平凡な私が絶世の美女らしい 〜異世界不細工(イケメン)救済記〜

宮本 宗

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131 初夜

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思い出す、思い返す。
過去を、出会いを。
一つ一つ、大切な、愛しさしかない思い出を。

「…幸せだ。」

「うん……幸せ…。」

マティアスとの結婚。
私にとって初めての結婚。
式は当然、緊張もしたし気も張りっぱなしだったから肉体的にも精神的にも疲れたけれど、嬉しくて幸せな気持ちも大きかった。
大好きなこのひとと結婚するんだ。
マティアスの、奥さんになる日が来たんだ。
それが嬉しくないわけがない。沢山の身分の高い人たちに見つめられ、囲まれるのは緊張したけれど一番大きな気持ちは“幸せ”だった。
礼拝堂、マティアスの元へ歩む瞬間。それまであった失敗を恐れる気持ち、見定められているかのような視線、その視線を受けての緊張感、不安、逃げてしまいたいという気持ち。色んな感情の葛藤が私の中にあった。
だけどお義父様に背中を押され、“マティアスだけを見るんだぞ”と言われ、その通りにマティアスを見た瞬間、私の中にあった不安も、恐れも、緊張も、何もかも消え去った。
私を待つマティアスの瞳を見た瞬間から、早くあの人の元へ行きたいと、それだけしか頭になかった。
それからのことはうろ覚え。ずっとふわふわとした気持ちだった。
粗相…はしなかったと思う。ずっと、幸せな夢を見ているような気持ちだった私はマティアスに抱えられ、マティアスの寝室へと運ばれた。

「先に言っておく。…サイカ、この城でそなたが眠る場所はここだ。俺の寝室がそなたの寝床。この城の中の、何処で何をしていようと…寝る時はここに帰ってくるんだぞ。」

「…えと、夜は自分の部屋でマティアスの訪れを待つ…と学んだのですが…。」

「ああ、従来はな。だが俺とサイカには従来通りは当てはまらない。
…俺が、そう望むからだ。」

「…私、ここで寝ていいの?」

「ここ以外は許さん。」

「ふ、ふふ。…うん、分かった。」

ルシア王女も、誰も。私以外がマティアスの寝室のベッドで眠った事はないのだと聞いて…嫌な女かも知れないけど、嬉しくて堪らなかった。私以外の誰も、マティアスは自分の部屋で眠る事を許さなかったんだと、優越感を感じもした。

「今日という日をどれだけ待ち望んだか。
…出会って、そなたを抱いてからずっと、俺はそなたを妻にすると決めていた。そうでなければ…俺は動いていない。今、そなたがここにいることこそが…その証だ。」

「…うん。」

「待ちわびたぞ、サイカ。」

「うん。」

ちゅ、と。私の唇にマティアスの唇が重なる。
ちゅく、と。薄く開いた唇に、マティアスの舌が入り込む。
絡め、なぞる。味わうように。
ぞわぞわと下半身の、その中心が疼くのを感じながらマティアスの口付けを受け入れている中、はっと思い出す。

「…あ…!ま、待って、待ってマティアス…!」

「…?どうした…?」

マティアスの胸を押して、それまでぴったりとくっついていた互いの体に隙間が出来ると私は立ち上がる。

「…サイカ?」

そんな私をきょとんとベッドから見上げるマティアス。

「今日は避妊薬を飲んでなくて、…ごめんなさい、すぐ取って来て…あ、持って来て貰った方がいいですよね…?」

なんとなしに。否、何も考えておらずそう伝えるとマティアスはふ、と笑う。笑ってすぐ、真面目な顔をした。

「サイカ、今日は何の日だ?」

「…何の…?」

「今日、そなたは誰の妻になった。」

「誰の……マティアス、ですけど…。」

「今、この時は?…何の時間だ?」

「……ええと、……?」

はて?と首を傾げる。何の時間…と言われればセックスをする時間だ…。雰囲気もそんな感じだし、でもセックスの時間ですよねとは一応、恥じらいはあるのでマティアス本人に言えない。
何の日…マティアスと結婚した日で、今日私はマティアスの妻に…奥さんになって、ええと?
本気で分かっていなかった私はきっと恥ずかしい。

「初夜だ。」

「…しょや。」

「ああ。今からは、俺とそなたの初夜の時間だ。」

「……あ、」

「もう、飲まなくていい。もう飲むな。
今から、俺とそなたが愛し合う際に避妊薬は必要ない。一切。」

言われて、顔に火が着いたように熱くなる。
しょや。しょや……そう、初夜だ。初夜なんだ。
マティアスとの、結婚後の、初めての夜なんだ。
馬鹿すぎた。“初夜”という存在を完全に忘れていた。何て恥ずかしい。

「…あ、その、…やだ……私、ごめんなさ、…やだ、もう…、」

恥ずかしくて、それから大切な初夜の事を忘れていた自分が情けなくて視線をさ迷わせる。
恥ずかしくて情けなくて、マティアスの目を見ていられなかった。

「良い。…何度も、何度も。そなたを抱いたからな。
この城でも、このベッドでも。そなたを抱いたんだ。」

「……。」

「…だがもう一度言うぞ。
今は、初夜の時間だ。」

マティアスが近付いて、私の前まで来る。

「避妊薬はいらないな?」

「…は、い。」

そして抱えられ、私は再びベッドの上へ。
純白のドレスを着たままで、着替えもせず、お風呂にも入ってない状態のまま、マティアスと向き合った。

「あの、……お風呂、とか。」

「必要ない。」

「…わ、私、汗、かいて、」

「俺は構わん。サイカの汗も、匂いも好きだ。」

「そ、そこは乙女心といいますか、」

「これから汗だくになるんだ。
それに…今更気にすることでもない。…だろう?
何度も抱いた。汗と、涙と涎、俺の子種とサイカの愛液まみれになっても…何度も何度も。何度もだ。」

蠱惑的な笑みに意識がぼうっとする。
そうだ、何度も抱かれた。朝まで、何時間も抱かれた。朝も昼も夜も関係なく抱かれた事だって。
どろどろに溶かされて、もう、何も考えられなくなるまで。何も考えられなくなった後だって、マティアスに抱かれ続けた。

「…抱くぞ、サイカ。遠慮はしない。」

マティアスの、問いでもない問いに私は小さく頷いて…マティアスの背中に腕を回す。
私とマティアスの初夜が始まった。

「純白のドレスを着たそなたを見た瞬間から、そなたを早く抱きたくて堪らなかった。
今日のそなたは余りにも美し過ぎる。天上におわす女神のように…儚く、美しく、輝いている。神ではなく人で、俺の女で、妻なのだと確かめたくて…。天には帰らない。ずっと、そなたは俺の隣にいると、…安心させてくれ。」

「うん。…側にいます。ずっと、…ずっと。私の居る場所はマティアスの所。リュカにヴァレ、カイル…皆の所。」

「ああ。…その通りだ。それ以外には有り得ない。」

触れる程度の優しい口付けが顔中に、首筋に落ちてくる。
少しだけ震えているマティアスの体。
まるで初めてセックスをした時のような感覚になって、ふふ、と笑みが漏れた。

「…くすぐったいか…?」

「ううん。…今ね、初めての時を思い出したの。」

「…ああ、…あの時はとても緊張した。女を抱く事にも慣れてなどいなかったのもあるが…一番は、そなたを抱くという事に緊張したな。」

「…そんな風には感じなかったです。
その時は勿論、マティアス以外のひとと経験なんてなかったけれど…でも、その、」

「うん?何だ?教えてくれ。」

「………その、すごく、気持ちよかった…から。どこを触られても、気持ちよかったから、……セックスする前は、緊張してるのは伝わってましたけど…その後は慣れてないとは思えない程手慣れてたと言いますか……。」

