218 / 303
思惑と誤算
17-11
しおりを挟む
食堂に着くと、いつものように各自料理を取り、それぞれ空いている席へと散って行く。
雅耶は長瀬と話しながら、冬樹が後から来ても良いように比較的空いてるテーブルへと移動した。その向かい側にさり気なく回った力が、雅耶に話し掛けて来た。
「なあ、雅耶。お前にずっと聞きたかったことがあるんだが…」
「…ん?」
「お前、冬樹と夏樹と幼馴染みで兄弟のように育ったんだろう?夏樹のことはどう思っていたんだ?」
その唐突な質問に。
雅耶と長瀬は、思わず顔を見合わせた。
「…どう、…というと?」
「前にも言ったが、俺は夏樹を嫁に貰う気でいた」
そこまで聞いて、長瀬が飛び上がった。
「ええーーーーっ!?よめーっ!?ココに来て雅耶の最大のライバル出現かーーっ!?」
その大きな声に、周囲の視線がそのテーブルに集中する。
「お前、声大きいっ!」
雅耶は、何故だか嬉しそうに立ち上がっている長瀬を押さえこむと、大きく溜息を吐いた。
「まったく、そんなの聞いてどうするんだ」
「どうするも何も、聞いてみたかっただけだ。素直に答えろよ」
微妙な雰囲気の中。
「…お前ら、何騒いでるんだ?注目されてるぞ?」
そこに、トレーを持った冬樹がやって来た。
「…っ!?冬樹?」
「あわわっ!冬樹チャン…」
冬樹は、雅耶と長瀬の驚きように首を傾げるも、空いている二人の向かい側、力の隣の席へと座った。
「ちょっとちょっと…マズイんじゃないの?この話題わ!冬樹チャン、またブルーになっちゃうんじゃ…」
長瀬が横から肘で小突いて来る。
(…そういえば、前にそんなことあったな…)
雅耶は苦笑しながらも「大丈夫だよ…」と小さく小突き返しながら答える。
(あれは、ある意味ブルーになったんじゃなくて、きっと単に驚いただけなんだろうな…。何たって、本人の前で告白しちゃったようなモノだし…)
雅耶は、冬樹を眺めながら思った。
「………?」
冬樹は、見つめてくる雅耶の視線に不思議そうな顔をしながらも、お茶に手を伸ばしている。
そこで、再び力が口を開いた。
「なぁ、どうなんだよ?お前も夏樹のこと愛してたのかっ?」
その言葉に。
ぶはっ!!
冬樹が思い切りお茶を吹きそうになった。
辛うじて、前にいる長瀬の方へ吹かずに済んだものの、げほげほと咽ている。
「だ…大丈夫?冬樹チャン…」
雅耶は長瀬と話しながら、冬樹が後から来ても良いように比較的空いてるテーブルへと移動した。その向かい側にさり気なく回った力が、雅耶に話し掛けて来た。
「なあ、雅耶。お前にずっと聞きたかったことがあるんだが…」
「…ん?」
「お前、冬樹と夏樹と幼馴染みで兄弟のように育ったんだろう?夏樹のことはどう思っていたんだ?」
その唐突な質問に。
雅耶と長瀬は、思わず顔を見合わせた。
「…どう、…というと?」
「前にも言ったが、俺は夏樹を嫁に貰う気でいた」
そこまで聞いて、長瀬が飛び上がった。
「ええーーーーっ!?よめーっ!?ココに来て雅耶の最大のライバル出現かーーっ!?」
その大きな声に、周囲の視線がそのテーブルに集中する。
「お前、声大きいっ!」
雅耶は、何故だか嬉しそうに立ち上がっている長瀬を押さえこむと、大きく溜息を吐いた。
「まったく、そんなの聞いてどうするんだ」
「どうするも何も、聞いてみたかっただけだ。素直に答えろよ」
微妙な雰囲気の中。
「…お前ら、何騒いでるんだ?注目されてるぞ?」
そこに、トレーを持った冬樹がやって来た。
「…っ!?冬樹?」
「あわわっ!冬樹チャン…」
冬樹は、雅耶と長瀬の驚きように首を傾げるも、空いている二人の向かい側、力の隣の席へと座った。
「ちょっとちょっと…マズイんじゃないの?この話題わ!冬樹チャン、またブルーになっちゃうんじゃ…」
長瀬が横から肘で小突いて来る。
(…そういえば、前にそんなことあったな…)
雅耶は苦笑しながらも「大丈夫だよ…」と小さく小突き返しながら答える。
(あれは、ある意味ブルーになったんじゃなくて、きっと単に驚いただけなんだろうな…。何たって、本人の前で告白しちゃったようなモノだし…)
雅耶は、冬樹を眺めながら思った。
「………?」
冬樹は、見つめてくる雅耶の視線に不思議そうな顔をしながらも、お茶に手を伸ばしている。
そこで、再び力が口を開いた。
「なぁ、どうなんだよ?お前も夏樹のこと愛してたのかっ?」
その言葉に。
ぶはっ!!
冬樹が思い切りお茶を吹きそうになった。
辛うじて、前にいる長瀬の方へ吹かずに済んだものの、げほげほと咽ている。
「だ…大丈夫?冬樹チャン…」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる