24 / 33
第24話 茶会と噂
しおりを挟む
今日は学友と親睦を深めるために茶会を開くことにした。
と、言っても、招待状を出した相手はジェネルとシェルバ、それにマーカスとラナだ。
もちろん、レイラにも招待状を出したのだが、来る可能性はかなり低いだろう。
最近のレイラは特に機嫌が悪い。
学園で会っても誰も近づけさせないほどだ。常に眉間に皺を寄せて他を遠ざけている。
ただでさえ気位の高いレイラが般若様のような顔で居れば、誰も近づける者はいない。
俺だって茶会の招待状を手渡す時はかなり緊張した。
だけど、何もアクションを起こさなければ彼女の帝国に対する心象が変わることはない。
恐怖を振り払い招待状を手渡したが、案の定睨まれて終わった。
一応招待状を受け取ってはくれたが、あの御様子だとレイラが今日の茶会に来ることはないだろう。
「おっ、いい感じに仕上がっているじゃないか!」
「オイラもかなり頑張ったんだぞ!」
「お庭でお茶会なんてとても素敵ですね、ジュノス殿下」
うん、本当に素敵だ。
まるで不思議の国のアリスの茶会を彷彿とさせるセッティングは、女の子ならときめいてしまうんじゃないかな。
花瓶に飾られた花は庭先に咲いていたものをレベッカが摘んだのだろう。
彼女のセンスが光っており、嫌味がなくてとても可愛らしい。
「ジュノォォオオオオ!」
「げっ……!?」
会場のセッティングに心を躍らせていると、猪娘ことシェルバちゃんがこちらに向かって突進してくる。
唐突に始まるぶつかり稽古……このイベントだけは回避できないのか、って呑気なことを考えてる場合じゃない!
このままだと突き飛ばされる!
思った時には時既に遅し。
「ぬぉぉおおおおおおおおおおおっ!?」
突き飛ばされて、視界をお星様がクルクル回る。
「おおおお! 茶会に招待してくれるなんて感激だぞ、ジュノス!」
何とか立ち上がると、今度はジェネルが駆け寄って来た。そのまま熱い抱擁に俺の体力が削られる。
ギブギブッ、マジでギブ!
馬鹿力で抱きしめられて体が軋む。このバカは俺を絞め殺すつもりかっ!
「ぜぇぜぇ……し、死ぬかと思った」
つーか、茶会くらいで大袈裟なんだよ!
これから茶会を開く度に、お前達兄妹に突き飛ばされて絞め殺されそうになるのか……先が思いやられる。
「そうかそうか、俺の抱擁が死ぬほど嬉しかったか!」
「んッなわけあるかぁあああああっ!」
この兄妹は凄くいい奴なのだが、如何せん時々バカだ。
ん……? 妙な視線が気になってレベッカの方に視線を移すと、
「ハッ!?」
レベッカがいいな、いいな。
と、言った様子で指を咥えている。
そうか! レベッカは恋をしているのか!
考えてみればレベッカも年頃の娘さんなんだから、恋の一つくらいするよね。
俺はなんてバカなんだ! これまで気づいてあげられなくてごめんね、レベッカ。
だけど、気持ちは確かに受け取った。
ジェネルに恋するレベッカを、おっさんは全力でサポートするぞ!
娘の幸せはおっさんの幸せだからね!
任せてよと、ウインクで応えておく。
――ボッ!
ふふ、おっさんに乙女の秘密を知られて照れている。可愛い奴めっ!
「本日はお招き頂き光栄です、ジュノス殿下」
「まさか帝国の第三王子、ジュノス殿下のお茶会にお招き頂けるなんて、昨日からマーカスと浮かれていたんですよ」
「こちらこそ、突然のお誘いに快く応じてくれて嬉しいよ!」
馬車で駆けつけたマーカスとその婚約者ラナを歓迎していると、どこかで聞き覚えのある声が……。
「まちゃか、またあなちゃにおしゃしょいしゃれるなんて……わたくちにこいをちているのではないでちょうね!」
げっ!?
ななな、なんでチョココルネ……ヘレナちゃんまで来てるんだよ!
咄嗟にどういうことだと2人に目で訴えかけると、マーカスは頭を掻きながら苦笑いを浮かべ、ラナはわざとらしくサッと顔を背けやがった。
「ちょっと、まちゃかえちゅこーとのちかたをわちゅれたのかちら?」
右手を腰に当て、左手でチョココルネを払う悪役令嬢ポーズ。
おーほっほっほっ……と、高笑いをする様は紛うことなき悪役令嬢そのもの。
帰って下さい……なんて失礼なことを言える訳もなく。
仮にそんな言葉を発したら、ヘレナ嬢に何を言われるかわかったものじゃない。
それに、マーカスには先日の革命軍の件で大変世話になった。
今回は我慢するか。
「おい、俺の最高の茶を淹れてやるから早く座れよ!」
「まっ、なんでちゅの……このへんちぇこりんなまにゅけはっ!」
「ん……? なんだお前のその変な喋り方は? こいつも客なのか?」
「ちょっと! なんでちょの、このしちゅれいなおこちゃまは! ふゆかいでちゅわっ!!」
とんでもない者同士が出会ってしまった。
悪役令嬢対元スラムのやんちゃ坊主……睨み合っている。
助けを求めようと兄のマーカスに視線を流すが……知らぬ顔でジェネル達と談笑している。
あの野郎っ! 毎度毎度俺に妹を押し付けやがって!
これどうするんだよ!
「偉そうなガキだな。俺の大嫌いな貴族の典型だな」
「なんでちゅってっ! たちぇばちゃくやくちゅわればぼちゃん、あるくしゅがたはゆりのはなとうちゃわれた……このわたくちにむかってぶれいでちゃわっ! ちょけいなちゃいっ!!」
デジャヴか!?
レイラと初めてあった日にも似たようなことを言われた気がする。
それに……あの時のレイラのように地団駄を踏んでいる。
まさにミニチュア版!?
この2人に構っていては時間の無駄だと判断し、皆を席へと案内した。
身分も国も関係なく、こうやって話し合える友人はいいものだ。
「まちゃか……あなたがおちゃをいれるとおっちゃるの? あなたにいれれるのかちら?」
「ふんっ、オイラの淹れたお茶を一口飲めば、美味しさのあまりワルツを踊ってしまうほどさ!」
「ためちてあげまちてよ!」
おや? 意外と仲良くやっているじゃないか。
年齢も6歳と同じだし、意外と気が合うのかもしれないぞ。
この際、ヘレナちゃんの御守はアゼルに任せるとするか。
決してヘレナちゃんをアゼルに押し付けている訳ではない。
断じて違う。
アゼルだってまだ子供なんだから、同年代の友人は必要だろう。
主としてその辺も考えてやらねばならない。
そう、これはアゼルのためなんだ。
「30てんでちゅわね!」
「なんだと!? 適当なこと言ってんじゃないやい!」
「わたくちはおちゃにはうるちゃくてよ。あなたのおちゃはまだまだでちゅわ。おーほっほっほっ」
「キィーーーッ! なら、お前が淹れてみろよ!」
「あなたはおばかちゃんでちゅの? わたくちはしょのようなことをちないのよ、こうきなわたくちはいれられたものをのむだけでちゅのよ。あなたとはちゅむちぇかいがちがうのでしゅわ、おーほっほっほっ」
うわぁ、アゼルが押されている。
さすが悪役令嬢だな。
「そういえばジュノ! アメストリアのお姫様も誘ったんでしょ? 彼女は来ないの?」
「う~ん、多分ね」
「アメストリアは今それどころじゃないだろうね」
シェルバの問いかけに頷き、レベッカが焼いてくれたクッキーを味わっていると、マーカスが気になることを口にする。
「それどころじゃないって……アメストリアで何かあったの?」
「知らないんですか? 今アメストリアは西風邪が蔓延しているって噂で持ちきりですよ?」
「西風邪?」
そういえば以前、レベッカも似たようなことを言っていたな。
「ここだけの話しですが……アメストリアは何かを隠匿するために西風邪と言っているだけで、実際は全然違うとも言われていますよ」
「違う?」
「ええ、商人の間ではアメストリア国内で災いが起きているともっぱらの噂です。レイラ・ランフェストさんも近頃機嫌が悪いようですし、このことが原因でしょうね」
災い? 一体なんのことだ?
俺がこの世界の歴史を変えてしまったから、一種のパラドックスが起きているのかも知れない。
或いは最初から俺が知らないだけでアメストリアに災いが起きていたのか? それを確かめる術はない。
ないが……気になるな。
俺のバッドエンドに関わることじゃなければいいのだが……それを知るためにはアメストリアに、レイラに直接訪ねるしかない。
だけど、なんて聞けばいいんだろう?
親睦を深め、楽しいはずの茶会は微かな胸騒ぎをこの胸に植えつける結果となった。
と、言っても、招待状を出した相手はジェネルとシェルバ、それにマーカスとラナだ。
もちろん、レイラにも招待状を出したのだが、来る可能性はかなり低いだろう。
最近のレイラは特に機嫌が悪い。
学園で会っても誰も近づけさせないほどだ。常に眉間に皺を寄せて他を遠ざけている。
ただでさえ気位の高いレイラが般若様のような顔で居れば、誰も近づける者はいない。
俺だって茶会の招待状を手渡す時はかなり緊張した。
だけど、何もアクションを起こさなければ彼女の帝国に対する心象が変わることはない。
恐怖を振り払い招待状を手渡したが、案の定睨まれて終わった。
一応招待状を受け取ってはくれたが、あの御様子だとレイラが今日の茶会に来ることはないだろう。
「おっ、いい感じに仕上がっているじゃないか!」
「オイラもかなり頑張ったんだぞ!」
「お庭でお茶会なんてとても素敵ですね、ジュノス殿下」
うん、本当に素敵だ。
まるで不思議の国のアリスの茶会を彷彿とさせるセッティングは、女の子ならときめいてしまうんじゃないかな。
花瓶に飾られた花は庭先に咲いていたものをレベッカが摘んだのだろう。
彼女のセンスが光っており、嫌味がなくてとても可愛らしい。
「ジュノォォオオオオ!」
「げっ……!?」
会場のセッティングに心を躍らせていると、猪娘ことシェルバちゃんがこちらに向かって突進してくる。
唐突に始まるぶつかり稽古……このイベントだけは回避できないのか、って呑気なことを考えてる場合じゃない!
このままだと突き飛ばされる!
思った時には時既に遅し。
「ぬぉぉおおおおおおおおおおおっ!?」
突き飛ばされて、視界をお星様がクルクル回る。
「おおおお! 茶会に招待してくれるなんて感激だぞ、ジュノス!」
何とか立ち上がると、今度はジェネルが駆け寄って来た。そのまま熱い抱擁に俺の体力が削られる。
ギブギブッ、マジでギブ!
馬鹿力で抱きしめられて体が軋む。このバカは俺を絞め殺すつもりかっ!
「ぜぇぜぇ……し、死ぬかと思った」
つーか、茶会くらいで大袈裟なんだよ!
これから茶会を開く度に、お前達兄妹に突き飛ばされて絞め殺されそうになるのか……先が思いやられる。
「そうかそうか、俺の抱擁が死ぬほど嬉しかったか!」
「んッなわけあるかぁあああああっ!」
この兄妹は凄くいい奴なのだが、如何せん時々バカだ。
ん……? 妙な視線が気になってレベッカの方に視線を移すと、
「ハッ!?」
レベッカがいいな、いいな。
と、言った様子で指を咥えている。
そうか! レベッカは恋をしているのか!
考えてみればレベッカも年頃の娘さんなんだから、恋の一つくらいするよね。
俺はなんてバカなんだ! これまで気づいてあげられなくてごめんね、レベッカ。
だけど、気持ちは確かに受け取った。
ジェネルに恋するレベッカを、おっさんは全力でサポートするぞ!
娘の幸せはおっさんの幸せだからね!
任せてよと、ウインクで応えておく。
――ボッ!
ふふ、おっさんに乙女の秘密を知られて照れている。可愛い奴めっ!
「本日はお招き頂き光栄です、ジュノス殿下」
「まさか帝国の第三王子、ジュノス殿下のお茶会にお招き頂けるなんて、昨日からマーカスと浮かれていたんですよ」
「こちらこそ、突然のお誘いに快く応じてくれて嬉しいよ!」
馬車で駆けつけたマーカスとその婚約者ラナを歓迎していると、どこかで聞き覚えのある声が……。
「まちゃか、またあなちゃにおしゃしょいしゃれるなんて……わたくちにこいをちているのではないでちょうね!」
げっ!?
ななな、なんでチョココルネ……ヘレナちゃんまで来てるんだよ!
