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9ー1【始まる前に終わってた】勇者攻め×ラスボス受け
※異世界転生。BLゲームの世界。
品行方正で誰にでも優しいと言われる勇者(予定)と悪辣非道な叔父達にスケープゴートにされて将来ラスボスになる予定の主人公の話。
書いているうちに長くなり、一話完結が無理そうなので三話くらいを予定しています。見切り発車すみません。ハッピーエンド。固定CP。
※火傷や折檻などの表現があります。苦手な方はご自衛をお願いします。
「おい、起きろグズ!」
不意に怒鳴り声が聞こえて、次の瞬間には硬くて冷たい石の床に頭を打ち付けていた。
どうやら寝ていたところを蹴飛ばされたらしい。寝ていたと言っても、薄い毛布一枚を敷いた床で気絶していたようなものだけども。
それでもガリガリヒョロヒョロの僕の身体は棒切れのようにいとも容易く吹っ飛ぶ。その際、左足首に嵌められた魔法を封じるアンクレットの魔導具がチャラッと音を鳴らす。
結構な衝撃だったらしい。たんこぶどころじゃなく、どこか切れたらしく頭から血が出ていた。
それも汚くて薄暗い地下室だから彼らには見えていないだろうけど。
ただこのとき、頭を打った衝撃で僕はあることを思い出した。
──あ、ここ、僕が遊んでたBLゲームの世界じゃん。
唐突に頭に浮かんだ前世の記憶に頭痛が酷くなる。僕はガンガンと殴られるような痛みに頭を抱えて蹲る。
でもそんなことはお構いなしに、彼らは僕に怒鳴る。
「──で、お前が一人でやったことだから。何を聞かれても全てはお前の独断だと言え。分かったな!」
彼らは何年か前に両親を事故で亡くした未成年の僕の後見人と言って公爵家に入り込み、後継者である僕を地下室に監禁して悪辣非道の限りを尽くしていた叔父夫婦とその子息。僕とは一つ違いの年下の従兄弟がいる。
何年か前と言うのは、地下室に監禁されてからずっと地上にも出ていなくて、暦の感覚が分からなくなっているから。両親が亡くなったのは僕が一四歳のとき。今の僕は少なくとも一八歳くらいにはなっていると思うから、最低でも四年は経ってるんじゃないかなと思う。
この国での成人は一八歳。彼らが今の僕をどういう扱いにしているのか分からないけど、後見人は成人までのはずだからそろそろ僕の存在を明かさないといけないはず。
でも今までの境遇を見る限り、もしかしたら病弱設定で療養中とかいって一生社交界に出してもらえないかもしれない。
──それどころか全ての悪行を僕に押し付けようとしているから、死んでもいいと思われていそう。
「──っなん、で」
「ふん、親を亡くした穀潰しのお前を引き取ってここまで育ててやったんだ。最後くらい役に立て。──さあ、我々は急いで別邸に移るぞ。全て知らぬ存ぜぬで通すのだ」
育てた恩を返せとばかりに言うけど、勝手に後見人を名乗って好き放題しているくせに。
いつも憂さ晴らしや八つ当たりで折檻されて、どうして彼らの役に立とうという気になれるのか。
必死に痛む頭でどうにかしようと考えるも何も思いつかないし、栄養失調で体力のないこの身体は痛みに負けて動かない。
どうしよう。このままここにいたら、きっと僕がこの家の悪事を全部やったことにされちゃう。
こんな状態の僕が罪を犯してるようには見えないと思うけど、ゲームの強制力とか働くかもしれないし。それにアイツらのことだ、きっと悪事の罰として監禁して折檻したとか言い訳するんだろうな。
ゲームの僕はこのあと牢に入れられ、いくら冤罪だと訴えても信じてもらえず処刑されることになる。それで全てに絶望して、処刑寸前に魔力を暴走させる。処刑を見届けにきていた王侯貴族や一般庶民などたくさんの人を巻き込んで怪我人を多く出し、その場から転移して消えて行方不明になる。
そのとき僕はラスボスである魔王になってしまうんだ。でも、誰もこの魔王が僕の成れの果てだと知らない、気づかない。
やがて魔王が生まれたと知った王は勇者を募る。
そこに勇者の素質を持つ主人公が現れ、学園で仲間となり得る何人かの攻略対象者と身体を鍛えたりラブラブなことになったりする。このときの好感度で仲間になる攻略対象者が変わるので、戦闘に有利な仲間と仲良くなることが必須なんだよね。
もちろん頑張ればハーレム状態で全員仲間になりもするけど、それは超ハードモードだったな。
そうして立派な勇者となった主人公は、瘴気をまき散らす魔王を仲間とともに倒しに来る。
やがて死闘の末に魔王は倒され、勇者一行は凱旋。そのあと勇者達は、実は魔王は冤罪で闇堕ちした僕だという真実を知る。
ゲームでは僕をスケープゴートにしたアイツらは、僕の死後、きちんと裁かれたけど……
でもね、死んだあとに冤罪だと証明されても遅いでしょ!
死んだら僕はそこで終わり。そのあとは出番ないんだよ。身の潔白が証明されても意味ないじゃん!
あああもう、頭痛くて何にも浮かばない。僕、このまま捕まって処刑されそうになって魔王になって、結局死ぬの?
そんなのイヤだ。誰か……
「たすけ、て」
痛みに堪えかねて意識を失う寸前、力なく伸ばした手を、誰かが掴んだ気がした──
──次に気づいたときには、何故かふかふかの寝具に埋もれていた。今までの境遇ではあり得ない状況に身体が強張る。
あれ、ここは天国かな? 僕、あのときに死んじゃった?
そう思ったら身体の力が抜けた。もう、あんな痛くてつらい思いをしなくていいんだと思ったら、気が抜けたんだ。
だから傍らに座っている人に気づくのが遅れた。
「目が覚めた? 痛いところとかない?」
「──っひぃ」
全く気づかない状態で聞こえた声に、僕は飛び上がるほど驚いた。反射的に腕を頭の上に上げて身体を縮こませながら、ズリズリと声のした方から離れる。何時もよりも布団が沈み込むから上手く移動できなくて後ろに倒れ込みそうになる。
「危ない!」
「ぅあっ!?」
「──っ大丈夫?」
そんな僕を支えるガッシリとした腕と至近距離で聞こえた声に固まる。
腕の下でそろっと開けた目の前に、ウルフカットの銀髪にぱっちり二重の紅瞳の美丈夫が見えて、再びガチッと固まる。僕よりも少し年上に見える。
監禁中に伸び放題で手入れのされていないボサボサの黒髪に死んだような光のない瑠璃色の瞳の僕とは対称的な、艶やかでさらさらの髪は光り輝き、華やかな色合いのかっこいい青年。身に着けている衣服はシンプルな白シャツと黒パンツだけど、とても質のよさそうな生地だ。
そこまで観察してから、ふと既視感に襲われた。
──あれ、ちょっと待って、この人ってまさか……
「驚かせてごめんね。でももう心配いらないよ。ここには怖いものも君を傷つける者も誰もいないから」
「……え」
「ああ、自己紹介がまだだったね。俺はシルフィエール・ラフィット。シルって呼んでね」
「……あ、の……え?」
二度目のちょっと待って、なんだけど。え?
「……シル?」
え、本当に?
