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たまご(2)
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湯をたっぷりと張った浴槽に二人で浸かる。相変わらず狭苦しいが、ダリスを感じられるこの距離は嬉しい。
前と同じように俺の脚の間に座り背中を向けているダリスは、首をくっと伸ばして俺を見上げる。
「ねー」
「どうした」
「しないの?」
ご機嫌な声で純粋に問いかけられ、返答に詰まる。
「こういうのもいいな、と」
「なにそれ」
「俺にもいちゃいちゃしたい欲はある」
「……きも~」
言葉のわりにダリスの声色は楽しげだった。
うなじにぺたりと張り付いた髪の毛が色っぽい。
「どこ触ってんの」
「髪、綺麗だな」
「やめてよー」
「いつものふわふわした髪も可愛らしいが、これも色っぽくて良い」
「もー…………」
ダリスが顎上まで身を沈めて、ぶくぶくと泡を立てる。
「……。そろそろ上がる」
「どうぞ。俺は後で行くから。……時間かかっても気にしないどいて」
着替えを終えて、食べきらなかったものや未開封の食品を冷蔵庫にしまう。キッチンのない彼の家だから当然ではあるけども、中にまともな食品はなくほとんど空で、唯一あるウインナーソーセージも賞味期限が切れていた。食堂が閉まる時間を考えると食生活が心配になる。毎朝朝食を抜いているのだろうか。あの華奢な体も繊細な美しさがあり好きだが、健康でいてほしい思いの方が強い。
片付けを終えた俺は手持ち無沙汰になり、一人がけのソファに腰掛けて大きな窓に視線を投げた。明かりの灯らない摩天楼が目に映る。当然ながら自分の家とは異なる外の景色で、やはりここはダリスの家なんだなと改めて実感する。ダリスと同じボディーソープやシャンプーの香りが自分からして、ダリスに抱きしめられているような感覚がした。
しばらくしてドライヤーの風音が耳に入り、ぼんやりとしていた意識が戻った。ダリスの目のないうちに部屋を物色できる最も良いチャンスを逃してしまったことに気がついて後悔する。どうすることもできなくて、俺はまた窓の外の景色を眺めた。
「おまたせー」
部屋に戻ったダリスがベッドに腰掛ける。
「見ない服だな」
「パジャマ~。かわいいでしょこれ」
自慢げに胸を張るダリスに頷きで返事をする。
その後もまたくだらない話で盛り上がっていたが、偶然産まれた沈黙の後、ダリスが何かいいたげに口をもごもごさせていた。
「どうした?」
「困るんだけど」
「?」
「……しないの?ねぇ」
そこでようやく、自分は彼とセックスするためにこの家に上がったのだと思い出した。恋人みたいにいちゃいちゃすることが楽しすぎて全く失念していた。
「したいのか?」
「…………」
ふい、と彼が顔をそらす。俺は彼に近づき、彼の顔をこちらに向け直して軽いキスを交わす。舌を入れるわけでも長く吸い合うわけでもない、触れるだけのキス。
「ん……っ」
ダリスの薄い唇から息が漏れる。
「……ねぇ、もう後ろ準備できてるんだけど」
口を離されて一息ついたダリスがそんな言葉を吐く。
目を合わせず、ほんのりと顔を赤くして言うその表情がいじらしくて愛おしい。
「じゃあ、指……」
「違くて。……全部終わらせたから、入るよ。その……」
言葉を詰まらせながらダリスが言う。
「っ……。本当か」
「……ん」
下から彼の肌着に手をかけ、その蕾を確かめる。ただ触れただけなのに彼のそこはひくっ♡と吸い付き、今にも指を呑みそうなほどだった。
