腐女子な喪女には荷が重い〜スパダリさまは拝み専門で〜

20.

お触り有りとな…
うぐっ、腐れ神さま、お許し下さい
煩悩がぁ、煩悩がぁああああ

私、腐れとしてまだまだ精進が足りませんでしたあああ

イケタチさん×爽やか元サッカー少年ネコさんにリアルさを追求する余り、お触りを欲してしまいましたぁあああ

この腐れをお許し下さい


「…とりあえず、行くぞ」


………



「このカップなんかどうだ？」
これはネコさんに合いそうです！ウンウン

「茶碗は今のは来客用だから、ちゃんとさやかのを選ぶぞ。あそこのはどうだ？」
あ、なんか、ばあちゃん家で昔使ってたのに似てる
ウンウン、ほっこり系で良い


…うげっ！
「あ、あの、翔さん？この茶碗て、こ、国宝級か何かですか？お、お値段がっ…」
「いや、違うが。この作家は中々作品を店に出さないから、見つけた時は買いだ。さやかも気に入ってるみたいだから、そっちのと揃いでもらうか」

この夫婦茶碗包んでくれ


作家の作品て何ーっ？ゼロがいくつあった？ねぇ、いくつあった？私乱視になったのか？
というか翔さん値段見てなかったよね？
バカなの？ねぇ、おバカさんなの？


こんな買い物が続き、ヘトヘトになり、昨日の空き巣の恐怖も、腐れルールを破るお触りのこともすっかり忘れて翔さんのリビングでくにゃっと爆睡…

起きたらまたしてもシャレオツ食卓が…

すげぇな、この人料理人なのか？