呆然と呟くと、何故か嬉しそうに笑って僕の名前を確認してくるシルフィエールを、ぼーっと見つめながら返事をする。
「! うん、そう。君はラスト・アルヴァンス公爵子息であってるかな?」
「……はい」
そう言いつつも、証言だけでは本当に僕がラストかどうかなんて確認できないだろうと思う。アイツらがその辺の対策はとっくにしていたはずだ。
それなのに──
「よかった。一応診察したときに、アルヴァンス公爵家の直系の人に現れるという痣を確認させてもらったんだけど、本人からも確認が取りたかったんだ」
「……痣……え?」
それを聞いた僕は、あのときの痛みと肉の焼ける匂いを思い出して顔を真っ青にさせて震えた。
アイツらが僕を監禁するときに最初に行ったのは、僕の背中の左肩甲骨辺りにある痣を焼きごてで焼いて消すことだった。
これは何故かアルヴァンス公爵家の直系の人にしか現れないという公爵家の家紋である青薔薇の紋様の痣で。だからこれが身体のどこかにあると血筋がバレるからと言って、焼かれたのだ。
それ以来、何時も皮膚が引きつって痛むあの焼けただれた皮膚の下の痣。それが確認できた?
……どうして──?
「──っごめん、軽率だった。……医師によると焼かれて消されたようだと。酷い話だ。痛かったよね、苦しかったよね。でも全て治癒魔法で治っているから。傷痕なんて残っていないから安心して」
「……治った? そういえば、どこも痛くない……うそ、本当に?」
僕は魔力量は潤沢だが、ラスボスだからか治癒系の魔法は全く使えない。それ以前にアンクレットの魔導具のせいで魔法は全て封じられていたから、あそこから逃げだすこともできなかった。
あれを取り外すためには主となる使用者の血と魔力が必須で、僕には魔導具を壊すほどの力もなかったから。
「本当だよ。王宮の医師に診てもらってから治癒したんだけど、三日も眠っていたから心配だったんだ。どこも痛くない? 違和感とかない?」
「あ、はい。大丈夫です……三日?」
「うん。相当衰弱していたようだし、頭の怪我で血が減っていたせいだろうとは医師に言われたけど」
あれから三日も経ってたんだ。あれ、でもそれなら僕はとっくに牢に入れられて、すぐに裁判にかけられて処刑されるはず。
何で今、こんなベッドに寝ていて未来の勇者で僕を殺すシルフィエールがいるんだろう?
品行方正で誰にでも優しいと言われる勇者(予定)と悪辣非道な叔父達にスケープゴートにされて将来ラスボスになる予定の主人公の話。
書いているうちに長くなり、一話完結が無理そうなので三話くらいを予定しています。見切り発車すみません。ハッピーエンド。固定CP。
※火傷や折檻などの表現があります。苦手な方はご自衛をお願いします。
「おい、起きろグズ!」
不意に怒鳴り声が聞こえて、次の瞬間には硬くて冷たい石の床に頭を打ち付けていた。
どうやら寝ていたところを蹴飛ばされたらしい。寝ていたと言っても、薄い毛布一枚を敷いた床で気絶していたようなものだけども。
それでもガリガリヒョロヒョロの僕の身体は棒切れのようにいとも容易く吹っ飛ぶ。その際、左足首に嵌められた魔法を封じるアンクレットの魔導具がチャラッと音を鳴らす。
結構な衝撃だったらしい。たんこぶどころじゃなく、どこか切れたらしく頭から血が出ていた。
それも汚くて薄暗い地下室だから彼らには見えていないだろうけど。
ただこのとき、頭を打った衝撃で僕はあることを思い出した。
──あ、ここ、僕が遊んでたBLゲームの世界じゃん。
唐突に頭に浮かんだ前世の記憶に頭痛が酷くなる。僕はガンガンと殴られるような痛みに頭を抱えて蹲る。
でもそんなことはお構いなしに、彼らは僕に怒鳴る。
「──で、お前が一人でやったことだから。何を聞かれても全てはお前の独断だと言え。分かったな!」
