23 / 48
8-1:リアンの厄介な家族ごっこ。
しおりを挟む
「ほら父さん、パパと三人で寝ようよ。」
デレクとアルの手を掴んで大きなベッドの方へと手を引くリアン。
「あ、あのなぁリアンそれはちょっと…」
「安心しろデレク何も問題ない」
「お前は早く出ていけアル!!!」
一体全体何故こうなったのか…リアンの厄介な家族ごっこは突然に始まった、俺はリアンと二人だけで暮らしたいんですがね。
♢
昼時にぼろぼろになったデレクとその腰を支えているアルが屋敷へ戻るとリアンが待ち構えていた。
「リ…リアン」
「…父さん僕怒ってるからね。」
「う、うん昨日は父さんも悪かったよ許しておくれ天使さん…」
眉を釣り上げ両手を組み、口を膨らませるリアンにデレクは謝罪をした、すると何やら悪い笑みを浮かべてとある提案をした。
「僕決めたよ、父さんはまだビジョンが見えてないんだよね、それならまずはお試しで家族ごっこから始めようよ、ね、いいでしょえっと…その」
「パパだ。」
「パパ!!!」
リアンの発言にデレクはギョッとしたが、機嫌の悪い顔からなんとも楽しそうな顔つきに変わったので、少しぐらい付き合ってあげれば良いかと、嫌々ではあるが承諾した。
♢
「あらリアン君仲良し家族ね素敵よ」
「へへっ、行ってきますヘイズ伯母さん!!」
リアンは右手はデレクと左手はアルと手を繋ぎ、先ずは街で家族らしくお買い物がしたいとのことで、3人で市場へと向かった。
皇都には劣るもののナーセン公爵領は市場も盛んで有名な名産品も少なくない、こんなに賑わう市場を見るのが初めてなリアンは目を輝かせて骨董屋台にある古本を何冊も眺めた。
「こ、これって時空魔学論の下巻ですか!?、僕初めて見ました、ってお値段の0が多くないですか…!?」
「おっ坊主見る目があるな、上巻は出回ってるが下巻はなかなか拝めない代物なんだ、その価値はあるぜ買ってくかい?」
「い、いや大丈夫です…」
渋々店を後にして、悔しそうな顔をしたリアンにアルが肩をトントンと叩いて耳打ちをした。
「あれは紛い物だ字体と紙の材質がそう物語っている、時空魔学論の下巻なら別荘にもある、好きに読んだらいい。」
「よ、読めるんですか…今すぐ、今すぐそこへ行きましょうパパ!!」
「り、リアンお買い物はいいのかい…??」
リアンは当初の目的、お買い物でルンルン家族ごっこなど忘れてヴェーデルラの別荘へ向かうとすぐ様図書室へと駆け込み本の虫に…。
「魔伝書鳩貸してくれ、多分今日は図書室に夢中だろうから帰りが遅くなると姉さんに送っとかないと。」
そうして返ってきた返事はこうだ、『あらそうなのね、それなら今日はヴェーデルラ公爵の別荘で泊まってくるといいわ、また数日伸びそうなら連絡ちょうだいね 姉さんより』、わかってた何となく分かってた。そんな気持ちを噛み締めデレクは諦めて受け入れた。
「父さん!!凄いよ、僕が読みたかったものが沢山揃ってるんだ、まるで夢みたいだよ!!」
「…よかったねリアン沢山楽しみなさい」
かわいぃ…何時もより歳相応の反応を見せてくれてる、心から好きな物に囲まれてるんだ、俺じゃ与えてやれない物。
「あの、パパありがとうございます…」
「……礼なんて必要ない。」
なんだかぎこちない2人だがそれが何とも微笑ましいと思ってしまうデレク、自分の描いた理想家族像その物を映し出したような光景に有りもしない想像を膨らませてしまった。
デレクとアルの手を掴んで大きなベッドの方へと手を引くリアン。
「あ、あのなぁリアンそれはちょっと…」
「安心しろデレク何も問題ない」
「お前は早く出ていけアル!!!」
一体全体何故こうなったのか…リアンの厄介な家族ごっこは突然に始まった、俺はリアンと二人だけで暮らしたいんですがね。
♢
昼時にぼろぼろになったデレクとその腰を支えているアルが屋敷へ戻るとリアンが待ち構えていた。
「リ…リアン」
「…父さん僕怒ってるからね。」
「う、うん昨日は父さんも悪かったよ許しておくれ天使さん…」
眉を釣り上げ両手を組み、口を膨らませるリアンにデレクは謝罪をした、すると何やら悪い笑みを浮かべてとある提案をした。
「僕決めたよ、父さんはまだビジョンが見えてないんだよね、それならまずはお試しで家族ごっこから始めようよ、ね、いいでしょえっと…その」
「パパだ。」
「パパ!!!」
リアンの発言にデレクはギョッとしたが、機嫌の悪い顔からなんとも楽しそうな顔つきに変わったので、少しぐらい付き合ってあげれば良いかと、嫌々ではあるが承諾した。
♢
「あらリアン君仲良し家族ね素敵よ」
「へへっ、行ってきますヘイズ伯母さん!!」
リアンは右手はデレクと左手はアルと手を繋ぎ、先ずは街で家族らしくお買い物がしたいとのことで、3人で市場へと向かった。
皇都には劣るもののナーセン公爵領は市場も盛んで有名な名産品も少なくない、こんなに賑わう市場を見るのが初めてなリアンは目を輝かせて骨董屋台にある古本を何冊も眺めた。
「こ、これって時空魔学論の下巻ですか!?、僕初めて見ました、ってお値段の0が多くないですか…!?」
「おっ坊主見る目があるな、上巻は出回ってるが下巻はなかなか拝めない代物なんだ、その価値はあるぜ買ってくかい?」
「い、いや大丈夫です…」
渋々店を後にして、悔しそうな顔をしたリアンにアルが肩をトントンと叩いて耳打ちをした。
「あれは紛い物だ字体と紙の材質がそう物語っている、時空魔学論の下巻なら別荘にもある、好きに読んだらいい。」
「よ、読めるんですか…今すぐ、今すぐそこへ行きましょうパパ!!」
「り、リアンお買い物はいいのかい…??」
リアンは当初の目的、お買い物でルンルン家族ごっこなど忘れてヴェーデルラの別荘へ向かうとすぐ様図書室へと駆け込み本の虫に…。
「魔伝書鳩貸してくれ、多分今日は図書室に夢中だろうから帰りが遅くなると姉さんに送っとかないと。」
そうして返ってきた返事はこうだ、『あらそうなのね、それなら今日はヴェーデルラ公爵の別荘で泊まってくるといいわ、また数日伸びそうなら連絡ちょうだいね 姉さんより』、わかってた何となく分かってた。そんな気持ちを噛み締めデレクは諦めて受け入れた。
「父さん!!凄いよ、僕が読みたかったものが沢山揃ってるんだ、まるで夢みたいだよ!!」
「…よかったねリアン沢山楽しみなさい」
かわいぃ…何時もより歳相応の反応を見せてくれてる、心から好きな物に囲まれてるんだ、俺じゃ与えてやれない物。
「あの、パパありがとうございます…」
「……礼なんて必要ない。」
なんだかぎこちない2人だがそれが何とも微笑ましいと思ってしまうデレク、自分の描いた理想家族像その物を映し出したような光景に有りもしない想像を膨らませてしまった。
1,381
あなたにおすすめの小説
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
昔「結婚しよう」と言ってくれた幼馴染は今日、僕以外の人と結婚する
子犬一 はぁて
BL
幼馴染の君は、7歳のとき
「大人になったら結婚してね」と僕に言って笑った。
そして──今日、君は僕じゃない別の人と結婚する。
背の低い、寝る時は親指しゃぶりが癖だった君は、いつの間にか皆に好かれて、彼女もできた。
結婚式で花束を渡す時に胸が痛いんだ。
「こいつ、幼馴染なんだ。センスいいだろ?」
誇らしげに笑う君と、その隣で微笑む綺麗な奥さん。
叶わない恋だってわかってる。
それでも、氷砂糖みたいに君との甘い思い出を、僕だけの宝箱にしまって生きていく。
君の幸せを願うことだけが、僕にできる最後の恋だから。
婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした
水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」
公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。
婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。
しかし、それは新たな人生の始まりだった。
前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。
そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。
共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。
だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。
彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。
一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。
これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる