【R18】転生先のハレンチな世界で閨授業を受けて性感帯を増やしていかなければいけなくなった件

yori

文字の大きさ
42 / 57
第三章

42

しおりを挟む

 胡蝶蘭の部屋に戻って、私はひとまずお風呂に入った。
 専属メイドのリリーとケイトが心配してくれて、身体を清めてもらった。

 お風呂から出ると、外がなんだか騒がしい。
 ケイトに身支度を手伝ってもらい、リリーに様子を見にきてもらうことにした。

 小花柄の室内用のドレスを身に纏い、いつも通りノアからもらったネックレスをつける。すっかり肌に馴染んだネックレス。ずっとつけているよう言付けがあったら、お風呂以外は、寝る時も一緒だ。

「これが私を助けてくれたのよね」

 ネックレスを傷つけないよう優しく両手で抱きしめる。
 ノアがいなかったら、避妊魔法せずに、襲われるところだった。
 助けてくれたみんなには感謝しかない。

 髪を乾かしてもらって、ベットに腰掛けると、ドタバタと足音が聞こえてくる。リリーに様子を見にいってもらったけど、誰かいらしたのかな?

 ノックもなしに扉が開けられる。思わず身を固くすると、泣きそうな顔をした、ララお兄様がそこに居た。

「メリア! 心配した」
「えっ!! お兄様?? わぁっ!?」

 勢いよく抱きしめられる。ララお兄様は、汗ばんでいて急いで来られたことがわかった。

「どこを触られたんだ?」
「いえ、触られる前にノアのネックレスが……」

 ララお兄様、とっても怒っている……?
 私の全身見たところで、手首に気がついてしまった。

「なんだこの跡は!」
「ひゃぁ! そ、それは縄で縛られて……」
「クソ。メリアは僕とノアのなのに。赤の他人が傷つけやがって。全員殺す殺す殺す殺す殺す」
「お、お兄様!? こ、怖いですよ!?」

 .
 .
 .

 ララお兄様が少し落ち着かれると、ようやく状況を教えてくれた。
 どうやら、情報が入ってから、すぐ早馬でララお兄様自ら超特急でいらしてくれたようで……。
 そして、今縄で縛られたところを、魔法薬で治してもらってから、ずっと消毒してくれる。

「ララお兄様? 消毒などされなくてももう大丈夫ですよ?」
「いや、まだ男の魔力の気配が……」
「まさか。もう消えています」
「でも……」
「ラ ラ お 兄 様 ?」
「わ、わかった……」

 ちょっと困った顔をしたら、バッと手を離してくれた。よかったよかった。
 ケイトが入れてくれたジャスミンティーを飲んで、一息つく。

「それにしても、今回はなにが目的で、私が狙われてしまったのでしょう。あの男は、私と両想いだと仰っていました。妄言だと良いのですが、それとも……」
「メリア、それは私から説明するね」
「ソフィー!」

 リリーがソフィーを部屋へ通してくれたようだ。
 まずララお兄様を紹介して、寝室だと、ゆったり出来ないだろうから、応接室へ場所を移動をした。

 .
 .
 .

「エリザ・トワイライト伯爵令嬢が、ご自身の罪を認められました」
「えっ」

 あのオリオン皇太子殿下の恋人の……?

「やっぱり。メリアは、皇太子妃争いに巻き込まれたってことだね」
「メリア、助けるのが遅くなってごめんね……」
「ううん。ソフィーには、沢山守ってもらったわ。本当にありがとう」
「ソフィア・テイラー嬢だったね。姉君も被害にあわれたと聞いたよ。テイラー家にはお礼と謝罪の品をお送りすることを約束する」
「そ、そんな! 私が好きでやったことですから!」

 ソフィーは、ララお兄様と目があって顔を真っ赤にして照れている。そうだよね。お兄様はかっこいいもの。

「ソフィア嬢にはお手間をかけるけど、事のあらましを詳しく教えてもらえるかな」
「はい! もちろんです!」

 ソフィアからの話によると、エリザ・トワイライト伯爵令嬢は、オリオン皇太子殿下に心底惚れ込んでいたらしい。そしてトワイライト伯爵もその恋を応援していたとか。

 そこで、皇太子直々に婚約の打診があった私のことが目に入ったようだ。断ったこともお気に召さなかったらしい。 
 エリザ様が、なぜそのような機密情報を知りえていたか、それは、オリオン皇太子の側近にエリザ様の手のものがいたようだ。

「エリザ様の指示で、オリオン皇太子殿下が書いたメリア宛の手紙を、側近の方が渡さずにいたようです。こちらが預かったお手紙です」
「う、うわぁ……。どうりで絡んで来ないと思ったのよね……」

 ソフィーがどこからか出した手紙の束は、とんでもなく分厚い。皇太子、今までよく側近が手紙を出さず、裏切ってることに気がつかなかったな……。

「オリオン皇太子殿下は、メリアからの手紙の返事がなくて会ってもらえない。婚約も断られて、性器の模型しかもらえなかったので、失恋したと思っていたようです」
「いい気味だな」
「はい。そこで、エリザ様は、傷心中のオリオン殿下に、メリアのあることないことを吹き込んで、宥めて、学園のそこら中で交わっていたそうですよ。まぁオリオン皇太子殿下は、エリザ様のこと何とも思っていなかったようですが」

 ソフィーもララお兄様も半笑いやめてあげて……!

「じゃあ、私に執着して嫌がらせした犯人は?」
「メリアに本当に片想いしていたらしいわよ。叶う恋のはずないと諦めていたところを、エリザ様が両想いだと誤解させたみたい。それで避妊魔法を使わずに致すのが好きって吹き込んだみたい。だからあんなに酷いことをしたんだわ。エリザ様に騙されたとはいえ、許されることじゃない……!」

 人の恋心を利用するなんて酷い。あの青年もエリザ様に吹き込まれなかったら、こんなおかしなことにならなかったのかな。

「ソフィア嬢、話の腰をおってごめんね。ねぇメリア。もしかして、嫌がらせを受けていて、今日の犯行だったの?」
「え、えぇ。ララお兄様」
「何かあったらお兄様に相談するようにって言っていたよね。なんで相談しなかったんだ? そんなにお兄様は頼りないかな?」

 ララお兄様が眉を下げて、悲しそうな顔をしている。
 そうだ。もっと早くララお兄様に相談してれば……。

「ごめんなさい、ララお兄様。私、お友達に頼ってばかりで、家族に助けを求めればよかった。ソフィーもお姉様のことも危ない目に合わせて、ごめんなさい。ここにはいないけどカレン様とシエナ様にも改めて謝罪させてもらいます」

 初めて、自分の対応が、完全ではなかったことに気がつく。
 侯爵令嬢なのに、正しい判断ができなかったことを恥ずかしく思う。

「今後からは、まずお兄様に相談しなさい。わかった?」
「はい。駆けつけてくれてありがとう」

 .
 .
 .

 それから、ララお兄様が学園長とオリオン皇太子殿下らが、話を交えて、協議が行われたらしい。
 その後、オリオン皇太子殿下が、王家に話を持ち帰り、この度の事件の行く末が決まった。

 まず、お楽しみ部屋は、性行為禁止。仮眠室として正常に運用するよう、警備員が配置されることとなった。

 次は処罰について。
 ストーカー行為をしていた、青年アポロ・カーター男爵令息は、退学。また男爵領での謹慎。貴族としての権利の剥奪、平民となった。
 続いて、私とカレン様を襲おうとした男子生徒二人も退学と自領での謹慎。

 続いて、トワイライト伯爵家。
 オリオン皇太子殿下を裏切っていた側近を行なっていた生徒は、調べに入ったところ、トワイライト伯爵家が、推薦していたらしい。
 エリザの行いは、トワイライト伯爵が指示した面も認められること。元側近、トワイライト家は、皇族大逆罪が判決された。
 それにより、爵位剥奪、領地没収、鉱山での強制労働が確定したと知らせが入った。

 厳しい決断に言葉を失った。でも、正式なる罰が与えられて、ホッともした。
 私が襲われかけたことは非公開になっているから、不思議なほど噂はされなかった。

 それからというものの、オリオン皇太子殿下の付き纏いが始まったのはいうまでもない。

しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...