「ははっ、それはそなたが感じやすいからだ。
どこを触っても可愛い反応をしてくれて…嬉しかった。今も、よく覚えている。」

「…私も…」

「ああ。」

それまでの自慰がお遊びに感じる程、マティアスとの、私にとっての初体験は気持ち良すぎるものだった。
想像とは全く違う。妄想とも全く違う。
知らなかった。
男の人に抱き締められると、あんなにも安心すること。
その体温の、暑さ。
マティアスの爽やかな体臭、それが、汗と混じるとすごくいやらしい匂いに変わること。
触れる掌の、大きさ。
ごつごつとした大きな掌に似合わない、優しい手付き。
そして、マティアスのものの、固さ、長さ、太さ。
自慰の時とは全く違う。自分の意思じゃなくて、マティアスの意思で私の中を出入りする性器は堪えられない程の快楽だった。
痛みも不快感もない。あるのは違和感と、とんでもない快楽だけ。
終わってみれば経験した事のない凄まじい疲労感。
…だけど、とても幸せな気持ちで心は満たされていた。

「サイカの反応はどれも嬉しいものだった。俺の手で、俺のもので感じている。表情は蕩け、愛らしい声で鳴き、触れるだけで反応するそなたが愛しくて堪らなかった…。」

「…ふ、…あぅ、」

「今もそうだ。…足を触るだけで体が跳ねた。…もっと、もっと悦ばせてやりたいと思う。もっと、もっとその愛らしい反応を見たくなる。」

「あ、あっ、…ん、はぁ、」

「口付けだけで、少し触れただけでもうこんなに濡れている。
…これだから…底がないんだ。
もっと、もっとと欲が出る。もっともっと悦ばせて、可愛いそなたを見ていたいと…底のない欲が出る。」

ドレスを着たままの私を焦らすように、意地悪くマティアスは胸を刺激する。
中心には触れてくれず、私の反応を確かめながら体中に触れていく。
ずらしたドレスから露になった両胸、一番触れて欲しい中心を除いて、マティアスは口付けていく。
ちゅ、ちゅ、ちゅううう、と優しく、そして強く吸い付いて痕を付けていく。
ふにふにと吸い付いていない方の胸を揉んで、でも肝心な所は避けている。
ああ、もどかしい。触れて欲しい。
見なくても分かる。乳首はぴんと勃ってマティアスに触れてもらうのを待ちわびているんだ。
触ってもないのにもうじんじんとしている。
もう片方の手だって、私の足を撫でながらも下着をずらし、割れ目だけなぞるを繰り返している。
大きな快楽はないのに、小さな快楽でも体がびくりと反応してしまうのが少し悔しい。
私が期待しているのを、早くと焦れているのをマティアスは分かっている。
分かって、私の反応を楽しんでいる。

「…マティアス…」

「うん…?」

「…意地悪しないで。」

睨み付けるようにそう言うと、マティアスはそれまでの意地の悪そうな顔を止め、その表情を優しいものへと変えた。

「悪かった。
…そうよな。特別な夜で、初夜だ。…いつも以上にうんと優しくしてやらねば。
うんと、気持ちよくしてやろうな。」

優しい手付き。
優しい口付け。
だけど、何処か荒い。
荒いのはきっと、感情が昂っているから。
私に欲情して、興奮しているから。
私を優先したい感情と、自分勝手にしたい感情、その葛藤をマティアスは繰り返している。
だけどいつも、いつも。最終的には私を優先してくれるのだ。マティアスは。
セックスの時も、それ以外の時も。
本当に、このひとは優しい。
自分勝手で自己中心的で狭量だとマティアスは自分の事をそう言うけれど…だけど、私はマティアスをとても優しいひとだと思う。
とても、愛しいと思う。

