天月記(旧:異世界の神に嫌われた男はゲームのステータスを手に入れて無双します。[改稿版])

徒花幸介

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第3章 神と悪魔、そして正義

第35話

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「はい、終了~。皆さんあつかれさまでーす。」
朝と変わらず、城門の近くに立っていたフルーメはそう言いながら拍手していた

「合格者は3名と言ったところでしょうか。思ったより多いですね。よかったよかった。」
フルーメはそう言いながら笑った

「はいはい、副団長。ふざけるのはそこまでですよ。さぁ、早く彼らに今後の対応を説明してください」
笑うフルーメを団員であるエマが静止させた

「分かっているさ。エマくん。それでは君らに騎士団の説明をしたいから、僕に着いてきてもらえるかな。流石にこの場所じゃ説明できないからね」
俺らに向かってそう言ってフルーメは歩き出した


※※※※※※※※※※※※※※※

フルーメに案内された先は少し大きめの食堂だった

「着いたよ。みんな、ここなら大丈夫だ。さ、入ろうか」
フルーメに連れられ、俺たちは店の中に入った

「いらっしゃい!待ってたよ!第三騎士団のクソガキども!」
中に入ると恰幅の良いおばちゃんが中にいた

「やぁ、サラザールさん。お久しぶりです。今日は新人がきましてね。その歓迎会に寄らせてもらったわけです。」
フルーメはサラザールさんと呼んだ人の近くに行ってそう言った

「そうかいそうかい!そりゃめでたいね!さっ、入りな!美味しいご飯を食わせてやるよ!」
サラザールさんはそう言って奥に行った

「サラザールさんも奥に行ったことですし、皆、席についてね。説明を始めようか」
そう言ってフルーメは説明を始めた

「僕たちの騎士団は第三ということからわかると思うけど、この国には第一、第二騎士団があってね。
第一は皇国の要人警護を任されているんだ。少数精鋭の部隊だよ。
第二騎士団は皇国軍の主要部隊だ。構成人数は各騎士団の中でも最も多い。対人間のスペシャリストだ。
そして僕ら第三騎士団は皇国付近の危険な区域の探索を任されている。わかりやすい例を出すなら、君らが今日探索した森とかだね。他には他国への出張みたいなものとかだね。
ちなみに第三騎士団の構成人数は君ら込みで13人。第一が20人くらいだったから僕たちの団が一番人数が少ないんだ。
だから実働って意味だと一番忙しい部署ってことだね。みんなは第三騎士団がそういうとこだと分かってきてるだろうから、そこんところは覚悟できてるとは思うけど。」
一連の説明を終えたフルーメは俺を含む新人たちを一瞥した後にこう言った

「僕たち第三騎士団は君たち3人を歓迎するよ。一緒に頑張ろうね。」
そう言って席に座った

「それでは、乾杯してから自己紹介でもしましょうか。」
グラスを持ったエマさんが周りを見ながら、確認するようにそう言った

「うん、いいな。じゃあ乾杯はフルーメさんにお願いするか」
ガリアはそう言ってグラスを掲げた

「分かったよ。では、第三騎士団の新しい仲間を祝って!」

「「「「「「乾杯!!!!!!」」」」」」
カンっ!とグラス同士がぶつかった音が響き渡った
それと同時にサラザールさんが料理を並べ出し、俺たち新人は料理をつまみながら自己紹介をし始めた

「ヴェールです。父からの命で家名は名乗るなとのことなので、ヴェールとのみお伝えさせてもらうことをお許しください。
獣王国出身ではありますが、種族は魔人族です。
戦闘では主に近接格闘や魔法を駆使して戦っています。
まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします。」
そう言って俺が頭を下げると席についているメンバーが拍手をした。
それが終わると俺の隣に座っていた赤毛の女性が立ち上がった

「私はセーレです。家名なんてない、ただのセーレです。種族は魔狼族です。
私は槍を用いた中距離での戦闘を行います。魔法はそこまで使えませんが、身体強化程度であれば使えます。一応、近接も可能です。
よろしくお願いします。」
セーレもそう言って頭を下げたので、俺は先ほど自分がしてもらったように拍手をした。
それが終わると、今度は黒髪で眼鏡をかけた男が立ち上がった。

「僕はマーニ・ヴァンゼッタです。貴族家系ですが、四男なので、家系の相続権はありません。なので仕事をするためにこの騎士団に所属しました。
種族はヴェール君と同じ魔人族です。
武器は剣と大盾です。皆さまをお守りできるよう精一杯努めますので、よろしくお願いします。」
俺は先ほどと同じように拍手をした

「うんうん。いい自己紹介だったよ。僕たち第三騎士団は君たちを歓迎しよう。共に魔皇国の平和を守るためにね。」
「それじゃあ、ゆっくりみんなで楽しもうね!」
フルーメのその発言で俺たちの歓迎パーティーはさらに盛り上がった。


※※※※※※※※※※※※※※※※※

パーティーが終わる頃には、楽しみすぎたのか、みんな寝てしまっていた。
そんなみんなを見渡して俺が帰ろうとすると、フルーメが声をかけてきた

「おや、もう帰るのかい?」

「はい、執事が心配しますので」

「それもそうか。では、最後に一ついいかい?」
フルーメは俺の方をじっと見てそう聞いてきた

「はい、なんでしょう?」

「明日、君には第三騎士団の団長にあってもらいたい。あ、もちろん僕も出席するよ。」
フルーメはさっきまでと同じふざけた感じにそう言ってきているが、声のトーンが先ほどよりも真剣になっていた

「わかりました。しかし、どこで会うのですか?」
いきなりの団長との接触の提案に俺は内心混乱していた

「ああ、それは団長の執務室だけど、1人じゃ来れないだろうから、明日またここのお店の前に来てね。僕が案内するよ」

「了解しました。それではまた明日。よろしくお願いします。」

「うん、じゃあね」
フルーメはそう言って、ヒラヒラと手を振った



なんでかは知らないけど、団長との接触機会を手に入れたんだ。このチャンス必ずものにしてやる。

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