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121 お泊まり ヴァレリア編
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「…いいものですね。」
「うん?」
「いえ、私の家族もクライス侯爵もいない。使用人はいますけど、こうして二人きりというのはいいものだなと。
サイカの視線、会話を独り占め出来ますから。」
「ふふ。」
「陛下やリュカ殿、カイル殿にクライス侯爵、私の家族。
一緒にいて苦痛ではなく、楽しい事もあるけれど…やっぱり、貴女と二人きりの時間には敵わない。」
「うん。恋人同士の時間、好きです。」
「はい。…私も、子供のようにわくわくと気持ちが昂っています。
……今日、サイカを抱けると思うと。」
「ごほっ…!!」
「大丈夫ですか?
ゆっくり食べて下さい。急かしていませんので。……いえ、嘘を吐きました。出来るだけ、早く食べてほしい。
…その分、時間を掛けて愛し合えますからね…。」
グラスに入った水を飲みながら私を見るヴァレの目はやたらと色っぽい。
妖艶という言葉がぴったりでドキンと大きく胸が跳ねる。
「…そ、そんなに見つめられると食べにくいです…。」
「ふふ、すみません。
…ですが許して下さい。この数ヵ月はとてももどかしい思いをしたのです。
目の前にいるのに触れられない。
声を掛けるのが許されるのは陛下の臣下として。
貴女は私の恋人でもあるのに、それが許されなかったのですから。」
随分我慢をしてくれていたのだなと思う。
私は私で寂しかったけれど、ヴァレは私以上に辛かったのだろう。
私がマティアスと一緒に、お義父様と一緒に、他の誰かと過ごしている間もヴァレはずっと私の事を考えてくれていたのだろう。
ずっと、私を恋しく思ってくれていたのだろう。
確かな、大きな想いが伝わって嬉しくなった私は最後の一口を食べ終え、事前に持っていた避妊薬を飲み終えてからヴァレに視線を向ける。
「ごちそうさまでした。
……ヴァレ。」
「はい。」
「連れて行って下さい。…ヴァレの寝室へ。」
「ええ、喜んで…!」
花のように微笑んで席を立ったヴァレは私の目の前まで数歩かけて歩み寄り、私を抱き上げる。
ちゅ、ちゅと顔中に口付けながら、スキップでもしそうな足取りで寝室へと向かっていた。
「ぷ、ふふ、止めてヴァレ、くすぐったい…!」
「いいえ、止めません。
寝室までの距離も惜しい。抱えているだけでは足りません。」
「ふぁ…!や、い、今、耳は駄目…!」
「……そう、ですね。男性の使用人も雇っているのを忘れていました…。
貴女の可愛らしい声を彼らに聞かせたくない。…私とした事が…。」
先ほどまで機嫌良さそうだったのに、途端にむっとしたものへと表情を変えるヴァレ。
こういう所は何だか子供っぽいなとおかしくなる。
「…サイカの笑った顔、大好きです。
ずっと、その笑顔が見たかった。
やはりいいものです。他の誰かではなく私だけに向けられた笑顔は。」
甘い言葉。
恥ずかしくて、でも嬉しくて視線をさ迷わせているとヴァレリアが寝室のドアを開けた。
二人寝転んでもまだまだ余裕がある広々をしたベッドが目に入り、これからヴァレと久しぶりにセックスをするんだと思うとまた恥ずかしくなって、ヴァレの胸元に顔を寄せる。頭上からふ、と笑う声。その後に“顔を上げて”と懇願するような声が聞こえて、その言葉通りに胸元に寄せていた顔を上げると優しい顔で微笑むヴァレの顔があった。
「…可愛い人。もう何度もセックスをしているのに…まだ恥じらってくれるのですね。」
「…う、そ、それは…当然、です。
慣れるものでもない…といいますか、」
「でも……好き、でしょう?」
「……、」
「サイカは、セックスが。いえ、恋人とするセックスが好きでしょう?