「はぁっ、…ああ…!
それっ、や、…やぁ、」

「嫌…?本当に…?」

「…も、わかって、る、…くせに、」

「はは、…許せ。反応が可愛くてつい意地が悪くなってしまう。」

初めて男を知ってから、私の体は随分変わった。
見た目の話じゃない。
自慰では物足りなくなった。物足りないのならまだいい、酷い時は全然気持ちいいと思えない時も。
それに、マティアスたちに触れられると勝手に体が反応してしまう事も増えた。
何てことない些細な行動。手を繋ぐ、腰に手を当てられる、肩を抱かれる。
たったそれだけの事でも私の体は大袈裟に反応する時がある。
全部全部、マティアスたちに変えられてしまったのだ。

「…キス…、上手になったな。舌を絡めるのも。」

「んう、…ぷぁっ…!」

「初めの頃は鼻で息をするのも慣れていなかったのに…。
胸も、少し大きくなったか。反応も感度も…あの頃からどんどん良くなっているように思うぞ?
もっと、ずっと、いやらしくなった。」

「ん、んっ、んあ、あ、ああ…それは、ま、てぃ、あすがぁ…!」

「そうさな、俺のせいだ。俺が、そなたを女にしたのだから…俺のせいだろう。……嬉しいものだ。本当に、嬉しいことだ。」

指で膣内を揺さぶられ、引っ掻かれる。
くぱ、と指が入り口を開くように動くと冷やりとした空気が膣に入ってくるその違和感。
マティアスの指の動きに合わせてにちゃにちゃといやらしい水音が響いている。
はあはあと荒くなっていくマティアスの息遣いと、時折聞こえる生唾を飲み込む音も、今の私にとっては感じる要素になっている。
何もかもに悦んでしまう。何をされても悦んでしまう。マティアスになら。
そういう風に、私は変えられてしまった。

「いれて、まてぃあす、いれて、…いれて、おねがい、」

「…もう、我慢出来なくなったか?」

「あんっ…!…あ、だめ、…むり、…がまん、むり、…だめなのっ、」

「…早く、俺と子作りセックスがしたくて堪らない?」

“子作りセックス”と耳元で囁くように言うマティアスの、その声。
低い、掠れた低音の声がもの凄く色っぽくて、とんでもなくいやらしくて…腰にきた。
これから行うのはただのセックスじゃない。
今まで飲んでいた避妊薬も飲んでいない。
子供が。マティアスとの子供が、本当に出来るかも知れない。

「疑似ではない。加減も、遠慮もしない。
本当の子作りだ。…俺がサイカを孕ませる、俺とサイカの子を作る…夫婦の尊い営み。本当の子作りセックスだ。」

嬉しそうなその声がまたぞくぞくと腰にも、脳にまで響いて、女としての本能が頭も心も支配していく。
このひとの子供が欲しい。作りたい。受精したい。孕みたい。
これは女としての本能だ。愛する男に征服されたい。愛する男の、その子種で孕みたい。愛する男の子を孕んで、母になりたい。

「する、…こづくり、する…まてぃあすの赤ちゃん、つくりたい…。
あかちゃん、ほしい…。あかちゃん、一緒につくろ…?」

きゅんきゅんと切なく疼く子宮。
私はいつの間にかマティアスの腰に自分の足を絡め、膣の入り口に当たるマティアスのそれを自ら誘い入れるように腰を動かしていた。

「…は、……んとに、そなたは…俺を悦ばせるのが上手い…。」

「まてぃあす、…まてぃあす、はやく、…はやく、」

「煽るのも。……そなたの魔性っぷりには些か心配になってしまうぞサイカ。
……は、…あ、…熱、……まったく、いやらしいっ…自ら誘って、」

「あ、ああああ…、」

入ってくる。
マティアスの逞しい、雄々しいそれはいつもよりずっと大きく感じる。
みっちりと隙間なく膣中を支配していて、圧迫感すら感じる。
まるで初めての時のように。

