15 / 63
第二章 虜囚
13話 疾駆
しおりを挟む
薄暗い洞窟の中を、爆音を響かせながら二つの小さな人影が手を繋いで走っていた。
『アオ! 光の魔法!』
けたたましい防犯ブザーの音でケイの声は届かない。
ケイは小刀の切っ先で碧が手に持つLEDライトを指し示した。それに気づくと碧はライトのスイッチを入れる。白い閃光が闇の中で輝き、洞窟の壁を照らし出す。
その瞬間、洞窟の奥で悲鳴が上がった。
『ギャギャッ!!』
黒い不気味な猿が光の中に映し出される。目を閉じ、反射的に手で顔を覆った。駆け抜けざまにケイは、小刀でその体を切り付ける。倒れた猿を横目に二人は駆け抜ける。
「きゃッ!」
碧の足が小さな段差につまずいた。気づいたケイが力強く引っ張り碧の体を受け止める。 『ケイ兄ちゃん、好き』
――まだ勘違いしてる……
ケイは苦笑して立ち止まると、空気の流れに感覚を研ぎ澄ませた。
「ブザー止まんないよ!!」
碧は冬休みに入る前に、未来が新しく防犯ブザーを新調したことを思い出した。
――これ新品だった……いつまで鳴ってるんだろう? これじゃすぐバレちゃう。
ケイは碧の手を引き、再び走り出す。
洞窟の分岐をいくつか、空気の流れに従って二人は走り抜けた。
そのとき、前方に黒い人影が複数現れた。
さらに狗猿の群れが闇に浮かぶ。
『ええい! 異界の怪しげな術か! 鈴が使えん!』 『詠唱もかき消される!』
碧はその人影にライトを向けた。強烈な光を受け悲鳴を上げる黒い影たち。唸り声を上げる狗猿も光を浴びるとたまらず飛び退いた。
『アオ! 突っ切る!』
急に強い力で碧は引っ張られた。ふらつく碧だったが、踏ん張ると足に力をこめた。ライトを持つ手を大きく振る。
――サッカークラブじゃフォワードだもん! 男子にだって負けないんだから!
ケイの速さに合わせて、ステップを整えると速度を上げた。ケイが驚いた顔をしてさらに足を速める。
『負けない!』
ケイは小刀を振り回しながら敵集団の真ん中に突っ込んだ。碧は自分より小さいその体を見て、さらに勇気を振り絞る。飛びかかってくる狗猿にライトを向けた。けたたましいブザー音が近づくと、聴覚の鋭い狗猿がさらに怯む。
ケイの前にいた影がケイの小刀で切りつけられると、前方の視界が開けた。そのまま二人は駆け抜ける。気づけば二人並んで走っていた。
その通路を曲がると前方に光が見えた。
二人は洞窟を抜け出した。
*
ジムニーは午前中の太陽の下、枯れた草原を飛ぶように走っていた。ハンドルを握っているのは未来で、田崎が運転席のドアに手をかけたときに、当然のように押し除けて運転席に居座った。
昨晩は久しぶりに情熱的な夜だったが、朝になってなぜか機嫌が良くない未来を刺激しないように田崎は静かに助手席に腰を下ろした。
「碧、待ってなさいね……」
未来はつぶやく。モーイの杖が指す方向は道なき道だった。最短距離を行くよう、未来が指示していたからだった。
「この先で騎士団……? が、わたしたちを待っているのね」
「向かう方向は同じだからね」
「そこに碧とケイは本当にいるの?」
「それは、分からないよ。ただ祭壇を復活するためには碧とケイのカケラの紋様が必要でしょ? どこかで必ず合流する」
「いなかったら?」
「どこかで待ち合わせでもしてるかもしれないけど、その場所は分からない」
そのとき、イリナが口を開いた。碧とケイの名前に反応したようだった。
「目的は私たちと同じ……祭壇の復活。でも掲げる目標は正反対……」
未来に睨まれて慌ててモーイが通訳した。
「この先でグラン様と共闘して、一つでもカケラを奪い返すことができれば、碧とケイの命は取られることはない『銀の刃さんも』」
「最後、何て言ったの? モーイ」
「碧とケイがいなくても、一つでもカケラを取り返せれば、あちらの祭壇の復活は阻止できるってさ、つまり碧とケイは殺されない」
ごまかすモーイだったが、リューシャという名前が出るたびに車内が凍りつくのを乗員は敏感に感じていた。
「奥さん、怖いね」
「いたっ!」
ボソッと田崎につぶやくモーイだったが、未来にハタキで叩かれた。
「あなたはしっかり杖を指しておきなさい!」
ジムニーはさらに激しく砂煙をあげ荒野を走り去っていく。
その進行方向、北東の鉄騎国との境の山岳地帯で一本の赤い狼煙が上がる。
『斥候が敵本隊を発見したようです!』
副官が部隊長グランに報告を入れる。
『みりゃあ分かるわな』
馬上でグランは前方にそびえる山脈を望んだ。ホーガイからの報告よりさらに北寄りの進路を取っているようだった。頭の中に叩きこんである地図と照合する。
――やっこさんたちは、北周りで闇の森に侵入するってか……
続いて黄色い狼煙が三本上がる。
『て、敵本隊は三千のようです!!』
『まずい…… 聖都…… 本隊は向こうだったか……』
ホーガイの報告書は騎士団幹部で共有されていた。敵主力が闇の森であれば、グラン隊が足止めをしつつ、カケラの奪取に向かう予定だった。
『聖都が危ない……』
『グラン隊長、いかがいたしますか? ご指示を!』
グラン隊本隊は騎馬五百、他に斥候、輜重部隊合わせて五十騎あり、同様に騎馬編成だった。グランは長期間の任務に耐えるため、工夫を凝らした部隊運用をしていた。
『どうしたものか……』
グラン隊の本分は突撃にある。一番槍を突き刺し、傷口を抉り、一気に急所をつくことでこの十年、幾多の功績を上げてきた。獣や鉄騎軍との戦いの中でグラン隊は勇猛の名をほしいままにしてきていた。
そしてグラン隊にはもう一つの呼び名があった。——それは、糞尿騎士団。
頭の中の地図が、ある一点を指し示していた。
『今回の任務は、敵の殲滅、撃退ではない。カケラを一つでも奪い、敵を足止めするだけだ』
――使い手はどこにいるか……
『ナヴィ、使い手の場所は分かるか?』
グランは鞍の先端にしがみついている小人に声をかけた。
『本隊にいるね、もう少し近づけば特定できるけど……』
『オムカからの連絡もまだないか?』
ナヴィは首を振る。
『タサキのところの小人は?』
『こっちに向かってる。さすが伝説の鉄の車だね。夕方には合流できそうだよ』
その言葉を聞くと、グランの頬がほころんだ。グランの胸にあの冒険の日々が去来した。
そして副官を呼び寄せ耳打ちをすると、副官は一部隊を率いて本隊から離れていく。
『少し、嫌がらせしてやるか……』
――タサキ、ちょうど良いタイミングに来たな。少し、あの鉄の車を使わせてもらおうか……
グランはニヤリと笑うと手綱を捌き、全軍の進路を北寄りに変えた。
『アオ! 光の魔法!』
けたたましい防犯ブザーの音でケイの声は届かない。
ケイは小刀の切っ先で碧が手に持つLEDライトを指し示した。それに気づくと碧はライトのスイッチを入れる。白い閃光が闇の中で輝き、洞窟の壁を照らし出す。
その瞬間、洞窟の奥で悲鳴が上がった。
『ギャギャッ!!』
黒い不気味な猿が光の中に映し出される。目を閉じ、反射的に手で顔を覆った。駆け抜けざまにケイは、小刀でその体を切り付ける。倒れた猿を横目に二人は駆け抜ける。
「きゃッ!」
碧の足が小さな段差につまずいた。気づいたケイが力強く引っ張り碧の体を受け止める。 『ケイ兄ちゃん、好き』
――まだ勘違いしてる……
ケイは苦笑して立ち止まると、空気の流れに感覚を研ぎ澄ませた。
「ブザー止まんないよ!!」
碧は冬休みに入る前に、未来が新しく防犯ブザーを新調したことを思い出した。
――これ新品だった……いつまで鳴ってるんだろう? これじゃすぐバレちゃう。
ケイは碧の手を引き、再び走り出す。
洞窟の分岐をいくつか、空気の流れに従って二人は走り抜けた。
そのとき、前方に黒い人影が複数現れた。
さらに狗猿の群れが闇に浮かぶ。
『ええい! 異界の怪しげな術か! 鈴が使えん!』 『詠唱もかき消される!』
碧はその人影にライトを向けた。強烈な光を受け悲鳴を上げる黒い影たち。唸り声を上げる狗猿も光を浴びるとたまらず飛び退いた。
『アオ! 突っ切る!』
急に強い力で碧は引っ張られた。ふらつく碧だったが、踏ん張ると足に力をこめた。ライトを持つ手を大きく振る。
――サッカークラブじゃフォワードだもん! 男子にだって負けないんだから!
ケイの速さに合わせて、ステップを整えると速度を上げた。ケイが驚いた顔をしてさらに足を速める。
『負けない!』
ケイは小刀を振り回しながら敵集団の真ん中に突っ込んだ。碧は自分より小さいその体を見て、さらに勇気を振り絞る。飛びかかってくる狗猿にライトを向けた。けたたましいブザー音が近づくと、聴覚の鋭い狗猿がさらに怯む。
ケイの前にいた影がケイの小刀で切りつけられると、前方の視界が開けた。そのまま二人は駆け抜ける。気づけば二人並んで走っていた。
その通路を曲がると前方に光が見えた。
二人は洞窟を抜け出した。
*
ジムニーは午前中の太陽の下、枯れた草原を飛ぶように走っていた。ハンドルを握っているのは未来で、田崎が運転席のドアに手をかけたときに、当然のように押し除けて運転席に居座った。
昨晩は久しぶりに情熱的な夜だったが、朝になってなぜか機嫌が良くない未来を刺激しないように田崎は静かに助手席に腰を下ろした。
「碧、待ってなさいね……」
未来はつぶやく。モーイの杖が指す方向は道なき道だった。最短距離を行くよう、未来が指示していたからだった。
「この先で騎士団……? が、わたしたちを待っているのね」
「向かう方向は同じだからね」
「そこに碧とケイは本当にいるの?」
「それは、分からないよ。ただ祭壇を復活するためには碧とケイのカケラの紋様が必要でしょ? どこかで必ず合流する」
「いなかったら?」
「どこかで待ち合わせでもしてるかもしれないけど、その場所は分からない」
そのとき、イリナが口を開いた。碧とケイの名前に反応したようだった。
「目的は私たちと同じ……祭壇の復活。でも掲げる目標は正反対……」
未来に睨まれて慌ててモーイが通訳した。
「この先でグラン様と共闘して、一つでもカケラを奪い返すことができれば、碧とケイの命は取られることはない『銀の刃さんも』」
「最後、何て言ったの? モーイ」
「碧とケイがいなくても、一つでもカケラを取り返せれば、あちらの祭壇の復活は阻止できるってさ、つまり碧とケイは殺されない」
ごまかすモーイだったが、リューシャという名前が出るたびに車内が凍りつくのを乗員は敏感に感じていた。
「奥さん、怖いね」
「いたっ!」
ボソッと田崎につぶやくモーイだったが、未来にハタキで叩かれた。
「あなたはしっかり杖を指しておきなさい!」
ジムニーはさらに激しく砂煙をあげ荒野を走り去っていく。
その進行方向、北東の鉄騎国との境の山岳地帯で一本の赤い狼煙が上がる。
『斥候が敵本隊を発見したようです!』
副官が部隊長グランに報告を入れる。
『みりゃあ分かるわな』
馬上でグランは前方にそびえる山脈を望んだ。ホーガイからの報告よりさらに北寄りの進路を取っているようだった。頭の中に叩きこんである地図と照合する。
――やっこさんたちは、北周りで闇の森に侵入するってか……
続いて黄色い狼煙が三本上がる。
『て、敵本隊は三千のようです!!』
『まずい…… 聖都…… 本隊は向こうだったか……』
ホーガイの報告書は騎士団幹部で共有されていた。敵主力が闇の森であれば、グラン隊が足止めをしつつ、カケラの奪取に向かう予定だった。
『聖都が危ない……』
『グラン隊長、いかがいたしますか? ご指示を!』
グラン隊本隊は騎馬五百、他に斥候、輜重部隊合わせて五十騎あり、同様に騎馬編成だった。グランは長期間の任務に耐えるため、工夫を凝らした部隊運用をしていた。
『どうしたものか……』
グラン隊の本分は突撃にある。一番槍を突き刺し、傷口を抉り、一気に急所をつくことでこの十年、幾多の功績を上げてきた。獣や鉄騎軍との戦いの中でグラン隊は勇猛の名をほしいままにしてきていた。
そしてグラン隊にはもう一つの呼び名があった。——それは、糞尿騎士団。
頭の中の地図が、ある一点を指し示していた。
『今回の任務は、敵の殲滅、撃退ではない。カケラを一つでも奪い、敵を足止めするだけだ』
――使い手はどこにいるか……
『ナヴィ、使い手の場所は分かるか?』
グランは鞍の先端にしがみついている小人に声をかけた。
『本隊にいるね、もう少し近づけば特定できるけど……』
『オムカからの連絡もまだないか?』
ナヴィは首を振る。
『タサキのところの小人は?』
『こっちに向かってる。さすが伝説の鉄の車だね。夕方には合流できそうだよ』
その言葉を聞くと、グランの頬がほころんだ。グランの胸にあの冒険の日々が去来した。
そして副官を呼び寄せ耳打ちをすると、副官は一部隊を率いて本隊から離れていく。
『少し、嫌がらせしてやるか……』
――タサキ、ちょうど良いタイミングに来たな。少し、あの鉄の車を使わせてもらおうか……
グランはニヤリと笑うと手綱を捌き、全軍の進路を北寄りに変えた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に降り立った刀匠の孫─真打─
リゥル
ファンタジー
異世界に降り立った刀匠の孫─影打─が読みやすく修正され戻ってきました。ストーリーの続きも連載されます、是非お楽しみに!
主人公、帯刀奏。彼は刀鍛冶の人間国宝である、帯刀響の孫である。
亡くなった祖父の刀を握り泣いていると、突然異世界へと召喚されてしまう。
召喚されたものの、周囲の人々の期待とは裏腹に、彼の能力が期待していたものと違い、かけ離れて脆弱だったことを知る。
そして失敗と罵られ、彼の祖父が打った形見の刀まで侮辱された。
それに怒りを覚えたカナデは、形見の刀を抜刀。
過去に、勇者が使っていたと言われる聖剣に切りかかる。
――この物語は、冒険や物作り、によって成長していく少年たちを描く物語。
カナデは、人々と触れ合い、世界を知り、祖父を超える一振りを打つことが出来るのだろうか……。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
神様やめたい ! 〜万バズから始まるJK三人組の異世界勘違い神話
タキ マサト
ファンタジー
実は普通の女子高生なのに、
古代日本そっくりな異世界で、神様として崇められています。
神様なんて、やってられない!!
夏休みが終わるまでに、四つの勾玉を集めて家に帰る!
——でも、神様じゃないとバレたら即、処刑……?
これは、三人の少女が神を利用して家に帰るまでの物語である。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる