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夢と現の糞尿譚
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たまにろくでもないことを思い出す。例えば、先月に大便を思いっきり漏らしてしまったこと。不愉快かつ不潔な記憶なので、頭の外に追いやりたい。しかし、今日に限って、この記憶は私にしつこくまとわりつく。なぜだ? 私は社会にとって大便のようなものなのか?
ぶらりと近所を出歩くことにした。私のような大便にも歴史あり。道行く人たち、私を軽んじるなかれ。
なんたる……! 私の身に緊急事態。急に腹が痛み、便意が。近くにコンビニでもあればいいが、ない。自宅に戻ろうとしも、まず間に合わない。大変なことになった!二十代になって二回も大便を漏らす、というのは恥辱だ。家名を汚す。それよりパンツを汚すがね。
私は、間に合わないと分かりつつも、自宅に向かってじりじり歩いた。走ると大便がすぐ漏出してしまう。って、もうダメだ。限界と思い。
私は重要な決断をくだすことになった。……他人の見ていない場所で用を足す、という。「野グソをプロデュース。」することにした。
不幸中の幸いといおうか、上着のポケットにティッシュがあった。よかった。あとは野グソをするのに適当な場所を探すだけだ。
ゴルフ場に通じる小路の脇が、ちょうど人目につかず、いいところだと感じた。尻を出し、たまった大便を一気に噴出。ものすごい量。
これによりパンツを汚さずに決着をつけることに成功したのであった。 どうやら誰も、この私の痴態を目撃はしなかったようでなにより。便意の第二波が来るのを恐れて、私は急いで家路についたのであった。
自室に戻った私は、野グソという一大事業を成し遂げた安堵感と疲労により、ベッドの上に昏倒。眠りについてしまった。
……こんな夢を見た。
私は全裸で、自宅の庭先に立っている。夕方のようで、空は薄暗い。私はずっとすかしっ屁をこいている。尻の穴が熱くなってきている。
屁が汚い音を帯びるようになってきた。自分でも信じられないくらいの汚い音。尻の穴が、この上なく熱く感じられたその瞬間、私の体は、ロケットのように空中に飛んだ。
屁は止まらない。もし屁が止まったら、私は地上に落下する。そう思うと恐怖だった。それに加えて、自分はどこに向かって飛んでいるのか分からなかった。東に向かったかと思えば南に進路が変わり、西へ飛んでいたかと思うと、その後には北に体が移っていく風だった。
空中で、私は腹が痛くなってきた。便意だ。……何がなんだかわからない。私は大便を噴出させつつ、飛び続けた。大便は途切れることなく、どんどんどんどん私の体から排出される。 地上には、私の大便が降り注ぐ。一種の空襲である。私は炭水化物を摂りすぎているせいか、大便の色は真っ黒だ。黒い雨。
関東平野は、私の大便で埋め尽くされた。激烈なる臭気。
私は、ゆっくりと地上に降臨。この大便世界を創った天孫として。
不浄なる世界。人民が糞まみれになって発狂している。阿鼻叫喚。社会の全ての機能が停止。近くを見つめても遠くを眺めても、糞、糞、糞。 行けど進めど、糞、糞、糞。
蛆が湧く。ハエが無数に飛んでいる。私は糞の中に沈んでいく。なぜか、まだまだ大便が降り注いでくる。……誰のだ?
空を見上げると、「私」が大便を撒き散らしている。
……夢はここまで。目が覚めた。
今日は大便のことばかりだ。すべてが大便のことばかりだ。私の魂が、損害を被っている気がする。
ぶらりと近所を出歩くことにした。私のような大便にも歴史あり。道行く人たち、私を軽んじるなかれ。
なんたる……! 私の身に緊急事態。急に腹が痛み、便意が。近くにコンビニでもあればいいが、ない。自宅に戻ろうとしも、まず間に合わない。大変なことになった!二十代になって二回も大便を漏らす、というのは恥辱だ。家名を汚す。それよりパンツを汚すがね。
私は、間に合わないと分かりつつも、自宅に向かってじりじり歩いた。走ると大便がすぐ漏出してしまう。って、もうダメだ。限界と思い。
私は重要な決断をくだすことになった。……他人の見ていない場所で用を足す、という。「野グソをプロデュース。」することにした。
不幸中の幸いといおうか、上着のポケットにティッシュがあった。よかった。あとは野グソをするのに適当な場所を探すだけだ。
ゴルフ場に通じる小路の脇が、ちょうど人目につかず、いいところだと感じた。尻を出し、たまった大便を一気に噴出。ものすごい量。
これによりパンツを汚さずに決着をつけることに成功したのであった。 どうやら誰も、この私の痴態を目撃はしなかったようでなにより。便意の第二波が来るのを恐れて、私は急いで家路についたのであった。
自室に戻った私は、野グソという一大事業を成し遂げた安堵感と疲労により、ベッドの上に昏倒。眠りについてしまった。
……こんな夢を見た。
私は全裸で、自宅の庭先に立っている。夕方のようで、空は薄暗い。私はずっとすかしっ屁をこいている。尻の穴が熱くなってきている。
屁が汚い音を帯びるようになってきた。自分でも信じられないくらいの汚い音。尻の穴が、この上なく熱く感じられたその瞬間、私の体は、ロケットのように空中に飛んだ。
屁は止まらない。もし屁が止まったら、私は地上に落下する。そう思うと恐怖だった。それに加えて、自分はどこに向かって飛んでいるのか分からなかった。東に向かったかと思えば南に進路が変わり、西へ飛んでいたかと思うと、その後には北に体が移っていく風だった。
空中で、私は腹が痛くなってきた。便意だ。……何がなんだかわからない。私は大便を噴出させつつ、飛び続けた。大便は途切れることなく、どんどんどんどん私の体から排出される。 地上には、私の大便が降り注ぐ。一種の空襲である。私は炭水化物を摂りすぎているせいか、大便の色は真っ黒だ。黒い雨。
関東平野は、私の大便で埋め尽くされた。激烈なる臭気。
私は、ゆっくりと地上に降臨。この大便世界を創った天孫として。
不浄なる世界。人民が糞まみれになって発狂している。阿鼻叫喚。社会の全ての機能が停止。近くを見つめても遠くを眺めても、糞、糞、糞。 行けど進めど、糞、糞、糞。
蛆が湧く。ハエが無数に飛んでいる。私は糞の中に沈んでいく。なぜか、まだまだ大便が降り注いでくる。……誰のだ?
空を見上げると、「私」が大便を撒き散らしている。
……夢はここまで。目が覚めた。
今日は大便のことばかりだ。すべてが大便のことばかりだ。私の魂が、損害を被っている気がする。
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