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この異世界に不幸があるわけない!
勝負
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クラス内、トーナメント戦。
今日ばかりは授業は一切なく、生徒が安心して勝負に望めるらしい。
ちなみに、他学年は休みらしく戦いを観戦するものもいれば自宅で魔法の練習をする者もいる。
戦いの内容は入学時に配られる携帯端末の様なものでチェック出来る。俺もそれは理事長から渡されたのだがそのほかに生徒同士でメールなどのやり取りができるようになっている。
この世界にもそういった文明は存在していて感心する。
なんとなく、アイリスに学費のことを聞いてみると俺やアイリスは特待生らしく学費は全て免除らしい。どこから特待生扱いかはアイリスもよくわかってはないが学年で少ない人数しかいないらしい。
それと、この学校の生徒はどこか良いところ育ちでアイリス自身も誰もが知る名家の令嬢らしい。
「なんか、緊張するよな」
「そう?」
アイリスは余裕そうに身構えている。
「つか、他のクラスの連中はどこでやってんだ?」
たしか、八クラスもあると聞いたが。
俺たちは、見たことのない建物の中にいる。あの闘技場よりは若干狭く感じる。
体育館に近い作りだが…
「ああ、それはルーレットで決めるのよ。一つは、ここの体育館。二つ目は、マドカたちが使ってる闘技場。三つ目は、ガーデンテラス。四つ目は、屋上。五つ目は、校庭。六つ目は、えっーと…」
なんだそれ。
学校内で戦うのかよ。
危なくないのか…
アイリスが唸っていると背後から底身長の美少女が現れた。
「六つ目は、音楽ホールで7つ目は、スカイデッキ、最後は、プールでしょ?」
「そうそう!!」
その美少女は、髪を後ろで束ね眼鏡をかけていて顔は童顔。守ってあげたくなるタイプだ。
「コータくんは、初めてだもんね。緊張するでしょ」
「まぁ」
なんだろ、顔は童顔なのに体はエロいってドキドキが…。
隣のアイリスがゴキブリを見る様な視線は気にしてないぞ。
「あ、アイリス。先生が呼んでる多分組み合わせ決まったんじゃないかな?」
たしかに、先生が大きな紙を抱えせっせとボードに貼っている。
闘技場のようにモニターではないんだな。
トーナメント表には、シード権にウィリアムの名前が書かれていた。
…俺の対戦相手は。
「コータくん、私とじゃん!手加減なんてしないからね?」
あの美少女でした。
えーっと、名前は…クリス。
可愛い名前だ。
しかも、四回戦めまぁまぁ早いが一番最初よりましかな。
「アイリスは、誰とだったんだ?」
「私?マリフェルだけど」
マリフェルと呼ばれた男とアイリスはともにいて、どちらとも余裕そうだ。
俺は、クリスとともに応援席に腰掛けた。
「そういえば、なんでウィリアムはシードだったんだ?」
「ああ、彼は前回のトーナメント戦でクラストップだったからよ」
だからか…
やっぱり、強者には優しんだな。
さっき、アイリスから聞いたトーナメント会場だが、ルーレットというあたりどれだけ臨機応変に対応できなおかつ周りへの魔法の加減を考えたのだろうか。
例えば、アイリスのスターダストミーティングは、この狭い体育館じゃ使えない。
そこを、アイリスがどうやって臨機応変に立ち回るのか、不利な状況でもたたかう強さを養うためだ。
試合は順調に進み、俺らの番になった。
「手加減なしだからね」
「わかってる」
クリスと握手を交わすといつでも対応できるよう警戒は怠らない。
…てかさ、俺クリスの能力知らないんだけど。たずねてもはぐらかされたし。転入初日の時の戦いでみとけばよかったー。
「はじめ!!!!」
先生の合図ともにクリスが走り出した。
くる!!
「タッチ…」
クリスの手がバチッと光ったのを見逃さなかった。
俺は、クリスから距離を取り手から剣があらわれた。
「逃げたってそうはいかないわよ」
クリスの手には、武器が握られていた。
あれは、弓と矢?
「サンダーアーチェリー!」
クリスが矢を放った瞬間、一本だった矢が複数に増え無数の雨となって俺に向かってきた!!!!
なるほど…ね。
その矢は、一本一本がバチッと光っている。
クリスの魔法は電気か。
初戦から厄介な能力だな!?
「プロテクトっ!」
ひとまず、防御をはり技は食い止めた。
が、おかしい。この能力、威力が弱い。以前の試合のウィリアムが浮んだ。
あいつのように隙をつくつもりか?
「だったら…」
矢を全て防御し終わった後で俺は、テレポーテーションを使った。
アイリスに教わった魔法で一度訪れた場所ではないと移動はできない。
一応、この学校のある程度は訪れた。けど、体育館のどこに送られるかは俺もわからないのが難点だ。
「よしっ!」
俺があらわれたのはクリスの背後。
「デーモンズスラッシュ!!」
剣を振り回しクリスを切りつけた。
「くっ…」
油断をつかれたクリスが倒れたが直前、俺に触れ「タッチ」とつぶやいた。
その瞬間、全身がビリっときて動けなくなった。
「うあっ…くっそ」
やるなっ…
けど、そんなんで俺はやられねえよ。
「はぁはぁ…やるじゃん。でも、」
クリスは動けなくなった俺に蹴りを入れた。痛みで気が飛びそうになるが堪え踏ん張った。
確か、魔法以外にも体術もアリだったな。くそッ。
「だったら」
しばらくして、動けるようになるとクリスはそのまま地面に倒れた。
え?
先生が近づき確認すると俺の右手を高々と上げた。
「勝者、アイザワコータ選手!!」
俺は、応援席に着席するとどっと疲れが出た。
やべえな。魔力持つかな。
「大丈夫なの?」
気づけばアイリスが隣に腰掛け飲み物を渡してきた。
気がきくな。
受け取ったドリンクを飲むと癒されたような心地いい気分になった。
「いいでしょ?それ、ガーネット家推薦の飲み物なの」
「ありがとう、アイリス」
「い、いや…そうやってコータからお礼言われるの久しぶりで」
赤い顔を手で隠す。
「照れてんの?」
可愛いところあんじゃん。
毎日、こんな反応してくれたらきっと恋しちゃうなー。
「照れなんかないから。勘違いしないで!」
今度はツンデレか。
今日のアイリスはなにかと忙しいな。
円城寺との賭けで興奮してるのか?
「もう少しでお前の試合じゃん。賭けのことに気を取られて負けんなよ?」
「大丈夫よ。私、負けない自信あるから」
その自信どこから来るのか教えて欲しい。
まぁ、俺もウィリアムに勝ったから少し調子乗ったけどここまででは…
しかも、真顔でいうから尚更。
「クラスの代表三名は、私とコータは絶対入らないといけないからね」
「はいはい…」
「6回戦目は、アイリス・ガーネットとマリフェル・ルイス~!!」
司会が興奮気味に言うとアイリスが立ち上がった。
大きくジャンプをしてフィールドに立つと空気が一変した。
いままで感じたことないクラスが緊張している。後からきたマリフェルも顔をこわばらせている。
俺も、アイリスから放たれる雰囲気に嫌悪感を抱いていた。
「勝てよ…アイリス」
たたかいは一瞬だった。
先生が「はじめ」と言った瞬間には、マリフェルは倒れていた。
何が起こったのかわからず俺や周りも水を打ったように静かだ。
あいつ、何をしたんだ??
「すげ…」
いつも、頭のおかしい子だと思ってたけどそうでもねえのか。
素直にすごい。
涼しい表情で応援席に戻ってくるアイリスはムカつく笑顔で「勝ったよ」と告げた。
今日ばかりは授業は一切なく、生徒が安心して勝負に望めるらしい。
ちなみに、他学年は休みらしく戦いを観戦するものもいれば自宅で魔法の練習をする者もいる。
戦いの内容は入学時に配られる携帯端末の様なものでチェック出来る。俺もそれは理事長から渡されたのだがそのほかに生徒同士でメールなどのやり取りができるようになっている。
この世界にもそういった文明は存在していて感心する。
なんとなく、アイリスに学費のことを聞いてみると俺やアイリスは特待生らしく学費は全て免除らしい。どこから特待生扱いかはアイリスもよくわかってはないが学年で少ない人数しかいないらしい。
それと、この学校の生徒はどこか良いところ育ちでアイリス自身も誰もが知る名家の令嬢らしい。
「なんか、緊張するよな」
「そう?」
アイリスは余裕そうに身構えている。
「つか、他のクラスの連中はどこでやってんだ?」
たしか、八クラスもあると聞いたが。
俺たちは、見たことのない建物の中にいる。あの闘技場よりは若干狭く感じる。
体育館に近い作りだが…
「ああ、それはルーレットで決めるのよ。一つは、ここの体育館。二つ目は、マドカたちが使ってる闘技場。三つ目は、ガーデンテラス。四つ目は、屋上。五つ目は、校庭。六つ目は、えっーと…」
なんだそれ。
学校内で戦うのかよ。
危なくないのか…
アイリスが唸っていると背後から底身長の美少女が現れた。
「六つ目は、音楽ホールで7つ目は、スカイデッキ、最後は、プールでしょ?」
「そうそう!!」
その美少女は、髪を後ろで束ね眼鏡をかけていて顔は童顔。守ってあげたくなるタイプだ。
「コータくんは、初めてだもんね。緊張するでしょ」
「まぁ」
なんだろ、顔は童顔なのに体はエロいってドキドキが…。
隣のアイリスがゴキブリを見る様な視線は気にしてないぞ。
「あ、アイリス。先生が呼んでる多分組み合わせ決まったんじゃないかな?」
たしかに、先生が大きな紙を抱えせっせとボードに貼っている。
闘技場のようにモニターではないんだな。
トーナメント表には、シード権にウィリアムの名前が書かれていた。
…俺の対戦相手は。
「コータくん、私とじゃん!手加減なんてしないからね?」
あの美少女でした。
えーっと、名前は…クリス。
可愛い名前だ。
しかも、四回戦めまぁまぁ早いが一番最初よりましかな。
「アイリスは、誰とだったんだ?」
「私?マリフェルだけど」
マリフェルと呼ばれた男とアイリスはともにいて、どちらとも余裕そうだ。
俺は、クリスとともに応援席に腰掛けた。
「そういえば、なんでウィリアムはシードだったんだ?」
「ああ、彼は前回のトーナメント戦でクラストップだったからよ」
だからか…
やっぱり、強者には優しんだな。
さっき、アイリスから聞いたトーナメント会場だが、ルーレットというあたりどれだけ臨機応変に対応できなおかつ周りへの魔法の加減を考えたのだろうか。
例えば、アイリスのスターダストミーティングは、この狭い体育館じゃ使えない。
そこを、アイリスがどうやって臨機応変に立ち回るのか、不利な状況でもたたかう強さを養うためだ。
試合は順調に進み、俺らの番になった。
「手加減なしだからね」
「わかってる」
クリスと握手を交わすといつでも対応できるよう警戒は怠らない。
…てかさ、俺クリスの能力知らないんだけど。たずねてもはぐらかされたし。転入初日の時の戦いでみとけばよかったー。
「はじめ!!!!」
先生の合図ともにクリスが走り出した。
くる!!
「タッチ…」
クリスの手がバチッと光ったのを見逃さなかった。
俺は、クリスから距離を取り手から剣があらわれた。
「逃げたってそうはいかないわよ」
クリスの手には、武器が握られていた。
あれは、弓と矢?
「サンダーアーチェリー!」
クリスが矢を放った瞬間、一本だった矢が複数に増え無数の雨となって俺に向かってきた!!!!
なるほど…ね。
その矢は、一本一本がバチッと光っている。
クリスの魔法は電気か。
初戦から厄介な能力だな!?
「プロテクトっ!」
ひとまず、防御をはり技は食い止めた。
が、おかしい。この能力、威力が弱い。以前の試合のウィリアムが浮んだ。
あいつのように隙をつくつもりか?
「だったら…」
矢を全て防御し終わった後で俺は、テレポーテーションを使った。
アイリスに教わった魔法で一度訪れた場所ではないと移動はできない。
一応、この学校のある程度は訪れた。けど、体育館のどこに送られるかは俺もわからないのが難点だ。
「よしっ!」
俺があらわれたのはクリスの背後。
「デーモンズスラッシュ!!」
剣を振り回しクリスを切りつけた。
「くっ…」
油断をつかれたクリスが倒れたが直前、俺に触れ「タッチ」とつぶやいた。
その瞬間、全身がビリっときて動けなくなった。
「うあっ…くっそ」
やるなっ…
けど、そんなんで俺はやられねえよ。
「はぁはぁ…やるじゃん。でも、」
クリスは動けなくなった俺に蹴りを入れた。痛みで気が飛びそうになるが堪え踏ん張った。
確か、魔法以外にも体術もアリだったな。くそッ。
「だったら」
しばらくして、動けるようになるとクリスはそのまま地面に倒れた。
え?
先生が近づき確認すると俺の右手を高々と上げた。
「勝者、アイザワコータ選手!!」
俺は、応援席に着席するとどっと疲れが出た。
やべえな。魔力持つかな。
「大丈夫なの?」
気づけばアイリスが隣に腰掛け飲み物を渡してきた。
気がきくな。
受け取ったドリンクを飲むと癒されたような心地いい気分になった。
「いいでしょ?それ、ガーネット家推薦の飲み物なの」
「ありがとう、アイリス」
「い、いや…そうやってコータからお礼言われるの久しぶりで」
赤い顔を手で隠す。
「照れてんの?」
可愛いところあんじゃん。
毎日、こんな反応してくれたらきっと恋しちゃうなー。
「照れなんかないから。勘違いしないで!」
今度はツンデレか。
今日のアイリスはなにかと忙しいな。
円城寺との賭けで興奮してるのか?
「もう少しでお前の試合じゃん。賭けのことに気を取られて負けんなよ?」
「大丈夫よ。私、負けない自信あるから」
その自信どこから来るのか教えて欲しい。
まぁ、俺もウィリアムに勝ったから少し調子乗ったけどここまででは…
しかも、真顔でいうから尚更。
「クラスの代表三名は、私とコータは絶対入らないといけないからね」
「はいはい…」
「6回戦目は、アイリス・ガーネットとマリフェル・ルイス~!!」
司会が興奮気味に言うとアイリスが立ち上がった。
大きくジャンプをしてフィールドに立つと空気が一変した。
いままで感じたことないクラスが緊張している。後からきたマリフェルも顔をこわばらせている。
俺も、アイリスから放たれる雰囲気に嫌悪感を抱いていた。
「勝てよ…アイリス」
たたかいは一瞬だった。
先生が「はじめ」と言った瞬間には、マリフェルは倒れていた。
何が起こったのかわからず俺や周りも水を打ったように静かだ。
あいつ、何をしたんだ??
「すげ…」
いつも、頭のおかしい子だと思ってたけどそうでもねえのか。
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