私に、いやらしいことをされるのが好きでしょう…?」
何とも否定出来ない言葉に体が熱くなる。耳まで熱を感じていてきっと今の私の顔は真っ赤なのだろう。くつくつと笑うヴァレリアのその笑みが物語っている。
「…私も好きです。
サイカとのセックス。サイカにいやらしいことをするのが。
貴女を抱いてから大好きになりました。」
「あむ、」
キスをされて、生温かくねっとりとした舌が絡む。
逃げる私の舌をヴァレの舌が追いかけて絡め、硬口蓋に舌が這うとぞくりとする。
少しでも唇に隙間が出来るとその隙間を埋めるようにヴァレの唇が重なった。
「……さぁ、セックスをしましょうか。
私とサイカ、恋人同士の愛あるセックス。」
甘い誘いに私の頭は自然と頷き、抱き抱えられたままヴァレに擦り寄る。
不思議なものだ。
この世界に来る前の私はどちらかというと甘え下手というやつだったと思う。
悩み事も誰かに話したりせず、一人で解決する事も多かった。誰かの前でこうやって相手に擦り寄って甘えるような自分を想像もしていなかった。
男の人の前で態度が変わる…そこまでではないにしろ、まさか恋人にはこうも甘えたくなるというか…そう、女というものを強く感じるようになるだなんて。
今だってそうだ。
ヴァレ目には媚びるような視線をヴァレに送る私が映っている。顔を赤らめ目を潤ませ、上目使いでヴァレを誘っている私が映っているのだ。
私の知らない私が、ヴァレやマティアス、カイルにリュカ、私の恋人たちの瞳の中にいる。
大好きな男の前では、大好きな恋人たちの前では、女でしかない私がいる。
「可愛い人。私の大切な貴女。
…愛しています。以前よりもずっとずっと、私は貴女が愛しくて。貴女を毎日、恋しく思っています…。」
甘い言葉を囁かれるたび、自分が女だと実感する。
愛されていると感じるたび、私は幸せな女だと実感する。
幸せを実感するたび、こう思うのだ。
女に生まれて良かったと。
私に口付ける、触れるヴァレの手が、唇がとても優しくて。
言葉がなくとも触れる手が、触れる唇が私をどれほど愛しているかを雄弁に語っている。
今日のヴァレは獣のようにがつがつと…雄が雌を孕ませようと、征服しようとするような、本能のままに交わるセックスではなく……それはそれは優しい、とても幸せな気持ちになる…そんな甘いセックスで私を悦ばせた。
「はぁ、……ああ、久しぶりの…サイカの膣内…やっぱり、とても気持ちいい…。
温かくて、私のものを優しく包み込んでくれて…、幸せな気持ちですっ…。」
「は、はっ、ぁ、」
「…貴女のことも、貴女の体のことも、忘れられないっ…。
サイカの、気持ち良さそうな可愛い顔を、柔らかくて、ぴんと乳首を立てた愛らしい胸を、この気持ちのいい膣内を、思い出してはっ…、何度も何度も、自分で慰めて……はぅ、…はぁ、っ、こうしたいって、今日まで思って、我慢してきたんですっ…。」
「あ、やぁ、ばれぇ…!耳、耳やだ、ぞわぞわ、するっ、ふああ…!」
胡座を掻くヴァレの上に向かい合うように跨がりヴァレの性器を飲み込んでいる私。
密着するように抱き締められ、耳元で囁かれるとぞわぞわと背筋から脳へと快楽が走る。
身悶えるようにして背中を仰け反らせると空いた僅かな隙間を埋めるように私を抱き締めるヴァレリアの腕の力が強まった。
「……だいぶ解れてきましたね…。
そろそろ…動いても大丈夫ですか…?」
「ん、は、いっ…、」
下から突き上げるように腰を動かされると、ヴァレの反ったものが私の壁を擦って、そして一番奥へと辿り着く。
何度かその動きをされただけで気持ちいいのを我慢出来なくなる。
理性を総動員させて必死に快楽に抗っていても、耐えられない気持ちになる。
「…はぁ、…気持ちいい…、サイカの膣内、すごく気持ちいいです…っ、……きゅんと締め付けて…おねだりしてるんですね…?
