My² Gene❇︎マイジーン ~URAZMARY~

泥色の卵

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第2章 サムライの星 [戦星]

第4話 姉の答え

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【登場人物】

▼何でも屋(IMIC)

[サンダー・パーマー=ウラズマリー]
 金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
 サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
 遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。


[バリス・スピア]
 元軍医で、毒の能力を持つ医者。
 薄紫で、天を衝くようなツンツン頭。目つきが死ぬほど悪い。
 どんな病でも直す幻の植物を探すため、医星を出てプラズマと旅をすることになる。


水王スオウ
[水王 千里華チリカ
 深い青色のショートカットの少女。元名家の水王家の忍び。
 戦星せんせいの森で襲われているところをプラズマ達に助けられた。

[水王 涙流華ルルカ
 深い青色のポニーテールをした水王家軍団長を務める女サムライ。

[水王 木勝キショウ
 水王家十代目当主。


▼その他

[セリナ]
 プラズマの幼馴染の女の子。
 勤勉で真面目な性格。氷の能力を操る。


 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡




~客間前・廊下~



「失礼します!!!」

ザァッ

客間の戸が少し開き、華奢きゃしゃな女性使用人が顔を覗かせた。
先程と同じ使用人だった。

「コホン……パーマー様、スピア様、夕餉ゆうげの準備が整いました。」





▽▽▽▽▽▽


使用人がプラズマ達を連れて大広間に行くと、そこには木勝キショウ涙流華ルルカ、家臣達が夕食を囲んでいた。

広間に入るや否や、涙流華ルルカが鬼の形相でプラズマ達を睨みつける。
「貴様ら、夕餉ゆうげに呼ばれておきながら、遅れて来るとはいい度胸だ。」

「やめんか、涙流華ルルカ。客人だぞ。さあさあ、揃ったことだ。頂こうか。」
木勝キショウが涙流華をたしなめると、箸を手に取った。

「して、プラズマ殿はどちらから参られた?」

「おれは礎星そせいで、こいつが医星。」

「何をしておられるのだ?」

「何たら捜査隊って………まぁ“何でも屋”みたいなことやってんだ。仲間を集めながらMy Geneマイジーンを探して旅してる。」

「何でも屋……そうか……!それは面白そうだな。」

木勝キショウは穏やかに微笑するが、涙流華ルルカは厳しい言葉を浴びせる。
「何でも屋など逆を返せば、特段何もしていない奴らではないか。」

それに対しプラズマが反論する。
「意味不明だろ!なんでそんなこと言われなきゃなんねーんだよ。」

その言葉で涙流華ルルカにも火がついた。
「お前の様なろくでなしに何もできるわけないだろう!」

「なんだと!お前こそ妹にひどく当たって、てめえの方がろくでなしじゃねえか!何が軍団長だ!」
そうプラズマが言い放つと、家臣達が刀を持ち一斉に立ち上がる。

「貴様、水王スオウ家の軍団長にろくでなしとは言ってくれる。」

「叩き斬ってやる!」

「やめんか!!」
木勝キショウの声が大広間に響き渡り、その後静寂の中の食事となる。




▽▽▽▽▽


夕餉が終わった後、プラズマとバリスは木勝キショウに残るよう言われる。


「プラズマ殿、スピア殿。先程仲間を探して旅をしていると言っておられたな。なにか条件があるのか?」
木勝が真剣な面持ちでプラズマに尋ねる。

「条件……いいやつなら誰でも大歓迎だ!チリカとか!」

「そうか……君達の年はいくつだ?」

「俺もバリスも18だ。」

「なら、千里華とは同い年だな。」

「やっぱりそうか!なんかそんな感じしたんだよ!チリカなら全然構わないぜ!」

「そうか、ありがとう…………」

「今日は泊まって行ってくれ。外は物騒だ。」
木勝は少し笑みを浮かべて、広間を後にした。

そしてプラズマ達も使用人に案内され、客間に戻って行った。





▽▽▽▽▽



深夜、プラズマ達が寝入っているころ、水王家に1つの情報が入る。

「殿!ご報告申し上げます!千里華が任務中に如月キサラギ家に拘束されたと!」

