真正なる道のり

etoshiyamakan

文字の大きさ
14 / 23
事件を追う

事件・・・・

しおりを挟む
秋山刑事と江草刑事は、神奈川県警本部ビルへ戻り、捜査一課の今回の殺人事件
対策本部を立ち上げる準備をしていた。
 3時間程かけて、捜査一課で準備を終えると、江草刑事と秋山刑事は、休憩室へ
入り、江草刑事は、
「今回の事件によく似たケースで、私が、警視庁に入って5年ほどの頃に同僚が襲
われたことがあった。あれは、同僚は、命はとりとめてホシは捕まえたが、どうで
しょうねえ。」
と言うと、
秋山刑事は。
「うーん。今回、島中君は、新聞記者失踪の焦点どこまでつかんだかとこれとは別
件の可能性ありかでしょうね。私の推理では。」
と言った。
しばらく2人は、今回の件について話していた。そして、夜になり、2人は帰路に
ついた。
 翌日になり、神奈川県警本部では、捜査本部が立ち上げられ今回の被害者は現職
刑事ということもあり大勢の捜査官が取り掛かることになった。
捜査対策本部長は、神奈川県警間宮本部長が、指揮を執り、
「今回の事件は、職務に全く問題もなく、一心不乱に取組んで下さっていた島中君
のためにも捜査官全員の協力で、彼の無念を晴らしていただきたい。」
との一声で始まった。
 早速、鑑識課より現場検証の結果、事件発生時刻は、通報時刻午前9時45分の
5分前の午前9時40分と推定されるとのことだった。目撃者はなく、その時刻前
後だが、狭い通路の入口から犯人が出た可能性があり、商店街のモニターは、その
付近のみ死角であり今後も分析を急ぐと報告があった。近辺を事件直後に行った捜
査員の聞き込みの結果では、まだ定かではないが、商店街を一人で歩く島中刑事ら
しき姿を見たという報告があり、足取りを追ってみるとのことだった。
 以上の報告後、捜査員は、一斉に持ち場へ戻った。
江草刑事たち捜査一課15名は、担当割り当ての発表をしばらく受け、現場付近や
捜索に向かった。江草刑事は、警視庁捜査一課のベテランエースということもあ
り、独自捜査で励んでもらいたいとのことだった。
 しばらく、捜査一課で彼は、島中刑事の捜査担当ファイルや遺留品のメモ帳より
情報を収集していた。すると、捜査担当ファイルには、島中刑事が担当になった日
内新聞新聞記者の名前 瀬野義之 相談受付日付は、2カ月前になってあり、相談
者は、元同社勤務の 早島秀和 という掲載があった。相談案件は、瀬野氏が1年
前に出社しなくなり彼の居住地所轄の横波署に届け出たがなかなか行方不明のまま
で、彼の同僚大北 正雄記者が変死したり彼が記者時代に親密にしていたらしい企
業、木ノ内産業のオーナー 木ノ内 忠行が変死という奇妙なことが起こり不気味
で日内新聞の副社長古見 佳彦からの依頼らしいことが記載されてあった。遺留品
のメモには、日時の数字と面会者の氏名らしきものが記入してあり手掛かりにと江
草刑事は、もう一つ買ってあった新品のメモに転記した。
 情報収集が終わり、江草刑事は、
「ふー。」
と息を吹き出しこれは、すごい事件になるぞと心の中でつぶやいていた。
 早速、江草刑事は、失踪したとされる瀬野氏の居住地管轄の横波署へ車で向かっ
た。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...