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最近白髪が
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喫茶店で男が二人コーヒーを飲んでいる
男A「ちょっとさぁ、悩み聞いてほしいんだけど」
男B「どうしたんだよ急に、まぁ別にいいけど」
男A「すまんな」
男B「うん」
男A「大したこないっちゃあ、大したことないんだけどさ」
男B「なんだよ」
男A「実はさ、白髪が増えちゃってさ」
男B「え、どこが?全然ないじゃん」
男A「いや俺じゃなくて、ユリちゃん」
男B「ユリちゃん?」
男A「そう、ユリちゃん」
男B「カミさん?」
男A「いや、人形」
男B「人形?」
男A「ユリアンヌ・コモスタチア・キヌコちゃん」
男B「何言ってんの?」
男A「だから、ユリちゃんの白髪が増えて困ってるんだよ」
男B「だから何言ってんのって」
男A「だから人形だよ、人形のユリちゃんの白髪が増えてんの」
男B「そんなの白髪になるはずねえだろ」
男A「だから困ってるんだろ」
男B「…え、マジで言ってんの?」
男A「持ってきたんだけど」
男B「持ってるの?」
男Aがカバンらマネキンの頭を取り出す
男A「これ」
男B「えー!これがユリちゃん?」
男A「そう、ユリちゃん。挨拶して」
男B「え、挨拶?」
男A「『こんにちー』って」
男B「こんにちー?」
男A「ユリちゃん、人見知りだから。挨拶してくれたら打ち解けるから」
男B「あ、うん、こんにちー」
男A「そうそう、ユリちゃん、喜んでる。ありがとう」
男B「あ、う、うん」
男A「そう?そうなのなの?そうなのユリちゃん。気分いいの?、」
男B「…」
男A「ユリちゃん、気分いいって」
男B「で、白髪だっけ」
男A「白髪?あぁ、もういい」
男B「いいの?」
男A「うん、もう、いいかなって。白髪になるって生きてるってことじゃん」
男B「…」
男A「もう、それだけで幸せっていうか、もういいかって」
男B「ごめん、これから仕事だけどビール飲んでもいい?」
男A「いいじゃん。じゃあこっちも」
男B「え!ユリちゃん飲むの?」
男A「飲むわけないじゃん。人形だぞ」
男A「ちょっとさぁ、悩み聞いてほしいんだけど」
男B「どうしたんだよ急に、まぁ別にいいけど」
男A「すまんな」
男B「うん」
男A「大したこないっちゃあ、大したことないんだけどさ」
男B「なんだよ」
男A「実はさ、白髪が増えちゃってさ」
男B「え、どこが?全然ないじゃん」
男A「いや俺じゃなくて、ユリちゃん」
男B「ユリちゃん?」
男A「そう、ユリちゃん」
男B「カミさん?」
男A「いや、人形」
男B「人形?」
男A「ユリアンヌ・コモスタチア・キヌコちゃん」
男B「何言ってんの?」
男A「だから、ユリちゃんの白髪が増えて困ってるんだよ」
男B「だから何言ってんのって」
男A「だから人形だよ、人形のユリちゃんの白髪が増えてんの」
男B「そんなの白髪になるはずねえだろ」
男A「だから困ってるんだろ」
男B「…え、マジで言ってんの?」
男A「持ってきたんだけど」
男B「持ってるの?」
男Aがカバンらマネキンの頭を取り出す
男A「これ」
男B「えー!これがユリちゃん?」
男A「そう、ユリちゃん。挨拶して」
男B「え、挨拶?」
男A「『こんにちー』って」
男B「こんにちー?」
男A「ユリちゃん、人見知りだから。挨拶してくれたら打ち解けるから」
男B「あ、うん、こんにちー」
男A「そうそう、ユリちゃん、喜んでる。ありがとう」
男B「あ、う、うん」
男A「そう?そうなのなの?そうなのユリちゃん。気分いいの?、」
男B「…」
男A「ユリちゃん、気分いいって」
男B「で、白髪だっけ」
男A「白髪?あぁ、もういい」
男B「いいの?」
男A「うん、もう、いいかなって。白髪になるって生きてるってことじゃん」
男B「…」
男A「もう、それだけで幸せっていうか、もういいかって」
男B「ごめん、これから仕事だけどビール飲んでもいい?」
男A「いいじゃん。じゃあこっちも」
男B「え!ユリちゃん飲むの?」
男A「飲むわけないじゃん。人形だぞ」
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