…可愛い…、ほんと、心根も、体も…こんなに素直でっ……可愛くて仕方ないんですからっ…。」
「はぅぅっ…!?」
「ふふ、…今、またきゅっと締まりました…。
……大丈夫、抱き締めていますから…果ててもいいですよ…。
…愛しています。愛してる。サイカ、私のとって、異性は貴女だけ…貴女だけを、愛してる…!」
這い上がってくる快楽と幸せに抗えず、私はヴァレにしがみつきながら果てた。
力一杯ヴァレを抱き締めて、ヴァレの腰に両足を絡めながら。
甘い言葉、私を思う彼の心が伝わるたび、どうしようもなく幸せな気持ちになる。
ああ、私は女なんだ。
ヴァレの、マティアスの、カイルの、リュカの女なんだと、彼らの唯一の女として、愛される喜びと悦びが脳を、心を、全身を支配していくのだ。
そんな悦びを感じながらヴァレにしがみつき、体を痙攣させながら幸せに浸った。
「…可愛い…それに…綺麗ですよ…サイカ。
私に愛されて悦んでいる今の貴女は…すごくいやらしくて、はしたなくて…でもとても、美しい。
だけど…まだ、貴女には美しい瞬間があるのです。」
「あ、んっ…、ばれ……ばれぇ…、」
「私の精を受け止めている瞬間こそ、一番いやらしくて美しい…。知ってました…?
子種を飲み込んでいる時のサイカは、とても幸せそうな顔をしているんです。
……先程からの締め付けで私ももう…我慢出来ませんから…射精しますね…?」
まだ幸せと快楽の余韻に浸っていた膣内で、ヴァレの性器がぐりぐりと子宮を押し潰してくる。
上下左右にゆるく腰を動かしながら子宮を押し潰し、精液を出そうとしている。
「…夕食の時から…痛いくらいに大きくなってたんです…。
今日は全部、貴女の中で出すつもりでしたから…。
……出しきっても、すぐ…新しく子種を作って…また、出しますからね…?」
全部受け止めて。そうヴァレが耳元で囁いた瞬間、びしゃりと精液が子宮にかかるのを感じた。
腰を掴まれ、勢いよく小さな子宮口目掛けて跳ねる精液と膣内で脈打つヴァレリアの性器。
「あ、あ、あぁぁーーーーー!!」
「…っ、はは…!ああ……本当、綺麗だ…。綺麗で、可愛っ…、は、…堪らない…!
気持ち良くて、腰が、抜けそうに、なって…、……最高の、気分ですっ…!」
強烈な快楽。
ちかちかと目の前で火花が散っている。
長い射精が終わり、ゆっくりとヴァレのものが抜かれるその時も、体は敏感に反応した。
かくかくと体は小さく痙攣していて、力も出ない。
ヴァレが私の両足の膝に触れる、そんな小さな動きにでさえ体が反応してしまう。
視界は涙で滲んでいて今、ヴァレがどんな表情をしているのかは分からない。
けれど。
「…サイカの小さな穴から…私の子種が溢れて……何て、いやらしい光景なんでしょう…。
…ああ、どんどん溢れてくる…勿体無い…。」
けれど、その声はとても嬉しそうだった。
嬉しそうで、とても興奮している様子で私の膣口から溢れる精液を指で掬い、膣内へと戻す。
長い指を出来るだけ奥へ進めて、ぐちゃぐちゃと掻き回していく。
「…美味しそうに締め付けてくる…。
ふふ、大丈夫ですよ。まだ、大きいままですからね…?」
「あっ、んっ…、」
私の中から指を抜いたヴァレは私の両膝に手を添えて大きく股を開かせると今度は覆い被さるようにして侵入してくる。
座ったままだった時は深く。
覆い被さった今は浅い所を反った立派なもので擦ってくる。
「…我慢しないで。
理性なんて今…必要ないでしょう…?
愛し合っている今この時に、理性で抑えるべきものなど何もないでしょう…?」
抗わないで。抑えないで。
悦びのままに、快楽と心に素直に従って。
にっこりと。愛情と欲情がこもった表情で言われてしまえば…もう、何もかもどうでもよくなってくる。
人という概念、恥じらい、理性。
そんなものは今、必要なくて、気持ちいいという感情、幸せだと思う心、与えられる快楽と愛情に身を任せ、恥じらいもなくはしたない、いやらしい私になっていいんだと思える。
「ヴァレ、ばれ、」
「ええ。…どうして欲しいですか…?」
「こすって、あさいとこ、ばれの、わたしの、気持ちいいとこ、くるのっ…!
ずりずりって、ずりずりってぇ…、」
「ずりずり、して欲しいんですね?
ずりずりが、気持ちいいんですね…?」
「ん、んっ!きもちぃの、こするの、すき、きもちいい、だいすき、もっと、もっとして、いっぱいして…あぁ、ばれの、固くて、そったの、だいすきっ…!」
「…私のサイカは何ていやらしくて、可愛いんでしょうねっ…。
そんな可愛いおねだりされたら…一晩中気持ちよくして差し上げたくなる…。
寝かせてなんてあげませんよ…?サイカ、貴女がおねだりしたんですから…!」
「ん、んっ、いい…、ひとばんじゅ、する、ばれとせっくす、する…!」
「やっぱりなし、は聞きませんからね…?
明日は馬車に乗るまでっ、貴女をこの部屋から、出しません…!
私の子種を沢山っ、お腹の中に溜めて、はぁ、クライス邸へ帰りましょうね…?」
はい、と掠れた声で返事をするとヴァレは興奮したのか、先程出したばかりだというのにまた大量の精液を射精した。覆い被さったまま掻き込むようにして私を抱き締め、暫く静止したと思ったらまた腰を動かし始める。
出しては止まり、また腰が動き、出して、また動いて。
カーテンの隙間から朝日が射し込み始めた頃には私はもう指一本動かせなくなって、ヴァレリアにされるがままだった。
四つん這いにされた体。
さっきからずっと、とろとろと温かいものが太腿を伝っている。ばちゅ、ぶちゅ、ぶちゅんと可愛くない水音が部屋中に響いて、耳元ではヴァレの荒い息が聞こえている。
朦朧としている意識の中で音だけはやたらと聞こえていた。
「…ああ…もう、朝…。
嫌だ、…は、…んっ、時間が止まればいいのに…。
この時間が、…永遠に終わらなければ、いいのにっ…、は、くぅっ、…サイカ、…サイカ、サイカ…、ちゃんと、溢さず…受け止めてっ、愛してる、サイカ…、愛してる、」
後ろからヴァレリアの体重全てがのし掛かり、ごりごりと子宮口をこじ開けんばかりに押し付けて。
そうしてヴァレは、獣のように咆哮しながら最後に射精をして…私はぷつんと糸が切れたように意識を失った。
因みにクライス領地に着くまで私の意識は覚めないままだったと伝えておく。
「うん?」
「いえ、私の家族もクライス侯爵もいない。使用人はいますけど、こうして二人きりというのはいいものだなと。
サイカの視線、会話を独り占め出来ますから。」
「ふふ。」
「陛下やリュカ殿、カイル殿にクライス侯爵、私の家族。
一緒にいて苦痛ではなく、楽しい事もあるけれど…やっぱり、貴女と二人きりの時間には敵わない。」
「うん。恋人同士の時間、好きです。」
「はい。…私も、子供のようにわくわくと気持ちが昂っています。
……今日、サイカを抱けると思うと。」
「ごほっ…!!」
「大丈夫ですか?
ゆっくり食べて下さい。急かしていませんので。……いえ、嘘を吐きました。出来るだけ、早く食べてほしい。
…その分、時間を掛けて愛し合えますからね…。」
グラスに入った水を飲みながら私を見るヴァレの目はやたらと色っぽい。
妖艶という言葉がぴったりでドキンと大きく胸が跳ねる。
「…そ、そんなに見つめられると食べにくいです…。」
「ふふ、すみません。
…ですが許して下さい。この数ヵ月はとてももどかしい思いをしたのです。
目の前にいるのに触れられない。
声を掛けるのが許されるのは陛下の臣下として。
貴女は私の恋人でもあるのに、それが許されなかったのですから。」
随分我慢をしてくれていたのだなと思う。
私は私で寂しかったけれど、ヴァレは私以上に辛かったのだろう。
私がマティアスと一緒に、お義父様と一緒に、他の誰かと過ごしている間もヴァレはずっと私の事を考えてくれていたのだろう。
ずっと、私を恋しく思ってくれていたのだろう。
確かな、大きな想いが伝わって嬉しくなった私は最後の一口を食べ終え、事前に持っていた避妊薬を飲み終えてからヴァレに視線を向ける。
「ごちそうさまでした。
……ヴァレ。」
「はい。」
「連れて行って下さい。…ヴァレの寝室へ。」
「ええ、喜んで…!」
花のように微笑んで席を立ったヴァレは私の目の前まで数歩かけて歩み寄り、私を抱き上げる。
ちゅ、ちゅと顔中に口付けながら、スキップでもしそうな足取りで寝室へと向かっていた。
「ぷ、ふふ、止めてヴァレ、くすぐったい…!」
「いいえ、止めません。
寝室までの距離も惜しい。抱えているだけでは足りません。」
「ふぁ…!や、い、今、耳は駄目…!」
「……そう、ですね。男性の使用人も雇っているのを忘れていました…。
貴女の可愛らしい声を彼らに聞かせたくない。…私とした事が…。」
先ほどまで機嫌良さそうだったのに、途端にむっとしたものへと表情を変えるヴァレ。
こういう所は何だか子供っぽいなとおかしくなる。
「…サイカの笑った顔、大好きです。
ずっと、その笑顔が見たかった。
やはりいいものです。他の誰かではなく私だけに向けられた笑顔は。」
甘い言葉。
恥ずかしくて、でも嬉しくて視線をさ迷わせているとヴァレリアが寝室のドアを開けた。
二人寝転んでもまだまだ余裕がある広々をしたベッドが目に入り、これからヴァレと久しぶりにセックスをするんだと思うとまた恥ずかしくなって、ヴァレの胸元に顔を寄せる。頭上からふ、と笑う声。その後に“顔を上げて”と懇願するような声が聞こえて、その言葉通りに胸元に寄せていた顔を上げると優しい顔で微笑むヴァレの顔があった。
「…可愛い人。もう何度もセックスをしているのに…まだ恥じらってくれるのですね。」
「…う、そ、それは…当然、です。
慣れるものでもない…といいますか、」
「でも……好き、でしょう?」
「……、」
「サイカは、セックスが。いえ、恋人とするセックスが好きでしょう?
私に、いやらしいことをされるのが好きでしょう…?」
何とも否定出来ない言葉に体が熱くなる。耳まで熱を感じていてきっと今の私の顔は真っ赤なのだろう。くつくつと笑うヴァレリアのその笑みが物語っている。
「…私も好きです。
サイカとのセックス。サイカにいやらしいことをするのが。
貴女を抱いてから大好きになりました。」
「あむ、」
キスをされて、生温かくねっとりとした舌が絡む。
逃げる私の舌をヴァレの舌が追いかけて絡め、硬口蓋に舌が這うとぞくりとする。
少しでも唇に隙間が出来るとその隙間を埋めるようにヴァレの唇が重なった。
「……さぁ、セックスをしましょうか。
私とサイカ、恋人同士の愛あるセックス。」
甘い誘いに私の頭は自然と頷き、抱き抱えられたままヴァレに擦り寄る。
不思議なものだ。
この世界に来る前の私はどちらかというと甘え下手というやつだったと思う。
悩み事も誰かに話したりせず、一人で解決する事も多かった。誰かの前でこうやって相手に擦り寄って甘えるような自分を想像もしていなかった。
男の人の前で態度が変わる…そこまでではないにしろ、まさか恋人にはこうも甘えたくなるというか…そう、女というものを強く感じるようになるだなんて。
今だってそうだ。
ヴァレ目には媚びるような視線をヴァレに送る私が映っている。顔を赤らめ目を潤ませ、上目使いでヴァレを誘っている私が映っているのだ。
私の知らない私が、ヴァレやマティアス、カイルにリュカ、私の恋人たちの瞳の中にいる。
大好きな男の前では、大好きな恋人たちの前では、女でしかない私がいる。
「可愛い人。私の大切な貴女。
…愛しています。以前よりもずっとずっと、私は貴女が愛しくて。貴女を毎日、恋しく思っています…。」
甘い言葉を囁かれるたび、自分が女だと実感する。
愛されていると感じるたび、私は幸せな女だと実感する。
幸せを実感するたび、こう思うのだ。
女に生まれて良かったと。
私に口付ける、触れるヴァレの手が、唇がとても優しくて。
言葉がなくとも触れる手が、触れる唇が私をどれほど愛しているかを雄弁に語っている。
今日のヴァレは獣のようにがつがつと…雄が雌を孕ませようと、征服しようとするような、本能のままに交わるセックスではなく……それはそれは優しい、とても幸せな気持ちになる…そんな甘いセックスで私を悦ばせた。
「はぁ、……ああ、久しぶりの…サイカの膣内…やっぱり、とても気持ちいい…。
温かくて、私のものを優しく包み込んでくれて…、幸せな気持ちですっ…。」
「は、はっ、ぁ、」
「…貴女のことも、貴女の体のことも、忘れられないっ…。
サイカの、気持ち良さそうな可愛い顔を、柔らかくて、ぴんと乳首を立てた愛らしい胸を、この気持ちのいい膣内を、思い出してはっ…、何度も何度も、自分で慰めて……はぅ、…はぁ、っ、こうしたいって、今日まで思って、我慢してきたんですっ…。」
「あ、やぁ、ばれぇ…!耳、耳やだ、ぞわぞわ、するっ、ふああ…!」
胡座を掻くヴァレの上に向かい合うように跨がりヴァレの性器を飲み込んでいる私。
密着するように抱き締められ、耳元で囁かれるとぞわぞわと背筋から脳へと快楽が走る。
身悶えるようにして背中を仰け反らせると空いた僅かな隙間を埋めるように私を抱き締めるヴァレリアの腕の力が強まった。
「……だいぶ解れてきましたね…。
そろそろ…動いても大丈夫ですか…?」
「ん、は、いっ…、」
下から突き上げるように腰を動かされると、ヴァレの反ったものが私の壁を擦って、そして一番奥へと辿り着く。
何度かその動きをされただけで気持ちいいのを我慢出来なくなる。
理性を総動員させて必死に快楽に抗っていても、耐えられない気持ちになる。
「…はぁ、…気持ちいい…、サイカの膣内、すごく気持ちいいです…っ、……きゅんと締め付けて…おねだりしてるんですね…?
…可愛い…、ほんと、心根も、体も…こんなに素直でっ……可愛くて仕方ないんですからっ…。」
「はぅぅっ…!?」
「ふふ、…今、またきゅっと締まりました…。
……大丈夫、抱き締めていますから…果ててもいいですよ…。
…愛しています。愛してる。サイカ、私のとって、異性は貴女だけ…貴女だけを、愛してる…!」
這い上がってくる快楽と幸せに抗えず、私はヴァレにしがみつきながら果てた。
力一杯ヴァレを抱き締めて、ヴァレの腰に両足を絡めながら。
甘い言葉、私を思う彼の心が伝わるたび、どうしようもなく幸せな気持ちになる。
ああ、私は女なんだ。
ヴァレの、マティアスの、カイルの、リュカの女なんだと、彼らの唯一の女として、愛される喜びと悦びが脳を、心を、全身を支配していくのだ。
そんな悦びを感じながらヴァレにしがみつき、体を痙攣させながら幸せに浸った。
「…可愛い…それに…綺麗ですよ…サイカ。
私に愛されて悦んでいる今の貴女は…すごくいやらしくて、はしたなくて…でもとても、美しい。
だけど…まだ、貴女には美しい瞬間があるのです。」
「あ、んっ…、ばれ……ばれぇ…、」
「私の精を受け止めている瞬間こそ、一番いやらしくて美しい…。知ってました…?
子種を飲み込んでいる時のサイカは、とても幸せそうな顔をしているんです。
……先程からの締め付けで私ももう…我慢出来ませんから…射精しますね…?」
まだ幸せと快楽の余韻に浸っていた膣内で、ヴァレの性器がぐりぐりと子宮を押し潰してくる。
上下左右にゆるく腰を動かしながら子宮を押し潰し、精液を出そうとしている。
「…夕食の時から…痛いくらいに大きくなってたんです…。
今日は全部、貴女の中で出すつもりでしたから…。
……出しきっても、すぐ…新しく子種を作って…また、出しますからね…?」
全部受け止めて。そうヴァレが耳元で囁いた瞬間、びしゃりと精液が子宮にかかるのを感じた。
腰を掴まれ、勢いよく小さな子宮口目掛けて跳ねる精液と膣内で脈打つヴァレリアの性器。
「あ、あ、あぁぁーーーーー!!」
「…っ、はは…!ああ……本当、綺麗だ…。綺麗で、可愛っ…、は、…堪らない…!
気持ち良くて、腰が、抜けそうに、なって…、……最高の、気分ですっ…!」
強烈な快楽。
ちかちかと目の前で火花が散っている。
長い射精が終わり、ゆっくりとヴァレのものが抜かれるその時も、体は敏感に反応した。
かくかくと体は小さく痙攣していて、力も出ない。
ヴァレが私の両足の膝に触れる、そんな小さな動きにでさえ体が反応してしまう。
視界は涙で滲んでいて今、ヴァレがどんな表情をしているのかは分からない。
けれど。
「…サイカの小さな穴から…私の子種が溢れて……何て、いやらしい光景なんでしょう…。
…ああ、どんどん溢れてくる…勿体無い…。」
けれど、その声はとても嬉しそうだった。
嬉しそうで、とても興奮している様子で私の膣口から溢れる精液を指で掬い、膣内へと戻す。
長い指を出来るだけ奥へ進めて、ぐちゃぐちゃと掻き回していく。
「…美味しそうに締め付けてくる…。
ふふ、大丈夫ですよ。まだ、大きいままですからね…?」
「あっ、んっ…、」
私の中から指を抜いたヴァレは私の両膝に手を添えて大きく股を開かせると今度は覆い被さるようにして侵入してくる。
座ったままだった時は深く。
覆い被さった今は浅い所を反った立派なもので擦ってくる。
「…我慢しないで。
理性なんて今…必要ないでしょう…?
愛し合っている今この時に、理性で抑えるべきものなど何もないでしょう…?」
抗わないで。抑えないで。
悦びのままに、快楽と心に素直に従って。
にっこりと。愛情と欲情がこもった表情で言われてしまえば…もう、何もかもどうでもよくなってくる。
人という概念、恥じらい、理性。
そんなものは今、必要なくて、気持ちいいという感情、幸せだと思う心、与えられる快楽と愛情に身を任せ、恥じらいもなくはしたない、いやらしい私になっていいんだと思える。
「ヴァレ、ばれ、」
「ええ。…どうして欲しいですか…?」
「こすって、あさいとこ、ばれの、わたしの、気持ちいいとこ、くるのっ…!
ずりずりって、ずりずりってぇ…、」
「ずりずり、して欲しいんですね?
ずりずりが、気持ちいいんですね…?」
「ん、んっ!きもちぃの、こするの、すき、きもちいい、だいすき、もっと、もっとして、いっぱいして…あぁ、ばれの、固くて、そったの、だいすきっ…!」
「…私のサイカは何ていやらしくて、可愛いんでしょうねっ…。
そんな可愛いおねだりされたら…一晩中気持ちよくして差し上げたくなる…。
寝かせてなんてあげませんよ…?サイカ、貴女がおねだりしたんですから…!」
「ん、んっ、いい…、ひとばんじゅ、する、ばれとせっくす、する…!」
「やっぱりなし、は聞きませんからね…?
明日は馬車に乗るまでっ、貴女をこの部屋から、出しません…!
私の子種を沢山っ、お腹の中に溜めて、はぁ、クライス邸へ帰りましょうね…?」
はい、と掠れた声で返事をするとヴァレは興奮したのか、先程出したばかりだというのにまた大量の精液を射精した。覆い被さったまま掻き込むようにして私を抱き締め、暫く静止したと思ったらまた腰を動かし始める。
出しては止まり、また腰が動き、出して、また動いて。
カーテンの隙間から朝日が射し込み始めた頃には私はもう指一本動かせなくなって、ヴァレリアにされるがままだった。
四つん這いにされた体。
さっきからずっと、とろとろと温かいものが太腿を伝っている。ばちゅ、ぶちゅ、ぶちゅんと可愛くない水音が部屋中に響いて、耳元ではヴァレの荒い息が聞こえている。
朦朧としている意識の中で音だけはやたらと聞こえていた。
「…ああ…もう、朝…。
嫌だ、…は、…んっ、時間が止まればいいのに…。
この時間が、…永遠に終わらなければ、いいのにっ…、は、くぅっ、…サイカ、…サイカ、サイカ…、ちゃんと、溢さず…受け止めてっ、愛してる、サイカ…、愛してる、」
後ろからヴァレリアの体重全てがのし掛かり、ごりごりと子宮口をこじ開けんばかりに押し付けて。
そうしてヴァレは、獣のように咆哮しながら最後に射精をして…私はぷつんと糸が切れたように意識を失った。
因みにクライス領地に着くまで私の意識は覚めないままだったと伝えておく。
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頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
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