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126 ある日のバカップルたち
マティアスとの結婚式が迫るある日のこと。
月光館の皆からそれは届いた。
「……わぁお。」
大きな箱にぎっしり詰め込まれたそれら。
一部のものが本気半分遊び半分の贈り物。
同封されていた手紙はオーナーからと、文字が書けるお姉様たち、私の世話をしてくれていたロザンナはオーナーが代筆してくれて、そしてニルス様の元へ嫁いだリズお姉様からの計四枚が同封されていた。
“サイカへ
もうあと二月で陛下との結婚だね。
おめでとう!僕は本当に嬉しいよ!
幸せになるんだよ。僕の可愛い娘。
箱の中身は月光館の皆から。結婚の前祝い品だよ。
ええと、一部止められなくてごめんね。
でも気持ちは込もってるからね!”
“サイカ様へ
ご結婚おめでとうございます!…はまだ少し早いですね。
式に参加出来ないことが残念ですが…陛下とサイカ様の結婚、楽しみにしています!
サイカ様のこと、生涯忘れません。
サイカ様のお陰で、月光館の皆とも仲良くなれました。
醜い容姿の私をサイカ様は馬鹿にするでもなく、一人の人間として、いつも優しく接して下さいました。
ロザンナ、これからよろしくね。と笑いかけてくれたこと、すごく嬉しかった。
サイカ様のお世話が出来た日々はとても楽しくて、嬉しくて。サイカ様と出会えたこと、お世話が出来た日々は私の宝物です。
どうか、いつまでも変わらず、優しいサイカ様でいてください。
それから、私たちのこと、忘れないでいてくれると嬉しいです。
ロザンナ”
「…ロザンナ…当たり前だよ。
忘れるわけない。」
私の世話をしてくれたロザンナはこの世界では“醜い容姿”と呼ばれる女の子だった。
容姿の事があってお客が取れず、月光館の中でも浮いた…というか、煙たがられている存在だった。
多分、そういうのもあってオーナーは彼女を私の世話係にしたのだと思う。初めて会った時のロザンナは私に怯えてもいたから。
何を言われるのだろう。
どんな扱いをされるのだろう。
一度だけ私を見た後驚いたように目を開かせ、そしてすぐに俯いて、それから決して私の顔を見ないロザンナは震え、怯えていたのを思い出す。懐かしい。
「これはリズお姉様からだ!」
“サイカへ。
今、帝都では貴女と陛下の結婚式の話題でもちきりよ!
新聞には毎日“結婚式まであと何日”っていう見出しがあって、もう待ち遠しいわ!
月光館にいた時も楽しかったけれど、ニルス様に嫁いでからも、私は毎日楽しく幸せに過ごしているの。
他の奥様とも仲良くやっているわ!
たまに喧嘩したりもするけどね。
貴女が月光館でしていたことを見習っているの。
相手の話を根気よく聞くこと。
聞いて、自分の一方的な気持ちや考えだけを押し付けるのではなくて、そういう考え方もあるのねと、相手の考えや気持ちも理解するように心がけているの。
…不思議ね。そうしてみると、私と相手の気持ちを踏まえて、“こうしましょう”と考えることが出来る。
そうやって上手くやっているわ。
毎日が幸せよ!貴女にも幸せになって欲しい。貴女の幸せを祈ってる。
…ううん。きっと、貴女は自分の幸せは自分で掴むわね。
リズ”
「ふふ、幸せそう!
リズお姉様の幸せ、私も祈ってます。」
最後は月光館に残る二人のお姉様の手紙。
多分、本気半分遊び半分の贈り物はこの二人のお姉様からだ。そう確信している。
“サイカへ
結婚の前祝い、気に入ってくれた?
是非皆様との新婚生活に役立てて頂戴!
昼は貴婦人、夜は娼婦で夫を喜ばせるのよ!!
これは私たちからのアドバイス!
いいこと?男というのは平民も貴族もそして王族だろうと関係ない!
みーんな似たり寄ったりよ!
私たちのお客様は貴族が多いわ!そのお客様たち、殆どの方がこう言うの。
“妻はお上品過ぎていけない”ってね!
時には娼婦のように激しく乱れて欲しい!
夜はお上品ではなく娼婦のようにはしたなく性に貪欲になって欲しいと!!
夫婦生活において大事なのは夜!そう、夜の生活なのだと私たちはとっくに気付いていたわ!!
陛下や皆様は貴女にぞっこんだろうけれど、されるがままというだけではいけないわ!