「…う、ぁ、……サイカ、締めるなっ…緩めろ、」

「や、できなっ、あ、あんっ、…わかんないぃっ、」

「…つ、…くぁっ、吸い付く……はっ、こら、まだ、堪能させてくれ、」

「あ、あん、んん、…あんっ、…あ、あ、あっ、…そこ、すき、すき…とん、とん、すきぃ…、」

「っぅ、……このっ、……仕方のない、妻だな、そなたは…!
もう少し…堪能、させてくれてもっ、はっ、くぅぅ…くそ、堪らん…!」

もう完全にスイッチが入っていた。
いつもより早く理性は無くなって、本能に支配されてた。
頭も心ももう、マティアスとの子作りのことでいっぱいだった。

「…サイカ、…サイカっ、」

「あ、あ、あっ、あん、あんっ!あ、ああ、や、あああ…!」

マティアスと、沢山セックスしてきた。
初体験、恋人になってからの初めてのセックスもマティアスとだった。
そして今日は、結婚してからの初めてのセックスで、初めての、子作りセックスでもある。
娼婦だった頃とは違う。あの時も…子作りのようなセックスはしたけれどあくまでも疑似。本当に孕むとも思っていなかった。
だけど今日は違う。
今私たちがしている行為はただのセックスじゃない。
本当の、本気の子作り。この初夜で本当に妊娠するかもしれなくて、それがまた、本能を刺激している。

男は女を征服したくて。種付けしたくて。子を孕ませたくて。
女は男に征服されたくて。種付けして欲しくて。子を孕みたくて。
子孫を残したいという、本能からのもの。
ただ純粋に愛し合いたいという、情からのもの。
今日のセックスはいつも以上にそういうものが強く出ている。
男と女の原始の感覚、そして愛という尊い感情を伝え合う為の行為。


「…まてぃあす、あ、あ、まてぃあす…」

「サイカ、…は、っ、サイカ、サイカ、サイカ…、」

だけど、今日は特別だからだろうか。
子供を作りたいという本能以上に、愛しさが込み上がる。
言葉では到底伝えきれない想いを、この行為で余すことなく伝えたい。
言葉では上手く表せないから。ただ、ただ愛しているという感情さえ、言葉では全てを伝えきれていない気がして。
だから触れ合うことで、キスで、体の全てで、私が、マティアスがどれだけ互いを愛しているか伝えている。
子宮をひと突きされるたび、堪えようのない快楽と、とんでもない愛しさと、そして走馬灯のように過去の思い出が脳裏に浮かぶ。
出会った時のこと、今までのこと。沢山、沢山の思い出が。

「…サイカ、…サイカ。
…幸せにする。この先もずっと、サイカが笑っていられるように努力し続ける…。」

そんなことはもう分かってる。
マティアスはいつだって、私を幸せにしてくれた。
嫉妬も不安も、恐れも怒りも、悲しみも苦しみも。
だけど今思えば。過ぎていったその感情たちは全部幸せなものだ。
きっとこれからもそう。マティアスは私に色んな感情を与え、だけど幸せにしてくれる。

「愛してる。…心の底から愛してる。
だから、…だから。……安心して、孕んでくれ。
俺の子を、この華奢な腹の中で作って、育ててくれ…。」

愛しているから孕ませたい。
愛している、愛しているから。だから孕んでくれ。俺の子を孕んでくれ。
うっとりとした表情で何度も繰り返されるその言葉は、まるで呪いのように。

「愛してる。孕んでくれ、サイカっ、」

今まさに、私の全てを征服せんとマティアスの熱い子種が子宮に向けて注がれている。
私の腰をこれでもかという程引き寄せ、加減も遠慮もなくマティアスの逞しい体、その体重がのし掛かる。
重い、ずっしりとした子種が私の中に満たされていく。

「…子を、作ってくれ。俺の子を。
愛しいそなたの白くてまろい、華奢な腹が膨らんでゆくその日々が、俺は待ち遠しい…。」

呪いのような重いその言葉にはマティアスの愛が詰まっている。
それが、私は嬉しくて堪らなかった。
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