犬獣人は愛されたいのに

水都(みなと)

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8-1.お仕置き ★

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 屋敷に帰るなり、シェルはリビングのソファーへ突き飛ばされた。

 黒い革のソファに肘をついて起き上がろうとすると、ルーカスの大きな影に飲みこまれる。
 見下ろすルーカスのギラつく瞳に竦み上がった。

「ご主人様、あの」
「お前は誰のものだ?」
「え……」

 聞き返す間もなく、背後からルーカスに圧し掛かられた。
 襲われた日の記憶が蘇り、いやいやと首を振ると垂れた耳も揺さぶられる。
 
 白銀の襟足から覗く首筋をきつく吸われた。
 あ、と短く声を上げてしまうと、ルーカスの手が下着ごと着衣に掛かった。どうにか逃れようともがくが、易々とルーカスに抑え込まれ着衣を引き抜かれてしまう。

 仰向けに引っくり返されると、まだ柔らかい中心がルーカスの前に晒される。咄嗟に足を閉じようとしたが、右足を掴まれソファの背に引っかけられた。
 大きく開脚させられた足の間に、ルーカスがいる。

「なかなか良い格好だな」

 硬く目を瞑り、顔を背ける。反応が気に入らないのか、ルーカスの舌打ちが聞こえた。
 そして、まだ反応していない中心を握られる。思わず息を飲み、両目を見開いてしまう。

「な……っ」
「お前が誰のものか思い出させてやる。あんな野郎に尻尾振りやがって」
「ぼ、僕は……ぁあっ」

 乱暴に掌で扱かれ総毛立つ。怖くてたまらない気持とは裏腹に、徐々にルーカスの手の内でそれは育っていった。

 シェル自身、今まで自分でそこを慰めることすらなかった。それがルーカスによって前も後ろも犯された記憶は、恐怖としか残っていない。

 はずだったのに、緩く勃ち上がるそれと共にシェルの体温も上がっていく。

「やだ……っ、ご主人様、やめて」
「気持ちがいいんだろ? 素直に俺に身を任せろ。この前みたいに良くしてやる」

 親指と人差し指で摘まむように先端をいじられると、ぷっくりと白濁が溢れてくる。
 それを全体にまぶすように扱かれると、滑りが良くなったルーカスの手の刺激が強まる。恐怖に震えていたシェルの唇が、熱を帯びた息を吐き出す。

「あ、は……っ、や……ご主人様ぁ」
「ちゃんと可愛がってやらないとな。また余所の男に寄ってくようじゃ困る」
「ぼ、くは……なにも……」

 ふと、中心からルーカスの手が離れた。一瞬安堵したが、すぐにTシャツを捲り上げられた。
 頭から脱がされ、両腕がTシャツに絡まり頭上でまとめ上げられる。剥き出しになった肌には、先日つけられた痕がまだいくつか残っていた。薄くなっていた痕を、また唇できつく吸われる。
 しっかりと痕を残し、次は赤く染まった乳首に歯を立てられた。

「ひっ、あ……」
「感度がいいな、お前は。それとも既に開発済みか? 初めてだと思ってたが、俺の前にも誰かを抱き込んでたんじゃないのか」
「そんな、こと……ひゃっ」

 べろりと乳首を舐められ、感じたことのない刺激が腰まで届く。にやりと笑ったルーカスの犬歯が覗いた。
 ツンと尖ったそれを、今度は親指の腹で押しつぶされる。ぐりぐりと弄ぶように刺激を加えられたかと思えば、放っておかれた中心がルーカスの膝に擦られる。

「ああっ、やめ……」
「乳首とここと、どっちが感じる? 教えろよ」

 自分の愛液で陰茎が擦られる音が次第に大きくなってくる。
 耳を塞ぎたいが、絡まったTシャツが両腕から抜けない。中心を握るその手も強く大きく、握り潰されてしまうのではという恐怖が頭をかすめた。

 それと共に強制的に与えられる快感が混ざり合い、頭がおかしくなりそうだ。
 込み上げてくる快感に恐怖を忘れてしまいそうになったとき、ふいに昂ぶりからルーカスの手が離れた。
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