時には変化も必要よ!いいわね!?
昼は貴婦人、夜は娼婦!これを忘れないで!!
アンナとナタリー”
「……だからってあのスケスケなネグリジェはどうかと思うのお姉様。」
そう。大きな箱にぎっしりと詰め込まれた贈り物の中身。
ドレスや装飾品、小物はきっとオーナーや月光館の皆からだろう。
がしかし、その中に一部、これはどうだろうという品物が入ってあった。
スケスケどスケベなネグリジェ。
「……これ、何処で買ったの?」
“これはドライトの娼婦が着る衣装らしいわ!エロエロよね!”
と紙が張り付けられているのは布面積の少ない踊り子みたいな衣装。
…ドライト王国の娼婦はこんなスケベな衣装着てお客様を迎えるのか…。
“これは猫好きなお客様の要望で作らせたことがあるの!
猫耳とふわふわの下着(尻尾着き)よ!
サイカならこれを着てにゃんにゃん言ってるだけできっと陛下も皆様も大喜びだわ!!”
「…高度なプレイしてたのねお姉様!!」
プロだ。流石お姉様たち。このマニアックな猫衣装を着てご奉仕していた事があるなんて流石プロだ。尊敬する。
「はっ…!!
そう言えば…私が持ってたエロゲームもこんな感じのがあった…!!」
日本の我が家を思い出す。
我が家と言っても実家ではなく一人暮らしをしていた時の我が家だ。
大量に詰まれたRー18禁のブツたち。
色んなジャンルを買い漁っていた私は監禁モノにも手を出していたりする。
主人公はヒロインの女の子を拐い、監禁して色んなプレイを楽しむというもの。
学生服に体操服、メイドに水着にナース服に巫女服…猫耳&鈴付きの首輪に尻尾…そして最終的にウェディングドレスを着たヒロインと性行為で終わった。
……今思えば何てマニアックな。
猫コスプレグッズを贈られた今ならヒロインの気持ちがちょっぴり分かる。
自分がこんなのを着るだなんて恥ずかし過ぎる。
…とは言っても、興味がないわけではないのだ。
私はエロい事が大好きなので。実際に誰か…マティアスたちの前で着る勇気はないけれど一人の時なら全然いい。
寧ろ興味しかない!!
やだー!えっちすぎない?この衣装!
猫耳とか、猫耳とか何なのそれ!
お姉様たちやるぅ!娼婦の鏡!よっ!プロ中のプロ!
いそいそと猫耳だけを装着。
鏡を見て……やだ、耳だけだけど結構似合ってると自画自賛。
「にゃーん。……なんてね。」
鏡に写る自分に向かって笑う。
…ちょっと恥ずかしくなった。
「……サイカ…?」
名前を呼ばれ、声のした方へと振り向いた。
『………。』
「………。」
『………。』
「………。」
「…にゃーん。…サイカ、猫ちゃん?」
「……にゃん。」
その間数十秒。状況を理解した。
猫耳を付けている私。
開いたドアからマティアス、ヴァレ、カイル、リュカの姿が見える。
あとお義父様と、リリアナとレジーヌも。
「…猫ちゃんなサイカ、可愛い…。
可愛いね、猫ちゃん…。」
「あ、あ、あの、こ、これは、これはちが、ちがくて、これは、」
がくん!と勢いよく膝を折るマティアスにヴァレリア、リュカ。
カイルは小走りで近付いてくる。
頭に付けている猫耳を急いで外そうとする私。
刹那、その手をカイルに取られてしまう。
「ダメ。…可愛いから、ダメ。」
「あの、いや、これは、」
「…にゃーんって、もう一回言って?」
「む、むりです、」
「どして…?猫ちゃん、可愛いよ…?」
ぶんぶんと左右に首を振る私。
もう恥ずかし過ぎてちゃんとした言葉が出なかった。
時間よ戻れ。数分前でいい。猫耳を装着する前に戻って欲しい。それが出来ないのなら誰か…誰かいっそ殺してぇ…!と心の中で泣く。
「…お前は猫だったのか。そうか…。
気付いてやれなくてすまなかった…。」
真面目な顔でリュカがそう言う。
「猫なサイカも可愛いです…。
こう、ぎゅっと、胸が、」
ふるふると体を震わせるヴァレ。
「マ、マティアス…?」
つかつかと足音を立てながら私に近付くマティアス。
「マティアス?あの、これは、んむ…!!」
そしてマティアスからの熱烈なキス。
ちゅ、ちゅと音を立て、唇だけじゃなく顔中にキスされた後…離れたマティアスの顔。
「…気に入った。」
その目は爛々と輝いていた。
「あ、…あ、はは。
……気に入って、頂けたの、なら。
…………ヨカッタデス。」
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
いや、自業自得なのは分かっているのだけど。
アラサーの女が猫耳…痛い痛い痛い。心が痛い。
頼みの綱であるお義父様は今回私の味方になってはくれなかった。
にこにこと笑って頭を撫でられ、「撫でてもいいですか?」とリリアナにも頭を撫でられた。
レジーヌははしゃぎすぎて倒れてしまった。
……どうしてこんなことになってしまったのだろう。
遠い目をして窓の外を見る。空が青い。いい天気。
「サイカ。もうにゃんとは鳴いてくれないのか?
そなたの可愛い鳴き声を聞かせてはくれぬか?」
「おい、マティアス。そろそろ交代だ。
サイカを僕に寄越せ。」
「いや、そうまだ時間は経ってはいまい。」
「いいや!時間はきっちりと計っている!
こ う た い だっ!!」
「私の膝に来るのが待ち遠しいです。」
「…サイカ、可愛い。猫ちゃんのサイカ、すごく、可愛い…大好き。」
本当に…どうしてこんなことに。
…どうして私、皆の膝の上にローテーションしているんだろう。
ちゅ、とマティアスからのバードキスを受けて、次はリュカの膝へ。
ぎゅぎゅとお腹に回るリュカの手が締め付けてくる。
頬に何度もキスが落ちて、よしよしと頭を撫でられ続ける。
「月光館の者たちは実に良い仕事をしてくれた。
キリムに…いや、娼婦たちにも礼をせねばならんな。」
「そうだな。
他にもこいつに似合いそうなものがあれば手に入れておきたい。」
「この衣装を贈って下さった彼女たちに聞くのが一番でしょう。
こういった事に疎い男の私たちでは情報を収集するにも限度がありますしね。
女性のことは女性に聞くのが一番です。」
「……結婚生活、俄然、楽しみ…。」
「ああ、そうだな。…楽しみだ。」
おっとー!?今、身の危険を察知した。
皆の私を見る目が危ない。危ないっていうか、すごく嬉しそうな顔をしている。
嬉しそうっていうか、…うん、ニヤついている。いや、カイルだけは可愛い笑顔だ。
「俺、兎も好き。犬も好き。
…猫ちゃん、これ…尻尾は、付けない?」
「……い、嫌です…。」
「…残念。
じゃあ…結婚して、セックスする時、付けてね。…すごく楽しみ。…サイカ、俺の猫ちゃん。」
「……えへ。ぜ、善処、します。」
「うん。」
訂正。にこにこ可愛い笑顔のカイルが一番危ないかも知れない。
「…陛下、一つ意見があるのですが。」
「どうしたヴァレリア。」
「その…個人的な意見なのですが…これらの衣装を共有するのは些か…。
言ってしまうと、嫉妬してしまいそうで。」
「……この衣装を着たサイカが僕以外、マティアスたちとセックスをしたとする…。……確かに、いい気はしないな。折角の衣装なのに。」
「では各々個人間で持てばいい。
同じでなくとも似た物を各々で用意すれば要らぬ事も考えないだろう。」
「…それが、いい。
俺、兎も、犬も、用意する…つもり。」
にっこりと嬉しそうに私を見るカイル。
止めて。絶対着ないから。兎も犬も着ないから!猫ももう二度と着ないからね!?
「…しかしこのネグリジェ…エロすぎやしないか?
こういうのを花街では売っていたのか…。」
「勿体無いことをしましたね。
もっと早くに知っていれば…。」
「花街には各国からの商人も商売で立ち寄る。
このドライトの娼婦が着る衣装も、立ち寄った商人が商品として持ち込んだ物だろう。」
「…じゃあ、まだ他にもある…?」
「あるだろうな。」
「…そっか。えっちなの、いっぱいあるといいな…。」
やだー、皆の嬉しそうな顔!止めて!!
それからリュカは猫耳じゃなく私の耳を撫でるのを止めて欲しい。ぞくぞくしてきてるから。
「はぁ。…猫のサイカも可愛いな…。
何かこう、…堪らない気持ちになる。」
「ええ。新たな性癖が目覚めそうですよね。」
「ん。…猫ちゃんなサイカ、可愛すぎ。
俺、たくさん、構ってあげたい…。
早く俺の膝、来て。」
「その前に私ですよ、カイル殿。」
「…むぅ。」
集まる視線に耐えきれなくて俯く私。
俯いても、やっぱり視線を感じてしまう。
「あ、リュカ殿。時間です。」
「もう時間か?」
「はい。次は私の膝ですよ、サイカ。」
「ひぇっ!」
軽々とヴァレに持ち上げられ、ヴァレの膝に座らされる。
緊張と羞恥でどきどきと早まる鼓動。
冷や汗が背中を伝うけれど、ヴァレも皆もそんな私の状況など気にしてくれない。完全に楽しんでいる。
「よしよし。猫なサイカ、可愛いです。
猫、というよりは子猫でしょうか。
体が固まって…どうしたんです?」
「い、いえ。」
「緊張してるんですね。
大丈夫ですよ。ほら、体の力は抜きましょう?撫で撫でしてあげますからね。」
「は、はひ。」
なでりなでり。
ヴァレが背中を撫でる。
……手付きがいやらしいのはきっと気のせい。そう、気のせいだ。
「ふふ。…何て可愛いのでしょう。
子猫のように警戒して…怖くないですよ?私はサイカの恋人でしょう?
ここにいる陛下も、リュカ殿もカイル殿も、皆サイカの恋人でしょう?緊張する必要はないはずですよね?」
「…あはは、…はい。」
そうは言っても恥ずかしい事は変わらない。
相手が恋人だろうと友人だろうと家族だろうと…羞恥を感じる時は感じるものだ。
「…まさか自分がこんな俗物的なものを好むとは思ってもなかった。」
「サイカだからではないか?」
「…ああ、成る程。サイカだからか。
俗物的なものでもサイカだから、こんな気持ちになるんだな。新しい発見だ。」
「サイカが着たら、何でも可愛いってこと?…俺は、とっくに知ってたけど。
猫ちゃん、可愛いし、…猫ちゃんなサイカ、抱きたいなって、すごく、思う。
にゃんにゃんって、言わせたい。」
「はは、違いない。
そなたらがいなければ抱いている。
…どうだ?そなたら…今日はもう帰らぬか?」
「馬鹿言え。誰が帰るか!」
「ん、帰らない。猫ちゃんなサイカ、また…次、いつ見られるか…。
……ヴァレリア、時間、来たよ。」
「……残念です。まだまだ、堪能し足りない…。」
「駄目。順番。…サイカ、次…俺が、甘やかしてあげるね…。」
そう言うカイルはヴァレから私を受け取り同じく膝に座らせるとすりすりと頬擦りをする。
嬉しそうな、幸せそうなキラキラとした瞳で私を見つめながら、可愛い可愛いと伝えてくる。
「可愛い、大好き。
サイカ、猫ちゃん。…可愛いよ。
俺の猫ちゃん。可愛い、凄い、可愛い。大好き。」
私を甘やかす…というより、カイルが甘えている様にも感じる。
「にゃん、にゃぁん。」
「カ、カイル?」
「にゃぁん?」
「い、いや、にゃぁん?じゃなくてね、…可愛いけど、可愛いけど。」
「んふふ、にゃーん。にゃん。」
…くっそう。卑怯だ。
カイル可愛い。にゃんにゃん言うカイルが可愛すぎる。猫耳付けてないのにカイルが猫に見えてくる。何これ、何のマジック?あ、カイルマジックか。凄い。
「にゃぁ。」
「か、カイル、あの、」
「にゃー。」
「カイル…、」
「にゃ?」
「……にゃ。」
「えへ。やっと、にゃんって鳴いてくれた……可愛い…。」
ひえええ!可愛いのはカイルーーー!!
そして策士!カイルは策士!!
まんまと嵌められた。カイルの罠に…いやカイルマジックに嵌まってしまった自分が悔しいそして恥ずかしい。
でも言い訳すると猫語を話すカイルが可愛すぎた。猫なカイルの可愛さには抗えなかった。
「…堪らないな…。」
「ああ。分かるぞマティアス。」
「本当、可愛くて胸が苦しいです…。」
その後も私はにゃんにゃんと鳴くカイルの可愛さにやられ、時折罠に嵌まりにゃんと鳴く。
そしてまたマティアスの膝に戻った私をマティアスは甘く、どろりとした欲のこもった瞳で見て、耳元で囁く。
「夫婦生活が楽しみだ。
勿論、初夜もな。…可愛く鳴くそなたを…早く堪能したい…。」
ぞわりと背筋が粟立って、私はそれこそ猫のように…自らマティアスの胸にすり寄ったのだった。
月光館の皆からそれは届いた。
「……わぁお。」
大きな箱にぎっしり詰め込まれたそれら。
一部のものが本気半分遊び半分の贈り物。
同封されていた手紙はオーナーからと、文字が書けるお姉様たち、私の世話をしてくれていたロザンナはオーナーが代筆してくれて、そしてニルス様の元へ嫁いだリズお姉様からの計四枚が同封されていた。
“サイカへ
もうあと二月で陛下との結婚だね。
おめでとう!僕は本当に嬉しいよ!
幸せになるんだよ。僕の可愛い娘。
箱の中身は月光館の皆から。結婚の前祝い品だよ。
ええと、一部止められなくてごめんね。
でも気持ちは込もってるからね!”
“サイカ様へ
ご結婚おめでとうございます!…はまだ少し早いですね。
式に参加出来ないことが残念ですが…陛下とサイカ様の結婚、楽しみにしています!
サイカ様のこと、生涯忘れません。
サイカ様のお陰で、月光館の皆とも仲良くなれました。
醜い容姿の私をサイカ様は馬鹿にするでもなく、一人の人間として、いつも優しく接して下さいました。
ロザンナ、これからよろしくね。と笑いかけてくれたこと、すごく嬉しかった。
サイカ様のお世話が出来た日々はとても楽しくて、嬉しくて。サイカ様と出会えたこと、お世話が出来た日々は私の宝物です。
どうか、いつまでも変わらず、優しいサイカ様でいてください。
それから、私たちのこと、忘れないでいてくれると嬉しいです。
ロザンナ”
「…ロザンナ…当たり前だよ。
忘れるわけない。」
私の世話をしてくれたロザンナはこの世界では“醜い容姿”と呼ばれる女の子だった。
容姿の事があってお客が取れず、月光館の中でも浮いた…というか、煙たがられている存在だった。
多分、そういうのもあってオーナーは彼女を私の世話係にしたのだと思う。初めて会った時のロザンナは私に怯えてもいたから。
何を言われるのだろう。
どんな扱いをされるのだろう。
一度だけ私を見た後驚いたように目を開かせ、そしてすぐに俯いて、それから決して私の顔を見ないロザンナは震え、怯えていたのを思い出す。懐かしい。
「これはリズお姉様からだ!」
“サイカへ。
今、帝都では貴女と陛下の結婚式の話題でもちきりよ!
新聞には毎日“結婚式まであと何日”っていう見出しがあって、もう待ち遠しいわ!
月光館にいた時も楽しかったけれど、ニルス様に嫁いでからも、私は毎日楽しく幸せに過ごしているの。
他の奥様とも仲良くやっているわ!
たまに喧嘩したりもするけどね。
貴女が月光館でしていたことを見習っているの。
相手の話を根気よく聞くこと。
聞いて、自分の一方的な気持ちや考えだけを押し付けるのではなくて、そういう考え方もあるのねと、相手の考えや気持ちも理解するように心がけているの。
…不思議ね。そうしてみると、私と相手の気持ちを踏まえて、“こうしましょう”と考えることが出来る。
そうやって上手くやっているわ。
毎日が幸せよ!貴女にも幸せになって欲しい。貴女の幸せを祈ってる。
…ううん。きっと、貴女は自分の幸せは自分で掴むわね。
リズ”
「ふふ、幸せそう!
リズお姉様の幸せ、私も祈ってます。」
最後は月光館に残る二人のお姉様の手紙。
多分、本気半分遊び半分の贈り物はこの二人のお姉様からだ。そう確信している。
“サイカへ
結婚の前祝い、気に入ってくれた?
是非皆様との新婚生活に役立てて頂戴!
昼は貴婦人、夜は娼婦で夫を喜ばせるのよ!!
これは私たちからのアドバイス!
いいこと?男というのは平民も貴族もそして王族だろうと関係ない!
みーんな似たり寄ったりよ!
私たちのお客様は貴族が多いわ!そのお客様たち、殆どの方がこう言うの。
“妻はお上品過ぎていけない”ってね!
時には娼婦のように激しく乱れて欲しい!
夜はお上品ではなく娼婦のようにはしたなく性に貪欲になって欲しいと!!
夫婦生活において大事なのは夜!そう、夜の生活なのだと私たちはとっくに気付いていたわ!!
陛下や皆様は貴女にぞっこんだろうけれど、されるがままというだけではいけないわ!
時には変化も必要よ!いいわね!?
