腐女子な喪女には荷が重い〜スパダリさまは拝み専門で〜

新婚生活編

3.

「とりあえずさ、企画書練り直してる件、課長にも報告入れて、協力してもらいなよ。松本課長相談にも乗ってもらってさっ」
「そうですね。報告だけでも入れておきます。中野さんありがとうございます」



「松本課長、前回に出した企画書の件なんですが…」
…パカパカと課長のお気に入りとなったチューリップ
目を、目を見て話すんだ！チューリップを見てはいけない…くっ、課長、ボールペン回すみたいに、チューリップをパカパカしないで下さい…しゅ、集中できません…


「ああ、和田くんからも聞いてるよ。白石さんがやる気を出したらサポートして欲しいってね。やってみることにしたんだ。いいと思うよ。あれ、なかなか良かったし。資料とかいるんだったら、私に言ってくれたら用意させるからね。白石くん、頑張ってね。普段の業務、振り分けとくから、安心してくれていいよ」


松本課長のありがたい支援の言葉もチューリップパカパカのせいで半減したのは気のせいではないだろう…
いや、ワタシがお土産でプレゼントしたんだけどね

あのチューリップ、回収できないかなぁ…


「どうだった？」
「あ、中野さん。松本課長にサポートしてもらえることになりました。あと普段の業務も振り分けてもらえることになって…」
………ああ、中野さんまでチューリップパカパカしてるし…