まさか俺が上がってからのあの時間、一人で俺のためにこの穴に指を挿れて、俺を受け入れる準備をしていたとは。
脚を開いてぐちゅぐちゅと指を動かして、声を出すまいと快感に耐えている姿が容易に想像でき、ぞくりと体が疼く。
「頑張ったな……♡」
「どうも……」
ダリスはまた照れたように俯いた。
外だけをなぞっていた指を挿れて優しく動かす。ちゅぷ♡ちゅぷ♡と動かすたびに彼の中が震える。柔らかく溶けているそこは、本当にいつでも俺のものを挿れられそうだった。
「いいんだよ、挿れても」
「俺がこうしていたい」
甘い喘ぎを耐え忍ぶような言葉を断り、愛撫を続ける。
緩急を殺した指で中の襞をなぞり、啄むようなキスを繰り返す。彼の中の形を手で覚えながら唇まで味わうという贅沢。
「っ……ぅ……♡」
耐えかねたダリスは甘い声をあげる。
「ねぇ、はやく、しよ?♡」
「セックスならもうしている」
「……」
ダリスは不満げな眼差しで俺を訴える。
臆することなく俺は、彼の脚の間で悩ましげに震えている小ぶりな竿を口に含んだ。
「へっ……ぁ、あ♡ なんでっ♡」
体に見合う控えめな大きさのそれを根元までしゃぶりつくす。柔らかくて硬い不思議な感触。舌で鈴口をなぞる。
「ぁ♡あッ♡♡」
じゅぽっ♡じゅぽっ♡
ダリスの匂いをいっぱいに吸いながら、裏筋まで丁寧に舐める。
「むり、ぁ♡ いっちゃぅ♡♡ っひ、はなしてッ♡♡♡」
ダリスは身を捩るが、腰を手で押さえて阻む。ばたばたと脚を動かすダリスに構わず、じゅるっ♡と音を立ててそれを吸い上げる。
「あ、ぁー……♡♡♡」
とろりとした液体が注がれる。口内にダリスの匂いが広がる。微かな甘みのある精液の味がした。
「ぅ、ぁ、あ……ッ♡♡」
射精の快感に浸る表情は、いつものセックスの余裕のない表情とはまた違う色気がある。
俺は口に放たれた精液を限界まで味わってから、その全てを飲み干した。
前と同じように俺の脚の間に座り背中を向けているダリスは、首をくっと伸ばして俺を見上げる。
「ねー」
「どうした」
「しないの?」
ご機嫌な声で純粋に問いかけられ、返答に詰まる。
「こういうのもいいな、と」
「なにそれ」
「俺にもいちゃいちゃしたい欲はある」
「……きも~」
言葉のわりにダリスの声色は楽しげだった。
うなじにぺたりと張り付いた髪の毛が色っぽい。
「どこ触ってんの」
「髪、綺麗だな」
「やめてよー」
「いつものふわふわした髪も可愛らしいが、これも色っぽくて良い」
「もー…………」
ダリスが顎上まで身を沈めて、ぶくぶくと泡を立てる。
「……。そろそろ上がる」
「どうぞ。俺は後で行くから。……時間かかっても気にしないどいて」
着替えを終えて、食べきらなかったものや未開封の食品を冷蔵庫にしまう。キッチンのない彼の家だから当然ではあるけども、中にまともな食品はなくほとんど空で、唯一あるウインナーソーセージも賞味期限が切れていた。食堂が閉まる時間を考えると食生活が心配になる。毎朝朝食を抜いているのだろうか。あの華奢な体も繊細な美しさがあり好きだが、健康でいてほしい思いの方が強い。
片付けを終えた俺は手持ち無沙汰になり、一人がけのソファに腰掛けて大きな窓に視線を投げた。明かりの灯らない摩天楼が目に映る。当然ながら自分の家とは異なる外の景色で、やはりここはダリスの家なんだなと改めて実感する。ダリスと同じボディーソープやシャンプーの香りが自分からして、ダリスに抱きしめられているような感覚がした。
しばらくしてドライヤーの風音が耳に入り、ぼんやりとしていた意識が戻った。ダリスの目のないうちに部屋を物色できる最も良いチャンスを逃してしまったことに気がついて後悔する。どうすることもできなくて、俺はまた窓の外の景色を眺めた。
「おまたせー」
部屋に戻ったダリスがベッドに腰掛ける。
「見ない服だな」
「パジャマ~。かわいいでしょこれ」
自慢げに胸を張るダリスに頷きで返事をする。
その後もまたくだらない話で盛り上がっていたが、偶然産まれた沈黙の後、ダリスが何かいいたげに口をもごもごさせていた。
「どうした?」
「困るんだけど」
「?」
「……しないの?ねぇ」
そこでようやく、自分は彼とセックスするためにこの家に上がったのだと思い出した。恋人みたいにいちゃいちゃすることが楽しすぎて全く失念していた。
「したいのか?」
「…………」
ふい、と彼が顔をそらす。俺は彼に近づき、彼の顔をこちらに向け直して軽いキスを交わす。舌を入れるわけでも長く吸い合うわけでもない、触れるだけのキス。
「ん……っ」
ダリスの薄い唇から息が漏れる。
「……ねぇ、もう後ろ準備できてるんだけど」
口を離されて一息ついたダリスがそんな言葉を吐く。
目を合わせず、ほんのりと顔を赤くして言うその表情がいじらしくて愛おしい。
「じゃあ、指……」
「違くて。……全部終わらせたから、入るよ。その……」
言葉を詰まらせながらダリスが言う。
「っ……。本当か」
「……ん」
下から彼の肌着に手をかけ、その蕾を確かめる。ただ触れただけなのに彼のそこはひくっ♡と吸い付き、今にも指を呑みそうなほどだった。
まさか俺が上がってからのあの時間、一人で俺のためにこの穴に指を挿れて、俺を受け入れる準備をしていたとは。
脚を開いてぐちゅぐちゅと指を動かして、声を出すまいと快感に耐えている姿が容易に想像でき、ぞくりと体が疼く。
「頑張ったな……♡」
「どうも……」
ダリスはまた照れたように俯いた。
外だけをなぞっていた指を挿れて優しく動かす。ちゅぷ♡ちゅぷ♡と動かすたびに彼の中が震える。柔らかく溶けているそこは、本当にいつでも俺のものを挿れられそうだった。
「いいんだよ、挿れても」
「俺がこうしていたい」
甘い喘ぎを耐え忍ぶような言葉を断り、愛撫を続ける。
緩急を殺した指で中の襞をなぞり、啄むようなキスを繰り返す。彼の中の形を手で覚えながら唇まで味わうという贅沢。
「っ……ぅ……♡」
耐えかねたダリスは甘い声をあげる。
「ねぇ、はやく、しよ?♡」
「セックスならもうしている」
「……」
ダリスは不満げな眼差しで俺を訴える。
臆することなく俺は、彼の脚の間で悩ましげに震えている小ぶりな竿を口に含んだ。
「へっ……ぁ、あ♡ なんでっ♡」
体に見合う控えめな大きさのそれを根元までしゃぶりつくす。柔らかくて硬い不思議な感触。舌で鈴口をなぞる。
「ぁ♡あッ♡♡」
じゅぽっ♡じゅぽっ♡
ダリスの匂いをいっぱいに吸いながら、裏筋まで丁寧に舐める。
「むり、ぁ♡ いっちゃぅ♡♡ っひ、はなしてッ♡♡♡」
ダリスは身を捩るが、腰を手で押さえて阻む。ばたばたと脚を動かすダリスに構わず、じゅるっ♡と音を立ててそれを吸い上げる。
「あ、ぁー……♡♡♡」
とろりとした液体が注がれる。口内にダリスの匂いが広がる。微かな甘みのある精液の味がした。
「ぅ、ぁ、あ……ッ♡♡」
射精の快感に浸る表情は、いつものセックスの余裕のない表情とはまた違う色気がある。
俺は口に放たれた精液を限界まで味わってから、その全てを飲み干した。
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