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「ズバリ、君たちの冒険者パーティに、シェリルを加えてくれないかな?」
「む? シェリルを吾輩たちの冒険者パーティに……」
「ですか……?」
ライルからのお願い事……その意外な内容に、クロノもアリアフィーネもキョトンとした表情を浮かべる。
「ちょっと待ってくだされ、たしかシェリルは家出をして冒険者活動をしていたのでは?」
「そうだね、クロノ君。そして恐らく、シェリルは今後も同じようなことを繰り返すだろう。……ならば、クロノ君のような優秀な冒険者がそばにいてくれた方が安心だろう?」
クロノのもっともな質問に、ライルは朗らかな笑みを浮かべながら、そう答える。
どうやら、ライルはシェリルの冒険者活動をやめさせるのを諦めているようだ。
もしくは、止められないような理由があるということだろうか……?
見ればアニューも困ったような笑みを浮かべており、セバスティアンも何やら複雑な表情をしている。
「ご主人様、わたしはいいと思いますよ? シェリル様がパーティに加わるの」
「ア、アリアフィーネ!? お前は何を言い出すのだ……?」
てっきり、アリアフィーネは反対するだろうと思っていたのだが……。
シェリルを受け入れようとしていることに、クロノは驚いてしまう。
「と、いうよりも、これは人助けでしょうか?」
「む、どういうことだ、アリアフィーネ?」
「ご主人様、シェリル様は昼間の二人から執着されている様子です。このまま冒険者活動を続けるとすれば、また変なことに巻き込まれるかもしれません」
たしかに、シェリルの冒険者仲間――クラッブとゴイルからは、シェリルを見捨てたくせに彼女に異常な執着を示した。
そしてシェリルを助けたクロノに、彼女が靡くような様子を見せると、クロノに対し敵意を見せるなど、少し危ない匂いを醸し出していた。
せっかく命を救ったシェリルが危険なことに巻き込まれるかもしれない……。
アリアフィーネはそれを危惧しているようだ。
(ふむ、アリアフィーネ……。なかなか正義感が強い少女であったのだな)
クロノはそのことに気づき、少しばかり感心してしまう。
自分が愛した少女、そんな彼女の芯は正義であった。
かつて世界を救った聖獣ベヒーモスとして、これほど嬉しいことはない。
「かしこまった。いつまで一緒に居られるかはわからぬが……シェリル、一緒に冒険者パーティを組もうではないか」
アリアフィーネにそう言われてしまっては仕方ない。
クロノはシェリルをパーティに加えることに決める。
★☆★☆★
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そちらもぜひ、よろしくお願いいたします!
「む? シェリルを吾輩たちの冒険者パーティに……」
「ですか……?」
ライルからのお願い事……その意外な内容に、クロノもアリアフィーネもキョトンとした表情を浮かべる。
「ちょっと待ってくだされ、たしかシェリルは家出をして冒険者活動をしていたのでは?」
「そうだね、クロノ君。そして恐らく、シェリルは今後も同じようなことを繰り返すだろう。……ならば、クロノ君のような優秀な冒険者がそばにいてくれた方が安心だろう?」
クロノのもっともな質問に、ライルは朗らかな笑みを浮かべながら、そう答える。
どうやら、ライルはシェリルの冒険者活動をやめさせるのを諦めているようだ。
もしくは、止められないような理由があるということだろうか……?
見ればアニューも困ったような笑みを浮かべており、セバスティアンも何やら複雑な表情をしている。
「ご主人様、わたしはいいと思いますよ? シェリル様がパーティに加わるの」
「ア、アリアフィーネ!? お前は何を言い出すのだ……?」
てっきり、アリアフィーネは反対するだろうと思っていたのだが……。
シェリルを受け入れようとしていることに、クロノは驚いてしまう。
「と、いうよりも、これは人助けでしょうか?」
「む、どういうことだ、アリアフィーネ?」
「ご主人様、シェリル様は昼間の二人から執着されている様子です。このまま冒険者活動を続けるとすれば、また変なことに巻き込まれるかもしれません」
たしかに、シェリルの冒険者仲間――クラッブとゴイルからは、シェリルを見捨てたくせに彼女に異常な執着を示した。
そしてシェリルを助けたクロノに、彼女が靡くような様子を見せると、クロノに対し敵意を見せるなど、少し危ない匂いを醸し出していた。
せっかく命を救ったシェリルが危険なことに巻き込まれるかもしれない……。
アリアフィーネはそれを危惧しているようだ。
(ふむ、アリアフィーネ……。なかなか正義感が強い少女であったのだな)
クロノはそのことに気づき、少しばかり感心してしまう。
自分が愛した少女、そんな彼女の芯は正義であった。
かつて世界を救った聖獣ベヒーモスとして、これほど嬉しいことはない。
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クロノはシェリルをパーティに加えることに決める。
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