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五 白銀の龍
牢獄の祈り【二】
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また来ると言った遼雲は、結局毎夜訪れていた。ひどく手荒に扱われた日は、傷薬などを用意してくれていた。
「逆鱗には、もう効果はないんでしょう?」
鞭打たれた身体を、顔を顰めながら手当をする彼に、琥珀は首を横に振った。
「まだ、残ってるよ」
取り調べと称して連れ出されるときには、毛布の下に必ず隠している紫嵐の逆鱗は、ほのかに温かい。傷を癒すほどの劇的な効果はなくとも、痛みを少しは和らげてくれる。おかげで傷口に薬が沁みて悲鳴を上げることはない。
唯一無二の伴侶に捧げた祈りの力は、鱗の持ち主が死ぬまでは続くようだ。それでも、徐々に力が弱くなっていくように感じられて、気が気ではない。琥珀は逆に、紫嵐に癒しの力が届くようにと、独房にいる間はずっと祈っていた。
風呂にも入れずにひどい臭いがしているだろうに、遼雲は気にした様子もなく、淡々と世話を焼いた。どうして出会ったばかりの自分によくしてくれるのかと問えば、なんとなくだと応えてきた彼だったが、琥珀はようやく、この男が誰に似ているのか、わかってきた。
「遼雲。お前は紫嵐の何だ?」
紫嵐に看病をしてもらったときのことを、思い出す。普段通りの無表情に見えて、心配でたまらないと表明している目。恐る恐る体に触れてくる手。特に似ているのは、横顔だった。見上げたときの角度が、よく似ていた。
年下の男は、わかりやすく目を見開いた。
「どうして」
「似てるから。顔というよりも、雰囲気、か。なんとなくだけど」
前は自分でやるから、と軟膏の入った入れ物を取り上げて、琥珀は目に見える範囲の傷に塗りたくっていく。主に背中を傷つけられているが、前は前で、強い力で殴られて痣になっている。今日はあまりの衝撃に、嘔吐までしていた。ただでさえ少ない夕食も、食べる気になれなかった。
薬は内臓には効かない。琥珀は逆鱗を腹にあてて押さえた。少しだけ、マシになった気がする。
遼雲は、きょろきょろと辺りを見回していた。ここには他の囚人はいないし、牢番もふたりで行動するのが当たり前なのに、ここに来るとき彼はいつもひとりである。それでも彼は、声を低めて囁いた。
「……弟。腹違いの」
ある程度予想のついていた答えとはいえ、琥珀は息を飲む。それから一言、「そう」と、息だけで応えた。紫嵐と彼の間にも兄弟姉妹がいるのかもしれないが、それにしても青龍王とはたいした性豪だ。
遼雲は小声で、ひとりごとのようにぽつぽつと語った。おそらく、自身の境遇について話す相手もいなかったのだろう。
彼は確かに青龍王の息子のひとりではあるものの、父親に認められず、王族に数えられていない。遼雲の母親は、王宮で働く女の中でも最下層の、掃除婦であった。あまたの美女を見慣れているはずの青龍王が食いつくほどだ。美貌の持ち主であったが、清掃に熱心なあまり、顔はいつも汚れていて、台無しになっていたのだ。
それでも見初められてしまうのだから、男の欲の深さといったら、恐ろしい。お手付きになった女はしかし、その身分の低さから、妾として召し上げられることもなく、妊娠したと言っても取り次いでもらえなかった。
「母は寝物語に、お前は王様の子どもなのよ、これを見なさいと言って……」
彼が首から下げているのは、青い石のついた指輪であった。王からの手切れ金として、役人が投げてよこしたらしい。遼雲はそれを、ぎゅっと握りしめる。琥珀が紫嵐の逆鱗を握るのと同じように。
「お母さんは?」
「亡くなりました。最後まで、俺が王子として認められることを願って」
琥珀は何も言えなかった。紫嵐の母といい、冷遇される母親というのは、早くに儚くなってしまう。第一から第四までの王子の妃たちは、今も贅を尽くした生活をしているのだから、天帝というのも不平等である。
「俺は、母さんや俺のことをゴミみたいに捨てた王なんて、認めない。こんな国など、滅んでしまえばいいとさえ思っています」
金も権力もない子どもが、国の中枢に近づくのは容易なことではない。こうして兵として宮仕えを始めても、牢番にしかなれなかった。
遼雲は、琥珀を見つめる。
「そこに、あんたがやってきた。紫嵐殿下に毒を盛った容疑で。伴侶だという。それから、殿下の友人の黒麗という男……」
半分血がつながっていても、遼雲は紫嵐たち兄のことを「殿下」という敬称で呼ぶ。本人が不在の場面であっても。
「黒麗は、なぜか俺が王の血筋であることを知っていて、頼まれたんだ。そのときに、あんたの話を聞いて、その願いを聞き入れるのならば、悪いようにはならない、と」
あの男には、そういうところがある。思わせぶりで、何も知りませんというのんきな顔をしているのに、「何もかもわかっている」という態度を取る。飄々としていて、この世のものとは思えない達観した部分がある。表情がほとんど変わらない紫嵐の方が、よほど人間らしく思えるほどなのだ。
しかし、どうして俺?
