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第八話 町までの道のり

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「てゆうわけなんだよおっちゃん」
僕は今紫苑から聞いた話をバイト先で物知りで有名だった人に話している。多分この人ならなんか知ってるだろうしな。
「毒か」
うーんうーんと数十秒おっちゃんは悩んだ後ある話をしてくれた。
「ある村の言い伝えにな毒を司るヘビの王様がいてそいつのうろこを食わせるとどんな毒も打ち消すと言う話があるんじゃ」
よし、やっぱりこの人に聞いて正解だった!多分ヘビの王様ってのも紫苑が言ってたヘビの化け物ってのに関係があるだろうしな
「ありがとおっちゃん」
「おーい紫苑いい話が聞けたぞ」
俺がさっき聞いた話を紫苑にすると
「よし今すぐ行こう」
「おいおいちょっとまて俺なんの武器も持ってないんだけど」
まぁ持ってないだけで出せるけど魔力切れたらやばいからあんま乱用したくないし
「武器ならあっちに着けばいくらでもあるさっさといくよ」
道中どうすんだよと思いながら引っ張られて行くのであった。
「んで、その町までどんくらいでつくんだ」
「普通に行けば1週間くらいでつく」
普通に行けばねぇ
「わざわざ普通になんて言うってことはなんかあんのか?」
「うん。途中にゴブリンがいる森があって」
なるほど。ゴブリンと出会わないで行ければ1週間、出会ったらわかんないってことか
「それにしてもあんたがこんなに強くなってたなんてね」
「ん?ああクソ強いスライム倒したらこんくらい強くなってた」
「ス、スライム?」
「スライム」
紫苑が嘘でしょって顔でこっちを見ているのでちょっとからかってやることした
スキル[スライム]
「え、ええええええええええええ?!」
おお、思ってた3倍くらい驚いてる
「い、イツキなの?」
「ああ」
「か、可愛い」
え?
ぎちちちちちちちちち
いてててててててててて
やばい!こいつのゴリラパワーで締められたら
「は、はたぢて」
「あ、ごめん。あんまりにも可愛いくって」
はぁはぁマザースライムと戦った時より死の感覚があった
「別にいいけどパワーを抑えろ」
「う、うん」
とっとと元の姿に戻らねえといつこいつに殺されるかわかったもんじゃねぇな
ぎゅ
「あのー、どういうことですか、紫苑さん」
「ん?さっきパワー抑えろっていったじゃん」
「いやいったけど」
「とにかくあたしが満足するまではこのまま」
くそう。こうなったあいつは手がつけられないから諦めるしかない。
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