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聞き返す間もなく、唇が重ねられた。
さっきまでのとは違う。深い口づけだ。俺を求めるように、何度も強く重ねられる。
どうすればいいのか解らなかったが、男の本能が疼く。
噛みつくように求めると、俺の背に腕がまわされた。
俺の口腔にノアの舌が侵入する。受け入れるように舌を絡ませると、もう止まらなくなる。それは、ノアも同じようだった。
「んぅ……」
「ふっ……ノア……」
「フレディ、もっと僕に触れてみたくありませんか?」
ノアに手を取られ、服の中に誘導される。滑らかな肌を辿って行くと、ツンと尖ったものが引っ掛かる。
「あ……っ」
艶めかしいその声に、下腹部が熱くなる。
その肌にもっと触れたくて、両手でノアの胸に触れた。女と違って膨らみはないはずなのに、柔らかくて吸いつくようだ。
触れるたび、ノアが身体をくねらせる。
「フレディ……」
ノアがまた俺の手を掴み、自分の下腹部へと触れさせた。
布越しにノアの熱が当たる。その膨らみがありありと感じられた。
「あなたに触れられただけで、僕はこんなにも感じてしまうのですよ」
「ノア……」
腕を伸ばすと、袖がずり下がった。露わになった手首から、生々しい傷痕が覗いてしまう。
咄嗟に隠そうとしたが、ノアのしなやかな指先が俺の手を制止する。
「僕と一緒にいたら、もう死にたいなんて思わなくなりますよ」
「知ってたのか……?」
「恋しい方の身体に気づかない程、鈍感な男ではありません」
死のうと思って、でも思い切れずに中途半端につけた傷。
それを癒すかのように、ノアが傷痕を舌でなぞる。くすぐったいようなその感覚に、熱い吐息が漏れてしまう。
柔らかくて温かくて、まるで子猫にでも舐められているようだ。傷跡が、忌々しい記憶と共にノアに浄化されていく。
「ノア。もっと、お前に触れたい……」
手首に名残惜しそうにキスを落とし、ノアがまた俺の手を取る。
ノアに導かれるまま、身に纏う服を薄衣を剥がすように脱がせていく。徐々にあらわになるノアの素肌は、まるで絹のように白く滑らかだった。
淡いピンクの突起を隠すように、銀色の髪のベールが掛かっている。その姿はエロいというよりも、どこか神々しかった。
ガラス細工のように壊れてしまいそうな、細い腰をそっと撫でた。
「ん……っ」と頬を染めるノアの美しさに、脳がクラッとする。
「触るだけでいいんですか?」
そう言われて初めて、ノアの柔肌に恐る恐るキスをした。なんとなく甘い気がする。
痕もつかないような触れるだけのキスに、ノアが笑う。
「じれったくなるほど優しいんですね。あなたの痕を残してくれてもいいのに」
「ノアの肌に痕なんてつけられない」
美しい新雪を足跡で汚したくない。そんな気持ちに似ている。
俺のものにしたいけど、キレイなままでいてほしい。
と、ノアが俺の下腹部に触れてきた。
「――っ!」
「僕の身体で、あなたも興奮してくれたんですね」
くすりと笑うその仕草だけで、また俺の中心が反応してしまう。
俺を男にしてくれると言っていた。
けど、ここから一歩が踏み出せない。ノアを傷つけたくないが、でも上手くやれる自信が……
「今日は、僕に任せてください」
ノアが俺に抱きついてきた。突然のことにバランスが取れず、ベッドに倒れ込む。
身体を起こそうとしたが、ノアが俺に馬乗りになっている。そのまま俺のベルトを緩め始めた。
「な……っ」
「どうかそのままで。フレディはただ僕のことだけ見て、考えていてください」
ノアに下着をずらされ、窮屈だったそれが外気に晒される。
まだ完全に勃ち上がっていないものをノアの両手で包み込まれた。優しく上下に刺激を与えられると、そこがさらに熱を持つ。
「ふふっ、もうこんなにして。1回ヌいておきますか?」
「や、ちょ……待っ」
同じ男だからか、ノアの手は的確に弱いところを刺激してくる。
裏筋をくすぐるように撫で上げられ、ぞわぞわと産毛が総毛立つのを感じる。もう触れることすらないと思っていたから、ノアに触られてるという事実だけで、俺の欲望が湧き上がってくる。
チロリと鈴口を舐められれば、呆気なく果ててしまった。
頭がぼうっとする。まだ俺の上には白い肌をすべて晒しているノアがいるというのに、妙に冷静になっている。
これが賢者タイムか。
そんな俺にノアが挑発的な笑みを向けた。
「次は私のナカに、挿れてみたくはありませんか?」
さっきまでのとは違う。深い口づけだ。俺を求めるように、何度も強く重ねられる。
どうすればいいのか解らなかったが、男の本能が疼く。
噛みつくように求めると、俺の背に腕がまわされた。
俺の口腔にノアの舌が侵入する。受け入れるように舌を絡ませると、もう止まらなくなる。それは、ノアも同じようだった。
「んぅ……」
「ふっ……ノア……」
「フレディ、もっと僕に触れてみたくありませんか?」
ノアに手を取られ、服の中に誘導される。滑らかな肌を辿って行くと、ツンと尖ったものが引っ掛かる。
「あ……っ」
艶めかしいその声に、下腹部が熱くなる。
その肌にもっと触れたくて、両手でノアの胸に触れた。女と違って膨らみはないはずなのに、柔らかくて吸いつくようだ。
触れるたび、ノアが身体をくねらせる。
「フレディ……」
ノアがまた俺の手を掴み、自分の下腹部へと触れさせた。
布越しにノアの熱が当たる。その膨らみがありありと感じられた。
「あなたに触れられただけで、僕はこんなにも感じてしまうのですよ」
「ノア……」
腕を伸ばすと、袖がずり下がった。露わになった手首から、生々しい傷痕が覗いてしまう。
咄嗟に隠そうとしたが、ノアのしなやかな指先が俺の手を制止する。
「僕と一緒にいたら、もう死にたいなんて思わなくなりますよ」
「知ってたのか……?」
「恋しい方の身体に気づかない程、鈍感な男ではありません」
死のうと思って、でも思い切れずに中途半端につけた傷。
それを癒すかのように、ノアが傷痕を舌でなぞる。くすぐったいようなその感覚に、熱い吐息が漏れてしまう。
柔らかくて温かくて、まるで子猫にでも舐められているようだ。傷跡が、忌々しい記憶と共にノアに浄化されていく。
「ノア。もっと、お前に触れたい……」
手首に名残惜しそうにキスを落とし、ノアがまた俺の手を取る。
ノアに導かれるまま、身に纏う服を薄衣を剥がすように脱がせていく。徐々にあらわになるノアの素肌は、まるで絹のように白く滑らかだった。
淡いピンクの突起を隠すように、銀色の髪のベールが掛かっている。その姿はエロいというよりも、どこか神々しかった。
ガラス細工のように壊れてしまいそうな、細い腰をそっと撫でた。
「ん……っ」と頬を染めるノアの美しさに、脳がクラッとする。
「触るだけでいいんですか?」
そう言われて初めて、ノアの柔肌に恐る恐るキスをした。なんとなく甘い気がする。
痕もつかないような触れるだけのキスに、ノアが笑う。
「じれったくなるほど優しいんですね。あなたの痕を残してくれてもいいのに」
「ノアの肌に痕なんてつけられない」
美しい新雪を足跡で汚したくない。そんな気持ちに似ている。
俺のものにしたいけど、キレイなままでいてほしい。
と、ノアが俺の下腹部に触れてきた。
「――っ!」
「僕の身体で、あなたも興奮してくれたんですね」
くすりと笑うその仕草だけで、また俺の中心が反応してしまう。
俺を男にしてくれると言っていた。
けど、ここから一歩が踏み出せない。ノアを傷つけたくないが、でも上手くやれる自信が……
「今日は、僕に任せてください」
ノアが俺に抱きついてきた。突然のことにバランスが取れず、ベッドに倒れ込む。
身体を起こそうとしたが、ノアが俺に馬乗りになっている。そのまま俺のベルトを緩め始めた。
「な……っ」
「どうかそのままで。フレディはただ僕のことだけ見て、考えていてください」
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まだ完全に勃ち上がっていないものをノアの両手で包み込まれた。優しく上下に刺激を与えられると、そこがさらに熱を持つ。
「ふふっ、もうこんなにして。1回ヌいておきますか?」
「や、ちょ……待っ」
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