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帰宅しました。
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あの後、王子?様らしき人に家への帰り道を教えてもらったフレアは、ご丁寧に用意してくれた馬車に揺られ、1人考え事をしていた。
「さて、これはどういう状況かな?」
まず、気がつくとスッゴい豪華な場所にいた。
周りにはドレスやらタキシード?とか来ちゃってるたくさんの人たち
まるで、中世ヨーロッパ。
さらには婚約破棄といじめについて言われた。
自分にはそんな覚えがない。
目の前の男の子は、見た感じ王子様で、多分偉い人。
周りがあの方は王子様だ的なことをいっていた…………気がする。
その人と私はなにかしらの関係があった。
(覚えてないけどっ!てか、婚約破棄ってなんぞや)
ちなみに、私の名前は矢野 美智瑠。
16歳の日本人。
どこにでもいる平凡顔の高校生だった。
だが、窓に移る私らしき女性は外国人っぽい金髪の縦ロールとオレンジ色っぽい夕焼けのような色の瞳を持った美少女…………なんだと思う。
(化粧濃くね…………?)
きっとこのけばい化粧を落とせばかなりの美人なんだろうなと、窓を見て思う。
さらに、私はドレスを着ている。
かなり豪華なやつ。
と言うことは、この子はかなりいいとこのお嬢様なんだろう。
「はぁ………ほんとどうなってんだろ……これ」
「フレア様、そろそろお屋敷に到着いたします」
「え?あ、はい。ありがとうございます?」
「?」
(フレアってこの子というか私のことかな?うーんわからん)
「……うっわ~……なにこのでっかいお屋敷」
ドドーンとそびえるこの屋敷が私の家らしい。
(……大きすぎない…………?こんな大きな家見たことないんだけど…………)
「おっおお帰りなさいませ。フレア様」
(わぁーメイドさんだぁ。ガチでどこよここ。てかなんかすっごいガクブルしてるんだけど)
「え…えーと……お嬢様って……私のことでいいんですか……?」
「え……?はっ!あ、はっはい!フレアお嬢様のことでございます!!」
(作用ですか……)
「お嬢様、旦那様がお待ちです」
(旦那様…………ってことは多分このお屋敷の一番偉い人だよね…………え!?なに!?そんな人に待たれてるの私!?いやいや無理無理無理無理!!なんでそんな偉い人と対面しないといけないの!?なんで!?)
「「………?」」
ドン!
ドドン!
(帰りたい。あ、帰るとこなかったわ)
と、心のなかで泣き笑いをする。
目の前にはいかつーいダンディなおじ様。
眉間にシワよりまくっててちょー怖いっす。
し・か・も
お互い何も喋らず沈黙状態と言う。
沈黙ほど気まずいものってないよね☆
(ドヤ顔で言うことじゃなかったわハハハ)
(なんか一人で喋ってて虚しくなってきたわ)
「………フレア」
「あ、はい」
(おぉっと………つい反応しちまったぜい)
「…………お前には見損なったぞ」
(………え、こんなに時間かかってでた言葉がそれ?てかいきなり酷くない。見損なったって言われてもなんのことか全くわからないんですけど!!………もうここは正直にいこう)
「あの………あなたいったい誰なんですか?」
「…………は?」
(あら、王子様とおんなじ反応だわ)
と、笑いそうになるのを堪えながら質問を続ける。
「ついでに言うと、ここどこなんですか?私ってフレア・ティストリアって言うんですか?なんか気づいたら人がいっぱいいるところにいて、こんな見た目になってたんですけど。周りの人はフレア、フレアって言いますし。というかなんであんなとこにいたんですか?」
「いや……私に言われても………というか、内容をまとめたところお前はフレアじゃないのか………?」
「んまぁ………そうですね………。あ、もしかして処刑とかされちゃいます!?フレアの偽物めー!!ひっとらえろー!!みたいな!」
「い………いや………」
「ほんとですか!?あーよかった………。いきなり死ぬとか誰だって嫌ですもんね~」
「す………すまないが、少々頭を整理させてもらってもいいかな………?しばらくフレアの部屋に戻っていてくれ………また呼ぶから」
「あ、はい」
(ふ…………勝った………!!計画通り………!)
と、どこぞのアニメのセリフをいいながら、小さく私はガッツポーズを決めたのでした。
「さて、これはどういう状況かな?」
まず、気がつくとスッゴい豪華な場所にいた。
周りにはドレスやらタキシード?とか来ちゃってるたくさんの人たち
まるで、中世ヨーロッパ。
さらには婚約破棄といじめについて言われた。
自分にはそんな覚えがない。
目の前の男の子は、見た感じ王子様で、多分偉い人。
周りがあの方は王子様だ的なことをいっていた…………気がする。
その人と私はなにかしらの関係があった。
(覚えてないけどっ!てか、婚約破棄ってなんぞや)
ちなみに、私の名前は矢野 美智瑠。
16歳の日本人。
どこにでもいる平凡顔の高校生だった。
だが、窓に移る私らしき女性は外国人っぽい金髪の縦ロールとオレンジ色っぽい夕焼けのような色の瞳を持った美少女…………なんだと思う。
(化粧濃くね…………?)
きっとこのけばい化粧を落とせばかなりの美人なんだろうなと、窓を見て思う。
さらに、私はドレスを着ている。
かなり豪華なやつ。
と言うことは、この子はかなりいいとこのお嬢様なんだろう。
「はぁ………ほんとどうなってんだろ……これ」
「フレア様、そろそろお屋敷に到着いたします」
「え?あ、はい。ありがとうございます?」
「?」
(フレアってこの子というか私のことかな?うーんわからん)
「……うっわ~……なにこのでっかいお屋敷」
ドドーンとそびえるこの屋敷が私の家らしい。
(……大きすぎない…………?こんな大きな家見たことないんだけど…………)
「おっおお帰りなさいませ。フレア様」
(わぁーメイドさんだぁ。ガチでどこよここ。てかなんかすっごいガクブルしてるんだけど)
「え…えーと……お嬢様って……私のことでいいんですか……?」
「え……?はっ!あ、はっはい!フレアお嬢様のことでございます!!」
(作用ですか……)
「お嬢様、旦那様がお待ちです」
(旦那様…………ってことは多分このお屋敷の一番偉い人だよね…………え!?なに!?そんな人に待たれてるの私!?いやいや無理無理無理無理!!なんでそんな偉い人と対面しないといけないの!?なんで!?)
「「………?」」
ドン!
ドドン!
(帰りたい。あ、帰るとこなかったわ)
と、心のなかで泣き笑いをする。
目の前にはいかつーいダンディなおじ様。
眉間にシワよりまくっててちょー怖いっす。
し・か・も
お互い何も喋らず沈黙状態と言う。
沈黙ほど気まずいものってないよね☆
(ドヤ顔で言うことじゃなかったわハハハ)
(なんか一人で喋ってて虚しくなってきたわ)
「………フレア」
「あ、はい」
(おぉっと………つい反応しちまったぜい)
「…………お前には見損なったぞ」
(………え、こんなに時間かかってでた言葉がそれ?てかいきなり酷くない。見損なったって言われてもなんのことか全くわからないんですけど!!………もうここは正直にいこう)
「あの………あなたいったい誰なんですか?」
「…………は?」
(あら、王子様とおんなじ反応だわ)
と、笑いそうになるのを堪えながら質問を続ける。
「ついでに言うと、ここどこなんですか?私ってフレア・ティストリアって言うんですか?なんか気づいたら人がいっぱいいるところにいて、こんな見た目になってたんですけど。周りの人はフレア、フレアって言いますし。というかなんであんなとこにいたんですか?」
「いや……私に言われても………というか、内容をまとめたところお前はフレアじゃないのか………?」
「んまぁ………そうですね………。あ、もしかして処刑とかされちゃいます!?フレアの偽物めー!!ひっとらえろー!!みたいな!」
「い………いや………」
「ほんとですか!?あーよかった………。いきなり死ぬとか誰だって嫌ですもんね~」
「す………すまないが、少々頭を整理させてもらってもいいかな………?しばらくフレアの部屋に戻っていてくれ………また呼ぶから」
「あ、はい」
(ふ…………勝った………!!計画通り………!)
と、どこぞのアニメのセリフをいいながら、小さく私はガッツポーズを決めたのでした。
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