって安心なさってください」

「御心配には及びません。遺伝子能力は使いませんので」




To be continued to Next Substories.....