音楽を聴く

ほなん・さっと

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第1話

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音楽を聴いています。

凄い音痴な人の歌を聴いています。
CDでは綺麗な歌声なのにライブでは
下手な人の歌を聴いています。

好きでそんなものばっか聴いているんじゃありません。
たまたまです。
いえ、たまたまではありません。
そこには何らかの法則が・・。
宇宙の闇の謎が・・。
そんなたいそうな物じゃありません。

ただ単に言ってしまえばわけないですが、
聴き手の方も音痴なのです。
だから、音痴な人の歌でも聴けてしまうのです。
得な性格ですね。

聴いていると勘繰ってしまいます。
この歌い手は本当にレコーディングで
歌っているのか、
機械で音程を操作してないか・・。
そんなこと想像する暇あるなら
勉強しろ!!
それは言ってはいけない相談です。
それに勘繰るのも節約になるのです。
CDを聴いてライブのDVDを
買ってみたら、ライブは歌が下手で幻滅した、
何て事にならないためです。
その目に何度も会っています。
そのため人間不信になりました。
人を呪う様になりました。
好きでもない人に告白しました。

正気をとりもどして、そんな日もあったかと
思えればいいですが、
未だにその体験に脅かされそうな昨今です。
ライブDVDの音源がCD音源に代えられていたりしたら
もう立ち直れません。
一体、何に金を払っているのか。
こういう時自分に何と言って自分を慰めるか、
それともやけ食いするか。
真面目な分、気持ちを引きづります。
即効中古屋に売ります。

この世には、自分の気に入るものに
出会えるのは本当に
なのかもしれない。

商品に溢れた今の世の中、そう思う事が
多々あります。

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