1 / 14
プロローグ
しおりを挟む
11/24 プロローグを一部修正しました。
____________________________________________
放り投げられ、オリバーは湖の中にいた。
オリバーはもがいて水面に出ようとした。しかし着ている服が水を吸って絡みつき、うまくいかない。しかも、彼は全く泳げなかった。
(だめだ、誰か、誰か、・・・いや、ここには普段誰も来ない・・・)
何とか自分で岸まで這い上がらないと。オリバーは手足をばたつかせ、岸に近づこうとする。
「ウッ・・・・ゴホッ・・・ゴホッ・・!」
大量の冷たい水を吸い込んでしまった。喉の奥が焼きつくように痛む。肺が悲鳴を上げ、目の前がチカチカと点滅した。
(くるしい…)
こんなところで溺れているわけにはいかないのに。早く追いかけないと!エリックが、アイツに殺されてしまう!がむしゃらに動こうとするが、もう力は残っていなかった。
意識を失いつつあるオリバーの脳裏には、エリックの憂いを帯びた顔が浮かんでいた。
(ごめん、エリック。確かにオレのせいだ、ベンジャミンの言うとおりだ……)
そして、とうとう彼は力尽き、ゆっくりと水底に沈んでいった。
‶僕が、きみに泳げるようにおまじないをかけてあげるよ”
遠い日のエリックの声が、どこかから聞こえた気がした。
____________________________________________
放り投げられ、オリバーは湖の中にいた。
オリバーはもがいて水面に出ようとした。しかし着ている服が水を吸って絡みつき、うまくいかない。しかも、彼は全く泳げなかった。
(だめだ、誰か、誰か、・・・いや、ここには普段誰も来ない・・・)
何とか自分で岸まで這い上がらないと。オリバーは手足をばたつかせ、岸に近づこうとする。
「ウッ・・・・ゴホッ・・・ゴホッ・・!」
大量の冷たい水を吸い込んでしまった。喉の奥が焼きつくように痛む。肺が悲鳴を上げ、目の前がチカチカと点滅した。
(くるしい…)
こんなところで溺れているわけにはいかないのに。早く追いかけないと!エリックが、アイツに殺されてしまう!がむしゃらに動こうとするが、もう力は残っていなかった。
意識を失いつつあるオリバーの脳裏には、エリックの憂いを帯びた顔が浮かんでいた。
(ごめん、エリック。確かにオレのせいだ、ベンジャミンの言うとおりだ……)
そして、とうとう彼は力尽き、ゆっくりと水底に沈んでいった。
‶僕が、きみに泳げるようにおまじないをかけてあげるよ”
遠い日のエリックの声が、どこかから聞こえた気がした。
0
あなたにおすすめの小説
ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!
はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。
********
癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー!
※ちょっとイチャつきます。
禁書庫の管理人は次期宰相様のお気に入り
結衣可
BL
オルフェリス王国の王立図書館で、禁書庫を預かる司書カミル・ローレンは、過去の傷を抱え、静かな孤独の中で生きていた。
そこへ次期宰相と目される若き貴族、セドリック・ヴァレンティスが訪れ、知識を求める名目で彼のもとに通い始める。
冷静で無表情なカミルに興味を惹かれたセドリックは、やがて彼の心の奥にある痛みに気づいていく。
愛されることへの恐れに縛られていたカミルは、彼の真っ直ぐな想いに少しずつ心を開き、初めて“痛みではない愛”を知る。
禁書庫という静寂の中で、カミルの孤独を、過去を癒し、共に歩む未来を誓う。
大事な呼び名
夕月ねむ
BL
異世界に転移したらしいのだが俺には記憶がない。おまけに外見が変わった可能性があるという。身元は分からないし身内はいないし、本名すら判明していない状態。それでも俺はどうにか生活できていた。国の支援で学校に入学できたし、親切なクラスメイトもいる。ちょっと、強引なやつだけどな。
※FANBOXからの転載です
※他サイトにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる