真正なる道のり

etoshiyamakan

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事件の真相は・・・・・

事件の

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犯人2人は、特殊課に連れられ警視庁ビルへ連行されて行った。江草刑事と作部刑事も別の車で同行した。警視庁ビルへ到着すると、仲間が大勢で迎えていた。報道陣も大勢かけつけていた。群衆をかき分け急遽、取調室で尋問が始まった。
 犯人は、江戸頭橋区出身の利倉 満と大飯 茂だった。犯行の動機を何度聞いても金銭目的の誘拐だと言っていた。今回の逮捕は、特殊課のお手柄ということで尋問も彼らが行っていた。江草刑事は、尋問の様子を別室で見守っていたが、どうしても動機に疑問を感じていた。過去にも何度か尋問で、犯行の動機に我々の勝手ないきさつでの誘導は、近年固く禁じられていたのは、十分知っていた。今回のケースも、十分な証拠がなかったので、犯人の証言通りの事件となった。
 尋問が、無事終わり江草刑事は、どうしてもあの近辺の競合企業の存在が気にはなっていた。しかし、長年の先輩磯崎刑事課長曰はく、深入りの危険は、こちら警視庁の信用問題になってはいけないと何度か首を横に振りながら廊下を歩いていた。
 そして、事件が終結し1週間ほど経ち、警視庁一同も新たな一年の始まりとなった。ふと江草刑事は、年末に木崎刑事と磯崎刑事課長が言い合っていたことを思い出し廊下を歩いていた木崎君を呼び止めた。すると、木崎刑事は、都内の丸の登商店街の中華料理屋の店長が、雇っていた日雇いの若い女性の行方を捜してほしいとの依頼を懇願していたらしい。月に何回もその店長が依頼に来られるし、彼のよく寄る店ということもあったらしい。江草刑事は、なるほどと思っていた。そして、江草刑事は、
「それは、大変そうですね。ま、何かあれば、私も相談に乗るよ。」
と言った。
すると、木崎刑事は、
「はい、ありがとうございます。頑張ります。」
と言い、江草刑事は、笑顔で警視庁ビルのエレベータ―に乗り新たな仕事へ向かった。
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