光の群れ星

由佐さつき

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本編

「一心同体」

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 「一心同体」

 心を食べたいと
 願ったのは初めてだ

 醜く汚れた人の心は
 さぞや血生臭い
 いのちの味をしているのだろう

 喜びも、怒りも、哀しみも、楽しさも、
 感情と名付けられた
 その人の叫びが、嘆きが、
 心の中に木霊していのちの味付けをしている

 溢れて落ちる液体も、
 固く引き締まった肉片も、
 弾力のある柔らかい血管も、
 この歯で砕いて啜って
 ひとつ残らずこの身体へと戻してやろう

 一滴さえも、欠片さえも、
 すべての痕跡を断ち切って
 わたしたちはひとつに戻る

 この身体はあなたのもので、
 あなたの身体はわたしのもの

 自由になるのはこの身体だけで、
 その心さえもわたしたちは
 ひとつに戻したかった

 心を食べたい
 あなたの心だけを食べて吸って、
 最期はあなたの中で終わらせたい


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