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26 終わらない悪夢(前)
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※後半、凌辱を思わせる言葉があります。自衛をお願いします。
与えられた部屋へと入ると、使用人さんがお風呂の用意をしてくれていた。
「お風呂ー!! 入るー!!」
カムイはもはや酔っ払いである。
ぽいぽい服を脱ぎだして、アルトは慌てて使用人を部屋から出して鍵をかけた。
それから脱ぎ散らかした服を拾い集めながら浴室まで辿り着いた時には、偶然、タイミングよくカムイが下穿きを脱ぐところだった。
「---カッ、カムイ!!」
「ん---? なあに?」
当然、呼ばれたから振り向いただけだが、すでに全裸。
屈んで服を拾っていた体制で、あらぬ所がちょうど目の前に---。
「○△◆*#×○☆?!」
声にならないアルトに首を傾げるカムイは、構わずにお風呂に入った。
アルトが動き出したのは、カムイが全身洗い終わって湯船に浸かる頃だった。
「いやもうコレどうすれば良いんだ?!」
アルトは両手で顔を覆って俯いて、ポツリと零した。
考えること暫し、カムイが酔っているのを思い出して、仕方なく、意を決して自分も裸になった。
---平常心平常心・・・・・・。
「カムイ、俺も入るけど、良い?」
「アルトも? もちろん良いよー!」
拒絶されなくて良かったとホッとして中に入ると、浴槽に浸かるカムイがいた。
急いで体を洗い、隣に体を滑らせる。
酔っているから、寝落ちとか気分が悪くなるかもしれないと心配なアルトを他所に、気持ち良さげに肩まで浸かっている。
「カムイ、体調悪くないか?」
「んー? 大丈夫だよぉ」
・・・・・・結構酔っているなあ。
ぽやッとしている。
「もう少ししたら出ようか」
「そうだねぇ、出ようか」
と良いながらざばっと体を起こしたカムイはふらふらと脱衣所に向かった。
「ああもう・・・・・・!」
慌てて後に続くアルトは、その後もカムイに振り回されて、着替えてベッドに行く頃にはぐったりとしていた。
---ヤバい。
俺、頑張った!
当の本人はと言うと、風呂上がりの果実水を一杯飲んでベッドに横になると、お休みを言う間もなくすうすうと眠ってしまった。
上掛けをかけて灯りを落とすと、額に口づけを落として内扉から自室に戻って自分もベッドに横になった。
「はぁ---、俺、大丈夫かな・・・」
・・・・・・どれくらい経ったのか、不意にカムイの声が聞こえてハッと目が覚めた。
ベッドから下りたような音が聞こえて、続いて閉まっているはずの窓を開ける音。
アルトは慌てて飛び起きて内扉からカムイの部屋へと入ると、ベランダへ続く窓が開け放たれて、そこに今まさに飛び降りようとしているカムイを認めた。
---血の気が引いた。
ここは三階だ。
落ちたらただでは済まない。
「---カムイ! 止めろ!!」
一瞬でカムイを後ろから羽交い締めにして、室内へ連れ戻す。
「---やあ!! 死なせて---! 離せってば!!」
この前と同じ、いや、それよりも酷いかもしれない。
「っカムイ! 俺だっ! アルトだよ! 目を覚ませ!!」
「やだやだ、もうやだ・・・・・・なんでこんなことすんの?! 痛いよ・・・苦しいよう・・・それやだ・・・・・・クスリ・・・きもちわるい、ヘンになるの---ぃや---!!」
「・・・・・・ッカムイ!!」
暴れるカムイをしっかり抱き込んで押さえつける。
哀しみよりも怒りが沸き起こった。
抵抗らしい抵抗も出来ないひ弱な高位森人を、誰がこんな目に・・・!!
「っどうした、アルト! ジェイドの悲鳴が---?!」
「「アルト?!」」
「---ジェイド君は大丈夫なの?!」
父さん達が駆けつけてきたが、構っていられない。
「離せってば!! 殺してよ! ねえ、何時までヤんの・・・・・・?! なんで・・・・・・なんでお前が・・・こんなやつが勇者なんだよ! なんで---こんなクズが・・・・・・!! 触んなって言ってんだろ!」
抵抗が止まらない。
このままじゃ自傷しかねない!
「---アルト! 眠らせろ!」
「『スリープ』!!・・・・・・頼む、効いてくれ」
どうやらレジストされなかったようで、力が抜けてきたようだ。
虚ろな翡翠の瞳が最後にぽろりと涙を零して閉じられた。
静まり返った薄暗い部屋に、カムイの寝息だけが響いた。
与えられた部屋へと入ると、使用人さんがお風呂の用意をしてくれていた。
「お風呂ー!! 入るー!!」
カムイはもはや酔っ払いである。
ぽいぽい服を脱ぎだして、アルトは慌てて使用人を部屋から出して鍵をかけた。
それから脱ぎ散らかした服を拾い集めながら浴室まで辿り着いた時には、偶然、タイミングよくカムイが下穿きを脱ぐところだった。
「---カッ、カムイ!!」
「ん---? なあに?」
当然、呼ばれたから振り向いただけだが、すでに全裸。
屈んで服を拾っていた体制で、あらぬ所がちょうど目の前に---。
「○△◆*#×○☆?!」
声にならないアルトに首を傾げるカムイは、構わずにお風呂に入った。
アルトが動き出したのは、カムイが全身洗い終わって湯船に浸かる頃だった。
「いやもうコレどうすれば良いんだ?!」
アルトは両手で顔を覆って俯いて、ポツリと零した。
考えること暫し、カムイが酔っているのを思い出して、仕方なく、意を決して自分も裸になった。
---平常心平常心・・・・・・。
「カムイ、俺も入るけど、良い?」
「アルトも? もちろん良いよー!」
拒絶されなくて良かったとホッとして中に入ると、浴槽に浸かるカムイがいた。
急いで体を洗い、隣に体を滑らせる。
酔っているから、寝落ちとか気分が悪くなるかもしれないと心配なアルトを他所に、気持ち良さげに肩まで浸かっている。
「カムイ、体調悪くないか?」
「んー? 大丈夫だよぉ」
・・・・・・結構酔っているなあ。
ぽやッとしている。
「もう少ししたら出ようか」
「そうだねぇ、出ようか」
と良いながらざばっと体を起こしたカムイはふらふらと脱衣所に向かった。
「ああもう・・・・・・!」
慌てて後に続くアルトは、その後もカムイに振り回されて、着替えてベッドに行く頃にはぐったりとしていた。
---ヤバい。
俺、頑張った!
当の本人はと言うと、風呂上がりの果実水を一杯飲んでベッドに横になると、お休みを言う間もなくすうすうと眠ってしまった。
上掛けをかけて灯りを落とすと、額に口づけを落として内扉から自室に戻って自分もベッドに横になった。
「はぁ---、俺、大丈夫かな・・・」
・・・・・・どれくらい経ったのか、不意にカムイの声が聞こえてハッと目が覚めた。
ベッドから下りたような音が聞こえて、続いて閉まっているはずの窓を開ける音。
アルトは慌てて飛び起きて内扉からカムイの部屋へと入ると、ベランダへ続く窓が開け放たれて、そこに今まさに飛び降りようとしているカムイを認めた。
---血の気が引いた。
ここは三階だ。
落ちたらただでは済まない。
「---カムイ! 止めろ!!」
一瞬でカムイを後ろから羽交い締めにして、室内へ連れ戻す。
「---やあ!! 死なせて---! 離せってば!!」
この前と同じ、いや、それよりも酷いかもしれない。
「っカムイ! 俺だっ! アルトだよ! 目を覚ませ!!」
「やだやだ、もうやだ・・・・・・なんでこんなことすんの?! 痛いよ・・・苦しいよう・・・それやだ・・・・・・クスリ・・・きもちわるい、ヘンになるの---ぃや---!!」
「・・・・・・ッカムイ!!」
暴れるカムイをしっかり抱き込んで押さえつける。
哀しみよりも怒りが沸き起こった。
抵抗らしい抵抗も出来ないひ弱な高位森人を、誰がこんな目に・・・!!
「っどうした、アルト! ジェイドの悲鳴が---?!」
「「アルト?!」」
「---ジェイド君は大丈夫なの?!」
父さん達が駆けつけてきたが、構っていられない。
「離せってば!! 殺してよ! ねえ、何時までヤんの・・・・・・?! なんで・・・・・・なんでお前が・・・こんなやつが勇者なんだよ! なんで---こんなクズが・・・・・・!! 触んなって言ってんだろ!」
抵抗が止まらない。
このままじゃ自傷しかねない!
「---アルト! 眠らせろ!」
「『スリープ』!!・・・・・・頼む、効いてくれ」
どうやらレジストされなかったようで、力が抜けてきたようだ。
虚ろな翡翠の瞳が最後にぽろりと涙を零して閉じられた。
静まり返った薄暗い部屋に、カムイの寝息だけが響いた。
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