昼は貴婦人、夜は娼婦!これを忘れないで!!
アンナとナタリー”
「……だからってあのスケスケなネグリジェはどうかと思うのお姉様。」
そう。大きな箱にぎっしりと詰め込まれた贈り物の中身。
ドレスや装飾品、小物はきっとオーナーや月光館の皆からだろう。
がしかし、その中に一部、これはどうだろうという品物が入ってあった。
スケスケどスケベなネグリジェ。
「……これ、何処で買ったの?」
“これはドライトの娼婦が着る衣装らしいわ!エロエロよね!”
と紙が張り付けられているのは布面積の少ない踊り子みたいな衣装。
…ドライト王国の娼婦はこんなスケベな衣装着てお客様を迎えるのか…。
“これは猫好きなお客様の要望で作らせたことがあるの!
猫耳とふわふわの下着(尻尾着き)よ!
サイカならこれを着てにゃんにゃん言ってるだけできっと陛下も皆様も大喜びだわ!!”
「…高度なプレイしてたのねお姉様!!」
プロだ。流石お姉様たち。このマニアックな猫衣装を着てご奉仕していた事があるなんて流石プロだ。尊敬する。
「はっ…!!
そう言えば…私が持ってたエロゲームもこんな感じのがあった…!!」
日本の我が家を思い出す。
我が家と言っても実家ではなく一人暮らしをしていた時の我が家だ。
大量に詰まれたRー18禁のブツたち。
色んなジャンルを買い漁っていた私は監禁モノにも手を出していたりする。
主人公はヒロインの女の子を拐い、監禁して色んなプレイを楽しむというもの。
学生服に体操服、メイドに水着にナース服に巫女服…猫耳&鈴付きの首輪に尻尾…そして最終的にウェディングドレスを着たヒロインと性行為で終わった。
……今思えば何てマニアックな。
猫コスプレグッズを贈られた今ならヒロインの気持ちがちょっぴり分かる。
自分がこんなのを着るだなんて恥ずかし過ぎる。
…とは言っても、興味がないわけではないのだ。
私はエロい事が大好きなので。実際に誰か…マティアスたちの前で着る勇気はないけれど一人の時なら全然いい。
寧ろ興味しかない!!
やだー!えっちすぎない?この衣装!
猫耳とか、猫耳とか何なのそれ!
お姉様たちやるぅ!娼婦の鏡!よっ!プロ中のプロ!
いそいそと猫耳だけを装着。
鏡を見て……やだ、耳だけだけど結構似合ってると自画自賛。
「にゃーん。……なんてね。」
鏡に写る自分に向かって笑う。
…ちょっと恥ずかしくなった。
「……サイカ…?」
名前を呼ばれ、声のした方へと振り向いた。
『………。』
「………。」
『………。』
「………。」
「…にゃーん。…サイカ、猫ちゃん?」
「……にゃん。」
その間数十秒。状況を理解した。
猫耳を付けている私。
開いたドアからマティアス、ヴァレ、カイル、リュカの姿が見える。
あとお義父様と、リリアナとレジーヌも。
「…猫ちゃんなサイカ、可愛い…。
可愛いね、猫ちゃん…。」
「あ、あ、あの、こ、これは、これはちが、ちがくて、これは、」
がくん!と勢いよく膝を折るマティアスにヴァレリア、リュカ。
カイルは小走りで近付いてくる。
頭に付けている猫耳を急いで外そうとする私。
刹那、その手をカイルに取られてしまう。
「ダメ。…可愛いから、ダメ。」
「あの、いや、これは、」
「…にゃーんって、もう一回言って?」
「む、むりです、」
「どして…?猫ちゃん、可愛いよ…?」
ぶんぶんと左右に首を振る私。
もう恥ずかし過ぎてちゃんとした言葉が出なかった。
時間よ戻れ。数分前でいい。猫耳を装着する前に戻って欲しい。それが出来ないのなら誰か…誰かいっそ殺してぇ…!と心の中で泣く。
「…お前は猫だったのか。そうか…。
気付いてやれなくてすまなかった…。」
真面目な顔でリュカがそう言う。
「猫なサイカも可愛いです…。
こう、ぎゅっと、胸が、」
ふるふると体を震わせるヴァレ。
「マ、マティアス…?」
つかつかと足音を立てながら私に近付くマティアス。
「マティアス?あの、これは、んむ…!!」
そしてマティアスからの熱烈なキス。
ちゅ、ちゅと音を立て、唇だけじゃなく顔中にキスされた後…離れたマティアスの顔。
「…気に入った。」
その目は爛々と輝いていた。
「あ、…あ、はは。
……気に入って、頂けたの、なら。
…………ヨカッタデス。」
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
いや、自業自得なのは分かっているのだけど。
アラサーの女が猫耳…痛い痛い痛い。心が痛い。
頼みの綱であるお義父様は今回私の味方になってはくれなかった。
にこにこと笑って頭を撫でられ、「撫でてもいいですか?」とリリアナにも頭を撫でられた。
レジーヌははしゃぎすぎて倒れてしまった。
……どうしてこんなことになってしまったのだろう。
遠い目をして窓の外を見る。空が青い。いい天気。
「サイカ。もうにゃんとは鳴いてくれないのか?