琥珀の願い事を聞くことで、どうして遼雲の今後の人生が好転すると確定的に語ることができるのか、わからなかった。ふたりともが紫嵐と関係していることしか共通点はない。紫嵐自身に恩を売るのなら、彼が復讐を果たしたのちに、国を変える機会を得られるかもしれない。
琥珀はこの国の人間ではない。青龍族ではない。白虎族の中でだって、血筋は申し分ないが、権力はない。国のはずれの小さな街で閉じこもっているだけの人間だ。媚びても恩を売っても意味がない。
なのに黒麗が言うことならば、そうした方がいいのではないかと思ってしまう。妙な説得力と信頼感のある、不思議な男なのである。仮にも旅を続けてきた琥珀だけでなく、出会って間もない遼雲ですら同じように感じているのだ。
「俺の願い……」
普通の囚人なら、この牢から出たいと望むだろう。脱獄の手助けをすることは、遼雲自身も危うくする行為だし、琥珀は望んでいない。
自分が心から求めてやまないのは、紫嵐の治癒である。早く目を覚まして、自分たちを陥れた連中を糾弾してほしい。その隣に、琥珀がいる必要はない。彼は己の力で立ち、考え、行動できる男なのだ。
「何かあったら、言ってください」
もっとも、叶えられないことの方が多いでしょうけれど。
遼雲は言って、薬をその場に残したまま、立ち去った。あまり長時間ここにいるのも、怪しまれてしまう。琥珀は礼を言い、まだしくしくと痛む背中の傷を地面に触れないように横向きになって、腹を抱えて目を閉じた。
「逆鱗には、もう効果はないんでしょう?」
鞭打たれた身体を、顔を顰めながら手当をする彼に、琥珀は首を横に振った。
「まだ、残ってるよ」
取り調べと称して連れ出されるときには、毛布の下に必ず隠している紫嵐の逆鱗は、ほのかに温かい。傷を癒すほどの劇的な効果はなくとも、痛みを少しは和らげてくれる。おかげで傷口に薬が沁みて悲鳴を上げることはない。
唯一無二の伴侶に捧げた祈りの力は、鱗の持ち主が死ぬまでは続くようだ。それでも、徐々に力が弱くなっていくように感じられて、気が気ではない。琥珀は逆に、紫嵐に癒しの力が届くようにと、独房にいる間はずっと祈っていた。
風呂にも入れずにひどい臭いがしているだろうに、遼雲は気にした様子もなく、淡々と世話を焼いた。どうして出会ったばかりの自分によくしてくれるのかと問えば、なんとなくだと応えてきた彼だったが、琥珀はようやく、この男が誰に似ているのか、わかってきた。
「遼雲。お前は紫嵐の何だ?」
紫嵐に看病をしてもらったときのことを、思い出す。普段通りの無表情に見えて、心配でたまらないと表明している目。恐る恐る体に触れてくる手。特に似ているのは、横顔だった。見上げたときの角度が、よく似ていた。
年下の男は、わかりやすく目を見開いた。
「どうして」
「似てるから。顔というよりも、雰囲気、か。なんとなくだけど」
前は自分でやるから、と軟膏の入った入れ物を取り上げて、琥珀は目に見える範囲の傷に塗りたくっていく。主に背中を傷つけられているが、前は前で、強い力で殴られて痣になっている。今日はあまりの衝撃に、嘔吐までしていた。ただでさえ少ない夕食も、食べる気になれなかった。
薬は内臓には効かない。琥珀は逆鱗を腹にあてて押さえた。少しだけ、マシになった気がする。
遼雲は、きょろきょろと辺りを見回していた。ここには他の囚人はいないし、牢番もふたりで行動するのが当たり前なのに、ここに来るとき彼はいつもひとりである。それでも彼は、声を低めて囁いた。
「……弟。腹違いの」
ある程度予想のついていた答えとはいえ、琥珀は息を飲む。それから一言、「そう」と、息だけで応えた。紫嵐と彼の間にも兄弟姉妹がいるのかもしれないが、それにしても青龍王とはたいした性豪だ。
遼雲は小声で、ひとりごとのようにぽつぽつと語った。おそらく、自身の境遇について話す相手もいなかったのだろう。
