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三章
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――イーライさんが邪魔すぎる。
私は頭を抱えて唸った。だってちょっと思考能力が落ちる魔術とか、どんな些細なものでも気付き、解除してくる。どれだけ身元を完璧に詐称しても、綻びを見つけ看破してくる。常にアルトスの心に寄り添って、二人の絆の強さを見せつけてくる。
ふかふかの枕を殴りつけて怒鳴った。
「もう止めて、邪魔しないで! アルトスのためなのに!!」
国外逃亡が無理なら国内逃亡は? と試してみたこともある。でもそうしたら国とイーライさんが同時に敵に回った。
国は結婚活動の日以降、アルトスの所在を逐一監視しているようで、姿を消せば捜索願いとは名ばかりの指名手配をされた。王命のもと、騎士団を投入してしらみつぶしに潜伏場所をさらわれた。
そんな状態にイーライさんまでも加わったら、地獄としか言いようがない。地の果てまでも追いかけるが如く、最終的に見つかりアルトスを取り上げられた。
そして影は私以外、決して体内収納してくれなかった。どんなに頼み込んでも、身体を許すと言っても。
「女を使っても駄目、魔術も駄目、アルトスを隠し通すことも出来ない……! こんなのどうしたら良いのよ! イーライさんさえどうにか出来れば、もっとうまく行くはずなのに……、それも出来ない!」
荒んだ心は冷静な判断なんてさせてくれなかった。だから思いきって、イーライさんを破壊してみたこともある。影にやらせたら簡単だった。
結果は最悪。アルトスがそれを認識した瞬間、壊れた。
表現したくない、出来ない。泣き叫んで自暴自棄、簡単に廃人になったアルトス。それは私がアルトスを殺したも同然だった。
……もう二度としない。
つまり、私はイーライさんを無傷で抑え込んで、アルトスを攻略しなければならないという事だった。
「どんどんハードルが上がっていく……。何なのよこれ……」
前にも言ったとおり、私はそんなに頭が良い方ではない。
だから八方塞がり、やる気と希望を失った。アルトスには生きて欲しい、笑って、幸せな人生を全うして欲しい。でもアルトスは贄になっても良いって納得しちゃうし、イーライさんとの間に割って入ろうとする私は、完全にお邪魔虫だ。
「誰か教えて……、助けて……」
ベッドにうつ伏せに、泣いた。
だってあの命令も厄介すぎだもん。何が“たすけて、たすけていーらい”よ! わかったよ! アルトスがイーライさん抜きで生きていくことが不可能だったって、過去の事件のせいで他の誰にも頼れなくて、自動人形のイーライさんにしか心を開けなかったって。全部わかったよ! だからこれ以上見せつけないで……!
「わたし……、イーライさんに……。か、敵わない……!」
絶望し声を上げ、枕に顔を押し付けわんわん泣いた。すると暫くしてからノック音が響いて、ドアが開く音が聞こえた。
「可愛らしいお嬢さま、どうして泣いてらしてるの?」
――エールだ。
歩み寄る衣擦れ音、ベッドが揺れた。エールが腰掛けたみたいだった。
「エールぅ……。たすけて、たすけてエールうぅ……」
私は顔を上げてエールに縋った。その瞳を見上げると――エールの瞳孔が収縮し固まっていた。
「お嬢さま、その命令は私に入力できません。親機、イーライのみ、そして入力者はアルトス様限定です。設定者はマスター。主不在のもと、覆すことは出来ません」
説明書を読み上げるような棒読みの台詞が流れた。そしてそれとは真逆の優しい手つきで頭を撫でられた。
エールが唯一の癒やしだった。
「わたし、誰にも頼れないの……。でも私、馬鹿だから、これ以上どうしたら良いのか、わからないの……」
ぐずぐずと鼻をすすりながら、エールの膝に額をこすりつけた。
「エールたすけて。お願い、私を助けて……」
エールは沈黙を保って、私の頭を撫で続けるだけ。やっぱり駄目なの? 私のためには動いてくれないの? だったら……!
「私、アルトスを助けたいの……。アルトスのために、私、ずっと頑張ってるの……。ずっと独りで……」
そう言ってみたら、頭を撫でる手がピタリと止まって。
「――それはどういうこと?」
遂にエールが反応した。
「知恵を貸してくれる……!?」
「判断不能。詳細を求める」
「ま、待ってね! 影に話して大丈夫か聞いてみるから!」
身体を起こして影を呼んだ。そんな私を見てエールは驚いたようだった。
「魔女?」
「そう! 私、魔女なの!」
この時初めて他人に魔女だと名乗った。淫魔なんかじゃない。何故か誇らしく感じて、私は涙も拭わず両手を広げ笑った。
※※※
「特定条件下で無ければ活動機能を失う私を、ここまで保ち運ぶ。認知の改変、神秘の力か」
よくわからないことを言うエールを影に運ばせて、私たちは飛んでいた。儀式発動の日、私にはもう見慣れてしまった、でも慣れることのできない最低な光景を見せるために。
獣の咆哮、轟く雷。
「親機、イーライの主要機能大破を検知」
アルトスの絶叫、そして巨大な魔法陣。
「アルトス様!!」
影に包まれたエールは叫んで、でもその身体は動かせないみたいだった。影も活動を保たせるだけで精一杯だったみたい。
「こういうことなの。私はこんなアルトスの運命を変えたいの。でもこの出来事をアルトスに伝える事はできないみたい。影が言うには伝えてしまうと、何か確定事項として出来事が固定されちゃって、変えることが出来なくなるらしいの。事が起こってからなら大丈夫って言われた」
手遅れにならないと誰にも伝えられない。そしてアルトスの味方は余りにも少ない。記憶の持ち越しは私だけ。
「そういうことでしたか」
「え?」
エールの雰囲気が変わった気がした。
「何が貴女様をそこまで駆り立てるのか、ようやく理解致しました」
見ればその赤瞳が鋭く細められ、叫びながら地面にうずくまるアルトスをじっと見ていた。
「エール?」
「親機、イーライの活動限界が迫っております。大本である親機が機能を停止すれば、私も停止いたします。手短に詳しくお話し頂けますか?」
「は、はい!」
慌てて私は話し始めた。何回も時間を繰り返していること、儀式でアルトスが贄にされること、国外にも国内にも逃げられないこと、アルトスが私を選ばないこと、イーライさんが立ち塞がって物凄く困っていること。だから知恵を貸して欲しいと伝えた。
「――承知いたしました。演算に少しお時間を頂きます。少々お待ちください」
「貴女、本当にエールなの……?」
無表情の赤瞳が瞬いて、私を見た。そう、それはまるで、まるで――。
「私は現在個体名エールを名乗っておりますが、元は親機と同じ、イーライです」
「嘘ぉ……!?」
エールは、イーライさんだった……!!
「親機に割かれていたリソースが急遽、子機の私に割り振られ始めました。いつもは親機に大半を割かれているため、この様なレベルの活動が出来ません」
私が なエールが、最大の強敵イーライさんだった!!
口をパクパクさせていると、エールは眉をハの字に下げた。
「……簡単に申し上げますと、私は親機の思考ノイズを押し付けられた余り物、もう一人のイーライなのです。人間的に表現するのであれば、本能的な部分と言えるでしょう。親機は完全に制御された理性部分です」
「えええええええええ!!」
「演算が終了致しました。時間がありません。理解出来たのであれば、これから述べることを実行してください。親機、イーライの――私の対処法をお教えいたします」
それから個体名エールなイーライさんは、自分の瞳の波長を調べておけだとか、屋敷の地下に収納されている魔術具を全て把握しておけだとか、何だか色々知恵を授けてくれた。
簡単には検知出来ない呪詛返しの方法だって、エールなイーライさんが教えてくれた小技の一つだった。
「ただし、お気を付けください。私は所詮子機、親機の劣化版です。演算能力はあちらに軍配が上がります。短時間で算出したこの対処法を上回る対策を講じてくる可能性が高い」
「うええ!?」
「私の弱点はマスターとアルトス様です。記録を上手くご活用頂ければ、時間稼ぎ、もしくは無傷で追い払うことは可能でしょう」
覚えることが多すぎて、頭の中がパンクしそうだった。でも、必死に頭に叩き込んだ。
「もう親機が持ちませんね。私からお伝えできる事は他に――」
エールなイーライさんは何故か、ふと微笑んだ。
「二つございます。まず一つ、アルトス様は勝負事がお好きです。興味を引きたいのであれば、何かゲームを仕掛けてみてはいかがでしょうか」
「ゲーム!」
思わず繰り返した。
「もう一つは――」
唐突に言葉が止まって、見るとエールなイーライさんの赤瞳の光が、急速に失われていった。
「アルトス様は、実はイチゴが、おすき、なので、す――」
「イーライさん!」
多分もう限界なんだ! だからその頬に両手を添えて、私は叫んだ。この思いを!
「ありがとう!!」
するとその赤瞳が一度だけ瞬いて。
「応援してるね。お嬢さま」
その言葉を最後に、微笑みを浮かべたままのエールは、完全に機能を停止した。
「うぅ、うううううう!!」
どうして、アルトスがエールを家族として扱わないのか、何故イーライさんだけを呼ぶのか、理解した。結局、あのお屋敷に居るのは二人だけだったんだ。おままごとだって、知ってたんだ。
私は泣いた。動かなくなったエールの身体を抱き締めて、誓った。
「私、絶対にアルトスを助けるからぁ……!」
こうしてエールを、イーライさんを想って、私はまたやる気に火をつけた。
私は頭を抱えて唸った。だってちょっと思考能力が落ちる魔術とか、どんな些細なものでも気付き、解除してくる。どれだけ身元を完璧に詐称しても、綻びを見つけ看破してくる。常にアルトスの心に寄り添って、二人の絆の強さを見せつけてくる。
ふかふかの枕を殴りつけて怒鳴った。
「もう止めて、邪魔しないで! アルトスのためなのに!!」
国外逃亡が無理なら国内逃亡は? と試してみたこともある。でもそうしたら国とイーライさんが同時に敵に回った。
国は結婚活動の日以降、アルトスの所在を逐一監視しているようで、姿を消せば捜索願いとは名ばかりの指名手配をされた。王命のもと、騎士団を投入してしらみつぶしに潜伏場所をさらわれた。
そんな状態にイーライさんまでも加わったら、地獄としか言いようがない。地の果てまでも追いかけるが如く、最終的に見つかりアルトスを取り上げられた。
そして影は私以外、決して体内収納してくれなかった。どんなに頼み込んでも、身体を許すと言っても。
「女を使っても駄目、魔術も駄目、アルトスを隠し通すことも出来ない……! こんなのどうしたら良いのよ! イーライさんさえどうにか出来れば、もっとうまく行くはずなのに……、それも出来ない!」
荒んだ心は冷静な判断なんてさせてくれなかった。だから思いきって、イーライさんを破壊してみたこともある。影にやらせたら簡単だった。
結果は最悪。アルトスがそれを認識した瞬間、壊れた。
表現したくない、出来ない。泣き叫んで自暴自棄、簡単に廃人になったアルトス。それは私がアルトスを殺したも同然だった。
……もう二度としない。
つまり、私はイーライさんを無傷で抑え込んで、アルトスを攻略しなければならないという事だった。
「どんどんハードルが上がっていく……。何なのよこれ……」
前にも言ったとおり、私はそんなに頭が良い方ではない。
だから八方塞がり、やる気と希望を失った。アルトスには生きて欲しい、笑って、幸せな人生を全うして欲しい。でもアルトスは贄になっても良いって納得しちゃうし、イーライさんとの間に割って入ろうとする私は、完全にお邪魔虫だ。
「誰か教えて……、助けて……」
ベッドにうつ伏せに、泣いた。
だってあの命令も厄介すぎだもん。何が“たすけて、たすけていーらい”よ! わかったよ! アルトスがイーライさん抜きで生きていくことが不可能だったって、過去の事件のせいで他の誰にも頼れなくて、自動人形のイーライさんにしか心を開けなかったって。全部わかったよ! だからこれ以上見せつけないで……!
「わたし……、イーライさんに……。か、敵わない……!」
絶望し声を上げ、枕に顔を押し付けわんわん泣いた。すると暫くしてからノック音が響いて、ドアが開く音が聞こえた。
「可愛らしいお嬢さま、どうして泣いてらしてるの?」
――エールだ。
歩み寄る衣擦れ音、ベッドが揺れた。エールが腰掛けたみたいだった。
「エールぅ……。たすけて、たすけてエールうぅ……」
私は顔を上げてエールに縋った。その瞳を見上げると――エールの瞳孔が収縮し固まっていた。
「お嬢さま、その命令は私に入力できません。親機、イーライのみ、そして入力者はアルトス様限定です。設定者はマスター。主不在のもと、覆すことは出来ません」
説明書を読み上げるような棒読みの台詞が流れた。そしてそれとは真逆の優しい手つきで頭を撫でられた。
エールが唯一の癒やしだった。
「わたし、誰にも頼れないの……。でも私、馬鹿だから、これ以上どうしたら良いのか、わからないの……」
ぐずぐずと鼻をすすりながら、エールの膝に額をこすりつけた。
「エールたすけて。お願い、私を助けて……」
エールは沈黙を保って、私の頭を撫で続けるだけ。やっぱり駄目なの? 私のためには動いてくれないの? だったら……!
「私、アルトスを助けたいの……。アルトスのために、私、ずっと頑張ってるの……。ずっと独りで……」
そう言ってみたら、頭を撫でる手がピタリと止まって。
「――それはどういうこと?」
遂にエールが反応した。
「知恵を貸してくれる……!?」
「判断不能。詳細を求める」
「ま、待ってね! 影に話して大丈夫か聞いてみるから!」
身体を起こして影を呼んだ。そんな私を見てエールは驚いたようだった。
「魔女?」
「そう! 私、魔女なの!」
この時初めて他人に魔女だと名乗った。淫魔なんかじゃない。何故か誇らしく感じて、私は涙も拭わず両手を広げ笑った。
※※※
「特定条件下で無ければ活動機能を失う私を、ここまで保ち運ぶ。認知の改変、神秘の力か」
よくわからないことを言うエールを影に運ばせて、私たちは飛んでいた。儀式発動の日、私にはもう見慣れてしまった、でも慣れることのできない最低な光景を見せるために。
獣の咆哮、轟く雷。
「親機、イーライの主要機能大破を検知」
アルトスの絶叫、そして巨大な魔法陣。
「アルトス様!!」
影に包まれたエールは叫んで、でもその身体は動かせないみたいだった。影も活動を保たせるだけで精一杯だったみたい。
「こういうことなの。私はこんなアルトスの運命を変えたいの。でもこの出来事をアルトスに伝える事はできないみたい。影が言うには伝えてしまうと、何か確定事項として出来事が固定されちゃって、変えることが出来なくなるらしいの。事が起こってからなら大丈夫って言われた」
手遅れにならないと誰にも伝えられない。そしてアルトスの味方は余りにも少ない。記憶の持ち越しは私だけ。
「そういうことでしたか」
「え?」
エールの雰囲気が変わった気がした。
「何が貴女様をそこまで駆り立てるのか、ようやく理解致しました」
見ればその赤瞳が鋭く細められ、叫びながら地面にうずくまるアルトスをじっと見ていた。
「エール?」
「親機、イーライの活動限界が迫っております。大本である親機が機能を停止すれば、私も停止いたします。手短に詳しくお話し頂けますか?」
「は、はい!」
慌てて私は話し始めた。何回も時間を繰り返していること、儀式でアルトスが贄にされること、国外にも国内にも逃げられないこと、アルトスが私を選ばないこと、イーライさんが立ち塞がって物凄く困っていること。だから知恵を貸して欲しいと伝えた。
「――承知いたしました。演算に少しお時間を頂きます。少々お待ちください」
「貴女、本当にエールなの……?」
無表情の赤瞳が瞬いて、私を見た。そう、それはまるで、まるで――。
「私は現在個体名エールを名乗っておりますが、元は親機と同じ、イーライです」
「嘘ぉ……!?」
エールは、イーライさんだった……!!
「親機に割かれていたリソースが急遽、子機の私に割り振られ始めました。いつもは親機に大半を割かれているため、この様なレベルの活動が出来ません」
私が なエールが、最大の強敵イーライさんだった!!
口をパクパクさせていると、エールは眉をハの字に下げた。
「……簡単に申し上げますと、私は親機の思考ノイズを押し付けられた余り物、もう一人のイーライなのです。人間的に表現するのであれば、本能的な部分と言えるでしょう。親機は完全に制御された理性部分です」
「えええええええええ!!」
「演算が終了致しました。時間がありません。理解出来たのであれば、これから述べることを実行してください。親機、イーライの――私の対処法をお教えいたします」
それから個体名エールなイーライさんは、自分の瞳の波長を調べておけだとか、屋敷の地下に収納されている魔術具を全て把握しておけだとか、何だか色々知恵を授けてくれた。
簡単には検知出来ない呪詛返しの方法だって、エールなイーライさんが教えてくれた小技の一つだった。
「ただし、お気を付けください。私は所詮子機、親機の劣化版です。演算能力はあちらに軍配が上がります。短時間で算出したこの対処法を上回る対策を講じてくる可能性が高い」
「うええ!?」
「私の弱点はマスターとアルトス様です。記録を上手くご活用頂ければ、時間稼ぎ、もしくは無傷で追い払うことは可能でしょう」
覚えることが多すぎて、頭の中がパンクしそうだった。でも、必死に頭に叩き込んだ。
「もう親機が持ちませんね。私からお伝えできる事は他に――」
エールなイーライさんは何故か、ふと微笑んだ。
「二つございます。まず一つ、アルトス様は勝負事がお好きです。興味を引きたいのであれば、何かゲームを仕掛けてみてはいかがでしょうか」
「ゲーム!」
思わず繰り返した。
「もう一つは――」
唐突に言葉が止まって、見るとエールなイーライさんの赤瞳の光が、急速に失われていった。
「アルトス様は、実はイチゴが、おすき、なので、す――」
「イーライさん!」
多分もう限界なんだ! だからその頬に両手を添えて、私は叫んだ。この思いを!
「ありがとう!!」
するとその赤瞳が一度だけ瞬いて。
「応援してるね。お嬢さま」
その言葉を最後に、微笑みを浮かべたままのエールは、完全に機能を停止した。
「うぅ、うううううう!!」
どうして、アルトスがエールを家族として扱わないのか、何故イーライさんだけを呼ぶのか、理解した。結局、あのお屋敷に居るのは二人だけだったんだ。おままごとだって、知ってたんだ。
私は泣いた。動かなくなったエールの身体を抱き締めて、誓った。
「私、絶対にアルトスを助けるからぁ……!」
こうしてエールを、イーライさんを想って、私はまたやる気に火をつけた。
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