せめて、優しく殺してください。

緋田鞠

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 実際の扱いはどうであれ、未婚の貴族令嬢を親元から離すのだから、リタが邸宅の外で活動するには保護者であるフレマイア侯爵の許可が必要だった。
 この許可取りには、婚約者との信頼関係がしっかりと構築済みの兄上が動いてくれた。
 自身の支持者でもあるフレマイア侯爵を呼びつけて、

「クロエが、ご令嬢を大変気に入っていてな。将来の義姉妹になる事もあるし、リタ嬢にはクロエの仕事を補佐して欲しいのだ」

とまず、にこやかに言い放った。
 もしも、同じ台詞を俺が言ったならば、

「近々、破棄される婚約なのに、その必要がありますでしょうか?」

と、フレマイア侯爵に突っ込まれた事だろう。

「大変ありがたいお話ではありますが、娘は屋敷から一歩も出た事のない世間知らずでございます。レキサンド伯爵令嬢のお手を煩わせるのではないかと」
「いや、そう謙遜せずともよい。一度、会って話をしたが、リタ嬢は大変聡明だ。候の薫陶を受けているからなのだろう」

 兄上には、リタがフレマイア家でどのような扱いを受けているのかは一言も話していない。
 だから、笑顔の下で言い放たれたこの言葉が単なる世辞なのか嫌味なのか、俺には判断がつかない。
 何しろ、兄上は国主となるに相応しい方。
 俺に黙って、リタの生家での様子を調べさせていても不思議はない。

「候が愛娘を心配するのはよくわかるがな。可愛い子には旅をさせよというだろう? 何、護衛は十分に配置する。ここは、婚約者の希望を叶えるために、私の顔を立ててはくれないか」
「……っ、承知、いたし、ました」

 兄上の最大の支持者であると自負するフレマイア侯爵が、下手したてに出た兄上に抗える筈もなく。
 リタは、レキサンド伯爵令嬢とともに王都を離れたのだった。



 そして、リタが、レキサンド伯爵令嬢と地方の救済院と孤児院を巡り始めて一ヶ月半後。
 久し振りに王都に帰還する一行を、俺は兄上とともに出迎えた。

「クロエ……!」

 レキサンド伯爵令嬢が馬車から姿を見せるなり、兄上が満面の笑顔で駆け寄る。

「クリフォード様!」

 レキサンド伯爵令嬢もまた、頬を紅潮させて兄上の抱擁を受け入れた。
 それを横目に、俺はしずしずと馬車から顔を覗かせたリタに、そっとエスコートの手を差し伸べる。

「おかえり」
「……ただいま戻りました」

 俺の手に手を重ねたリタの白い顔には少し疲れが滲んでいたものの、微笑みかけてくれる。
 その微笑みが、以前よりも自然なものに見えるのは、気のせいだろうか。

「どうだった?」
「はい……大変、充実した毎日でした」

 俺が視線で促すと、訥々と視察の感想を話してくれた。
 最初は、何をどうしていいのかまったくわからなかった事。
 自分にもできそうな仕事を探して、恐る恐る手伝ってみたら、笑顔でお礼を言ってくれる人が思ったよりもずっと多かった事。
 遠巻きに眺めていた人々も、周囲の様子を見て、じょじょに近づいて来てくれた事。
 中でも子供達は、リタの髪を恐れず、「綺麗だね」と褒めてくれた事。
 誰かの役に立てた、という実感を、日々、得られた事。

「……わたくしが思っていたよりも、温かい場所でした」

 リタの頬が、緩む。

「それはよかった」

 救済院も孤児院も、社会的弱者が滞在する場所だ。
 彼らは弱者の自覚があるからこそ、リタを受け入れるのに躊躇がなかったのかもしれない。
 しかし、彼らは社会的弱者ではあっても、決して無価値ではない。
 誰しも、突出して優秀である必要はないのだ。
 自分の持てる能力を活用できる場所に立てれば、それこそが最大の成功だろう。
 俺は、リタと出会って、そう考えられるようになった。

「だが、疲れただろう? レキサンド伯爵令嬢は、とても活動的な人だから」
「ルシアン、そこは素直に『お転婆』と言っていいんだぞ。まったく……もうすぐ婚儀だというのに、こんなに手に擦り傷を作って……」
「まぁ! クリフォード様。そんな私がいいのだと仰ったのはどこのどなたでしたか?」

 わざとらしく怒った振りをするレキサンド伯爵令嬢に、

「もちろん、俺だ。そんなところも、可愛いよ」

とのろける兄上。
 二人のやりとりを目を丸くして見ているリタに、

「いつもの事だから」

と言うと、兄上が横目でこちらを見てからかってくる。

「お前達も、仕事の話ばかりでは味気なかろう。俺達を気にせず再会を喜びあってくれていいんだぞ?」

 兄上はどうも、自分の気に入った相手をからかって楽しむ悪癖があるのだが、今の俺にとっては、渡りに船だった。

「リタ」

 兄上の言葉に気を取られているリタの手を引くと、注意を払っていなかったせいだろう。彼女の軽い体が、とん、と俺の胸にぶつかる。
 慌てたように顔をあげようとするリタの髪をすくいとって、軽く唇を押しつけた。

「君がいなくて、寂しかった」
「~~~~!」

 真っ赤に染まった頬は、取り繕っていないリタの素直な感情だと信じられて、思わず、頬が緩む。
 兄上達が、微笑ましそうに温かい眼差しを向けているのが、リタの頭越しに見えた。



「ルシアン殿下」

 救済院訪問は、王族の婚約者の公務として行っている。
 文書と口頭による報告が必須であるため、責任者であるレキサンド伯爵令嬢の報告に同席した後、リタはフレマイア家の王都邸へと帰った。
 彼女を見送り、執務に戻ろうとしたところを、王城に滞在して婚儀の準備をする事となっているレキサンド伯爵令嬢に呼び止められる。

「少し、お話してもよろしいでしょうか」
「えぇ。何かありましたか?」
「その……リタ様の事で」

 以前は確か、『フレマイア侯爵令嬢』と呼んでいた筈が、一ヶ月半の道行をともにした事で距離が近づいたのか、呼び方が親しいものになっている。
 潜められた声と周囲を窺うような視線に、あまり聞かれたくない話なのだと悟って、人目につかない小部屋へと移動した。
 もちろん、兄上の婚約者と二人きりで密室にいたと思われては困る。
 扉は開けて、互いの従者を扉の前に立たせた状態だ。

「リタが、何かご迷惑を?」
「いえ! リタ様は、とても有能な方であると再確認できました。孤児院では、子供達の遊び相手こそ戸惑われているご様子でしたが、お勉強を教えるのはとてもお上手でしたし、救済院でも、人々に分け隔てなく接していらっしゃいましたし。……中には、その、あまり好ましくない態度を取る方もいたのですけれど、私よりも五つもお若いとは思えないほどに、動じる事なく落ち着いていらして……。冷静な対応のお陰か、次第に周囲の方々も打ち解けたようですわ」

 茶会や卒業パーティでの姿を見ていれば、リタがどのような態度を取られたのかも、また、どのように受け流したのかも、容易に想像できた。

「ですが、私が気になったのは、そこではなくて。救済院では、レキサンド伯爵家に師事している医師見習いだけではなく、治癒魔法師になれるほどではないけれど治癒魔法適性のある光属性の方々と、ともに活動しております。リタ様にも、医療資材の準備ですとか、聞き取った症状の控えなど、補助をしていただいていたのですが……」

 そこで、レキサンド伯爵令嬢は言葉を選ぶように黙り込む。

「レキサンド伯爵令嬢?」
「あ、はい、あの、どうお伝えすればいいのかわからなくて……」
「大丈夫です、レキサンド伯爵令嬢の思われた事を、そのままに」
「えぇ……言葉を取り繕うものでもございませんし、私の見たままにお伝えすると、ですね。……光属性の方々の魔力量が、増大したのです」
「……? ん?」

 魔力量が、増大?
 それと、リタにどんな関係がある?

「一般的に、魔力量は体の成長が止まるまでは増大する可能性があるといいますから」
「いえ、確かに若い方もいるのですが、とうに成長期を終えた三十代の方も、明らかに増大しているのです」

 それは……一体……?

「私は、アカデミーを卒業して以来、この活動に取り組んでまいりました。この四年の間、救済院への同行者は、出入りこそ多少あるものの、大きな変更はないのです。特に、治癒魔法適性のある光属性の方は、母数が少ない事もあって、ほとんど変更はありません。もちろん、彼らの魔力量が変化した時期もありません」

 つまり。
 この四年の間、まったくなかった変化が、リタの参加で起きた、と?

「偶然では……? 魔力を持たないリタが関係しているとは、思えないのですが」
「その可能性は、否定いたしません。けれど……一人だけの話ではないのです。リタ様とともに活動する時間の長かった複数人の女性達の魔力量が、明らかに増えています。ルシアン殿下のご婚約者様ですから、男性とは離れて活動していただいたのですが、ほとんど接点のなかった男性達に変化はみられませんでした。反対に、チームでともに活動してもらっていた女性達は……」

 レキサンド伯爵令嬢はためらうように言葉を切った後、

「おそらく、二割ほど増大しているのではないか、と。髪色が、一段階は濃くなっているので」

と続けた。

「二割増、ですか……?」

 レキサンド伯爵令嬢の活動に参加しているのは、王宮での役職を得るには不足だが、市井では実力のある者達だ。
 志も高く、己の能力を人々のために使いたいとの意識も高い。
 魔法とは使い慣れていけば精度の上がるものではあるけれど、『見てわかる』ほどの魔力量の増大は、ただ魔法を使用するだけでなし得る事ではない。
 そんな事で増えるのならば、誰も治癒魔法適性のある魔法師を探すのに苦労はしないのだ。

(まさか……!)

 そのとき、俗説を思い出してハッとした。



『闇属性の者と契りを交わすと魔力が増大する』



 リタはおそらく、魔導器官を失うまでは闇属性を持っていた。
 契りを交わす――すなわち、肉体関係を持つ、という事だ。
 けれど、ただ、傍にいるだけでも魔力が増大するのであれば?
 契りを交わすような夫婦関係であれば、ともに過ごす時間が長い分、魔力の増える量も多いという事ではないのか?
 リタの魔導器官を移植されたであろうアシュトンが地属性なのだから、魔法属性は魔導器官に依存しない事ははっきりしている。
 魔導器官を失い、魔力こそ持っていないが、リタは今も、闇属性のままだ。

「レキサンド伯爵令嬢、その現象は、光属性の人間のみに起こりましたか?」
「私の把握する限りでは、そうです。医師見習いは属性に関係なく参加していますが、他の属性で目に見えるほどに魔力が増えた者はおりません」
「なるほど……」

 光と闇。
 どちらも、遺伝に関係なく突然変異的に現れる属性。
 その言葉が示すように、互いに対の関係なのだとすれば、闇属性に光属性の力が引き出される、というのはありえない話ではないのではないか。
 俗説とはいえ、闇属性の者に魔力量を増大させるという噂があるのは事実。
 ならば、何かしら、噂が発生するような出来事があったと考えるのが自然だ。
 リタには魔力がないのだから、一体、どうやって、という疑問は残るものの、可能性はゼロではない。
 何しろ、彼女は生まれながらの白の者ではない。
 元は、膨大な魔力を有す闇属性の女性だ。

「……もしも、リタとともに過ごす事で、光属性の人間の魔力量が増大するのであれば、国としては極めて有用……しかし、同時に、リタの安全が危ぶまれますね」

 リタを手に入れれば、人為的に魔力量を増大させられるという事だ。
 他国の人間や王家に反意を持つ者が、リタの身柄を狙う可能性が高い。

「はい……もちろん、一時的なものである可能性もありますし、リタ様が原因であると決めつけるには早計とも思います。けれど……無関係である、と断言するのは危険だと思うのです。魔力量は髪色のせいで目に見えてしまいます。これまでと今回の訪問の差は、リタ様がいらしたかどうか、だけ。少し考えれば、リタ様の関与を疑わざるを得ないかと」

 その通りだ。
 少しでもレキサンド伯爵令嬢の活動に注目していれば、気づいてしまう筈だ。
 兄上とレキサンド伯爵令嬢の婚約が結ばれてから、七年。
 すでにほとんどの令嬢が王太子妃の座を諦め、他の人物と婚約を結んでいるけれど、成り代わりたいと思っている人間や、兄上の懐に入り込みたいと望んでいる家門はゼロではない。
 そんな人々は、レキサンド伯爵令嬢の足元を掬うために、今も一挙手一投足に注目している筈。
 今回、リタが同行している事は触れ回ってはいないものの、気づいている人間がいないとは思えない。
 リタの容姿は、一目見れば忘れられないのだから。

「……申し訳ないのですが、一週間だけ、兄上に話す事を待ってはいただけませんか」

 レキサンド伯爵令嬢が、俺を呼び止めてまでこの話をしたのは、時間の猶予を作ってくれようとしたからに違いない。
 兄上は、俺の前では豪放な兄だけれど、同時に冷徹な為政者でもある。
 リタの能力が国家運営に有用と考えれば、彼女自身の意思に関係なく、国に囚われてしまうだろう。
 レキサンド伯爵令嬢は、兄上の事を大切に思う一方で、リタの事もまた、考えてくれたのだ。

「構いません。今のところ、仮説に過ぎないのですから」
「感謝いたします」
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