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終章
33話 帰還 そして エンドロール
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山田多喜は、暗闇の中にいた。
「またか……」
予感はあった。
『山田多喜』
しかし眼前に浮かぶ老婆の姿は、穏やかだった。
『一時でも、この牢獄から抜け出せた。お前のおかげじゃ』
「……」
『不憫だった人生も、捨てたもんじゃなかったのう』
多喜の目が、潤む。
『さあ、行け。ワシの気が変わらぬうちに』
背後からヘラクレスの腕が伸びてくる。
「ありがとう、ババア」
光に包まれる——
『さらばじゃ……不憫の王よ』
老婆は、微笑んでいた。
『よくやったな』
ヘラクレスの声が響く。
『お前は、乗り越えた』
「……ああ」
『行け——お前の世界へ』
*
つんとしたアンモニア臭が鼻をついた。
薄暗い照明の中、見覚えのある空間に立っていた。
トイレの鏡の前。
あの日あの時の駅前のトイレだ。
鏡の前には冴えない中年が映っている。
さっきまで見ていた異世界の鏡の自分とは、まるで別人だった。
浮腫んだ顔、死んだ魚のような眼、締まりのない口元、だらしのないスーツ。
異世界で過ごした約半月あまりの面影はまったくなかった。
——こんなんじゃ、どこも雇ってくれないわな。
自嘲する多喜。
頭から何度も水をかぶる。
手で頭を拭って、きゅっと水道の蛇口を閉める。
頭はスッキリとしていた。
そうか、あの日に戻ったのか——
『連れてきた元の場所、元の時間に戻す』
ヘラクレスの別れ際の思念を思い出す。
異世界で過ごした時間は夢でも妄想でもない。
確かな経験として多喜の海馬にしっかりと刻み込まれていた。
はっと気づいてポケットに手を入れる。
しかし、ぺぺちゃんから渡されたはずのドラゴンのツノの欠片はなかった。
脱臼したはずの肩も元に戻っているのだ。
しかし、まだ眼を閉じるとあの神殿の空気を思い出せた。
ふと思い出しペットボトルを取り出す。
あんなに甘いものに飢えていたのに、飲む気にはならなかった。
洗面台に流し捨てる。
メロンソーダの甘い匂いがバンダナとの出会いを思い出させる。
まだこの時点ではバンダナは、向こうの世界には行っていないはず。
バンダナと会ったのは明日だな、とふと思う。
マッチョの明るい声がまだ耳朶に残っている。
マッチョと出会ったのは異世界での三日目。
明後日、ジムに電話しようと心に刻み込む。
多喜はアパートの部屋に戻ってからも考えていた。
異世界から帰還したが、現実感がなかった。
鏡の老婆、ドラゴン、子どもの悪魔、ぺぺちゃん、ピレさん、そしてヘラクレス。
確かに勇気をもらった。
マッチョのジムの名前は覚えている。
もらった連絡先の紙はどこを探してもない。
異世界での痕跡は記憶の中にしかなかった。
スマホでジムを検索する。
——あった。
毎日のようにスマホで求人情報を見ながら、薄れていく記憶に不安を覚えた。
スミレのYouTubeとインスタを検索する。
スミレのYouTubeの登録者は2500人だった。
最近の再生数は200~300回ほどだった。
すぐ登録する。
懐かしい声だと思ったが、内容はつまらなかった。
インスタもフォローする。
三日が経った。
マッチョが異世界に行き、そして帰還したはずの日だった。
いつ異世界から帰ろうと、老婆に連れ去られた同じ時間、場所そのままに戻っている。
電話番号を入力する。
受話器アイコンをタップしようとして手が止まった。
勇気が出なかった。
——マッチョ……
こんな体でも、前のように接してくれるだろうか?
あれは、夢じゃないよな……
日が経つにつれ、不安が頭をもたげた。
スミレの毎日のように届く動画配信の通知が、「その日」は来なかった。
その翌日、ハローワークの帰りに通知が届く。
お玉ドアップのサムネイル。あのお玉だった。
料理は申し訳程度に写っている。
タイトルは「呪いのお玉でお惣菜作ってみた」だった。
帰宅して視聴すると、お玉を振り回しつつ分かりやすく解説し、豪快に笑うスミレさんの姿があった。勢いよくお玉が振られるたびに飛び散る食材にコメントが殺到していた。
再生数は、10万回を超えていた。
「スミレさんだ!」
涙があふれた。
胸の奥から勇気が湧いてくる。
すぐにインスタにDMを送った。
そしてマッチョのジムに電話をかける。
「はい! マッスルマッチョマスタージムです!」
懐かしい明るい声が響く。
ジムの名前が変わっていることに気づいた。
「山田と申しますが……入会を——」
言い終わらないうちに相手が叫んだ。
「マスター!!!」
電話の向こうで懐かしい声が弾んだ。
「遅かったじゃないか! 多喜二くんもいるぞ!! 早くこっちに来いよ!!!」
電話口から響く笑い声に、胸が熱くなる。
懐かしさが込み上げてくる。
「今から、行く!」
はやる胸を押さえて、アパートを飛び出していく。
晩秋の夕方の東京の空。
カラスが鳴いていた。
♪ 前奏
一台のロードバイクが、初夏のまぶしい新緑の街路が織りなす木漏れ日の影を踏み、都会の喧騒を走り抜ける。
赤信号さえ待ちきれず、ペダルにかけた足はスタートの号令を待つようにそわそわと落ち着かない。
その細身の青年は、路駐の車をすり抜け路地を入っていくと自転車を雑居ビルの裏手に止め、飛ぶようにビルの中に入っていった。
三階までの階段を二段飛ばしで駆け上る。
「MMM——マッスルマッチョマスタージム」
クローズの札がかかるガラス戸を開き中に入ると、二つのスキンヘッドが入り口に顔を向けた。
スキンヘッドが二つ並んでいる。
「バンダナくん! 遅いよ!」
山田多喜が真っ赤な顔をしてバーベルを持ち上げようとしている。
「スミレさんが料理冷めるって文句いってるぞ」
田中多喜彦が逞しい腕を上げ、佐藤多喜二を迎え入れる。
「こらっ! 遅いぞ!」
スミレがお玉を振り上げた。
「いたっ! やめてくださいよ」
笑い声が響くマッスルマッチョマスタージム。
肉の芳ばしい香りがジム内に漂っていた。
Directed by Masato Taki
Starring:
マスター(山田多喜): 異世界の不運をバネに、帰還後マッチョのジムに入会。面接で「不憫すぎる経験」を武器に再就職成功。カラスの糞をも回避する能力が備わり、人生の幸運を呼び込むようになった。 今はマッチョのジムで鍛えられつつ、彼女を探している。
バンダナ(佐藤多喜二): 大学院論文を無事提出、教授の機嫌を損ねず学位取得。虫歯治療も終え、ぺぺちゃんとの思い出を宝物にし講師として同大学に勤務中。マッチョのジムにも週二回は顔を出し細マッチョを目指している。女性会員と良い仲になりつつある。
マッチョ(田中多喜彦 ): まさかの異世界に行った日の当日帰還に胸を撫で下ろす。ジムを「マッスルマッチョマスタージム」にリニューアル。大会で優勝し、スポンサーを獲得。異世界の経験を活かし、時々異世界料理として肉オンリースペシャルを会員に振る舞う。徐々にジムの会員は増えている。
スミレ: YouTubeチャンネル「お料理研究家スミレチャンネル」が爆発的人気。お玉を振り回すスタイルがバズり、登録者100万人突破。人気コンテンツ「呪いのお惣菜レシピ」を書籍化。年一回ほど異世界の仲間で集まり、料理の腕を振るっている。お玉で三人の頭を叩くことが恒例行事となっている。元夫の不倫を吹っ切り、新たな恋を探している。
中渕勇剛: 新宿に帰還後、地元で農業と剣道を続けている。帰還後、マッチョから連絡があり、上京の際には酒を酌み交わす仲になっている。
ぺぺちゃん (リャアリュウィアチェミュゥ・マメケレミ・ペペトゥン): 復活した老婆の呪いを各地の神殿を回り解く旅に出る。その後、村の神殿を守り続け復興の象徴に。村の神殿の神官と結婚。祠の森に家を建て16女1男の子宝に恵まれる。バンダナのバンダナを宝物に、鏡を見るたび東京の仲間を思い浮かべる。
ピレさん (リャアリュウィアチェミュゥ・メィムア・ピレ): ぺぺトゥンと呪いを解く旅に同行。その後山の神殿で魔法を教え、街の若者たちを育成。時折出現する魔物を討伐している。老婆の呪いの解消を喜び、平和な日常を取り戻す。時折、多喜さんたちの「不憫」を懐かしむ。
Special Thanks to: 鏡の住人たち (老婆、ギリシャマッチョマン、子ども) –—あなたたちなしでは、この物語は生まれなかった。
End of “不憫すぎる多喜さんの異世界漂流記”
Music: "不運のメロンソーダ" by A wretched life band(Vo.スミレ Ba. バンダナ Gt. マスター Dr. マッチョ)
(Aメロ)
鏡の前で ため息ひとつ
暗闇の中 道に迷う
雷鳴轟く 夢の世界
唯物論的 限界なんて
形而上学的に もうげんなり
気の抜けた炭酸 きみの涙
可哀想なカラス 血に染まる大地
(サビ)
A wretched life メイスを振り上げ
A wretched life 不運を粉砕
A wretched life 鏡の呪いを
砕け散るまで 走り続けろ
(Bメロ)
鏡のささやき 夜を切り裂き
赤い砂漠に 足跡一つ
きみの笑顔が 闇を照らす
お玉の響き 仲間集める
不憫な旅人 皆 寄り添う
ぬるいソーダに 誓いを立てて
明日の光を そっと掴む
(サビ)
A wretched life メイスを振り上げ
A wretched life 不運を粉砕
A wretched life 鏡の呪いを
砕け散るまで 走り続けろ
(cメロ)
存在の果てに 問いが漂う
呪いの鏡 静かな微笑
不憫の涙を 泡に変えて
新たな朝を そっと抱きしめる
(アウトロ)
ぬるいソーダ 最後の雫
不運の調べ 光に変わる
A wretched life メロンソーダ
不憫の果てに 希望の泡
And... Roll Credits!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「ヒッヒヒ……こんな駄文を読んどるそこのお前ッ! ほんに不憫じゃのう……」
終幕
「またか……」
予感はあった。
『山田多喜』
しかし眼前に浮かぶ老婆の姿は、穏やかだった。
『一時でも、この牢獄から抜け出せた。お前のおかげじゃ』
「……」
『不憫だった人生も、捨てたもんじゃなかったのう』
多喜の目が、潤む。
『さあ、行け。ワシの気が変わらぬうちに』
背後からヘラクレスの腕が伸びてくる。
「ありがとう、ババア」
光に包まれる——
『さらばじゃ……不憫の王よ』
老婆は、微笑んでいた。
『よくやったな』
ヘラクレスの声が響く。
『お前は、乗り越えた』
「……ああ」
『行け——お前の世界へ』
*
つんとしたアンモニア臭が鼻をついた。
薄暗い照明の中、見覚えのある空間に立っていた。
トイレの鏡の前。
あの日あの時の駅前のトイレだ。
鏡の前には冴えない中年が映っている。
さっきまで見ていた異世界の鏡の自分とは、まるで別人だった。
浮腫んだ顔、死んだ魚のような眼、締まりのない口元、だらしのないスーツ。
異世界で過ごした約半月あまりの面影はまったくなかった。
——こんなんじゃ、どこも雇ってくれないわな。
自嘲する多喜。
頭から何度も水をかぶる。
手で頭を拭って、きゅっと水道の蛇口を閉める。
頭はスッキリとしていた。
そうか、あの日に戻ったのか——
『連れてきた元の場所、元の時間に戻す』
ヘラクレスの別れ際の思念を思い出す。
異世界で過ごした時間は夢でも妄想でもない。
確かな経験として多喜の海馬にしっかりと刻み込まれていた。
はっと気づいてポケットに手を入れる。
しかし、ぺぺちゃんから渡されたはずのドラゴンのツノの欠片はなかった。
脱臼したはずの肩も元に戻っているのだ。
しかし、まだ眼を閉じるとあの神殿の空気を思い出せた。
ふと思い出しペットボトルを取り出す。
あんなに甘いものに飢えていたのに、飲む気にはならなかった。
洗面台に流し捨てる。
メロンソーダの甘い匂いがバンダナとの出会いを思い出させる。
まだこの時点ではバンダナは、向こうの世界には行っていないはず。
バンダナと会ったのは明日だな、とふと思う。
マッチョの明るい声がまだ耳朶に残っている。
マッチョと出会ったのは異世界での三日目。
明後日、ジムに電話しようと心に刻み込む。
多喜はアパートの部屋に戻ってからも考えていた。
異世界から帰還したが、現実感がなかった。
鏡の老婆、ドラゴン、子どもの悪魔、ぺぺちゃん、ピレさん、そしてヘラクレス。
確かに勇気をもらった。
マッチョのジムの名前は覚えている。
もらった連絡先の紙はどこを探してもない。
異世界での痕跡は記憶の中にしかなかった。
スマホでジムを検索する。
——あった。
毎日のようにスマホで求人情報を見ながら、薄れていく記憶に不安を覚えた。
スミレのYouTubeとインスタを検索する。
スミレのYouTubeの登録者は2500人だった。
最近の再生数は200~300回ほどだった。
すぐ登録する。
懐かしい声だと思ったが、内容はつまらなかった。
インスタもフォローする。
三日が経った。
マッチョが異世界に行き、そして帰還したはずの日だった。
いつ異世界から帰ろうと、老婆に連れ去られた同じ時間、場所そのままに戻っている。
電話番号を入力する。
受話器アイコンをタップしようとして手が止まった。
勇気が出なかった。
——マッチョ……
こんな体でも、前のように接してくれるだろうか?
あれは、夢じゃないよな……
日が経つにつれ、不安が頭をもたげた。
スミレの毎日のように届く動画配信の通知が、「その日」は来なかった。
その翌日、ハローワークの帰りに通知が届く。
お玉ドアップのサムネイル。あのお玉だった。
料理は申し訳程度に写っている。
タイトルは「呪いのお玉でお惣菜作ってみた」だった。
帰宅して視聴すると、お玉を振り回しつつ分かりやすく解説し、豪快に笑うスミレさんの姿があった。勢いよくお玉が振られるたびに飛び散る食材にコメントが殺到していた。
再生数は、10万回を超えていた。
「スミレさんだ!」
涙があふれた。
胸の奥から勇気が湧いてくる。
すぐにインスタにDMを送った。
そしてマッチョのジムに電話をかける。
「はい! マッスルマッチョマスタージムです!」
懐かしい明るい声が響く。
ジムの名前が変わっていることに気づいた。
「山田と申しますが……入会を——」
言い終わらないうちに相手が叫んだ。
「マスター!!!」
電話の向こうで懐かしい声が弾んだ。
「遅かったじゃないか! 多喜二くんもいるぞ!! 早くこっちに来いよ!!!」
電話口から響く笑い声に、胸が熱くなる。
懐かしさが込み上げてくる。
「今から、行く!」
はやる胸を押さえて、アパートを飛び出していく。
晩秋の夕方の東京の空。
カラスが鳴いていた。
♪ 前奏
一台のロードバイクが、初夏のまぶしい新緑の街路が織りなす木漏れ日の影を踏み、都会の喧騒を走り抜ける。
赤信号さえ待ちきれず、ペダルにかけた足はスタートの号令を待つようにそわそわと落ち着かない。
その細身の青年は、路駐の車をすり抜け路地を入っていくと自転車を雑居ビルの裏手に止め、飛ぶようにビルの中に入っていった。
三階までの階段を二段飛ばしで駆け上る。
「MMM——マッスルマッチョマスタージム」
クローズの札がかかるガラス戸を開き中に入ると、二つのスキンヘッドが入り口に顔を向けた。
スキンヘッドが二つ並んでいる。
「バンダナくん! 遅いよ!」
山田多喜が真っ赤な顔をしてバーベルを持ち上げようとしている。
「スミレさんが料理冷めるって文句いってるぞ」
田中多喜彦が逞しい腕を上げ、佐藤多喜二を迎え入れる。
「こらっ! 遅いぞ!」
スミレがお玉を振り上げた。
「いたっ! やめてくださいよ」
笑い声が響くマッスルマッチョマスタージム。
肉の芳ばしい香りがジム内に漂っていた。
Directed by Masato Taki
Starring:
マスター(山田多喜): 異世界の不運をバネに、帰還後マッチョのジムに入会。面接で「不憫すぎる経験」を武器に再就職成功。カラスの糞をも回避する能力が備わり、人生の幸運を呼び込むようになった。 今はマッチョのジムで鍛えられつつ、彼女を探している。
バンダナ(佐藤多喜二): 大学院論文を無事提出、教授の機嫌を損ねず学位取得。虫歯治療も終え、ぺぺちゃんとの思い出を宝物にし講師として同大学に勤務中。マッチョのジムにも週二回は顔を出し細マッチョを目指している。女性会員と良い仲になりつつある。
マッチョ(田中多喜彦 ): まさかの異世界に行った日の当日帰還に胸を撫で下ろす。ジムを「マッスルマッチョマスタージム」にリニューアル。大会で優勝し、スポンサーを獲得。異世界の経験を活かし、時々異世界料理として肉オンリースペシャルを会員に振る舞う。徐々にジムの会員は増えている。
スミレ: YouTubeチャンネル「お料理研究家スミレチャンネル」が爆発的人気。お玉を振り回すスタイルがバズり、登録者100万人突破。人気コンテンツ「呪いのお惣菜レシピ」を書籍化。年一回ほど異世界の仲間で集まり、料理の腕を振るっている。お玉で三人の頭を叩くことが恒例行事となっている。元夫の不倫を吹っ切り、新たな恋を探している。
中渕勇剛: 新宿に帰還後、地元で農業と剣道を続けている。帰還後、マッチョから連絡があり、上京の際には酒を酌み交わす仲になっている。
ぺぺちゃん (リャアリュウィアチェミュゥ・マメケレミ・ペペトゥン): 復活した老婆の呪いを各地の神殿を回り解く旅に出る。その後、村の神殿を守り続け復興の象徴に。村の神殿の神官と結婚。祠の森に家を建て16女1男の子宝に恵まれる。バンダナのバンダナを宝物に、鏡を見るたび東京の仲間を思い浮かべる。
ピレさん (リャアリュウィアチェミュゥ・メィムア・ピレ): ぺぺトゥンと呪いを解く旅に同行。その後山の神殿で魔法を教え、街の若者たちを育成。時折出現する魔物を討伐している。老婆の呪いの解消を喜び、平和な日常を取り戻す。時折、多喜さんたちの「不憫」を懐かしむ。
Special Thanks to: 鏡の住人たち (老婆、ギリシャマッチョマン、子ども) –—あなたたちなしでは、この物語は生まれなかった。
End of “不憫すぎる多喜さんの異世界漂流記”
Music: "不運のメロンソーダ" by A wretched life band(Vo.スミレ Ba. バンダナ Gt. マスター Dr. マッチョ)
(Aメロ)
鏡の前で ため息ひとつ
暗闇の中 道に迷う
雷鳴轟く 夢の世界
唯物論的 限界なんて
形而上学的に もうげんなり
気の抜けた炭酸 きみの涙
可哀想なカラス 血に染まる大地
(サビ)
A wretched life メイスを振り上げ
A wretched life 不運を粉砕
A wretched life 鏡の呪いを
砕け散るまで 走り続けろ
(Bメロ)
鏡のささやき 夜を切り裂き
赤い砂漠に 足跡一つ
きみの笑顔が 闇を照らす
お玉の響き 仲間集める
不憫な旅人 皆 寄り添う
ぬるいソーダに 誓いを立てて
明日の光を そっと掴む
(サビ)
A wretched life メイスを振り上げ
A wretched life 不運を粉砕
A wretched life 鏡の呪いを
砕け散るまで 走り続けろ
(cメロ)
存在の果てに 問いが漂う
呪いの鏡 静かな微笑
不憫の涙を 泡に変えて
新たな朝を そっと抱きしめる
(アウトロ)
ぬるいソーダ 最後の雫
不運の調べ 光に変わる
A wretched life メロンソーダ
不憫の果てに 希望の泡
And... Roll Credits!
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「ヒッヒヒ……こんな駄文を読んどるそこのお前ッ! ほんに不憫じゃのう……」
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