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13:終わりは始まりの合図
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『あ…あの、あさぎり…?』
実琴が口にした彼の名は、やはり自分が言おうとしていた発音とは違うものになっていた。
(あああああッ…決定的じゃんっ!!)
ある意味懐かしい、その感覚。
(いやいや、ホントに嬉しくないからっ!)
己の中でツッコミ入れまくりの実琴を、朝霧はじっ…と見つめながら傍まで来ると、その身を両手にすくって取り上げた。
朝霧の手のぬくもりが伝わって来て、実琴は泣きそうになる。
「お前…もしかして、辻原…?」
朝霧は手の中の子猫に躊躇なく話し掛けた。
『あさぎりー…』
問い掛けに応えるように「みー」と鳴くそれ。
途端に朝霧は脱力した。見るからに、がっくりと肩を落としている。
「お前…何で…」
『分からないよ…。ルナちゃんにチュッって触れただけなのに…』
そんなことで、また中身が入れ替わってしまうなんて思ってもみなかったのだ。
うるうるしながら説明するも、朝霧は「何言ってるのか分かんねぇし」と呟いた。
「だが、お前が辻原だっていうのは俺には判る。…ったく、また猫に戻るなんてどうなってるんだ…」
『朝霧…』
すぐに自分の異変に気付いてくれた。それが何より嬉しい。
じーーん…としている実琴を他所に、だが朝霧は容赦なく言った。
「もう、お前このままでいろ」
『ふぇっ?』
(今、何て…?)
実琴は我が耳を疑った。
固まっている子猫の様子に、朝霧はフッ…と満足げに笑みを浮かべた。
実琴が口にした彼の名は、やはり自分が言おうとしていた発音とは違うものになっていた。
(あああああッ…決定的じゃんっ!!)
ある意味懐かしい、その感覚。
(いやいや、ホントに嬉しくないからっ!)
己の中でツッコミ入れまくりの実琴を、朝霧はじっ…と見つめながら傍まで来ると、その身を両手にすくって取り上げた。
朝霧の手のぬくもりが伝わって来て、実琴は泣きそうになる。
「お前…もしかして、辻原…?」
朝霧は手の中の子猫に躊躇なく話し掛けた。
『あさぎりー…』
問い掛けに応えるように「みー」と鳴くそれ。
途端に朝霧は脱力した。見るからに、がっくりと肩を落としている。
「お前…何で…」
『分からないよ…。ルナちゃんにチュッって触れただけなのに…』
そんなことで、また中身が入れ替わってしまうなんて思ってもみなかったのだ。
うるうるしながら説明するも、朝霧は「何言ってるのか分かんねぇし」と呟いた。
「だが、お前が辻原だっていうのは俺には判る。…ったく、また猫に戻るなんてどうなってるんだ…」
『朝霧…』
すぐに自分の異変に気付いてくれた。それが何より嬉しい。
じーーん…としている実琴を他所に、だが朝霧は容赦なく言った。
「もう、お前このままでいろ」
『ふぇっ?』
(今、何て…?)
実琴は我が耳を疑った。
固まっている子猫の様子に、朝霧はフッ…と満足げに笑みを浮かべた。
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