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担当割り当てでは、江草刑事は、作部刑事と山沖刑事と安富刑事と木梨刑事と共に現場及び誘拐犯追跡班だった。捜査会議直後、この5人で、あらかじめ急ぎで、略式基本情報ファイルをもとに今後の作戦を話し合っていた。
2,3日ほどかけて、JR線紀木田駅と紀淡駅の間を主に目撃情報や当日の六田氏の服装をもとにしたグラフィック写真をもとに聞き込みをしたが、有力な手掛かりはなかった。そこで、作部刑事は、
「これでは、時間も押してきているので、ここ近辺の捜索を安富君達に継続してもらいましょう。江草さんと私は、連絡のあったここからはかなり離れた江戸頭橋駅前の公衆電話近辺にもしや犯人がと向かいましょう。」
と言った。
江草刑事も、
「それは、名案ですね。彼の連れ去られた足跡より、明確に位置確保のハードルは高いですが、その近辺に追い詰めるため思い切るということですね。そうしましょう。」
と言った。
そして、この班は2手に分かれた。
早速、江草刑事と作部刑事は、車で江戸頭橋駅前に向かった。その向かう途中、江草刑事は、駅界隈に誘拐されたかもしれない六田氏の取引先関連や知人などの接点を確認してほしいと警視庁に待機している班へ連絡した。また、新たな犯人から動きがあったら些細なことでもすぐ連絡するように伝えた。
車が江戸頭橋区に到着して2人は、車内で近くの書店で地図を手に入れ、待機班から聞いた取引先や知人などの接点15か所を急いでマークした。
しばらくして、作部刑事の携帯電話に連絡が入り、
「はい、連絡ありがとうございます。分かりました。」
と言い、電話を切った。
警視庁の待機班からの連絡で、さきほど犯人グループから連絡があり、今度は、六田氏の声を流すということだったそうだ。要求内容は、何もなく、連絡場所は、今回は特定できないが、前回と同じ場所近くから発信電波が出ているとのことだった。
一刻も早く犯人の隠れ場を捜索すべく江草刑事と作部刑事は、接点を各自8ヶ所、7ヶ所に分け作部刑事は自分の車で、江草刑事は、緊急で江戸頭橋署所有の覆面パトカーで探っていった。
1日目は、2人とも各自5ヶ所、4ヶ所の近辺を様子伺いしたが、不審な動きもなさそうだった。2人ともお互いに連絡を密にとり、
「今夜が2人とも、山場かも知れない。一度一通り回って夜中探るのが一番かもしれない」
と2人とも意見が一致し、警視庁への連絡があれば、待機班と直通にしておいた。
何回も2人ともマークした15ヶ所の反応を1日目は、徹夜同然に張っていたが、全く夜通し不審な動きも見られず、2人とも2日とも、不眠で疲れてきたため急遽3日目は同じ班の木梨刑事と山沖刑事に交替し、同一作業を任せた。
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と言った。
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「それは、名案ですね。彼の連れ去られた足跡より、明確に位置確保のハードルは高いですが、その近辺に追い詰めるため思い切るということですね。そうしましょう。」
と言った。
そして、この班は2手に分かれた。
早速、江草刑事と作部刑事は、車で江戸頭橋駅前に向かった。その向かう途中、江草刑事は、駅界隈に誘拐されたかもしれない六田氏の取引先関連や知人などの接点を確認してほしいと警視庁に待機している班へ連絡した。また、新たな犯人から動きがあったら些細なことでもすぐ連絡するように伝えた。
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しばらくして、作部刑事の携帯電話に連絡が入り、
「はい、連絡ありがとうございます。分かりました。」
と言い、電話を切った。
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