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思惑と誤算
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「…何すんだっ。離せっ」
冬樹を挟み込むように両横についた二人が、冬樹の左右の腕をそれぞれ掴んで押さえ込む。振り払おうにも、男二人に押さえ込まれては流石にびくともしない。
「お前の写真は、激売れしてるらしいじゃないか。俺らにもあやからせてくれよ」
目の前の男は厭らしい笑みを浮かべると、制服のズボンのポケットから自分のスマホを取り出した。
「おっ写真撮るのか?イイねェ。きっと高く売れるぞっ」
「どうせなら、少し色気のある写真の方が良いよなァ?」
一人がそう言うと、他の男達が笑った。
(写真って…何のことだ?でも、マズイな…。学校だと思って完全に逃げるタイミングを見誤った。…どうする…?出来れば穏やかにと思ったけど、そうも言ってられないか…?)
冬樹は、冷静に男達の動きを見て隙を探していた。
だが、その時。
「お前、何見てんだァっ?」
一人の男が屋上のドアの前で立ち尽くしている力を見つけた。
「ふ…冬樹…」
(ちから…?何でここに…)
力はどうしたらいいのか迷っているのか、動けずにいるようだった。
「あれーっ?お前、見たことある顔だなァ?」
冬樹を押さえている男達と正面にいる大柄の男以外の残りの二人が、力の方へと歩み寄って行く。
「いっつも車で送り迎えして貰ってる、あの噂の転校生じゃねぇのか?」
「おー、そうだ。俺も見たぜっ。確かコイツだよ」
絡むように力の傍に寄って行くその男達を見て、冬樹は声を上げた。
「力っ。逃げろっ!」
「えっ…あっ…」
だが、ビビッているのか動くことが出来ずに、結局二人に捕まってしまった。
「運転手付きの高級車で登校だなんて、ホント生意気だよなァ。自慢かっつーの!俺そーいう空気読めない奴見てるとホントむかつくんだよねっ」
男達の力に対してのイメージはあまり良くないようだった。
引っ張られて冬樹達の傍まで連れて行かれると、思い切り背中を押されて力はコンクリートの床面へと倒れ込む。
「力っ…」
冬樹が心配げに声を上げた。
力は自分を見下ろす上級生達に戦々恐々としながらも、精一杯虚勢を張った。
「お前達っ…数人で寄ってたかって…卑怯だと思わないのかっ」
だが、それはこの状況では逆効果でしかない。
(馬鹿っ。下手に挑発してどうすんだっ)
冬樹は、力のKYさに呆れて心の中でツッコミを入れた。
「はぁ?何なんだァ?お前」
「生意気に俺達に説教垂れる気かァ?」
案の定、上級生達を怒らせてしまったようだった。
冬樹を挟み込むように両横についた二人が、冬樹の左右の腕をそれぞれ掴んで押さえ込む。振り払おうにも、男二人に押さえ込まれては流石にびくともしない。
「お前の写真は、激売れしてるらしいじゃないか。俺らにもあやからせてくれよ」
目の前の男は厭らしい笑みを浮かべると、制服のズボンのポケットから自分のスマホを取り出した。
「おっ写真撮るのか?イイねェ。きっと高く売れるぞっ」
「どうせなら、少し色気のある写真の方が良いよなァ?」
一人がそう言うと、他の男達が笑った。
(写真って…何のことだ?でも、マズイな…。学校だと思って完全に逃げるタイミングを見誤った。…どうする…?出来れば穏やかにと思ったけど、そうも言ってられないか…?)
冬樹は、冷静に男達の動きを見て隙を探していた。
だが、その時。
「お前、何見てんだァっ?」
一人の男が屋上のドアの前で立ち尽くしている力を見つけた。
「ふ…冬樹…」
(ちから…?何でここに…)
力はどうしたらいいのか迷っているのか、動けずにいるようだった。
「あれーっ?お前、見たことある顔だなァ?」
冬樹を押さえている男達と正面にいる大柄の男以外の残りの二人が、力の方へと歩み寄って行く。
「いっつも車で送り迎えして貰ってる、あの噂の転校生じゃねぇのか?」
「おー、そうだ。俺も見たぜっ。確かコイツだよ」
絡むように力の傍に寄って行くその男達を見て、冬樹は声を上げた。
「力っ。逃げろっ!」
「えっ…あっ…」
だが、ビビッているのか動くことが出来ずに、結局二人に捕まってしまった。
「運転手付きの高級車で登校だなんて、ホント生意気だよなァ。自慢かっつーの!俺そーいう空気読めない奴見てるとホントむかつくんだよねっ」
男達の力に対してのイメージはあまり良くないようだった。
引っ張られて冬樹達の傍まで連れて行かれると、思い切り背中を押されて力はコンクリートの床面へと倒れ込む。
「力っ…」
冬樹が心配げに声を上げた。
力は自分を見下ろす上級生達に戦々恐々としながらも、精一杯虚勢を張った。
「お前達っ…数人で寄ってたかって…卑怯だと思わないのかっ」
だが、それはこの状況では逆効果でしかない。
(馬鹿っ。下手に挑発してどうすんだっ)
冬樹は、力のKYさに呆れて心の中でツッコミを入れた。
「はぁ?何なんだァ?お前」
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案の定、上級生達を怒らせてしまったようだった。
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