悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!

水都(みなと)

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第18話 奪還


 サイラスに投げ込まれたのは、冷たい床だった。天井近くに小さな穴があるのか、月明かりが僅かに差し込んでいる。

 じゃらり、と何かの音がする。鎖……?

「はは、うえ……?」

 かすれた声が聞こえてきた。力の入らない身体を奮い立たせて頭を起こす。

 リゼルがいた。

 ぐったりとしたリゼルは、マリオネットのように宙に浮いていた。いや違う。手足と首が鎖に繋がれていた。顔は血で汚れている。

「リゼル!」

 すぐに駆け寄ろうとすると、強い力で背中を踏みつけられた。

「リゼルだけ始末しようと思っていたというのに。来なければお前まで殺すつもりはなかったのだぞ、義姉上」
「リゼルを離して。殺すなら私だけにしてちょうだい」
「それでは意味がない。邪魔者はあいつだからな」

 サイラスは電気の流れる剣でリゼルを殴打した。胸が締め付けられるような悲鳴を上げるリゼルを、私はただ見ているしかできなかった。

「長兄だというだけで私よりも無能な兄を殺せば、後はどうとでもなると思っていた。さすがに私にも叔父としての情があるからな、リゼルを殺そうとまでは思わなかったのだよ。なるべく遠くへ追いやってしまおうとした。無能だと知らしめれば周りが伯爵の地位につかせることに難色を示すだろうとな。しかし、それは全てお前によって潰された。お前が余計なことをしなければ、まさか殺すまではしなかったものを」

 私がリゼルを悪役令息にしないためにしてきたことがサイラスを追い詰め、こんなことに……?

 私のせいで? リゼルを守ろうとしてきたことが、すべて裏目に出ていたなんて。

 私が余計なことをしたばかりに。リゼルのためだなんて、ただの私のエゴだったのに。

「母上……逃げ……」
「まだ喋る元気があるか。兄上は実にあっさりと殺してしまったからな。お前には兄上の分まで私の屈辱を身に受ける義務がある」
「ぐ……はっ」

 血濡れたリゼルの呻き声が聞こえる。

 悪いお母様を許してちょうだい、リゼル。

 私は必ず、あなたを助けるから。

 サイラスがリゼルに目を向けている隙に、懐に忍ばせていた小瓶を取り出した。口の中にたっぷりと含んでから飲み込み、その舌で唇を舐めた。

「サイラス……様」
「あ?」

 よろよろと跪き指を組んでサイラスを見上げた。

「リゼルが死ねば伯爵の地位はあなたの者になるのでしょう。どうか私だけはお許しください。私が間違っておりました」

 カシャ、と鎖が小さく揺れた。それを聞かぬよう、心を無にして続ける。

「よいのか? 私はお前の夫を殺し、息子をも殺そうとしているのだぞ?」
「構いません。私は没落貴族の自分を恥じて貴族の夫人となりたく夫と結婚したまでです。その子も、私の子ではありませんから」

 ははははっ、とサイラスが天を仰いで笑った。

「本性を現したな。貴族のなりそこないの女が」
「今更取り繕ったところで、貴方様にはとうにお見通しだったでしょう」

 よろけながら立ち上がり、サイラスの胸にしな垂れかかった。

「私が欲しかったのは貴族としての地位。マーウッド伯爵、私を第二夫人に、いえ愛人で構いません。お傍に置いていただけませんか?」
「金と権力があれば、誰でもよいと言うことか。とんでもない売女だな。しかし、口先だけということもある。私の隙を突いて、リゼルを助けるつもりではないか? 証拠を見せてみよ」
「ええ……もちろん」

 私は丸々としたサイラスの頬を両手でそっと包み込み、その分厚い唇に深く口付けた。

「……っ!?」

 動揺するサイラスを離さぬよう、口腔内まで届くよう舌を入れる。気持ちが悪い、吐きそうに込み上げる胃液を飲み込む。

 何度も十分に口付けた後、私は唇を離した。

 サイラスは気持ちの悪い笑みを浮かべ、私の胸元に手を伸ばしてきた。その手を思い切り叩き落とす。

「これでもう終わりよ。貴方も私も」
「何を言い出す」
「先程、私は毒を飲みました。唇にも口内にも毒がたっぷり残っているわ。この毒は少しの量でも致死量になる。そう、キスした相手であってもね」

 唖然としていたサイラスだったが、何が可笑しいのか再び笑い出した。

「私は解毒薬を飲んでいる。どんな薬も効かない万能薬だ。お前たちが使った眠り薬や丸薬が効かなかったのは見ているだろう? その毒も私には効かん」
「そうかしら? これはアンブローズさんが特別に作ってくれたものよ。専用の解毒薬がなければ無効化されないわ」
「適当なことを」
「信じないならそれでもいいわ。そのままそうして死ぬ時を待っていなさい。少しは自分の変化に気が付いているんじゃないの? 脈拍が早くなって、気分が悪くなってきているはず」

 笑みを浮かべていたサイラスが、突然狼狽しだした。目を見開いて、私に掴みかかってくる。

「解毒薬を渡せ!」
「そんなもの持っていないわ」
「嘘をつけ!」

 サイラスが拳を振りかぶった。どうせもう死ぬ。どんなに殴られても、蹂躙されてもどうでもいい。

 リゼルさえ助けられれば、私はそれで――

「父上! おやめください!」

 声のした方を見ると、剣を構えたアルフレッドが立っていた。

「アルフレッド!? なぜここに」
「事情は全てヴェインさんとアンブローズさんから聞きました。罪を認め、今すぐリゼルと伯母上を解放してください」
「お前……父親に向かって剣を向けるとは……」

 その時、足を引きずるような音が聞こえた。壁を伝うようにして、ヴェインが入ってきた。

「解毒薬なら上でアンブローズの爺さんが持ってるぜ」
「なんだと!?」
「あんたの息子が言ってたんだ。嘘じゃないだろうさ」

 サイラスはアルフレッドとヴェインを押しのけて、駆け出して行った。

 気を張っていた糸が切れ、私はがくりと倒れ込む。

「母上!」

 アルフレッドに鎖を解かれたリゼルが駆け寄ってきた。リゼルに抱き起こされ、血濡れた顔がすぐ近くに見えた。私の大切な息子。

「リゼル……大丈夫、なの?」
「俺は平気だ。それより母上! 母上にも早く解毒薬を!」

 リゼルが私を抱き上げた。背が高く力も強くなっていたと思っていたが、いつの間にこんなに大きく。

「リゼル、君はケガをしているだろう。伯母上は僕が」
「俺が運ぶ!」

 リゼルの気迫に負け、アルフレッドは私たちを先導してくれた。血だらけのリゼルが私を抱きかかえたまま長い廊下を進み、階段を駆け上がる。

「母上、大丈夫だ。俺がついてる。絶対に死なせないからな」
「リゼル……」

 地下室から出て教会の外に出ると、そこにいたのはアンブローズさんだけではなかった。

「マーウッド卿、これは一体……?」

 教会の周りに集まっていたのは、大勢の貴族たちだった。サイラスを取り囲んでいる。

「ええい! 離せ! アンブローズ! アンブローズはどこだ!」

 貴族たちの中をすり抜けて、アンブローズさんがそっと私のところへやってきた。素早く小瓶を取り出す。

「これが解毒薬じゃ。早く」
「貸せ!」

 リゼルが小瓶を引ったくり、私の唇につけた。甘いような苦いような液体が喉を通って行く。

「今アルフレッド坊ちゃんから事情を聞いたところじゃ。最終手段として使うようにとは言っておいたが、まさか自分に使うとは」
「これで母上は助かるんだよな? 大丈夫だよな?」

 リゼルの声が徐々に遠くに聞こえ始めた。もう気を保っていられなそうだ。しかし、サイラスのつんざくような怒号で意識を引き戻される。

「アンブローズ! 私にも解毒薬を寄越せ!」

 詰め寄られたアンブローズさんは、毅然と自分より2倍はあろうかというサイラスを見上げた。

「その前に、わしが皆に言うことを聞いておれ。それが済んだら渡してやろう」
「なんだと!? 解毒薬が先だ!」
「いんや、わしの話が先じゃ」

 喚くサイラスを後目に、アンブローズさんが貴族たちの前で大声を張り上げた。

「お集まりの皆さん、まずは今夜ここでアルフレッドとステラの婚約式をすると偽ったことを謝罪したい。しかし、ここに皆さんを集める必要があったのじゃ。このサイラスは、ここでリゼルを監禁拷問し、助けに来たヴェイン殿も危害に加え、あろうことかシルヴァリー夫人までも手に掛けた。そしてなにより、この男は実の兄であるシルヴァリー卿をも殺した」

 貴族たちの間からざわめきと悲鳴が上がった。サイラスがまた「デタラメだ!」と騒ぎそうになったのを、アンブローズさんが制する。

「わしは証拠も持っている。ここで罪を認めなければ、解毒薬は渡さん。今わしが言ったことは真実じゃな?」

 サイラスは見たこともないような苦悶の表情を浮かべ、ギリギリと歯が擦り切れそうな勢いでアンブローズさんを睨みつけた。

 しかし、刻一刻と迫る毒がまわる時間には代えられない。

「……間違いない」

 どよめきが更に大きくなったが、サイラスはそれを構っている暇などない。

「解毒薬を寄越せ!」
「残念ながら、もうない」

 ポカン、とサイラスの目と口が同じように開いた。

「毒薬はひとつしかなかったからの。解毒薬もひとつしか用意しておらんかった。そのひとつはシルヴァリー夫人に使ってしまったからのう」
「なんだと……」

 スー……っとサイラスの顔が白くなっていき、そして直立したまま後ろへ倒れた。皆がサイラスの周りに駆け寄っている中で、リゼルは私をきつく抱きしめた。

「母上、やった。サイラスは死んだんだ。父上の仇を討った。ありがとう、母上」
「リゼル……」

 その言葉を聞いて私の瞼は重くなった。「母上!」と何度も呼ぶ声が、徐々に小さくなっていき、私は意識を手放した。

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