彼は確かに青龍王の息子のひとりではあるものの、父親に認められず、王族に数えられていない。遼雲の母親は、王宮で働く女の中でも最下層の、掃除婦であった。あまたの美女を見慣れているはずの青龍王が食いつくほどだ。美貌の持ち主であったが、清掃に熱心なあまり、顔はいつも汚れていて、台無しになっていたのだ。
それでも見初められてしまうのだから、男の欲の深さといったら、恐ろしい。お手付きになった女はしかし、その身分の低さから、妾として召し上げられることもなく、妊娠したと言っても取り次いでもらえなかった。
「母は寝物語に、お前は王様の子どもなのよ、これを見なさいと言って……」
彼が首から下げているのは、青い石のついた指輪であった。王からの手切れ金として、役人が投げてよこしたらしい。遼雲はそれを、ぎゅっと握りしめる。琥珀が紫嵐の逆鱗を握るのと同じように。
「お母さんは?」
「亡くなりました。最後まで、俺が王子として認められることを願って」
琥珀は何も言えなかった。紫嵐の母といい、冷遇される母親というのは、早くに儚くなってしまう。第一から第四までの王子の妃たちは、今も贅を尽くした生活をしているのだから、天帝というのも不平等である。
「俺は、母さんや俺のことをゴミみたいに捨てた王なんて、認めない。こんな国など、滅んでしまえばいいとさえ思っています」
金も権力もない子どもが、国の中枢に近づくのは容易なことではない。こうして兵として宮仕えを始めても、牢番にしかなれなかった。
遼雲は、琥珀を見つめる。
「そこに、あんたがやってきた。紫嵐殿下に毒を盛った容疑で。伴侶だという。それから、殿下の友人の黒麗という男……」
半分血がつながっていても、遼雲は紫嵐たち兄のことを「殿下」という敬称で呼ぶ。本人が不在の場面であっても。
「黒麗は、なぜか俺が王の血筋であることを知っていて、頼まれたんだ。そのときに、あんたの話を聞いて、その願いを聞き入れるのならば、悪いようにはならない、と」
あの男には、そういうところがある。思わせぶりで、何も知りませんというのんきな顔をしているのに、「何もかもわかっている」という態度を取る。飄々としていて、この世のものとは思えない達観した部分がある。表情がほとんど変わらない紫嵐の方が、よほど人間らしく思えるほどなのだ。
しかし、どうして俺?
琥珀の願い事を聞くことで、どうして遼雲の今後の人生が好転すると確定的に語ることができるのか、わからなかった。ふたりともが紫嵐と関係していることしか共通点はない。紫嵐自身に恩を売るのなら、彼が復讐を果たしたのちに、国を変える機会を得られるかもしれない。
琥珀はこの国の人間ではない。青龍族ではない。白虎族の中でだって、血筋は申し分ないが、権力はない。国のはずれの小さな街で閉じこもっているだけの人間だ。媚びても恩を売っても意味がない。
なのに黒麗が言うことならば、そうした方がいいのではないかと思ってしまう。妙な説得力と信頼感のある、不思議な男なのである。仮にも旅を続けてきた琥珀だけでなく、出会って間もない遼雲ですら同じように感じているのだ。
「俺の願い……」
普通の囚人なら、この牢から出たいと望むだろう。脱獄の手助けをすることは、遼雲自身も危うくする行為だし、琥珀は望んでいない。
自分が心から求めてやまないのは、紫嵐の治癒である。早く目を覚まして、自分たちを陥れた連中を糾弾してほしい。その隣に、琥珀がいる必要はない。彼は己の力で立ち、考え、行動できる男なのだ。
「何かあったら、言ってください」
もっとも、叶えられないことの方が多いでしょうけれど。
遼雲は言って、薬をその場に残したまま、立ち去った。あまり長時間ここにいるのも、怪しまれてしまう。琥珀は礼を言い、まだしくしくと痛む背中の傷を地面に触れないように横向きになって、腹を抱えて目を閉じた。
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