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第8話 招待状
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「つ、疲れた~」
「お疲れ様です、ジュノス様。とても素晴らしいスピーチでしたよ。私感動しちゃいました!」
入学式を終えた俺は、逃げるように足早に帰宅した。
疲れ果ててテーブルにうつ伏せになる俺に、レベッカが温かいアールグレイを淹れてくれる。
「あはは……熱くてなってしまってお恥ずかしい」
慣れないことをするから、おっさん興奮し過ぎて大演説をしてしまった。入学に関することなんてこれっぽっちも述べていない。
ああ、やっちまった。
今思い返しても恥ずかしい。
こういうのを人は黒歴史と言うんだろうな。
「そんなことありませんっ! きっとジュノス様のお気持ちは皆さんに届いているはずですよ! ついでに私の気持ちもジュノス様に届け~なんちゃって」
「あはは……だといいんだが」
最後のはまったく意味がわからないけど、まぁいいか。
それよりも、入学式に行ってみて改めて問題点が浮き彫りになってきた。
と、いうのも。見たことも聞いたこともないキャラ(?)ばかりなのだ。
レイラ・ランフェストはエンディングでチラッと出てくるから知っていたけど、そもそも他国を俺は知らない。
【悪役王子のエロエロ三昧】は帝国の王都、セルダンが舞台となっている。アメストリア国も名前は出てくるけど、実際にどんな場所なのかまでは記されていなかった。
それなのに、様々な国の王子や貴族が一同に会してしまう魔法学校。
これは俺にとってあまり芳しくない。
それに何よりまずったことになった。
それというのもこの招待状だ!
俺はテーブルに置かれた招待状に眉根を寄せる。
入学式が終わって足早にホールから立ち去ろうとした俺を呼び止める上級生。
今日は新入生のみの入学式だったはずなのに妙だなと思いきや、新入生歓迎の舞踏会(パーティー)が今晩開かれると言う。
これはその招待状らしい。
聞いてない聞いてない聞いてないよー! つーか困るっ!
俺が俺であると認識するまでの間、ジュノス・ハードナー(俺)は、ゲームの彼を忠実に再現したようにろくでもない生活を送っていた。
そんな俺が真面目にダンスなんて踊ったことがある訳ない。
ジュノス・ハードナーにとって舞踏会とは恰好のガールハント場であり、踊るなどという思考に至らなかった。
そんな中、今晩舞踏会があるからと言われても……どうすればいいかわからない!
間違いなく、恥を掻いて笑われるのがオチだ!
かと言って、あれだけ大見得を切って置きながら、舞踏会に参加しないとか……言ってることとやってることが違い過ぎる。
傍から見れば仲良くなる気ないんじゃねぇ? 状態だ。
第一っ! 俺にはエスコートする相手が居ないじゃないか!
舞踏会に馬車で駆けつけ、男一人で会場入りするのか?
ダメダメ、絶対にダーーーメッ!
そんなの鼻で笑われるどころの反応じゃねぇーよ!
『嫌だ、今朝あんなに大見得を切って置きながら、リグテリア帝国の王子様はエスコートするお相手すらいないぼっちなのかしら?』
『ぷっ、帝国の第三王子ともあろうお方が舞踏会に一人で来るなんて、ある意味勇者だぜ』
『世界を変える前に御自身を変革なさった方が宜しいのでは?』
『『『ぷっ、わははははははっ!』』』
いやーーーーーーッ!!
パニックパニック、おっさんパニック起こしちゃうよ!
何ならおっさん恥ずかしくて泣いてしまうわっ!!
「とと、とにかく、夜までまだ猶予はある! 何とかせねば!」
と、いうことで街にやって来たのだが、これからどうしよう。
「ジュノス様と御二人でお出かけなんて、何だか……で、でで、デートみたいですねっ! うへへ♡」
こんな時にレベッカは何を下らない冗談を言ってるんだ。
それとも焦っている俺の気持ちを少しでも落ち着かそうと、ジョークを言ってくれているのかな?
「そうだね」
とりあえず軽く受け流して置くか。
――ボッ!!
ん? また過労か?
まだ15歳のメイド見習いだから、あまり体力がないのかも知れないな。
その辺のことも配慮してやらねばな。
「ふざけるでないわ! この責任をどう取るつもりだ! マーカス!」
ん……何の騒ぎだ?
街中で大声を上げる男性は王立アルカバス魔法学院のローブを羽織っている。胸に施されたドラコンのエンブレムが赤色なので、三年生、上級生だということが一目でわかる。
対する恐縮中のカップル(?)、男女もローブを身にまとっており、胸のエンブレムは白色。
赤、青、白の順で学年がわかるようになっているため、白色の彼らは俺と同学年、一年生だということがわかる。
「どうかされましたか?」
「あぁ? なんだ貴様は!」
お節介だとは思ったが、気になって声をかけてしまった。
俺も昔(前世)、街で不良に絡まれて怖い経験をしたことがあったため、他人事とは思えず放って置けなかった。
「あなたはジュノス・ハードナー殿下!」
「なに? こいつが帝国の第三王子だと!?」
俺が帝国の王子だと知った瞬間、明らかに顔が歪んだ。その表情から他国の貴族であることが窺える。
男性の背後に控える従者も顔をしかめていた。
「大変恐縮ではありますが、これは我々の問題です。構わないで頂きたい!」
威圧的な声と態度で俺を煙たがっている。だが、引くわけにはいかない。
「そうしたいのは山々なのですが、そういう訳にもいきません」
「は?」
「知っての通り、この街には学生(貴族)だけではなく、多くの市民も暮らしております」
「それが何だと言う!」
「高い地位を有する先輩が大きな声を上げておられると、小さなお子さんはもちろん、大勢の人が怖がってしまいます。私はこの国の王子として、街の人々の暮らしをより良きものに導かなくてはなりません。どうかご理解を」
先輩に周りを見るように促すと、大勢の人々が不安そうな表情を向けている。
「うぅ……っ! し、失礼する!」
マーカスと呼ばれていた少年を一瞥して、先輩は逃げるように去ってしまわれた。
「あ、ありがとうございます!」
「いや、気にすることはない。これから同じ学舎で学ぶ友人じゃないか」
と、さりげなく友達アピールをしてみる。これからの学園生活を円滑に進めるには、友人は一人でも多い方がいいからね。
「そ……そうですね。あはは……」
あっ! 目を逸らしたなこの野郎!
別に恩を売るつもりはないが、いくらなんでもそりゃないよ。
「それで何を揉めていたんだ?」
「ああ、それが……」
彼の名はマーカス・ホリデー。
ちなみに隣にいる彼女は彼の婚約者、ラナ・セパル。共に準男爵の家系。
何でも彼の父は元々商人であり、同郷だった先輩に故郷の香水を持って来るように頼まれていたと言う。
しかし、長い船旅の途中で荷物の一部が盗難被害に遭ってしまったらしい。
その荷物の中に香水も入っており、頼まれてた品を届けられなかったため、お怒りを受けていたという訳だ。
下らない。正直……どうでもいい。
「そ、それで殿下はなぜこのような所に?」
「おお! 聞いてくれるか友よ! 実はだな」
無駄に友達アピールをする俺に、2人が若干引いている。
しかしこの際構っていられない、俺だって友達が欲しいんだ!
「つまり、舞踏会に行くお相手をお探しと言うことですか?」
「はは……お恥ずかしい」
おっさんの照れ笑いに若干どころかドン引きしている。
一国の、それも帝国の第三王子がダンスパーティーに行く相手が居ないなんて聞いたことがあるまいっ!
威張って言うことではないが、事実なのだから見栄を張っても仕方ない。
いや、王族や貴族なら見栄を張るものなのかな?
まっ、クズニートだった俺が今さら見栄を張ってもな。
「し、しかし、殿下は随分フランクな御方なのですね。王家の御方がそのようなことを普通は口外しないと思うのですが……」
「あら、素敵じゃない。見栄ばかり張る殿方より、よっぽど魅力的よ」
「そう言って貰えると助かるよ。何分、王都から外に出たことがあまりなくて、頼れる人が居なくてね」
「そういうことでしたら、このマーカスにお任せ下さい! 助けて頂いたお礼に、お相手を御紹介致しましょう」
「おお! それは有り難い!」
ラッキー! こんなにあっさり相手が見つかった。
これで恥を掻かなくて済むぞ。
「ちょっとマーカス、そんな適当なことを言って大丈夫なの? 私達もこの街に来たばかりで、知り合いなんていないじゃない!」
「大丈夫だよ、僕に任せて!」
ん? 何か雲行きが怪しいが……大丈夫なんだろうか?
いや、せっかくの好意を疑うのは失礼と言うものだ。
有り難く御厚意に甘えさせて貰おう。
「お疲れ様です、ジュノス様。とても素晴らしいスピーチでしたよ。私感動しちゃいました!」
入学式を終えた俺は、逃げるように足早に帰宅した。
疲れ果ててテーブルにうつ伏せになる俺に、レベッカが温かいアールグレイを淹れてくれる。
「あはは……熱くてなってしまってお恥ずかしい」
慣れないことをするから、おっさん興奮し過ぎて大演説をしてしまった。入学に関することなんてこれっぽっちも述べていない。
ああ、やっちまった。
今思い返しても恥ずかしい。
こういうのを人は黒歴史と言うんだろうな。
「そんなことありませんっ! きっとジュノス様のお気持ちは皆さんに届いているはずですよ! ついでに私の気持ちもジュノス様に届け~なんちゃって」
「あはは……だといいんだが」
最後のはまったく意味がわからないけど、まぁいいか。
それよりも、入学式に行ってみて改めて問題点が浮き彫りになってきた。
と、いうのも。見たことも聞いたこともないキャラ(?)ばかりなのだ。
レイラ・ランフェストはエンディングでチラッと出てくるから知っていたけど、そもそも他国を俺は知らない。
【悪役王子のエロエロ三昧】は帝国の王都、セルダンが舞台となっている。アメストリア国も名前は出てくるけど、実際にどんな場所なのかまでは記されていなかった。
それなのに、様々な国の王子や貴族が一同に会してしまう魔法学校。
これは俺にとってあまり芳しくない。
それに何よりまずったことになった。
それというのもこの招待状だ!
俺はテーブルに置かれた招待状に眉根を寄せる。
入学式が終わって足早にホールから立ち去ろうとした俺を呼び止める上級生。
今日は新入生のみの入学式だったはずなのに妙だなと思いきや、新入生歓迎の舞踏会(パーティー)が今晩開かれると言う。
これはその招待状らしい。
聞いてない聞いてない聞いてないよー! つーか困るっ!
俺が俺であると認識するまでの間、ジュノス・ハードナー(俺)は、ゲームの彼を忠実に再現したようにろくでもない生活を送っていた。
そんな俺が真面目にダンスなんて踊ったことがある訳ない。
ジュノス・ハードナーにとって舞踏会とは恰好のガールハント場であり、踊るなどという思考に至らなかった。
そんな中、今晩舞踏会があるからと言われても……どうすればいいかわからない!
間違いなく、恥を掻いて笑われるのがオチだ!
かと言って、あれだけ大見得を切って置きながら、舞踏会に参加しないとか……言ってることとやってることが違い過ぎる。
傍から見れば仲良くなる気ないんじゃねぇ? 状態だ。
第一っ! 俺にはエスコートする相手が居ないじゃないか!
舞踏会に馬車で駆けつけ、男一人で会場入りするのか?
ダメダメ、絶対にダーーーメッ!
そんなの鼻で笑われるどころの反応じゃねぇーよ!
『嫌だ、今朝あんなに大見得を切って置きながら、リグテリア帝国の王子様はエスコートするお相手すらいないぼっちなのかしら?』
『ぷっ、帝国の第三王子ともあろうお方が舞踏会に一人で来るなんて、ある意味勇者だぜ』
『世界を変える前に御自身を変革なさった方が宜しいのでは?』
『『『ぷっ、わははははははっ!』』』
いやーーーーーーッ!!
パニックパニック、おっさんパニック起こしちゃうよ!
何ならおっさん恥ずかしくて泣いてしまうわっ!!
「とと、とにかく、夜までまだ猶予はある! 何とかせねば!」
と、いうことで街にやって来たのだが、これからどうしよう。
「ジュノス様と御二人でお出かけなんて、何だか……で、でで、デートみたいですねっ! うへへ♡」
こんな時にレベッカは何を下らない冗談を言ってるんだ。
それとも焦っている俺の気持ちを少しでも落ち着かそうと、ジョークを言ってくれているのかな?
「そうだね」
とりあえず軽く受け流して置くか。
――ボッ!!
ん? また過労か?
まだ15歳のメイド見習いだから、あまり体力がないのかも知れないな。
その辺のことも配慮してやらねばな。
「ふざけるでないわ! この責任をどう取るつもりだ! マーカス!」
ん……何の騒ぎだ?