咄嗟にどういうことだと2人に目で訴えかけると、マーカスは頭を掻きながら苦笑いを浮かべ、ラナはわざとらしくサッと顔を背けやがった。
「ちょっと、まちゃかえちゅこーとのちかたをわちゅれたのかちら?」
右手を腰に当て、左手でチョココルネを払う悪役令嬢ポーズ。
おーほっほっほっ……と、高笑いをする様は紛うことなき悪役令嬢そのもの。
帰って下さい……なんて失礼なことを言える訳もなく。
仮にそんな言葉を発したら、ヘレナ嬢に何を言われるかわかったものじゃない。
それに、マーカスには先日の革命軍の件で大変世話になった。
今回は我慢するか。
「おい、俺の最高の茶を淹れてやるから早く座れよ!」
「まっ、なんでちゅの……このへんちぇこりんなまにゅけはっ!」
「ん……? なんだお前のその変な喋り方は? こいつも客なのか?」
「ちょっと! なんでちょの、このしちゅれいなおこちゃまは! ふゆかいでちゅわっ!!」
とんでもない者同士が出会ってしまった。
悪役令嬢対元スラムのやんちゃ坊主……睨み合っている。
助けを求めようと兄のマーカスに視線を流すが……知らぬ顔でジェネル達と談笑している。
あの野郎っ! 毎度毎度俺に妹を押し付けやがって!
これどうするんだよ!
「偉そうなガキだな。俺の大嫌いな貴族の典型だな」
「なんでちゅってっ! たちぇばちゃくやくちゅわればぼちゃん、あるくしゅがたはゆりのはなとうちゃわれた……このわたくちにむかってぶれいでちゃわっ! ちょけいなちゃいっ!!」
デジャヴか!?
レイラと初めてあった日にも似たようなことを言われた気がする。
それに……あの時のレイラのように地団駄を踏んでいる。
まさにミニチュア版!?
この2人に構っていては時間の無駄だと判断し、皆を席へと案内した。
身分も国も関係なく、こうやって話し合える友人はいいものだ。
「まちゃか……あなたがおちゃをいれるとおっちゃるの? あなたにいれれるのかちら?」
「ふんっ、オイラの淹れたお茶を一口飲めば、美味しさのあまりワルツを踊ってしまうほどさ!」
「ためちてあげまちてよ!」
おや? 意外と仲良くやっているじゃないか。
年齢も6歳と同じだし、意外と気が合うのかもしれないぞ。
この際、ヘレナちゃんの御守はアゼルに任せるとするか。
決してヘレナちゃんをアゼルに押し付けている訳ではない。
断じて違う。
アゼルだってまだ子供なんだから、同年代の友人は必要だろう。
主としてその辺も考えてやらねばならない。
そう、これはアゼルのためなんだ。
「30てんでちゅわね!」
「なんだと!? 適当なこと言ってんじゃないやい!」
「わたくちはおちゃにはうるちゃくてよ。あなたのおちゃはまだまだでちゅわ。おーほっほっほっ」
「キィーーーッ! なら、お前が淹れてみろよ!」
「あなたはおばかちゃんでちゅの? わたくちはしょのようなことをちないのよ、こうきなわたくちはいれられたものをのむだけでちゅのよ。あなたとはちゅむちぇかいがちがうのでしゅわ、おーほっほっほっ」
うわぁ、アゼルが押されている。
さすが悪役令嬢だな。
「そういえばジュノ! アメストリアのお姫様も誘ったんでしょ? 彼女は来ないの?」
「う~ん、多分ね」
「アメストリアは今それどころじゃないだろうね」
シェルバの問いかけに頷き、レベッカが焼いてくれたクッキーを味わっていると、マーカスが気になることを口にする。
「それどころじゃないって……アメストリアで何かあったの?」
「知らないんですか? 今アメストリアは西風邪が蔓延しているって噂で持ちきりですよ?」
「西風邪?」
そういえば以前、レベッカも似たようなことを言っていたな。
「ここだけの話しですが……アメストリアは何かを隠匿するために西風邪と言っているだけで、実際は全然違うとも言われていますよ」
「違う?」
「ええ、商人の間ではアメストリア国内で災いが起きているともっぱらの噂です。レイラ・ランフェストさんも近頃機嫌が悪いようですし、このことが原因でしょうね」
災い? 一体なんのことだ?
俺がこの世界の歴史を変えてしまったから、一種のパラドックスが起きているのかも知れない。
或いは最初から俺が知らないだけでアメストリアに災いが起きていたのか? それを確かめる術はない。
ないが……気になるな。
俺のバッドエンドに関わることじゃなければいいのだが……それを知るためにはアメストリアに、レイラに直接訪ねるしかない。
だけど、なんて聞けばいいんだろう?
親睦を深め、楽しいはずの茶会は微かな胸騒ぎをこの胸に植えつける結果となった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる