不死身だったらいつかは勝てます!

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不死身の男争奪戦

忍び寄る影

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「目が覚めたようですね 」

 どれぐらい時間が経ったか分からない。俺が目を覚ますと黒い個室に場所が移っていた。

「シロガネだったな 」

 金髪の逆立った髪型の男が俺の元に近づいてくる。男は歩いているのに音を全く立てないのだ。

「俺様はガラナ。影の番人だ 」

「私はルカリオ。ガラナ様の部下です 」

 俺は自分の置かれた状況が分からなかった。一つ分かっているのは今の俺は囚われの身になっているということだった。

「シロガネだったな。お前は今から俺の力になるのだ 」

 ガラナは俺の方を見てニタニタ微笑む。そして懐から小刀を取り出して俺の胸に突き刺す。チクッとした痛みが身体を走り赤い血が流れるが平気だ。


「流石だなシロガネ。不死身は本当の様だな 」

 ガラナは舌で俺の血を舐める。男に身体を舐められるのは初めてでとても変な気分で気持ち悪い。

「ガラナ様、早く身体に取り込みましょう 」

「ああ分かっている。取り込むとしよう 」

 ガラナは身体から黒いオーラのような物を出していく。黒いモヤモヤしたオーラはやがて手の形に変貌を遂げる。

「いくぞシロガネ 」

 俺は終わったと確信した。
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