木勝は険しい顔を浮かべ、緊急会議を開くよう命令する。




「んぁっ?」
悠長に腹をきながらプラズマが重たいまぶたを気力で持ち上ると、バリスが戸の近くに座って外の様子を窺っているようだった。

「どしたぁ……?バリス………」

「やっと起きやがったか。いくら揺らしても起きやしなかったくせに。」

「んあぁぁぁ!!……あぁ。」
プラズマは大音量で大きく伸びをした。

「で、なんか騒がしくないか?」

「水王家の者が如月家に捕らえられたらしい。」

「今から緊急会議だと。なんでも、捕らえられたのは深い青色の短い髪の女忍だそうだ。」

「それって……」


「千里華だろうな……!」





▽▽▽▽▽


ザァッ

プラズマ達が広間の襖を開けると、家臣達からの怒号が飛ぶ。

「緊急事態だぞ!貴様ら控えんか!」

「構わん。」
木勝キショウが落ち着いた声で言い、さらに涙流華ルルカに問う。

「涙流華よ、千里華が如月に捕らえられた。やつらの要求はわしとお前の首だ。」

「千里華1人を犠牲にして我が水王スオウ家に損失を出さないようにするか、はたまた、千里華を助けに乗り込むか。どうする?軍団長。」


涙流華は少し考えたのち、答えを出す。
「千里華を捨てます。」

木勝がため息をついた。
「涙流華……」

「てめーーー!チリカ見捨てるとか許さねえぞ!」
木勝の話を遮りプラズマが涙流華に飛びかかった。

倒れ込んだプラズマは涙流華に馬乗りとなって胸倉を掴み上げている。
「貴様ら余所者よそものに何が分かる!私がどれだけのものを背負っているか分かるか!!?」

涙流華がプラズマを蹴り上げると、膝をついて立ちあがろうとするプラズマに責め寄った。


しかし、バリスが二人の間に手を差し込み割って入る。
「余所者だからこそ、俺たちがチリカを助けに行ってもスオウ家には関係ないよな。」

口角を上げるバリスに怒りを表しながら涙流華は背を向けた。

「勝手にしろ!」
そして涙流華は広間を荒々しく去っていく。


その彼女の背中に向かってプラズマが叫んだ。
「お前ほんとにそれでいいのかよ!!」

「妹なんだろ!!?自分の立場とか肩書きとか一回取っ払って、自分の本心と向き合えよ!!」

「会議は終いだ。各々次の軍団長の命まで待機。」

そうして、家臣達が去り静かになった大広間には木勝とプラズマ達が残っていた。

「先ほどの話、本当なのか?本当にお主たちだけで助けに行くと?」
木勝はプラズマ達に問う。

「これも何かの縁だしな。これで死なれちゃ寝覚めが悪い。」
バリスが答える。

「そうか……すまない。私も重鎮達に気付かれないよう、忍びは向かわせるが……」

「今当主が直々に行こうとすれば、水王スオウ家の重鎮達はそれ許さないだろう………すまないが頼む……」
木勝キショウは目を大きく見開き、プラズマとバリスの手を取った。

「任せてくれ。俺たちがぜってぇにチリカを助けるから!」
プラズマがガッツポーズを見せ、そのまま広間から走って出て行く。


水王スオウ家を出ると、城の上から何かが降ってきて、ちょうど2人の目の前に落ちた。
「うわっ!なんだ!?カバン……?」

2人が中を見ると、如月家までの地図や、千里華が捕らえられているであろう場所の記された地図が入っていた。


そして、その奥には……

「なるほどな。」
バリスは笑みを浮かべる。

「プラズマ、ちょっと耳貸せ。」





~如月家・正門前~


如月家正門に着くとバリスが門番に話しかける。

「私は政府軍から戦星せんせいへ派遣を命ぜられた軍医ですが、こちらはキサラギ家でよろしいですか?」



「こんな夜中に政府軍の軍医ぃ!?」





To be continued.....



~EXTRA STORY~


「グーーーーーーーーー」

「ガーーーーーーーーー」


「すごい寝息……」

「長旅でお疲れなのかしら……」

「お疲れのところを起こすのはお客様に対して失礼じゃぁ……」

「いや……!お客様とは言え、私は水王家の人間……!」

「ここで下がっては水王家の……いや、唯一の讃岐サヌキ家の人間としても名折れだわ……!」

「頑張るのよ………!八千代ヤチヨ………!誇り高き水王家の一員なんだから!」


「ふぅ…………」


「失礼します!!!」

ザァッ


To be continued to Next EXTRA STORY.....?
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