彼らは何年か前に両親を事故で亡くした未成年の僕の後見人と言って公爵家に入り込み、後継者である僕を地下室に監禁して悪辣非道の限りを尽くしていた叔父夫婦とその子息。僕とは一つ違いの年下の従兄弟がいる。
何年か前と言うのは、地下室に監禁されてからずっと地上にも出ていなくて、暦の感覚が分からなくなっているから。両親が亡くなったのは僕が一四歳のとき。今の僕は少なくとも一八歳くらいにはなっていると思うから、最低でも四年は経ってるんじゃないかなと思う。
この国での成人は一八歳。彼らが今の僕をどういう扱いにしているのか分からないけど、後見人は成人までのはずだからそろそろ僕の存在を明かさないといけないはず。
でも今までの境遇を見る限り、もしかしたら病弱設定で療養中とかいって一生社交界に出してもらえないかもしれない。
──それどころか全ての悪行を僕に押し付けようとしているから、死んでもいいと思われていそう。
「──っなん、で」
「ふん、親を亡くした穀潰しのお前を引き取ってここまで育ててやったんだ。最後くらい役に立て。──さあ、我々は急いで別邸に移るぞ。全て知らぬ存ぜぬで通すのだ」
育てた恩を返せとばかりに言うけど、勝手に後見人を名乗って好き放題しているくせに。
いつも憂さ晴らしや八つ当たりで折檻されて、どうして彼らの役に立とうという気になれるのか。
必死に痛む頭でどうにかしようと考えるも何も思いつかないし、栄養失調で体力のないこの身体は痛みに負けて動かない。
どうしよう。このままここにいたら、きっと僕がこの家の悪事を全部やったことにされちゃう。
こんな状態の僕が罪を犯してるようには見えないと思うけど、ゲームの強制力とか働くかもしれないし。それにアイツらのことだ、きっと悪事の罰として監禁して折檻したとか言い訳するんだろうな。
ゲームの僕はこのあと牢に入れられ、いくら冤罪だと訴えても信じてもらえず処刑されることになる。それで全てに絶望して、処刑寸前に魔力を暴走させる。処刑を見届けにきていた王侯貴族や一般庶民などたくさんの人を巻き込んで怪我人を多く出し、その場から転移して消えて行方不明になる。
そのとき僕はラスボスである魔王になってしまうんだ。でも、誰もこの魔王が僕の成れの果てだと知らない、気づかない。
やがて魔王が生まれたと知った王は勇者を募る。
そこに勇者の素質を持つ主人公が現れ、学園で仲間となり得る何人かの攻略対象者と身体を鍛えたりラブラブなことになったりする。このときの好感度で仲間になる攻略対象者が変わるので、戦闘に有利な仲間と仲良くなることが必須なんだよね。
もちろん頑張ればハーレム状態で全員仲間になりもするけど、それは超ハードモードだったな。
そうして立派な勇者となった主人公は、瘴気をまき散らす魔王を仲間とともに倒しに来る。
やがて死闘の末に魔王は倒され、勇者一行は凱旋。そのあと勇者達は、実は魔王は冤罪で闇堕ちした僕だという真実を知る。
ゲームでは僕をスケープゴートにしたアイツらは、僕の死後、きちんと裁かれたけど……
でもね、死んだあとに冤罪だと証明されても遅いでしょ!
死んだら僕はそこで終わり。そのあとは出番ないんだよ。身の潔白が証明されても意味ないじゃん!
あああもう、頭痛くて何にも浮かばない。僕、このまま捕まって処刑されそうになって魔王になって、結局死ぬの?
そんなのイヤだ。誰か……
「たすけ、て」
痛みに堪えかねて意識を失う寸前、力なく伸ばした手を、誰かが掴んだ気がした──
──次に気づいたときには、何故かふかふかの寝具に埋もれていた。今までの境遇ではあり得ない状況に身体が強張る。
あれ、ここは天国かな? 僕、あのときに死んじゃった?
そう思ったら身体の力が抜けた。もう、あんな痛くてつらい思いをしなくていいんだと思ったら、気が抜けたんだ。
だから傍らに座っている人に気づくのが遅れた。
「目が覚めた? 痛いところとかない?」
「──っひぃ」
全く気づかない状態で聞こえた声に、僕は飛び上がるほど驚いた。反射的に腕を頭の上に上げて身体を縮こませながら、ズリズリと声のした方から離れる。何時もよりも布団が沈み込むから上手く移動できなくて後ろに倒れ込みそうになる。
「危ない!」
「ぅあっ!?」
「──っ大丈夫?」
そんな僕を支えるガッシリとした腕と至近距離で聞こえた声に固まる。
腕の下でそろっと開けた目の前に、ウルフカットの銀髪にぱっちり二重の紅瞳の美丈夫が見えて、再びガチッと固まる。僕よりも少し年上に見える。
監禁中に伸び放題で手入れのされていないボサボサの黒髪に死んだような光のない瑠璃色の瞳の僕とは対称的な、艶やかでさらさらの髪は光り輝き、華やかな色合いのかっこいい青年。身に着けている衣服はシンプルな白シャツと黒パンツだけど、とても質のよさそうな生地だ。
そこまで観察してから、ふと既視感に襲われた。
──あれ、ちょっと待って、この人ってまさか……
「驚かせてごめんね。でももう心配いらないよ。ここには怖いものも君を傷つける者も誰もいないから」
「……え」
「ああ、自己紹介がまだだったね。俺はシルフィエール・ラフィット。シルって呼んでね」
「……あ、の……え?」
二度目のちょっと待って、なんだけど。え?
「……シル?」
え、本当に?
呆然と呟くと、何故か嬉しそうに笑って僕の名前を確認してくるシルフィエールを、ぼーっと見つめながら返事をする。
「! うん、そう。君はラスト・アルヴァンス公爵子息であってるかな?」
「……はい」
そう言いつつも、証言だけでは本当に僕がラストかどうかなんて確認できないだろうと思う。アイツらがその辺の対策はとっくにしていたはずだ。
それなのに──
「よかった。一応診察したときに、アルヴァンス公爵家の直系の人に現れるという痣を確認させてもらったんだけど、本人からも確認が取りたかったんだ」
「……痣……え?」
それを聞いた僕は、あのときの痛みと肉の焼ける匂いを思い出して顔を真っ青にさせて震えた。
アイツらが僕を監禁するときに最初に行ったのは、僕の背中の左肩甲骨辺りにある痣を焼きごてで焼いて消すことだった。
これは何故かアルヴァンス公爵家の直系の人にしか現れないという公爵家の家紋である青薔薇の紋様の痣で。だからこれが身体のどこかにあると血筋がバレるからと言って、焼かれたのだ。
それ以来、何時も皮膚が引きつって痛むあの焼けただれた皮膚の下の痣。それが確認できた?
……どうして──?
「──っごめん、軽率だった。……医師によると焼かれて消されたようだと。酷い話だ。痛かったよね、苦しかったよね。でも全て治癒魔法で治っているから。傷痕なんて残っていないから安心して」
「……治った? そういえば、どこも痛くない……うそ、本当に?」
僕は魔力量は潤沢だが、ラスボスだからか治癒系の魔法は全く使えない。それ以前にアンクレットの魔導具のせいで魔法は全て封じられていたから、あそこから逃げだすこともできなかった。
あれを取り外すためには主となる使用者の血と魔力が必須で、僕には魔導具を壊すほどの力もなかったから。
「本当だよ。王宮の医師に診てもらってから治癒したんだけど、三日も眠っていたから心配だったんだ。どこも痛くない? 違和感とかない?」
「あ、はい。大丈夫です……三日?」
「うん。相当衰弱していたようだし、頭の怪我で血が減っていたせいだろうとは医師に言われたけど」
あれから三日も経ってたんだ。あれ、でもそれなら僕はとっくに牢に入れられて、すぐに裁判にかけられて処刑されるはず。
何で今、こんなベッドに寝ていて未来の勇者で僕を殺すシルフィエールがいるんだろう?
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