飛翔英雄伝《三國志異聞奇譚》〜蒼天に誓う絆〜

銀星 慧

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第六章 反逆の迅雷と戦火の都

第六十九話 攫われた王

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奉先は早速、兵を招集し弘農王の封地へ向け出立した。
封地まで、通常の行軍なら凡そ三日程度の道程みちのりである。
例え、袁本初が先に弘農王の元へ使者を送っていたとしても、遥か冀州きしゅうからでは速くても十日は掛かるであろう。

急ぐに越した事は無い。
それでも奉先は、一日でも速く到達する為兵たちを急がせた。

「弘農王は我々の指示に、大人しく従うでしょうか…?」
赤兎馬、飛焔ひえんに跨る奉先に馬を寄せ、共に従軍して来た高士恭こうしきょうが問い掛ける。

「どうであろう、弘農王を皇帝に支持する者たちからの妨害が有るかも知れないな…もしその様な事態になれば、始末せよとの命令だ。」
淡々と語る奉先に、士恭は少し驚きの表情を見せた。

「弘農王を、殺すのですか…!?」
「やむを得ない場合は、そうするしか有るまい…」
奉先はやや眉宇の辺りを陰らせ、暗い瞳で答えた。

「そうですか…」
士恭も浮かない顔をする。
この任務は、奉先の忠誠心を試す仲穎からの挑戦でもある。
命令に背けば、仲穎は奉先に対し強い猜疑心さいぎしんを抱くであろう。

どの道、弘農王の命は奪われるのだ。
それが早いか遅いかなのである…
奉先はそう心の中で割り切っていた。

「奉先殿、公台こうだい殿は…戻って来ないのでしょうか?」
不意に、不安な面持ちの士恭にそう尋ねられ、奉先ははっとして彼の方を振り返った。

「ああ、彼は…」

陳公台は曹孟徳が中牟ちゅうぼうで捕らわれた事を聞き、自ら奉先に進み出て言った。

「僕が、奉先様のお力になれるのは、今しか有りません。必ず曹孟徳様を救い出し、故郷くにまでお連れします…!」

真っ直ぐに奉先を見詰め、強い眼差しで語る公台からは固い決意が伺われた。
「そうか、分かった。では公台、孟徳殿の事はお前に任せる…!」
奉先は彼の肩を強く叩くと、

「それに、董卓のもとで仕官するより、孟徳殿の所へ行った方がきっと良い。」
そう言って微笑した。

公台はその夜、仲間を連れて密かに雒陽らくようを抜け出し、捕吏ほりに扮して中牟を目指したのである。

「…公台は、戻らぬであろう。彼の事が心配か?」

「そう言う訳では…ただ、少し気になったので…」
奉先が遠い眼差しでそう呟くと、照れ隠しなのか、士恭は少し俯き小さな咳払いをする。
奉先はそんな彼の姿を、目を細めて見詰めながら小さく微笑した。


やがて弘農郡へ入り、弘農王の居城を訪れたが、城門は固く閉ざされていた。
城を守る兵は恐らく千にも満たないが、此方こちらは凡そ二千の精鋭部隊である。攻撃を仕掛ければ城を落とすのは容易たやすい。

それでも門を開かぬのには、何か訳が有るに違いない…
奉先はそう考え、直ぐに攻撃を開始し城門をこじ開けさせた。

「こ、これは…!?」
城へ突入した兵たちは、目の前の光景に愕然がくぜんとした。
中は、門を守る城兵以外の殻だったのである。

「弘農王は二日前に何者かに連れ出され、此処を去ったそうです。」
「何者か…?」
配下の言葉に奉先は眉をひそめた。

「捕らえた兵はどうしますか?殺しますか?」
「…いや、弘農王の行方を吐かせろ。それから直ちにこの城を占拠せよ…!」
奉先は配下にそう指示を出し、広間の卓の上に地図を広げてその上を指でなぞった。

「弘農王が逃げる先は恐らく、北の袁本初えんほんしょか…南の袁公路こうろの元であろう…一刻も早く追い付かねば、逃げられてしまう…!」
「では、二手に分かれて後を追いますか?」
地図の上に置かれた奉先の指先を目で追いながら、士恭が問い掛けた。

「よし士恭、お前は兵を率い、南へ向かってくれ!俺は北へ向かう…!」
士恭は奉先の命令に素早く頷き、直ぐに広間を出て行った。

奉先は兵のほとんどをその城に残し、自らは数十騎の騎馬だけを率いて弘農王の行方を追って北へ向かった。
やがて夕闇が迫り、山岳部での野営を余儀なくされた為、その日は追跡を諦めてそこで一夜を明かす事にした。

「城からの伝令は、まだ届かぬのか…」
弘農王の行方を、捕らえた城兵たちに吐かせている筈である。
奉先は、木々の間から見え隠れしている青白い月を見上げて呟きながら、多少の焦りを感じていた。

城を占拠していた配下からの伝令が到着したのは、翌朝の事である。
「弘農王は、北へ向かった模様。しかし、連れ出したのは…袁本初の手の者では無いそうです…!」
「では、一体何者だ…?!」
「“天聖師道てんせいしどう”と呼ばれる、道教どうきょうの一味です!」
「…?!」
奉先は思わず瞠目どうもくした。

“天聖師道”の名は知っていた。
聖母せいぼ天華てんか』と呼ばれる女教祖をしゅとした、狂信的な道教集団である。聖母天華は、若い娘をさらっては、その生き血を飲んで自らの美貌を保ち続けてきた妖女ようじょであった。

聖母天華は既に、死んだ筈だ…!
奉先は、焼け落ちる廟堂の祭壇で、炎に巻かれる天華の姿を確かにその目で見た。
しかし、“太平道たいへいどう”が黄巾党の反乱を起こした際、その陰に隠れてはいたが、彼らは密かに活動を続けていたのである。

太平道が倒れた今、天聖師道は新たに武装組織を形成し、弘農王を旗印はたじるしとして再び反乱を企んでいるのか…
何としても、阻止せねば成らない…!

奉先は兵たちを振り返り直ぐ様出発の命令を下すと、急ぎ彼らの追跡を開始した。

二日後、遂に集団に追い付く事が出来たが、配下の報告に奉先は強く唸った。
険しい山道の途中、山間やまあいの谷から崖沿いに砦が見えている。
斥候せっこうからの報告によると、弘農王を連れた集団は、あの砦に身を潜めている模様です。」
「…あの険しい山道では、騎兵隊が役に立たぬ…」

暫し黙考した後、奉先は仲間たちを振り返ると、こう告げた。

「全部隊、砦の正面から弓で攻撃を仕掛け、敵の戦力を引き付けておけ。俺はその間に、砦の裏から中へ潜入し、弘農王を暗殺する…!」

「呂将軍、お一人で行かれるのですか?!」
配下の将は驚いて彼の顔を見上げる。

「俺には飛焔がいる。夕刻までに戻らなければ、全部隊京師へ引き揚げろ。心配無い、暗殺ならお手の物だ。」
奉先はそう言って、彼に白い歯を見せ笑ってみせた。

砦にどれだけの兵が潜んでいるのか見当もつかないが、奉先の配下たちは指示通り砦の正面から矢を射掛け、砦の戦力をそちら側へ集中させた。

飛焔を連れた奉先は谷を迂回し、潜入する道を探して砦の反対側へと出た。
途中、山の中で洞穴ほらあなを発見し、飛焔をそこへ引き入れた。

「飛焔、お前は暫く此処で待っていてくれ。」
奉先がそう言うと、飛焔は一度大きく鼻を鳴らし、首を横に振って前脚で地面を激しくく。
置いて行かれる事に不満を抱いているらしい。

「必ず戻るから、大人しくしていろよ。」
奉先は笑いながら飛焔をなだめ、彼のたくましい首筋を撫でた。

洞穴に飛焔と運んで来た荷を残し、腰に宝剣を携えただけの身軽な格好になった奉先は、砦の反対側の崖をよじ登り、砦の塀に取り付いた。
幸い敵兵たちは正面からの攻撃を防ぐ為、裏側には残っていないらしい。
奉先は塀を乗り越え、砦の内側へ素早く飛び降りる。

物陰に身を潜め砦の様子を伺うと、天聖師道の信者たちであろう、白装束の者たちの姿が目に入った。
辺りを警戒しているらしい信者の一人が此方こちらへ近付いて来るのを察知し、奉先は物陰から音も無く背後へ走り寄ると、その信者を羽交はがい締めにした。
「弘農王を何処へ隠した?!吐かねば、首をへし折るぞ…!」

信者から白装束を奪い、それを身にまとって砦の奥へと進む。
弘農王は、砦の地下にある牢へ閉じ込めてあるらしい。
地下へと続く階段を発見し、奉先は慎重にそこを降りて行った。
じめじめとした薄暗い通路を抜けると、僅かな灯りがともされた地下牢がぼんやりと浮かび上がって来る。

仮にも新皇帝とあがめねば成らぬ弘農王を、この様な場所へ閉じ込めるとは…
“皇帝”とは何なのか…彼らにとって、只の道具でしか無い…
そんな事を考えながら牢へ近付き、入口に取り付けられた鍵を剣で破壊し中へ入った。

「…だ、誰?!」
暗がりの中から、問い掛ける声が聞こえる。
「あなたが、弘農王か…?」
奉先は手に宝剣を握り締め、ゆっくりと声のする方へと近付く。
仄かな灯りの下、その姿がぼんやりと浮かんだ。

「……!?」
奉先ははっとして、思わず立ち止まった。

目の前に怯えながらたたずむのは、まだ幼い少年である。
弘農王が若いとは聞いていたが、奉先が彼を見たのは初めての事であった。
その瞬間、彼の脳裏に自分を見上げる、血塗れの童子の顔がよみがえった。

「おじさん…誰?僕を、助けに来てくれたの…?」
少年は震える声でそう問い掛ける。
「…いや、違う。俺は…」

その時、牢の外に人の気配を感じ、奉先は咄嗟とっさに少年の腕を取って入口の近くに身を隠した。

牢の扉が開いている事に気付いた信者が、慌てて中へ入って来る。
振り返ろうとしたその男を、奉先は素手で殴り倒し、再び少年の腕を引っ張って地下牢から脱出した。

「おい、お前…!弘農王を何処へ連れて行く!?」
奉先は信者から奪った白装束を纏っていたが、走る二人の姿を発見し、怪しんだ兵士に呼び止められた。
兵士は剣を抜き放ち、二人に近付いて来る。
立ち止まった奉先は、少年を背後へ押しやりながら、ゆっくりと剣把けんぱに手を掛けた。

「待ちなさい…!」

その時、兵士の背後から現れた白い影が、そう声を掛けた。
その者は全身を白装束で覆っており、わずかに目元だけが覗いている。
声はしわがれ、男とも女とも付かない声色であった。

その背後には、同じ様な白装束を身に纏う、護衛と思われる屈強な男たちの姿がある。
「大人しく陛下を此方へ渡しなさい。そうすれば、見逃してやる…」

その者の姿に少年は怯え、奉先の着物の袖に強くしがみ付く。
奉先は一瞬そちらへ視線を送ったが、再び向き直り、

「陛下?ふっ…囚人の間違いではないか?」
そう言ってふてぶてしく笑い、その人物を睨み付けた。

「貴様、董卓の手の者だな。陛下を暗殺に来たのであろう…!」
「?!」
その言葉に、少年は驚いて奉先を見上げた。

「………」
奉先は黙ったまま、目の前の白い者を睨み据えている。

「さあ、陛下。此方へ来なさい。そいつは、暗殺者なのです…!」
白い者は腕を伸ばし、少年に手招きをする。
彼は戸惑い、どうすれば良いか分からずそこから動く事が出来ないでいる。

「走れ…」
振り向く事無く、奉先が呟いた。
「え…?!」
その言葉は自分に向けられたものなのか咄嗟には判断出来ず、少年は彼を見上げて躊躇ためらった。

「走れっ…!!」

今度はそう叫び、奉先は素早く腰の宝剣を抜き放つと、白い者へ向かって疾風しっぷうの如く迫った。
それと同時に、少年は弾かれた様に反対方向へと走り出す。
奉先の剣刃は、目にも止まらぬ速さで一瞬にして白い者の目前に迫った。

「!?」

白い者は驚きの余りその目を見開き、咄嗟に身を引いてすんでにそれを避けたかに見えた。
が、次の瞬間、顔を覆う布が切り裂かれ、白い布がはらりと舞い落ちる。
その下から現れた顔は、見るも無惨に焼けただれ、醜くおぞましいものであった。

「天華様…!」
護衛の男たちが慌てて彼女の前を塞ぎ、盾となって奉先の次の攻撃を防ぐ。
護衛たちは剣を抜き、一斉に奉先に斬り掛かったが、彼は素早く身を転じて護衛たちの剣を次々に弾き返し、鋭い宝剣で彼らの剣先を破壊し斬り伏せて行った。

「お、おのれ…!その者を捕らえ、八つ裂きにせよ…!!」
天華はれた不気味な声色で、声を限りに叫んだ。

やがて砦の正面を守っていた敵兵たちが異変に気付き、どっと此方へ押し寄せて来る。
奉先は、護衛たちがたじろいだ隙に身をひるがえし、少年の去って行った方向へ向かって走った。
前を走る少年に追い付くと、素早く彼の身体を腕に抱え、砦の塀を駆け上がる。

「逃がしては成らぬ…!射落とせ…!」
天華の叫び声が背後から聞こえ、敵兵たちが放った矢が降り注いで来る。
奉先は立ち止まらず塀の上を走り、少年を抱えたまま砦の外側へ飛び降りた。
飛んで来た矢が奉先の頬を掠め、血が飛び散る。
二人の身体は谷の傾斜へ転がり落ち、そのまま谷底へと姿を消して行った。

「追え、奴らはまだ生きているに違いない…!」
天華は砦の上から谷底を見下ろしながら、その醜い顔を白い布で覆い隠した。


夕刻が迫り、辺りは夕日に赤く染まり始めている。
追跡の兵たちは谷を降りて彼らを探したが、その姿を発見する事は出来なかった。
砦の兵たちも疲弊している。天華は 一先ず彼らの捜索を諦め、一度全部隊を砦へ引き揚げさせた。

「あの者は、何故なにゆえ陛下を殺さず、連れて逃げたのか…?」
天華は砦の塀に佇み、赤い夕日を濁った瞳に映し、小さく呟いた。


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