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本編
24 ハルキの記憶 その壱
*ハルキがゲスです。気分が悪いと思われた方、先にごめんなさい*
クソクソクソッ!!
何で思い通りに進まない?!
何でアイツばっかり!
この世界の主人公は僕なのに!!
僕がこの世界の主人公だって気が付いたのは、3歳の頃。
鏡に映る自分を何となく、見たことあるなあって思ってたら、突然ハッと閃いたんだ。
ここは『陽は昇り月は沈む~愛しい人は学園に』というBLゲームの世界だって。
そしてこの僕の容姿は主人公だった。
陽希って名前もそう。
それに気付いたらもう小躍りしちゃって、母様やメイド達に可愛いを連発された。
そう。僕は勝ち組なんだ。
二卵性双生児の兄はやっぱり朔夜って名前も容姿も悪役令息のものだった。
朔夜は家中の皆に嫌われている。
乳母にも嫌われているはず、なんだけど、僕はほとんど会わないからよく分からない。
たぶんゲームの強制力でそうなってるんだと思う。
5歳のお披露目では、僕が何も言わなくてもアイツは病気ってことにしてお披露目させなかったし、離れのぼろい部屋で生活してて全然会わない。
たまに家庭教師が来る時だけ本邸のサロンで勉強しているらしい。僕と合わせないようにしているみたい。
父様もアイツの名前すら呼ばない。気にもかけない。僕だけを抱き上げて呼んでくれる。
朔夜の事は『アレ』で終わり。
10歳になった頃、アイツの乳母が解雇された。
家庭教師も来なくなった。
とうとうアイツは見捨てられた。
笑いが止まらなかった。
このまま15歳になったら帝国の学園に入学してゲームが始まる。
主人公は僕だから、仕方なく、引き立て役の悪役令息を連れて行ってあげる。
そうして楽しく毎日を過ごして、15歳になったあの日。
ゲームの舞台になる学園の推薦入学試験を受けることになったのは朔夜で。
僕には一言もなかった。
何で?!
いや、そもそも入試って何?!
そんなことゲームじゃ一言も言ってなかったけど?!
黙ってても勝手に入学出来るんじゃないの?!
めちゃくちゃ怒って文句を言ったけど、『皇命』だから無理だって。
じゃあ僕も『皇命』で入学させてよ!
そう言ったら、父様が何とかしてくれて、この後にある一般入試枠で合格出来たらいいよって許可をくれた。
出来るわけないじゃん。勉強嫌いなのに!
だから母様に頼んで、裏から手を回して貰ってギリギリ合格して、念願の学園生活だって張りきった。
え? どうやって合格したって?
そりゃあ、弱味を握って何人も入学を辞退させて、繰り上げ入学だよ。
学園長達って不正を許さないって奴らばかりで、権力もお金も使えなかったんだって。
仕方ないでしょ?
アイツは1人でほとんど荷物は無し。
僕は侍従も5人連れて行って衣装もたんまり新調した。
行きはもちろん別々だから、僕は公爵家の豪華な馬車で。護衛の騎士もたくさん。
アイツは乗合馬車でも乗り継いで来るんじゃない?
途中で盗賊とかに襲われればいいのに。
あっ、でもそうしたら僕を苛める役がいなくなっちゃうからダメか。
途中、豪華な宿に泊まって、3日目に学園の寮に着いた。
まずまず綺麗な建物だった。
僕は入試の時のように、同室だったヤツの弱みを握って、同室を辞退させて丸々部屋を貰ってるから、荷物を運んでいるのを横目にソファで寛ぐ。
朔夜はどの部屋だろう?
来たら苛めてやろう!
ワクワクしながら待ってたのに、結局入学式当日まで現れなかった。
乗合馬車だからギリギリだったのかもね。
ざまぁみろ!
クソクソクソッ!!
何で思い通りに進まない?!
何でアイツばっかり!
この世界の主人公は僕なのに!!
僕がこの世界の主人公だって気が付いたのは、3歳の頃。
鏡に映る自分を何となく、見たことあるなあって思ってたら、突然ハッと閃いたんだ。
ここは『陽は昇り月は沈む~愛しい人は学園に』というBLゲームの世界だって。
そしてこの僕の容姿は主人公だった。
陽希って名前もそう。
それに気付いたらもう小躍りしちゃって、母様やメイド達に可愛いを連発された。
そう。僕は勝ち組なんだ。
二卵性双生児の兄はやっぱり朔夜って名前も容姿も悪役令息のものだった。
朔夜は家中の皆に嫌われている。
乳母にも嫌われているはず、なんだけど、僕はほとんど会わないからよく分からない。
たぶんゲームの強制力でそうなってるんだと思う。
5歳のお披露目では、僕が何も言わなくてもアイツは病気ってことにしてお披露目させなかったし、離れのぼろい部屋で生活してて全然会わない。
たまに家庭教師が来る時だけ本邸のサロンで勉強しているらしい。僕と合わせないようにしているみたい。
父様もアイツの名前すら呼ばない。気にもかけない。僕だけを抱き上げて呼んでくれる。
朔夜の事は『アレ』で終わり。
10歳になった頃、アイツの乳母が解雇された。
家庭教師も来なくなった。
とうとうアイツは見捨てられた。
笑いが止まらなかった。
このまま15歳になったら帝国の学園に入学してゲームが始まる。
主人公は僕だから、仕方なく、引き立て役の悪役令息を連れて行ってあげる。
そうして楽しく毎日を過ごして、15歳になったあの日。
ゲームの舞台になる学園の推薦入学試験を受けることになったのは朔夜で。
僕には一言もなかった。
何で?!
いや、そもそも入試って何?!
そんなことゲームじゃ一言も言ってなかったけど?!
黙ってても勝手に入学出来るんじゃないの?!
めちゃくちゃ怒って文句を言ったけど、『皇命』だから無理だって。
じゃあ僕も『皇命』で入学させてよ!
そう言ったら、父様が何とかしてくれて、この後にある一般入試枠で合格出来たらいいよって許可をくれた。
出来るわけないじゃん。勉強嫌いなのに!
だから母様に頼んで、裏から手を回して貰ってギリギリ合格して、念願の学園生活だって張りきった。
え? どうやって合格したって?
そりゃあ、弱味を握って何人も入学を辞退させて、繰り上げ入学だよ。
学園長達って不正を許さないって奴らばかりで、権力もお金も使えなかったんだって。
仕方ないでしょ?
アイツは1人でほとんど荷物は無し。
僕は侍従も5人連れて行って衣装もたんまり新調した。
行きはもちろん別々だから、僕は公爵家の豪華な馬車で。護衛の騎士もたくさん。
アイツは乗合馬車でも乗り継いで来るんじゃない?
途中で盗賊とかに襲われればいいのに。
あっ、でもそうしたら僕を苛める役がいなくなっちゃうからダメか。
途中、豪華な宿に泊まって、3日目に学園の寮に着いた。
まずまず綺麗な建物だった。
僕は入試の時のように、同室だったヤツの弱みを握って、同室を辞退させて丸々部屋を貰ってるから、荷物を運んでいるのを横目にソファで寛ぐ。
朔夜はどの部屋だろう?
来たら苛めてやろう!
ワクワクしながら待ってたのに、結局入学式当日まで現れなかった。
乗合馬車だからギリギリだったのかもね。
ざまぁみろ!
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