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罪と願いと…
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父さんの開発した新薬のデータ。
それを大倉達が狙っていた…?
別れ際に力から聞いたその言葉が、ずっと頭から離れずにいた。
冬樹は、バイトを終えると『ROCO』を後にする。
だが、その足取りはどこか重い。
(今日は、何だか最悪だった…)
気付けば仕事中だというのに、ついつい考え事をしてしまい作業の手が止まっている、声が掛かっているのにお客様への反応が遅れてしまう…等、多くの失態をおかしてしまった。直純先生は『何かあったのか?大丈夫か?』…なんて心配してくれていたけど。
(お店に迷惑掛けてちゃダメだ…。仕事なんだから、もっと気を引き締めないと…)
自らの行動に反省しつつ、若干肩を落としながら賑わう夜の街を一人ゆっくりと歩いていた。
すると、突然背後から肩をポンッと叩かれる。
一瞬警戒をして、思わず飛び退くように振り返ると、そこには…。
「まさやっ?」
「おうっ。お疲れさんっ」
雅耶が立っていた。
「…今日も…本屋に?」
一緒に歩きながら冬樹が尋ねると、雅耶は曖昧に笑って誤魔化すだけだった。
よく見てみれば、雅耶は今日は手ぶらだ。
(もしかして、わざわざ来てくれた…?とか…?)
そんなことが頭を過ぎったが、それ以上は何も言えず、冬樹も曖昧なままスルーした。
「今日の昼休み…力と何かあったのか?」
「え…?」
「5時限目の授業…お前達少し遅れて来たろ?気になってたんだけど、何だかんだ入って話聞けなかったからさ…」
「あ…ああ。それが、さ…」
冬樹は、屋上でのことを一通り雅耶に説明した。
「………」
雅耶は、まじまじと冬樹を見下ろした。
『複数の上級生に絡まれて…』
そんなことを、何でもないことのように話す冬樹に、雅耶は心配を通り越して呆れてしまう。
それを簡単に『のしてきた』…とか言うのだから参る。
いくら『冬樹』を装っていても、実際のお前は女の子なんだから、もっと自分を大切にしろよっ!…と、言ってやりたかった。
(まったく…。下手に腕が立つから困るんだよな…)
それでもその『腕』で、今まで自らを守って来たのだから、仕方がないか。
そんなことを考えていたら、冬樹が不思議そうに見上げて来た。
(…可愛い顔…)
それも、トラブルに巻き込まれやすい所以なのだろうけれど…。
それを大倉達が狙っていた…?
別れ際に力から聞いたその言葉が、ずっと頭から離れずにいた。
冬樹は、バイトを終えると『ROCO』を後にする。
だが、その足取りはどこか重い。
(今日は、何だか最悪だった…)
気付けば仕事中だというのに、ついつい考え事をしてしまい作業の手が止まっている、声が掛かっているのにお客様への反応が遅れてしまう…等、多くの失態をおかしてしまった。直純先生は『何かあったのか?大丈夫か?』…なんて心配してくれていたけど。
(お店に迷惑掛けてちゃダメだ…。仕事なんだから、もっと気を引き締めないと…)
自らの行動に反省しつつ、若干肩を落としながら賑わう夜の街を一人ゆっくりと歩いていた。
すると、突然背後から肩をポンッと叩かれる。
一瞬警戒をして、思わず飛び退くように振り返ると、そこには…。
「まさやっ?」
「おうっ。お疲れさんっ」
雅耶が立っていた。
「…今日も…本屋に?」
一緒に歩きながら冬樹が尋ねると、雅耶は曖昧に笑って誤魔化すだけだった。
よく見てみれば、雅耶は今日は手ぶらだ。
(もしかして、わざわざ来てくれた…?とか…?)
そんなことが頭を過ぎったが、それ以上は何も言えず、冬樹も曖昧なままスルーした。
「今日の昼休み…力と何かあったのか?」
「え…?」
「5時限目の授業…お前達少し遅れて来たろ?気になってたんだけど、何だかんだ入って話聞けなかったからさ…」
「あ…ああ。それが、さ…」
冬樹は、屋上でのことを一通り雅耶に説明した。
「………」
雅耶は、まじまじと冬樹を見下ろした。
『複数の上級生に絡まれて…』
そんなことを、何でもないことのように話す冬樹に、雅耶は心配を通り越して呆れてしまう。
それを簡単に『のしてきた』…とか言うのだから参る。
いくら『冬樹』を装っていても、実際のお前は女の子なんだから、もっと自分を大切にしろよっ!…と、言ってやりたかった。
(まったく…。下手に腕が立つから困るんだよな…)
それでもその『腕』で、今まで自らを守って来たのだから、仕方がないか。
そんなことを考えていたら、冬樹が不思議そうに見上げて来た。
(…可愛い顔…)
それも、トラブルに巻き込まれやすい所以なのだろうけれど…。
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