そなたの可愛い鳴き声を聞かせてはくれぬか?」
「おい、マティアス。そろそろ交代だ。
サイカを僕に寄越せ。」
「いや、そうまだ時間は経ってはいまい。」
「いいや!時間はきっちりと計っている!
こ う た い だっ!!」
「私の膝に来るのが待ち遠しいです。」
「…サイカ、可愛い。猫ちゃんのサイカ、すごく、可愛い…大好き。」
本当に…どうしてこんなことに。
…どうして私、皆の膝の上にローテーションしているんだろう。
ちゅ、とマティアスからのバードキスを受けて、次はリュカの膝へ。
ぎゅぎゅとお腹に回るリュカの手が締め付けてくる。
頬に何度もキスが落ちて、よしよしと頭を撫でられ続ける。
「月光館の者たちは実に良い仕事をしてくれた。
キリムに…いや、娼婦たちにも礼をせねばならんな。」
「そうだな。
他にもこいつに似合いそうなものがあれば手に入れておきたい。」
「この衣装を贈って下さった彼女たちに聞くのが一番でしょう。
こういった事に疎い男の私たちでは情報を収集するにも限度がありますしね。
女性のことは女性に聞くのが一番です。」
「……結婚生活、俄然、楽しみ…。」
「ああ、そうだな。…楽しみだ。」
おっとー!?今、身の危険を察知した。
皆の私を見る目が危ない。危ないっていうか、すごく嬉しそうな顔をしている。
嬉しそうっていうか、…うん、ニヤついている。いや、カイルだけは可愛い笑顔だ。
「俺、兎も好き。犬も好き。
…猫ちゃん、これ…尻尾は、付けない?」
「……い、嫌です…。」
「…残念。
じゃあ…結婚して、セックスする時、付けてね。…すごく楽しみ。…サイカ、俺の猫ちゃん。」
「……えへ。ぜ、善処、します。」
「うん。」
訂正。にこにこ可愛い笑顔のカイルが一番危ないかも知れない。
「…陛下、一つ意見があるのですが。」
「どうしたヴァレリア。」
「その…個人的な意見なのですが…これらの衣装を共有するのは些か…。
言ってしまうと、嫉妬してしまいそうで。」
「……この衣装を着たサイカが僕以外、マティアスたちとセックスをしたとする…。……確かに、いい気はしないな。折角の衣装なのに。」
「では各々個人間で持てばいい。
同じでなくとも似た物を各々で用意すれば要らぬ事も考えないだろう。」
「…それが、いい。
俺、兎も、犬も、用意する…つもり。」
にっこりと嬉しそうに私を見るカイル。
止めて。絶対着ないから。兎も犬も着ないから!猫ももう二度と着ないからね!?
「…しかしこのネグリジェ…エロすぎやしないか?
こういうのを花街では売っていたのか…。」
「勿体無いことをしましたね。
もっと早くに知っていれば…。」
「花街には各国からの商人も商売で立ち寄る。
このドライトの娼婦が着る衣装も、立ち寄った商人が商品として持ち込んだ物だろう。」
「…じゃあ、まだ他にもある…?」
「あるだろうな。」
「…そっか。えっちなの、いっぱいあるといいな…。」
やだー、皆の嬉しそうな顔!止めて!!
