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さちれい編
スローガンその17「調査員のリサーチさん……がしていた約束」
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私のマイ・スイート・ハニー、皇甫麗亞。実はずーっと居たのよ?
◇
「ゆ、許してくれ……」
「ふっ。『許してくれ』の一言で許されるなら警察も私達監事も必要ないのよ」
私が顔を寄せて威圧すると、権田主任はぽろぽろと涙を流し始めた。
「すまん……」
「っはあぁ……。とにかく、このことは役員会に報告するわ。半年間私物化したカラープリンターとそのインク及び写真用紙についてね」
「どうか、おてやわらかに……」
私は……蝶茶韻理早智。いわゆるエリート・キャリア・ウーマンよ。あの主任ときたら、会社の備品をこっそり自宅に持ち帰っては勝手に使用していたの。ダメなサラリーマン略して「ダメリーマン」ね。いくらこの会社「天寿」がまあまあの規模を誇る企業でも、ダメリーマンに備品をホイホイ譲れるほどの余裕は無いの。
……え? だったら会社の資本金はいくらか教えろって? 欲しがりね。
35おk…………嘘よ。
ちなみにしょっちゅう勘違いされるから言っておくけど、私の名前は姓が蝶茶韻理、名が早智よ。子どもの頃のあだ名は「さっちゃん」。これで覚えたわね? 決して「蝶茶韻さん」でも「理早智さん」でもないから、そこのところよろしく。
……あら、このままだと終業時間を過ぎてしまうわね。
「……あーもしもし、私私」
『……詐欺ならお断りするわ』
「ワタシワタシ詐欺じゃないわ。……ま、シラサギのように妖艶で美しいパーフェクト・エリート・キャリア・ウーマンならこの私、蝶茶韻理早智で間違いないわよ? ……もしもし?」
……おかしいわね。切れてる。
「……もしもし麗亞? 私私」
『……なに』
「悪いけど、今日は早く帰れそうにないわ。これから狭い部屋と電気スタンドとカツ丼を用意しないといけないのよ」
『……取り調べ?』
「ええ。『エリート・キャリア・ポリスウーマン』……とはよく呼ばれたものだわ。呼んでるのは主に私よ」
『自称じゃない』
「……というワケで……悪いわね、せっかく家にまで来てくれてるのに。この埋め合わせは、また今度するわ。……おっと、私を必要としている声が聞こえるわね。天が呼ぶ地が呼ぶ悪を倒せと我を呼ぶ! それじゃ、おやすミートスバゲッティーとカレーうどんはワイシャツと相性が悪い!」
◇
「ゆ、許してくれ……」
「ふっ。『許してくれ』の一言で許されるなら警察も私達監事も必要ないのよ」
私が顔を寄せて威圧すると、権田主任はぽろぽろと涙を流し始めた。
「すまん……」
「っはあぁ……。とにかく、このことは役員会に報告するわ。半年間私物化したカラープリンターとそのインク及び写真用紙についてね」
「どうか、おてやわらかに……」
私は……蝶茶韻理早智。いわゆるエリート・キャリア・ウーマンよ。あの主任ときたら、会社の備品をこっそり自宅に持ち帰っては勝手に使用していたの。ダメなサラリーマン略して「ダメリーマン」ね。いくらこの会社「天寿」がまあまあの規模を誇る企業でも、ダメリーマンに備品をホイホイ譲れるほどの余裕は無いの。
……え? だったら会社の資本金はいくらか教えろって? 欲しがりね。
35おk…………嘘よ。
ちなみにしょっちゅう勘違いされるから言っておくけど、私の名前は姓が蝶茶韻理、名が早智よ。子どもの頃のあだ名は「さっちゃん」。これで覚えたわね? 決して「蝶茶韻さん」でも「理早智さん」でもないから、そこのところよろしく。
……あら、このままだと終業時間を過ぎてしまうわね。
「……あーもしもし、私私」
『……詐欺ならお断りするわ』
「ワタシワタシ詐欺じゃないわ。……ま、シラサギのように妖艶で美しいパーフェクト・エリート・キャリア・ウーマンならこの私、蝶茶韻理早智で間違いないわよ? ……もしもし?」
……おかしいわね。切れてる。
「……もしもし麗亞? 私私」
『……なに』
「悪いけど、今日は早く帰れそうにないわ。これから狭い部屋と電気スタンドとカツ丼を用意しないといけないのよ」
『……取り調べ?』
「ええ。『エリート・キャリア・ポリスウーマン』……とはよく呼ばれたものだわ。呼んでるのは主に私よ」
『自称じゃない』
「……というワケで……悪いわね、せっかく家にまで来てくれてるのに。この埋め合わせは、また今度するわ。……おっと、私を必要としている声が聞こえるわね。天が呼ぶ地が呼ぶ悪を倒せと我を呼ぶ! それじゃ、おやすミートスバゲッティーとカレーうどんはワイシャツと相性が悪い!」
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