街中で大声を上げる男性は王立アルカバス魔法学院のローブを羽織っている。胸に施されたドラコンのエンブレムが赤色なので、三年生、上級生だということが一目でわかる。
対する恐縮中のカップル(?)、男女もローブを身にまとっており、胸のエンブレムは白色。
赤、青、白の順で学年がわかるようになっているため、白色の彼らは俺と同学年、一年生だということがわかる。
「どうかされましたか?」
「あぁ? なんだ貴様は!」
お節介だとは思ったが、気になって声をかけてしまった。
俺も昔(前世)、街で不良に絡まれて怖い経験をしたことがあったため、他人事とは思えず放って置けなかった。
「あなたはジュノス・ハードナー殿下!」
「なに? こいつが帝国の第三王子だと!?」
俺が帝国の王子だと知った瞬間、明らかに顔が歪んだ。その表情から他国の貴族であることが窺える。
男性の背後に控える従者も顔をしかめていた。
「大変恐縮ではありますが、これは我々の問題です。構わないで頂きたい!」
威圧的な声と態度で俺を煙たがっている。だが、引くわけにはいかない。
「そうしたいのは山々なのですが、そういう訳にもいきません」
「は?」
「知っての通り、この街には学生(貴族)だけではなく、多くの市民も暮らしております」
「それが何だと言う!」
「高い地位を有する先輩が大きな声を上げておられると、小さなお子さんはもちろん、大勢の人が怖がってしまいます。私はこの国の王子として、街の人々の暮らしをより良きものに導かなくてはなりません。どうかご理解を」
先輩に周りを見るように促すと、大勢の人々が不安そうな表情を向けている。
「うぅ……っ! し、失礼する!」
マーカスと呼ばれていた少年を一瞥して、先輩は逃げるように去ってしまわれた。
「あ、ありがとうございます!」
「いや、気にすることはない。これから同じ学舎で学ぶ友人じゃないか」
と、さりげなく友達アピールをしてみる。これからの学園生活を円滑に進めるには、友人は一人でも多い方がいいからね。
「そ……そうですね。あはは……」
あっ! 目を逸らしたなこの野郎!
別に恩を売るつもりはないが、いくらなんでもそりゃないよ。
「それで何を揉めていたんだ?」
「ああ、それが……」
彼の名はマーカス・ホリデー。
ちなみに隣にいる彼女は彼の婚約者、ラナ・セパル。共に準男爵の家系。
何でも彼の父は元々商人であり、同郷だった先輩に故郷の香水を持って来るように頼まれていたと言う。
しかし、長い船旅の途中で荷物の一部が盗難被害に遭ってしまったらしい。
その荷物の中に香水も入っており、頼まれてた品を届けられなかったため、お怒りを受けていたという訳だ。
下らない。正直……どうでもいい。
「そ、それで殿下はなぜこのような所に?」
「おお! 聞いてくれるか友よ! 実はだな」
無駄に友達アピールをする俺に、2人が若干引いている。
しかしこの際構っていられない、俺だって友達が欲しいんだ!
「つまり、舞踏会に行くお相手をお探しと言うことですか?」
「はは……お恥ずかしい」
おっさんの照れ笑いに若干どころかドン引きしている。
一国の、それも帝国の第三王子がダンスパーティーに行く相手が居ないなんて聞いたことがあるまいっ!
威張って言うことではないが、事実なのだから見栄を張っても仕方ない。
いや、王族や貴族なら見栄を張るものなのかな?
まっ、クズニートだった俺が今さら見栄を張ってもな。
「し、しかし、殿下は随分フランクな御方なのですね。王家の御方がそのようなことを普通は口外しないと思うのですが……」
「あら、素敵じゃない。見栄ばかり張る殿方より、よっぽど魅力的よ」
「そう言って貰えると助かるよ。何分、王都から外に出たことがあまりなくて、頼れる人が居なくてね」
「そういうことでしたら、このマーカスにお任せ下さい! 助けて頂いたお礼に、お相手を御紹介致しましょう」
「おお! それは有り難い!」
ラッキー! こんなにあっさり相手が見つかった。
これで恥を掻かなくて済むぞ。
「ちょっとマーカス、そんな適当なことを言って大丈夫なの? 私達もこの街に来たばかりで、知り合いなんていないじゃない!」
「大丈夫だよ、僕に任せて!」
ん? 何か雲行きが怪しいが……大丈夫なんだろうか?
いや、せっかくの好意を疑うのは失礼と言うものだ。
有り難く御厚意に甘えさせて貰おう。
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