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13 よく考えたら同棲・・・?
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*久しぶりです。更新遅くなりました!*
あの後、家具屋さんで中古の家具を買い、雑貨屋さんで食器や台所用品を揃えた。
サナの洋服は宿の女将さんが息子さんのを大量に分けてくれたので、当分はそれで持ちそうだ。
どのぐらいの頻度で成長するか分からないから、体型に合わせてその都度買い足すことにした。
御礼を言って宿を引き払い、帰り際に食材を買ってから家に向かった。
「さあて、ここが暫く俺達の家だ」
「えと、ただいま!」
「っそうだな。ただいま。---お帰り、サナ」
「おっおかえりなちゃい」
うわー、なんか恥ずかしい!
ん?
なんかコレって新婚さんみたい・・・。
あ、結婚はしてないから同棲か・・・・・・。
---同棲---?!
「あうあう・・・」
「・・・だ、大丈夫か? どうしたんだ?」
「え、と、あにょ、しんこんさんみたいって」
「---しんこんさん・・・新婚さん・・・!!」
「でも、けっこんしちぇないかりゃ、どーせいかにゃっちぇ・・・?」
「どーせい・・・・・・同棲・・・・・・!」
ヒョウガがくわっと目を見開いた。
瞳孔が開ききってるよ?!
こわいよ!
「---同棲・・・・・・。いい響きだ。こんな人生とは無縁だと思っていたがいいものだな」
そういってサナをぎゅっと抱きしめた。
サナも嬉しくて抱きしめ返した・・・というかヒョウガのシャツの胸元をぎゅっとした。
「・・・はやくおとにゃににゃりたい」
サナはポツリと呟いた。
それを耳で拾ったヒョウガが顔を赤くしていたが、ぎゅっと抱きついていたサナは気付かなかった。
それから荷物をあちこち収納して、一息吐いたのは夕方に近い頃だった。
「おにゃかすいちゃー」
夢中で片付けてて御飯忘れてた。
「ああ、すっかり忘れてた! 屋台で買った物があるが、それでいいか? すまんな」
「へーき。こんど、ぼくがにゃにかちゅくるねえ」
僕だって簡単な料理くらい作れるよ。
・・・その前に食材と調味料の確認が必要だけど。
更に言えば、もう少し大きくならないとだけど!
「楽しみにしてる」
そういって優しく笑ったヒョウガさんにドキドキしつつ、あり合わせの料理を食べ・・・させて貰って、お腹いっぱいになると電池が切れた玩具のように、パタッと倒れるように寝落ちした。
そっとサナをベッドに寝かせて毛布をかける。
むにゃむにゃと口を動かして丸くなりもぞもぞしていたが、落ち着く場所を見つけたのかすーっと寝息だけが聞こえた。
「・・・可愛いサナ。そんなに焦って大きくならなくて良いんだけど、でも大きくなってほしい気もするし・・・難しいな」
番いの子供時代を見られる幸運はそうそう無いからな。
ついついアレコレ構ってしまう。
幸いな事にサナはこちらの常識に疎いから、それを当然のように受け入れて、あまり気にしないのだが。
もう少し育ったらその辺りの常識も教えてやらないとな。
番い意外にはする事もさせることも禁止だからな。
サナと出会って、自分が酷く独占欲の強い男だと思い知った。
まあ、サナにだけだが。
「よく食べてよく寝て、大きくなれよ」
---さて、今のうちにもう少し片付けておくか・・・・・・。
二人でゆっくり過ごす為にも面倒ごとははやく終わらせるに限る。
あの後、家具屋さんで中古の家具を買い、雑貨屋さんで食器や台所用品を揃えた。
サナの洋服は宿の女将さんが息子さんのを大量に分けてくれたので、当分はそれで持ちそうだ。
どのぐらいの頻度で成長するか分からないから、体型に合わせてその都度買い足すことにした。
御礼を言って宿を引き払い、帰り際に食材を買ってから家に向かった。
「さあて、ここが暫く俺達の家だ」
「えと、ただいま!」
「っそうだな。ただいま。---お帰り、サナ」
「おっおかえりなちゃい」
うわー、なんか恥ずかしい!
ん?
なんかコレって新婚さんみたい・・・。
あ、結婚はしてないから同棲か・・・・・・。
---同棲---?!
「あうあう・・・」
「・・・だ、大丈夫か? どうしたんだ?」
「え、と、あにょ、しんこんさんみたいって」
「---しんこんさん・・・新婚さん・・・!!」
「でも、けっこんしちぇないかりゃ、どーせいかにゃっちぇ・・・?」
「どーせい・・・・・・同棲・・・・・・!」
ヒョウガがくわっと目を見開いた。
瞳孔が開ききってるよ?!
こわいよ!
「---同棲・・・・・・。いい響きだ。こんな人生とは無縁だと思っていたがいいものだな」
そういってサナをぎゅっと抱きしめた。
サナも嬉しくて抱きしめ返した・・・というかヒョウガのシャツの胸元をぎゅっとした。
「・・・はやくおとにゃににゃりたい」
サナはポツリと呟いた。
それを耳で拾ったヒョウガが顔を赤くしていたが、ぎゅっと抱きついていたサナは気付かなかった。
それから荷物をあちこち収納して、一息吐いたのは夕方に近い頃だった。
「おにゃかすいちゃー」
夢中で片付けてて御飯忘れてた。
「ああ、すっかり忘れてた! 屋台で買った物があるが、それでいいか? すまんな」
「へーき。こんど、ぼくがにゃにかちゅくるねえ」
僕だって簡単な料理くらい作れるよ。
・・・その前に食材と調味料の確認が必要だけど。
更に言えば、もう少し大きくならないとだけど!
「楽しみにしてる」
そういって優しく笑ったヒョウガさんにドキドキしつつ、あり合わせの料理を食べ・・・させて貰って、お腹いっぱいになると電池が切れた玩具のように、パタッと倒れるように寝落ちした。
そっとサナをベッドに寝かせて毛布をかける。
むにゃむにゃと口を動かして丸くなりもぞもぞしていたが、落ち着く場所を見つけたのかすーっと寝息だけが聞こえた。
「・・・可愛いサナ。そんなに焦って大きくならなくて良いんだけど、でも大きくなってほしい気もするし・・・難しいな」
番いの子供時代を見られる幸運はそうそう無いからな。
ついついアレコレ構ってしまう。
幸いな事にサナはこちらの常識に疎いから、それを当然のように受け入れて、あまり気にしないのだが。
もう少し育ったらその辺りの常識も教えてやらないとな。
番い意外にはする事もさせることも禁止だからな。
サナと出会って、自分が酷く独占欲の強い男だと思い知った。
まあ、サナにだけだが。
「よく食べてよく寝て、大きくなれよ」
---さて、今のうちにもう少し片付けておくか・・・・・・。
二人でゆっくり過ごす為にも面倒ごとははやく終わらせるに限る。
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