俺が住むアパートの管理人さんとエッチな関係に

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暴露された秘密

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 翌日、俺は旅館の外で大きく伸びをしていた。まさか、昨日須藤さんともセックスする事になるとは予想でも出来なかった。雲がない気持ち良いぐらいの青空を眺めながらぼーっとしていた。

「誉くん、何してるの? 」

 千鶴さんが俺の元にやって来た。髪が普段と違ってボサボサになっている。

「少し、朝の風に当たりたくて 」

「ふふっ。大人みたいな台詞みたいな事言っちゃってさ 」

 俺と千鶴さんは少し会話して和んでいた。須藤さんとセックスした事は俺の心の中に潜めた。何も知らない千鶴さんは普段通りの会話をしてきた。

「誉くん今日は何する? 」

「何も考えていません 」

「だよね。実は、私も何も考えてないの 」

 千鶴さんは俺の顔を見てニコッと微笑む。千鶴さんの笑顔はとても大好きだ。例え疲れていても千鶴さんの笑顔を見れば身体の芯から癒される気がする。

「誉くん、千鶴ちゃん!! 」

 俺たちの名前を呼んだのは稲垣さんだった。稲垣さんは初めて見せる迫真の表情で俺たちを呼びに来た。

「結奈さん、どうしました? 」

「実は、バイトの子が急遽休みになって....未知瑠と誉くん、千鶴ちゃんに手伝って欲しくて 」

 というイレギュラーが発生した事で俺たちの今日一日は海の家の手伝いになった。俺は鉄板で焼きそばを作った。初めてで最初は戸惑ったが稲垣さんが優しく教えてくれた事で形になってきた。
 千鶴さんは注文を聞いたり、外で呼び込みをしていた。須藤さんは俺と同じように料理担当で素早い手つきでどんどん作っていく。

「須藤さん、すごい 」

「でしょ? 結奈に誘われて結構頻繁名してるからね~ 」

 怒涛の朝が過ぎ去り昼になった。休憩で焼きそばを用意してくれたがとても食べる気にはなれなかった。

「誉くん大丈夫? 」

 稲垣さんに心配された。隣で座っている千鶴さんも俺の顔を覗き込む。

「誉っち頑張ってたもんね~ 」

「あんまり力になれた気はしたが三人が褒めてくれた事もあって嬉しかった 」

 冷たい水を飲んで調子を戻している所で稲垣さんが突然話を切り替える。

「少し気になってたけど、千鶴ちゃんと誉くんって付き合ってる? 」

 稲垣さんのこの質問が俺たち三人の空気を破壊した。須藤さんは俺の目を見つめる。千鶴さんは隣で縮こまって顔を赤くしている。

「黙ってるって事は......まさか、付き合ってる? 」

「私は......両想いだと思っています 」

 千鶴さんは前を向いてはっきり答えた。先程まで恥ずかしそうにしていたとは思えないぐらい芯の通った表情をしている。

「なるほどね。誉くんは? 」

「お、俺も....そう思います 」

 この状況下では胸を張って言えなかった。何度か千鶴さんと想いが通じ合った瞬間はあったが、声を出して言えなかった。

「誉くんも、千鶴ちゃんも両想いって事ね。良い関係じゃない 」

 黙って聞いていた須藤さんは突然席を立ち上がり叫んだ。

「ウチは、誉っちとセックスしたもん!! 」

 突然の須藤さんの暴露に俺たちの場は凍り付いた。最悪のタイミングだった。終わったと確信した。須藤さんの言葉を聞いた千鶴さんはキツい眼光で俺を見る。

「誉くん、どういう事? 」

「えっ、あ、その....」

「千鶴、ごめんっ!! ウチから誘ったの!! 」

 須藤さんは千鶴さんにお詫びを入れる。俺は須藤さんが庇ってくれた事が返って申し訳なくなった。

「未知瑠は、誉くんの事好き? 」

 千鶴さんは真剣な表情で須藤さんに問う。須藤さんもそれに応えるように真剣な表情で千鶴さんを見て返答する。

「うん。誉っちの事好きだよウチも 」

 須藤さんは譲らない姿勢だ。千鶴さんは須藤さんといがみ合っていた。俺という一人の男を奪い合おうとする二人の女性。両手に花に近い光景だ。

「誉くんはどっちが好き? 」

 千鶴さんの問いに俺は戸惑った。もちろん千鶴さんの方が好きだが自信満々に言える程では無かった。須藤さんとのセックスを通じて須藤さんの魅力も分かったからだ。

「私だよね、誉くんっ!! 」

「いや、ウチよね!! 」

 俺たち三人の話は平行線を辿った。糸が絡み合った固結びになったような関係は稲垣さんのフォローで終了し一先ず休戦となった。

 休憩が終わり、昼は怒涛の時間を過ごした。夕方になると店は閉まり千鶴さん達は帰る準備を始めていた。俺は海の家の外であぐらをかいている稲垣さんに話しかけた。

「稲垣さん、先程はありがとうございました 」

「気にしないで。それにしても二人の女に好かれてモテモテね 」

「そんな事は....」

「誉くんまた会おう。きっとね 」

「はい 」

 稲垣さんは俺の指を手に取って約束を交わした。稲垣さんとまた会うという約束を交わした俺は、最後にもう一度お礼して千鶴さん達の元へ駆け寄った。

「千鶴さん、須藤さんごめんなさい 」

 俺は千鶴さんと須藤さんに謝罪した。頭を上げた俺を二人は抱きしめてくれた。

「私ね未知瑠と話し合いしたの。私が本命でいてくれるなら、未知瑠とエッチな事してもいいって思った 」

「だから、ウチが誉っちの事誘惑しても怒らないって 」

 俺と千鶴さんの関係の中に須藤さんが入り込んだ。普通は無いような奇妙な関係になった俺たち三人。おかしいかもしれないが一先ずこれで良かったと思った。
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