それからリュカは猫耳じゃなく私の耳を撫でるのを止めて欲しい。ぞくぞくしてきてるから。
「はぁ。…猫のサイカも可愛いな…。
何かこう、…堪らない気持ちになる。」
「ええ。新たな性癖が目覚めそうですよね。」
「ん。…猫ちゃんなサイカ、可愛すぎ。
俺、たくさん、構ってあげたい…。
早く俺の膝、来て。」
「その前に私ですよ、カイル殿。」
「…むぅ。」
集まる視線に耐えきれなくて俯く私。
俯いても、やっぱり視線を感じてしまう。
「あ、リュカ殿。時間です。」
「もう時間か?」
「はい。次は私の膝ですよ、サイカ。」
「ひぇっ!」
軽々とヴァレに持ち上げられ、ヴァレの膝に座らされる。
緊張と羞恥でどきどきと早まる鼓動。
冷や汗が背中を伝うけれど、ヴァレも皆もそんな私の状況など気にしてくれない。完全に楽しんでいる。
「よしよし。猫なサイカ、可愛いです。
猫、というよりは子猫でしょうか。
体が固まって…どうしたんです?」
「い、いえ。」
「緊張してるんですね。
大丈夫ですよ。ほら、体の力は抜きましょう?撫で撫でしてあげますからね。」
「は、はひ。」
なでりなでり。
ヴァレが背中を撫でる。
……手付きがいやらしいのはきっと気のせい。そう、気のせいだ。
「ふふ。…何て可愛いのでしょう。
子猫のように警戒して…怖くないですよ?私はサイカの恋人でしょう?
ここにいる陛下も、リュカ殿もカイル殿も、皆サイカの恋人でしょう?緊張する必要はないはずですよね?」
「…あはは、…はい。」
そうは言っても恥ずかしい事は変わらない。
相手が恋人だろうと友人だろうと家族だろうと…羞恥を感じる時は感じるものだ。
「…まさか自分がこんな俗物的なものを好むとは思ってもなかった。」
「サイカだからではないか?」
「…ああ、成る程。サイカだからか。
俗物的なものでもサイカだから、こんな気持ちになるんだな。新しい発見だ。」
「サイカが着たら、何でも可愛いってこと?…俺は、とっくに知ってたけど。
猫ちゃん、可愛いし、…猫ちゃんなサイカ、抱きたいなって、すごく、思う。
にゃんにゃんって、言わせたい。」
「はは、違いない。
そなたらがいなければ抱いている。
…どうだ?そなたら…今日はもう帰らぬか?」
「馬鹿言え。誰が帰るか!」
「ん、帰らない。猫ちゃんなサイカ、また…次、いつ見られるか…。
……ヴァレリア、時間、来たよ。」
「……残念です。まだまだ、堪能し足りない…。」
「駄目。順番。…サイカ、次…俺が、甘やかしてあげるね…。」
そう言うカイルはヴァレから私を受け取り同じく膝に座らせるとすりすりと頬擦りをする。
嬉しそうな、幸せそうなキラキラとした瞳で私を見つめながら、可愛い可愛いと伝えてくる。
「可愛い、大好き。
サイカ、猫ちゃん。…可愛いよ。
俺の猫ちゃん。可愛い、凄い、可愛い。大好き。」
私を甘やかす…というより、カイルが甘えている様にも感じる。
「にゃん、にゃぁん。」
「カ、カイル?」
「にゃぁん?」
「い、いや、にゃぁん?じゃなくてね、…可愛いけど、可愛いけど。」
「んふふ、にゃーん。にゃん。」
…くっそう。卑怯だ。
カイル可愛い。にゃんにゃん言うカイルが可愛すぎる。猫耳付けてないのにカイルが猫に見えてくる。何これ、何のマジック?あ、カイルマジックか。凄い。
「にゃぁ。」
「か、カイル、あの、」
「にゃー。」
「カイル…、」
「にゃ?」
「……にゃ。」
「えへ。やっと、にゃんって鳴いてくれた……可愛い…。」
ひえええ!可愛いのはカイルーーー!!
そして策士!カイルは策士!!
まんまと嵌められた。カイルの罠に…いやカイルマジックに嵌まってしまった自分が悔しいそして恥ずかしい。
でも言い訳すると猫語を話すカイルが可愛すぎた。猫なカイルの可愛さには抗えなかった。
「…堪らないな…。」
「ああ。分かるぞマティアス。」
「本当、可愛くて胸が苦しいです…。」
その後も私はにゃんにゃんと鳴くカイルの可愛さにやられ、時折罠に嵌まりにゃんと鳴く。
そしてまたマティアスの膝に戻った私をマティアスは甘く、どろりとした欲のこもった瞳で見て、耳元で囁く。
「夫婦生活が楽しみだ。
勿論、初夜もな。…可愛く鳴くそなたを…早く堪能したい…。」
ぞわりと背筋が粟立って、私はそれこそ猫のように…自らマティアスの胸にすり寄ったのだった。
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