心のままに

過去から扉を開けて

学生の頃の懐かしいノート
本棚で埃を被っていたのを見つけた
ロボットの様に過ごしていた
あの頃の自分がいる

思い出そうとしても
陽炎の様に
ゆらゆらと朧げな記憶
少しだが感情の起伏の感じる
言葉の羅列にホッと
安堵する今の自分

ロボットの様に
感情の無い自分を装い続けた
機械仕掛けで動く抜け殻を
当たり前の様に動かす親
ノートに残る言葉は
憤りの言葉

支配する者と支配される者
親、教師のみから与えられる情報
自ら考える事を放棄した
命令のまま動くロボット

今の自分は支配される側から
共存する自分になれただろうか

自分を抹消する事で
逃げ出そうとしていた
今は、もういない自分